アクションカメラの代表格GoPro。そんなGoProの中でも代表格といえるモデルがHERO4です。
そのHERO4も、最上位モデルとされるブラックエディションと、大衆向けのシルバーエディション、さらに小型軽量のHERO4 Sessionの3モデルが存在します。
特にブラックエディションとシルバーエディションは外見も機能も似ており、GoPro初心者の方には違いが少々わかりにくいことかと思います。ただの色違いなのかな?と思われがちですがそういうわけではありません。ちゃんと機能も違いがあるんです。
そこで今回の記事では、GoPro HERO4の、ブラックエディションとシルバーエディションの違いについてまとめさせていただきます。
まずは概要から
最初に、各製品のコンセプトを見比べてみましょう。公式ウェブサイトより各製品のキャッチコピーを抜粋してみました。
GoPro HERO4 Black
従来比2倍のパフォーマンス。4K-30p対応史上最強のGoPro
史上最も進化したGoPro HERO4 ブラック。隅々までシャープな描写を約束する光学系と、従来比2倍のフレームレートを実現したプロセッサを搭載。HERO4 ブラックは技術・光学エミー®賞を受賞したGoProのパフォーマンスを新たなステージへ引き上げました。
4K-30pの超高画質、1080-120p/720-240p(FW v02.00.00以降)の高フレームレートのハイスペックは、想像をはるかに超える美しさと臨場感あふれる映像を、あなたと、あなたの世界において実現します。
GoPro HERO4 Silver
4K-15p対応。シリーズ初のタッチスクリーン搭載機種
HERO4 シルバーエディションはGoProならではのフィールドを選ばない高画質を、より身近にするための革新的モデルです。シリーズ初の内蔵タッチパネル式LCDディスプレイを搭載。タップ&スワイプのみで操作を完結できるイージーさでありながら、4K-15pの超高画質動画や1080-60p〜WVGA-240pのハイスピード動画、30枚/1秒の1200万画素静止画などハイスペックを満載。ハイアマチュアのほか、プロフェッショナルユースにも十二分に応えます。
ざっくり言うと、4K30fps撮影が可能なフラッグシップモデルであるブラックエディションと、タッチスクリーン搭載でより使いやすさを重視したシルバーエディション。
それではここからは実際に製品を見てゆきましょう。
まずは外見から比較
まずは外箱から。どちらも台座に固定された高級感あふれる包装となっていますね。箱の色が異なるので、どちらがブラックかシルバーかは一目瞭然かと思います。
ケースを開封し、本体を取り出してみました。
違い、わかりませんよね?私も細かく見比べてみたのですが違いがわかりませんでした。
ハウジングから取り出したところ。全く同じです。
ブラックエディション、シルバーエディションとあるので本体の色が違うのかと思いがちですが、色も全く一緒。せめて本体の色も名前の通りにして欲しかった…
本体背面を見るとようやく違いがあらわれました。シルバーには液晶が付いていますが、ブラックには液晶がついていません。
ブラックエディションでカメラの映像を見たい場合は、別売りの液晶モニタを購入して接続するか、スマートフォンとWifi接続して専用のアプリから見る必要があります。
側面も全く同じです。
ひと通り見比べてみましたが、本体の違いは裏面の液晶部のみでした。他は全く一緒のようでした。
スペックを比較
それではここからは本体のスペックを比較してゆきましょう。
まずは基本仕様からどうぞ。こちらの情報はGoPro公式ウェブサイトからお借りしていますが、その中でもブラックとシルバーで違うポイントのみを抜粋しています。
ブラック | シルバー | |
---|---|---|
公式サイト価格 | 69,120円 | 53,990円 |
カメラ重量 | 88g | 83g |
最高ビットレート(H.264) | 60 Mbps | 45 Mbps |
外部マイク音声(アダプター別売) | スタジオクオリティー | ● |
タッチ液晶ディスプレイ | 別売 | 内蔵 |
高画質な映像が撮影できるとあって、ブラックのほうが割高です。重量もブラックのほうが若干重くなっています。内蔵マイクもブラックのほうが高品質です。
撮影できる映像の品質はブラックのほうが上ですが、シルバーはタッチ液晶を搭載してより使いやすさを重視しているようですね。
撮影品質
では次は動画撮影機能について詳しく見てゆきましょう。撮影できる画質と、fpsについて並べてみました。
fpsとは、「frame per second」のことで、動画一秒辺りに何枚の静止画が含まれるかをあらわしている数値です。当然数字が大きいほうがなめらかな映像が撮影できます。
終始穏やかな映像であれば15fpsでも十分ですが、動きの激しい映像ならば60fps、最低でも30fpsは欲しいところです。なお、一般的なテレビ(地デジ)は30fpsとされています。
ブラック | シルバー | |
---|---|---|
4K | 30, 25, 24 fps | 15, 12.5 fps |
4K SuperView | 24 fps | – |
2.7K | 60, 50, 48, 30, 25, 24 fps | 30, 25, 24 fps |
2.7K SuperView | 30, 25 fps | – |
2.7K (4:3) | 30, 25 fps | – |
1440p | 80, 60, 50, 48, 30, 25, 24 fps | 48, 30, 25, 24 fps |
1080p | 120, 90, 60, 50, 48, 30, 25, 24 fps | 60, 50, 48, 30, 25, 24 fps |
1080p SuperView | 80, 60, 50, 48, 30, 25, 24 fps | 60, 50, 48, 30, 25, 24 fps |
960p | 120, 60, 50 fps | 100, 60, 50 fps |
720p | 240, 120, 60, 50, 30, 25 fps | 120, 60, 50, 30, 25 fps |
720p SuperView | 120, 60, 50 fps | 100, 60, 50 fps |
WVGA(800×480) | 240 fps | 240 fps |
SuperViewというのは超広角撮影のことです。GoProはそのままでも魚眼レンズ並みの広角撮影が可能なのですが、SuperViewモードを使うと視野角170度という驚異的な広角撮影が可能となります。
この表を見ていただくとわかる通り、ブラックエディションのほうが様々な映像品質の設定が可能ですね。
また高画質撮影はもちろんのこと、最大240fpsという超高速撮影も可能となっています。
なお、高fpsで撮影した映像は、専用のソフトで加工してあげることでスローモーション映像として作りなおすことも可能です。動きの激しい映像をなめらかに撮影するだけでなく、色んな楽しみ方ができますね。
最後に
いかがでしたでしょうか。ただの色違いかな?とも思えてしまうHERO4のブラックエディションとシルバーエディションですが、中身は全く異なることがご理解いただけたかと思います。
映像品質にこだわり、プロ仕様の映像を撮影したいというのであればブラックエディション。それよりも使いやすさを重視するのであればシルバーエディションを選ばれるのがオススメです。
なお、RentioではGoProやオプションのマウントキットをはじめ様々な家電製品を3泊4日から貸し出ししています。まずは試してみたい、旅行の間だけあればいいといった方はこちらも是非検討してみてくださいね!