360度カメラ RICOH THETA S!従来品との違いを解説

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更新日2020/05/23

360度カメラ RICOH THETA S!従来品との違いを解説

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360度、天から地までを一枚の写真に収めることのできるRICOH THETAに新しいモデルが発表されましたね。発売は10月下旬とのことですが、手に入るのが待ち遠しいです。実機が手に入りましたので実際に使ってみてわかったことや、撮影した写真などを追加で掲載しました。(10/23追記)

RICOH THETA S。これまでの従来品はカラフルな4色展開だったのに対し、マットブラックのみという渋い展開です。

さて、パッと見たところ色以外に外見に大きな違いが見当たらないTHETA Sですが、これまでのRICOH THETA m15とどのような違いがあるのでしょうか?公表されているスペックからその機能を紐解いてゆきたいと思います。

1. RICOH THETA S

まずは製品のキャッチコピーを見てみましょう。Youtubeにも公式のプロモーション映像がアップされていますのでそちらもあわせてどうぞ。

360°全てを驚きの美しさで描き出す、ハイスペックモデル。
見渡すかぎりの美しさ、息をのむほどの臨場感、「今、そこにいる感覚」。
静止画も長時間のムービー(最大25分間)も、思いのままに、360°の世界をより鮮やかに、驚きの高画質で記録する。
さらなるハイクオリティ・ハイパフォーマンスを実現した<RICOH THETA S>誕生。

RICOH公式ウェブサイトより

空から地面まで含む360度撮影ができる点、動画が撮影できてスマートフォンと連携できる点などに変更はありません。

ウリは画質の向上とムービー時間でしょうか?詳しい部分を見比べてみましょう。

2. 従来品との違い

これまでの現行モデルはRICOH THETA m15という製品です。どうやら生産が終了するというわけではなく、しばらくの間は併売されるようですね。

まずは表でこれらの製品の仕様を見比べてみます。

RICOH THETA S(新型) RICOH THETA m15(従来品)
撮影モード 静止画:オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル、動画:オート、ライブストリーミング:オート 静止画:オート、シャッター優先、ISO優先、動画:オート
ISO感度(標準出力感度) 静止画:ISO100~1600、動画:ISO100~1600、ライブストリーミング:ISO100~1600 静止画:ISO100~1600、動画:ISO100~400
ホワイトバランスモード 静止画:オート、屋外、日陰、曇天、白熱灯1、白熱灯2、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯※1、動画:オート、ライブストリーミング:オート 静止画:オート、屋外、屋内、曇天、白熱灯1、白熱灯2、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯※5、動画:オート
シャッタースピード 静止画:(マニュアルモード以外)1/6400秒~1/8秒(マニュアルモード)1/6400秒~60秒、動画:(L)1/8000秒~1/30秒、(M)1/8000秒~1/15秒、ライブストリーミング:1/8000秒~1/15秒(USB)、1/8000秒~1/30秒(HDMI) 静止画:1/8000秒~1/7.5秒、動画:1/8000秒〜1/15秒
静止画解像度 5376×2688(Lサイズ)、2048×1024(Mサイズ) 2048×1024
動画解像度 L:1920×1080/30fps/16Mbps(入力時)、M:1280×720/15fps/6Mbps(入力時) 1920×1080/15fps
ライブストリーミング解像度(USB) 1280×720/15fps
ライブストリーミング解像度(HDMI) L:1920×1080/30fps、M:1280×720/30fps、S:720×480/30fps
内蔵メモリー 約8GB 約4GB
記録可能枚数、時間 静止画:(L)約1600枚、(M)9000枚、動画(1回の記録時間):最大25分もしくはファイルサイズの上限4GB、動画(合計記録時間):(L)約65分、(M)約175分 静止画:約1200枚、動画(1回の記録時間):最大3分、動画(合計記録時間):約40分
電池寿命 約260枚 約200枚
画像ファイル形式 静止画:JPEG(Exif Ver2.3) DCF2.0準拠、動画:MP4(映像:MPEG-4 AVC/H.264、音声:AAC)、ライブストリーミング:Motion JPEG 静止画:JPEG(Exif Ver2.3) DCF2.0準拠、動画:MOV(映像:MPEG-4 AVC/H.264、音声:LinearPCM)
外部インターフェース microUSB:USB2.0、HDMI-Micro(Type-D) microUSB:USB2.0
外形・寸法 44mm(幅)×130mm(高さ)×22.9mm(17.9mm※6)(奥行き) 42mm(幅)×129mm(高さ)×22.8mm(17.4mm※4)(奥行き)
質量 約125g 約95g
レンズ構成、F値 6群7枚、F2.0 F2.1(推測)
撮像素子、サイズ 1/2.3 CMOSセンサー(×2) 非公開
有効画素数 約12M(×2)、※出力画素 約14M 非公開

2-1. カメラの性能

この仕様を見て、まず目についたのはカメラの性能でした。

a) センサーについて

まずセンサーについてです。センサーとは、レンズを通って受けた光をデータに変換するための重要なパーツで、画質を良し悪しを決める大きな要素となっています。

1/2.3型CMOSセンサーを2つ搭載しているとありますが、これは一般的な性能のコンパクトデジタルカメラが搭載しているものと同等のセンサーです。

従来のRICOH THETA m15はその映像素子の仕様を公表していないので比較こそできないのですが、これまでは画質よりもエンターテイメント性の強いカメラというイメージがあったので、今後はその撮影品質にも期待ができそうですね。

b) レンズについて

レンズも、6群7枚、開放F値2.0という仕様が公表されています。

開放F値というのは、シャッターの開き具合のことで、この値が小さいほど一度に取り込める光の量が多く、暗い場所でもノイズの少ない写真が取りやすい傾向にあります。

なおこの開放F値2.0というのはコンパクトデジタルカメラのレンズの中でもかなり明るい部類に属しており、光量の足りない場所でもキレイな撮影が期待できるレンズなのではないでしょうか。

なお、従来品のRICOH THETA m15は公式のウェブサイトでは開放F値を公表していないのですが、気になったのでm15で撮影した写真をチェックしてみました。すると暗めの場所で撮影した写真を含む、ほとんどの写真がF2.1で撮影されていたため、おそらく開放F値は2.1で設定されているのではないかと思います。仮にF2.1→F2.0なのだとしたら劇的な変化というよりも、わずかな改善といった表現が正しそうです。

c) カメラ全般

センサー、レンズのスペックについては従来の機種の仕様が非公開ということもあり、厳密には比較ができませんでした。しかしながら、エンターテイメント性の高いカメラにも関わらず、センサーやレンズのスペックを公開したというのは映像品質に対する自信の表れとも見て取れます。事実、高画質をウリとしているコンパクトデジカメでもこれと同等のカメラ品質に留まっていることも少なくありません。実際に撮影できる日が待ち遠しいですね。

さらに撮影できる静止画の解像度も、従来は2048×1024サイズのみだったのに対し、新しく5376×2688サイズも撮影できるようになりました。カメラの高性能化に伴い、その性能をフルに活かせるようになりました。

他にカメラの性能で気になったのは、新しく搭載されたマニュアル撮影機能です。

シャッタースピードも新しく60秒という低速シャッターが搭載されているため、長時間露光での撮影ができるようになりました。長時間露光とは、シャッターを長い時間開けておくことで被写体の動きの軌跡を一枚の写真に残す技法です。

これまでは仲間と一緒に楽しく撮影、というのが主な使い方だったRICOH THETAですが、一枚一枚にこだわりながら風景を美しく残すといったカメラ通のニーズにも耐えうるようになったのではないかと思います。

2-2. 動画性能

静止画撮影だけでなく、動画の撮影機能も向上しています。

1920×1080の解像度は変わりませんが、従来は15fpsのみだったのに対し30fpsのなめらかな撮影が可能となっています。また1280×720のMサイズ撮影も可能となりました。

fpsとは、prame per secondのことで、動画1秒あたりに何枚静止画が切り替わるかをあらわしています。この数字が大きいほど、動きの速い映像でもなめらかな撮影が可能となります。

また目をひくポイントとして、新しくライブストリーミング撮影が可能となっています。

こちらはまだ詳しく検証できていないのですが、THETA Sを使ってネット経由、全天球でのリアルタイム映像配信ができるということでしょうか。いずれにしてもHDMIで接続して外部ディスプレイに映像を出力することならできそうです。防犯カメラとしても優秀かもしれません。笑

まだ情報が出揃っていないのでなんとも言えないのですが、拡張性のある、とても楽しみな機能が追加されましたね。

2-3. 基本性能

冒頭でも述べたように、新型THETAはラバー加工のブラック色の一色展開です。

大きさについては、新型のほうが若干大きめとなっています。しかしわずかな違いなので両方並べてみないとわからない程度の差かもしれません。重さは30g増となっていますが、元々軽く作られているのでこちらも大した違いは感じないでしょう。

映像の高画質化にともない、内蔵メモリーが倍の8GBになったのはユーザーとして喜ばしいポイントです。

レンズ、センサーを高性能化しようとするとどうしてもカメラ本体も大型になりがちですし、高解像度の動画も高性能なコンピュータが必要となってきます。さらにバッテリーの問題も出てくるにも関わらず、たった30gの重量増で留められているのは素晴らしいですね。

2-4. アプリ

従来品のRICOH THETAとは別で、THETA S用の新しい専用アプリが登場しました。

アプリ面での大きな改善ポイントは、ライブビューの搭載です。

これまでのRICOH THETA m15は、カメラに映っている映像をリアルタイムでプレビューすることができませんでした。そのため写真を撮影して、それをスマホにダウンロードして初めて写真を見ることができます。

RICOH THETA Sではカメラに映っている映像をリアルタイムでスマホからチェックしながら構図を決めることができるようになりました。当然無線通信なので解像度やフレームレートは劣りますが、事前に構図を考えながら撮影できるのは有り難い機能ですね。

またアプリから直接SNSへ投稿できる機能も健在のようです。アップロードした写真には、独自のURLが発行されるのでTwitterやFacebookへの投稿だけでなくLINEへの投稿なども可能となっています。URLを開くとブラウザ上で写真を回して楽しめます。(静止画のみ)

旧THETAのアプリもバージョンアップが進んでいるので、スマホアプリについては大きな違いはライブビューの有無程度です。これまで旧THETAのアプリは動画を見ることができなかったりと少々不便なところもあったのですが、こちらも定期的にアップデートで機能改善がされているようです。

2-5. 外観(10/23追記)

新しいTHETA Sと、m15モデルを並べてみましょう。

theta

theta2

theta4

大きさ以外には、新しくHDMI端子が取り付けられたのが目につきました。こちらはストリーミング用の端子ですね。

写真ではあまり違いがわからないかもしれませんが、実際に並べて手にしてみるとTHETA Sのほうが大分ずんぐりしていて、手に持ったときもしっかりした重量感が伝わってきます。極端に大きいというわけでもないのでどちらが良いというわけではないのですが、旧モデルのm15のほうが薄く軽く、スタイリッシュな印象を受けました。

改めて2機種のサイズと質量を見てみましょう。

RICOH THETA S

外形・寸法 : 44mm(幅)×130mm(高さ)×22.9mm(奥行き)

質量 : 約125g

RICOH THETA m15

外形・寸法 : 42mm(幅)×129mm(高さ)×22.8mm(奥行き)

質量 : 約95g

塗装

THETA Sは、表面がブラックのラバーコーティングとなっていました。つや消しブラックは落ち着きのあるカラーでかっこいいだけでなく、手に持ったときに滑りにくいというメリットもあります。

しかし同時に懸念点も感じました。

  • 指紋が残りやすい、また落としにくい
  • 劣化したときにベタベタしそう
  • 付属のケースに入りにくい

指紋の残りやすさは箱から出してすぐに感じました。使い方にもよりますが、本体をキレイに保つのはちょっと大変かもしれません。また長く使ってみないとわからないのですが、この手の素材の製品は時間経過で劣化するとベタつきが残ってしまうこともしばしばです。最初は良い手触りであるのは間違いないのですが、1年2年使った頃どのようなコンディションになっているか気になるところですね。

なお、ケースに入りにくいという点は恐らく誰もが感じるのではないでしょうか。m15のケースは本体がスポッと収まる反面、上部にファスナーが付いています。TEHTA Sのケースは上部が開放されているのですが、本体がラバー加工であるため入れるのも出すのも滑りが大変悪く、大変です。

かといって本体をむき出しのままカバンに入れるのは心配ですし、、ケースに関しては使い勝手がー悪いと言わざるを得ないですね。

3.実際に撮影してみました

RICOH THETA Sと、従来品のRICOH THETA m15を持って実際に撮影してみました。場所は東京都大田区にある等々力渓谷です。同じアングルで撮影しているので、画質など見比べてみてください。

等々力渓谷1

RICOH THETA S

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

RICOH THETA m15

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

等々力渓谷2

RICOH THETA S

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

RICOH THETA m15

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

いかがでしょうか?もしかしたらぱっと見たところ違いがわからないかもしれませんが、ズームにしてみると解像度の違いがはっきり見て取れます。

まあ、保存できる写真の画素数を比べてみてもTHETA Sが高画質撮影できるのは一目瞭然ですね。THETA Sが5376×2688(Lサイズ)で写真を保存できるのに対し、THETA m15は2048×1024です。

自然や風景をキレイに残すのであればTHETA Sの高画質撮影は魅力的ですが、もし仲間とワイワイ撮影して楽しむということであればm15の解像度でも十分かもしれません。

おまけ

THETA Sで動画を撮影してみました。動画の解像度はTHETA m15とTHETA S、どちらも1920×1080です。ただフレームレートが15fps→30fpsにあがったので、よりきめ細やかな動画が撮影できるようになっています。(フレームレートとは、1秒間あたりの映像が切り替わる回数のことです)

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

まとめ

以上となります。THETA Sの実機が手元にないため公表値とTHETA m15の情報をもとに実際にTHETA SとTHETA m15を使った感想と、公表されているスペックを元にその違いを書かせていただきました。

THETA Sを使ってみての感想

エンターテイメント性の高いカメラでありながら、多機能高画質を追求した本格派モデルです。外見も高級感溢れる作りとなっていて所有欲を満たしてくれる完成度の高い一台に仕上がっていると思いました。

撮影範囲が普通のカメラと比べて広大なので、当然普通のコンデジ等と比べれば面の画質は多少劣ります。しかしながらスマホの画面で見るには十分すぎるほどの画質の写真が撮影できました。

THETA Sとm15、どちらを選べばよいか?

どうやらしばらくの間はTHETA SとTHETA m15は併売されるようです。気軽に全天球撮影を楽しめるTHETA m15と、高画質撮影など充実した機能の上位モデルTHETA S。ユーザーにとって選択肢が増えたのはとてもありがたいですね。

本文の中でも少し触れましたが、風景や自然を高画質でしっかり残したいなら高機能高画質のRICOH THETA S、仲間と全天球を気軽に楽しみたいなら軽量リーズナブルなRICOH THETA m15を選ぶのがオススメです。

THETA Sはカメラの性能の向上だけでなくライブストリーミング機能をはじめとした拡張性に富んだハードウェアという印象を受けました。RICOHはTHETA向けの開発者向けキットの提供や、ハッカソン(開発コンテスト)なども開催しており、その可能性の模索に非常に積極的です。これから世間をあっと言わせるよな、画期的なプロダクトが登場するかもしれませんね。とても楽しみです。

レンタルも可能です

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