2016年6月現在、Panasonicのアクションカメラは2機種のラインナップで発売されています。
なおアクションカメラというジャンルの製品ではありますが、Panasonicは「ウェアラブルカメラ」という製品名で商品を発売しており、想定された装着方法としてイヤホンのように耳にかけて人の視点で撮影できることを目的に開発されています。
形状もそのため他のメーカーのアクションカメラと異なっており、カメラ部は小型軽量で、ヘッドマウントという頭に装着できるタイプの付属品が標準でセットされているのが大きな特長です。
それでは実際に発売されている製品を見てゆきましょう。
Panasonicアクションカメラのラインナップ
Panasonicアクションカメラはカメラ部のみのHX-A1H、カメラ部からケーブルが伸びてボディにつながるHX-A500という2機種が発売されています。
HX-A1H
たった45グラムで、他メーカーのアクションカメラと比べても小さく軽量なのが特長のこちらの製品。
本体はカメラ部のみですが、フルHD画質の映像も撮影でき、1.5mの防水機能も搭載しているためアクションカメラとしてのニーズは十分に満たしています。もちろん標準でヘッドマウントもセットになっていますので、そのまま頭に装着して撮影できます。
HX-A500
Panasonicアクションカメラの上級モデルの製品です。カメラ部は先程紹介したA1Hと似ていますが、カメラからケーブルが伸びて液晶パネル付きのボディ部につながっているのが特徴的です。
性能としては4K映像の撮影ができること、ブレ補正機能が搭載されています。また液晶付きの操作部がカメラと分離しているので操作がしやすいというのも便利なポイントですね。
GoPro、ソニーとの違い
アクションカメラといえば、海外のGoProが有名ですね。少々高価ではありますが、多くのアクションカメラのラインナップを発売しており、根強い人気を誇っています。
また国内のアクションカメラのメーカーではソニーが一歩リードしている印象です。GoProにはない光学式ブレ補正機能、扱いやすい操作感などで良い製品を発売しています。
それではPanasonicのアクションカメラが、これら2つのメーカーとどのように違うのか見てゆきます。
ウェアラブルとして作られている
GoPro、ソニーのアクションカメラと最も違う点は、まず「ウェアラブルカメラ」として作られているその形状にあります。
特殊なマウントを用意せずとも、標準でセットされているヘッドマウントを使用すれば簡単に人の視点からの映像が撮影できます。カメラ部が軽量に作られているため、装着していても気になりにくいのもこの製品の特長ですね。ちなみにGoProにもヘッドマウントというオプション品が発売されていますが、あまりかっこ良いものではないのでちょっと恥ずかしいかもしれません。
またカメラ本体に防水機能を備えているというのも特長の1つです。GoProの代表機種であるHERO4の場合、カメラ本体に防水機能はなく、ハウジングという防水のプラスチックケースを装着してはじめて水中でも使えます。
軽量
先ほどのウェアラブルという話にも繋がりますが、カメラ部がとにかく軽量に作られているため、装着していてストレスに感じません。
特にA1Hの45グラムというのはGoProの最軽量モデルHERO Sessionの74gと比べても大幅に軽く、他メーカーのアクションカメラの中でも最軽量クラスに位置しています。
A500についてもボディ部が分離しているため、カメラ部はとても軽量です。
高画質
A1HではフルHD、A500では4K画質での映像撮影が可能です。
またブレ補正機能が搭載されているのも特長のひとつです。アクションカメラは揺れを伴うシーンを撮影することが多く、ブレ補正機構の有無が画質に直接影響を及ぼします。
SONYの最新のアクションカメラでは「空間光学ブレ補正」という高性能なものを搭載していますが、GoProはブレ補正機構を搭載していません。A500のブレ補正に限っては、GoPro以上、SONY以下というイメージです。
仕様一覧
今回紹介したPanasonicの2機種と、GoPro、ソニーの代表製品のスペックを一覧にすると以下のようになります。
メーカー | 画質 | ブレ補正 | ハウジング | 本体防水 | 撮影時質量 | |
---|---|---|---|---|---|---|
HX-A1H | Panasonic | HD | – | – | 1.5m防水 | 45g |
HX-A500 | Panasonic | 4K | 電子式 | – | 3m防水 | 159g |
HERO4 シルバー | GoPro | 4K | – | 40m防水 | – | 146g |
HERO Session | GoPro | HD | – | – | 10m防水 | 74g |
FDR-X3000R | SONY | 4K | 空間光学 | 60m防水 | 防滴 | 約114g |
HDR-AS300 | SONY | HD | 空間光学 | 60m防水 | 防滴 | 約109g |
HDR-AS50 | SONY | HD | 電子式 | 60m防水 | 防滴 | 約83g |
こんな方におすすめ
撮影者視点での映像を撮影したい人
Panasonicのアクションカメラは「ウェアラブルカメラ」の名の通り、他メーカーのアクションカメラと比べても用途が限定されています。
耳の上にかけるヘッドマウントを使用して装着するのには全アクションカメラの中でも最も適していると言えそうですが、例えば手持ちスタイルや乗り物に固定するといった使い方であれば他のアクションカメラのほうに軍配が上がります。
撮影者視点での映像を撮影するのであればPanasonicのウェアラブルカメラが強くおすすめできる製品ですが、他の利用シーンも想定されるのであればGoProやソニーのアクションカメラを検討しても良いかもしれません。
水辺での利用よりも、山などでの利用が中心の人
Panasonicのウェアラブルカメラは防水機能こそ備えていますが他のアクションカメラと比べると防水性能は低めです。
利用シーンが海水浴やダイビングなのであればより本格的な防水や、水中用マウントの充実した他メーカーのアクションカメラをおすすめします。
まとめ
以上となります。
Panasonicのアクションカメラは、他のメーカーのアクションカメラとは全く異なる哲学のもとに作られています。「ウェアラブルカメラ」という商品名で販売されているのも納得がゆきますね。
まとめますと、Panasonicのアクションカメラは軽量で、人の視点で撮影するのに最も適しています。反面、SONYのアクションカメラと比べるとブレ補正機構や防水性能で劣り、またGoProと比べても防水性能、ラインナップやマウントの豊富さで劣ります。
それぞれの特性をしっかり理解して、誤った商品選びをしないようにしたいですね。
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