今回ご紹介するのは、リコー製のアクションカメラです。リコーは日本のカメラのメーカーですが、オリンパスと並んで防水デジカメに強いメーカーです。
現在発売されているリコーのアクションカメラは、その防水カメラで培った技術をうまく活かして作られた製品という印象を受けます。
アクションカメラと言えばまずあげられるのはGoPro、国内製のアクションカメラといえばソニーが強いですが、リコーはそれらのメーカーに対してどのような製品をもって対抗するのでしょうか。リコー製アクションカメラを解説したのち、GoProやソニー製アクションカメラとの違いを検証してゆきたいと思います。
リコーアクションカメラのラインナップ
現在リコーが販売しているアクションカメラは2機種です。
1万円台で購入できるリーズナブルなWG-M1という製品、もう1つは4K撮影もできる高画質なWG-M2という製品です。型番も、末尾の番号が違うだけなので覚えやすいですね。
なお、WG-M1は2014年末に発売された販売実績のある製品ですが、WG-M2は2016年に発売された比較的新しい製品です。どのような製品なのか、詳しく見てゆきたいと思います。
WG-M1
キャッチコピーは、「小型軽量&ハウジング不要のアクションカメラ」です。
軽量とはうたっていますが、撮影時重量は190グラムと、他社製アクションカメラと比べると随分と重めです。100グラム以下のアクションカメラの登場しているので、この辺りは少し年季を感じますね。
この製品の売りは、「ハウジング不要」の部分と「耐寒、耐衝撃」の部分にあると思います。いかつい見た目通り、頑丈な作りになっておりハウジング無しで10メートルの防水、2m落下の耐衝撃、-10度の耐寒を備えています。
WG-M2
リコーアクションカメラの新型です。時代に即した4K映像の撮影にも対応しています。また撮影時質量も136gと大幅に軽量化されており、他社製のアクションカメラと比べても遜色ない重さとなりました(それでも若干重めの製品ではあります)
防水性能も強化され、ハウジング無しで20メートルの防水、2メートル落下の耐衝撃、-10度の耐寒と前モデル以上の性能を備えています。
超広角の204度撮影も可能で、大幅に性能が強化された製品と言えそうです。
リコーアクションカメラの特長
それでは他社製のアクションカメラと比べて、これらの機種がどのように優れているか見てゆきたいと思います。
ハウジング不要で本格防水
リコーのアクションカメラを見るうえで、最も注目すべき点はここだと思います。
GoProもソニーのアクションカメラも、深く水中に潜る場合にはハウジングの装着が必要です。純正のハウジングといえど、やはり装着前と装着後では操作感は変わり、当然本体そのままの状態のほうが操作感は快適です。
また、あれこれ考えずにそのまま水中に持ち込めるというのは有り難い機能であることに変わりないですね。
耐寒、耐衝撃
頑丈そうな見た目通り、耐寒耐衝撃性能を持っています。安心して使えますね。激しいシーンでの使用が想定されない場合にも、日常の中でついうっかりカメラを落としてしまうシーンは多かれ少なかれあると思います。そんな時にも、強固な作りのカメラはとても頼もしい存在です。
なおGoProは耐寒耐衝撃性能は無いのですが、ソニーは1.5メートルの耐衝撃、-10度の耐寒性能を備えています。
操作性
これについては数値化できず、どうしても主観での判断になってしまうのですが、操作性については海外製よりも日本製の製品のほうが馴染みやすいように思います。
例えばGoProについては、海外の製品だけあって操作感にひと癖あります。慣れてしまえばなんてことないのですが、初めて使う方は戸惑うことが多いようです。とは言え長年日本製のデジタルカメラに慣れ親しんだ人たちからしてみれば仕方ないのかもしれません。
その点、リコーのアクションカメラについては、防水カメラから派生してできた製品なので、他のアクションカメラと比べるとより親しみやすい操作感となっています。製品としての成り立ちが違うわけですね。
仕様一覧
今回ご紹介したRICOHの2機種と、GoPro、ソニーの代表的なカメラの仕様を一覧にすると以下のようになります。
メーカー | 画質 | ブレ補正 | ハウジング | 本体防水 | 撮影時質量 | |
---|---|---|---|---|---|---|
WG-M2 | RICOH | 4K | 電子式 | – | 20m防水 | 136g |
WG-M1 | RICOH | HD | – | – | 10m防水 | 190g |
HERO4 シルバー | GoPro | 4K | – | 40m防水 | – | 146g |
HERO Session | GoPro | HD | – | – | 10m防水 | 74g |
FDR-X3000R | SONY | 4K | 空間光学 | 60m防水 | 防滴 | 114g |
HDR-AS300 | SONY | HD | 空間光学 | 60m防水 | 防滴 | 109g |
HDR-AS50 | SONY | HD | 電子式 | 60m防水 | 防滴 | 83g |
こんな方におすすめ
GoProやソニーといったブランドにこだわりのない人
リコーのアクションカメラは、GoProやソニーのアクションカムと比べると認知度が低いです。そのため周りの人に見せてもこの製品を知っている!という人はGoProなどと比べると多くはないでしょう。
もし自慢したいのであればより世間に認知されているGoProがおすすめですが、そうでないという方にはリコーのアクションカメラはおすすめできる製品です。
使いやすい、敷居の低いアクションカメラが欲しい人
当記事でも何度か書きましたが、他のアクションカメラと比べて日本製コンパクトデジカメに近い操作感で使用できます。またハウジング装着の手間もないので、使用の手軽さで言えば他メーカーの製品と比べても優れていると言えそうです。耐寒、耐衝撃を備えているのも安心感がありますね。
価格帯もリーズナブルな割に高いスペックのカメラなので、使いやすく敷居の低いアクションカメラを求めている方にはおすすめできる製品です。
まとめ
以上となります。
一言でアクションカメラといっても、比較的新しいジャンルの製品ということもあり、各メーカーで成り立ちが全く異なることがわかりました。製品のタイプも全く異なるので、製品のことをよく理解したうえで間違いのない商品選びをしたいですね。
さて、Rentioでは今回ご紹介したアクションカメラをはじめ、カメラや家電製品を3泊から貸出しています。短期間だけあれば良い商品、購入前に試してみたいものなどあれば是非こちらも検討してみてくださいね。