2015年6月末に発売される、オリンパスの新しいジャンルのカメラ「STYLUS TG-Tracker」
その一風変わった形は、これまでのどのようなカメラとも異なる形状をしています。
どのようなシーンで活躍してくれるカメラなのでしょうか。そのコンセプトと用途をユーザー視点で分析、解析してみたいと思います。
STYLUS TG-Trackerとはどんなカメラ?
プロモーションビデオ
まずは、公式のプロモーションビデオをご紹介します。
撮影スタイル
ハンドル付きの見慣れない形をしていますね。
GoProのように体に取り付けて撮影者視点で撮影するというよりも、あくまでもカメラとして撮影者が被写体に向けて撮影するスタイルを想定しているようです。
持ちやすいハンドル型にしているのは、水中やグローブ着用しているようなアクティブな環境でも撮影しやすいためでしょうか。
仕様から読み解く
次に、主だったスペックを確認してみしょう。
有効画素数 | 720万画素 |
撮像素子 | 1/2.3型 CMOSセンサー |
レンズF値 | F2.0 |
焦点距離(35mmカメラ換算) | 1.58mm(13.9mm) |
手ぶれ補正 | デジタル5軸手ぶれ補正機構 |
防水 | 30m:JIS/IEC保護等級8級(IPX8)相当 |
防塵 | JIS/IEC保護等級6級(IP6X)相当 |
耐低温 | -10℃ |
耐荷重 | 100kgf |
耐衝撃 | 2.1m |
内蔵センサー | GPS、方位センサー、圧力センサー、温度センサー、加速度センサー |
大きさ | 35.0mm × 56.5mm × 93.2mm |
質量 | 180g |
全般的に見ると、一般的なコンパクトデジカメと似た仕様表です。それに防水や耐衝撃などのタフ性能を付加したイメージですね。
その中でも目を引くのは、35ミリ換算で13.9mmの焦点距離です。一般的なコンパクトデジカメやビデオカメラは20〜30ミリ前後が一般的な焦点距離となりますが、TG-Trackerは極端に短い焦点距離のレンズを採用しています。このレンズが、製品のウリでもある超広角撮影を可能としているわけですね。
また、搭載している多彩なセンサーも注目ポイントです。
STYLUS TG-Trackerでできること
超広角撮影、高画質撮影
他のアクションカメラなどでもそうなのですが、被写体のみでなく周りの風景までを広く切り取ることで臨場感ある映像を記録しています。
TG-Trackerでは、最大で204度の超広角レンズを搭載しているので撮影者の視覚よりも広い映像を残すことができます。
水中や雪山などハードな環境での映像撮影
水深30mの防水機能をはじめ防塵、耐衝撃、耐寒の十分なタフ性能を備えています。
それに加えて、4K動画、5軸手ブレ補正など高画質撮影をするための充実した機能もあるので、画質面での満足度は高そうです。
高度や水深、気圧などを記録するフィールドセンサーシステム
TG-Trackerならではの強みは、このフィールドセンサーシステムにありそうです。
映像と同時にGPS位置情報、気圧センサー、温度センサー、方位、加速度などあらゆる情報をトラッキングしてくれます。記録した情報は、スマートフォンやタブレットから閲覧できます。
これまでのアクションカメラとの違い
TG-Trackerは、これまでのどんなカメラとも違うジャンルの製品だなという印象を受けました。
想定シーンはGoProのようなアクションカメラに似ています。アクティブなシーンで広角、高画質な映像を残すことが可能です。
また防水カメラで実績のあるオリンパス製ならではの操作の快適さは期待できそうです。多彩なセンサーも搭載しています。
ヘッドライトが標準で搭載されており、暗い場所の撮影にもしっかり対応するのもこのカメラの強みです。
実機を見てみましょう
折角ですので、TG-Trackerの実機も見てゆきたいと思います。まずはこちらが本体が梱包されている箱です。
開梱しようとすると、まずはTG-Trackerで使用できるアプリの紹介が。トラッキング用のOl.Trackというアプリと、写真や動画をシェアするためのOl.Shareという2つのアプリが用意されているようです。
同梱品
こちらが製品の付属品一式です。この辺りは一般的なデジカメ等とあまり変わりませんね。
本体
本体を見てみます。iPhone、GoProと比べてみました。iPhoneはiPhone5で一世代前の古いモデルですのでご注意ください。思っていたよりも小柄ですが、しっかりした重さ、質感を感じる本体です。
側面にある液晶部は90度回転します。撮影しながらカメラに映っている映像が見られる仕組みです。
底面部には三脚穴が。付属のグリップ以外に、三脚などにも取り付けが可能です。
端子部
背面のカバーを開けると各種端子が表れます。バッテリー、microSDカード端子、ケーブル用の端子などです。
充電は付属のケーブルとACアダプタを使用するスタイルです。
グリップ
付属のグリップを取り付けてみました。太さ、形も考えられて設計されているようで、持ちやすいです。
スマホのアプリを使用するにはカメラ本体とWi-fi接続する必要があります。設定画面を開くと、このように接続情報が表れます。これをスマホのWi-fi設定画面に入力してあげれば接続完了です。
実際の撮影、トラッキングまでは場所、時間の関係でレビューすることができませんでした。また機会があれば山や海などで使ってみた感想を綴りたいと思います。
まとめ
以上となります。
新しいジャンルの製品のため、操作感に若干の違和感を感じることはありましたが、ハード面ではしっかり考えられて設計された製品だという印象を受けました。
アクションカメラの購入を検討していたけれども、海外メーカーのカメラの操作性に違和感を感じる方、映像以外にも高度や水深、気圧など様々な情報を一緒に記録しておきたい方には魅力的な選択肢となりうるのではないでしょうか。今後が楽しみなジャンルのカメラですね。
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