SONYアクションカム HDR-AS50を写真付レビュー
更新日2022/12/21
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今回のレビューは、ソニーのアクションカムHDR-AS50です。
現在のアクションカメラ市場では海外のGoProが優勢ではありますが、国内メーカーもソニーをはじめリコー、Panasonicなどいわゆる大手メーカーも競って製品を投入しています。
HDR-AS50は、ソニーのアクションカメラのラインナップの中でも、最もリーズナブルに入手でき、かつ小型軽量で扱いやすいモデルです。上位機種と比べると撮影機能には若干劣る点はありますが、それでもアクションカメラとして備えるべきポイントはしっかりおさえており、ソニー製アクションカムの名に恥じない高性能な製品となっています。
またソニーはビデオカメラや一眼レフなど、アクションカメラ以外の光学機器でも長く世界的なシェアを持っていたメーカーです。その技術を投入したアクションカメラがどのような製品になのか、とても楽しみですね。
もくじ
SONYアクションカムHDR-AS50
まずはHDR-AS50がどのような製品なのか、という点からご紹介したいと思います。
なおアクションカメラというジャンルの製品について簡単に触れておきますと、「撮影者視点」でアクションシーンを臨場感溢れる映像に残すことを目的として作られたカメラです。もちろん他の用途も可能ではありますが、アクションカメラを一言で形容するとこのような表現になるのではないかと思います。メーカー問わず、アクションカメラは防水、防塵機能を備えていたり、高画質撮影ができたり、広角撮影ができる、などの特長が見受けられます。
小型軽量なアクションカム
HDR-AS50は、ソニーアクションカメラのラインナップの中でも最も小型軽量な製品として位置づけられた製品です。他メーカーのアクションカムと比べても目を引く軽さの製品です。
上位機種としてFDR-X3000、HDR-AS300という製品がありますが、これらよりも一回り軽く作られており、本体カラーが唯一ブラックなのもポイントです。
またライブビューリモコンも今回のラインナップより小型軽量化されており、より快適に利用できるようになりました。
ブレ補正機能搭載
GoProなどでは搭載されていないブレ補正機構が搭載されています。
アクションカメラの場合、カメラが揺れる状況での撮影も多く想定されるかと思いますが、ブレ補正機構が搭載されていない場合、カメラに揺れが伝わってしまい映像がブレブレになる可能性があります。そんなとき、ブレ補正機構が搭載されていればその揺れを軽減し、キレイな映像を撮影することが可能となります。
HDR-AS50の「電子式ブレ補正機能」の場合、上位モデルであるFDR-X3000、HDR-AS300の「空間光学ブレ補正」と比べると若干性能が劣るのでその点は注意が必要です。
60メートルの防水性能
ハウジング(標準で付属している防水ハードケース)装着時には、60メートルの防水防塵、耐衝撃性能を備えています。60メートルという数字は他社製のアクションカメラと比べてもとても大きな数字ですので、安心して利用できそうです。
なお、上位機種と違ってハウジング未装着時には防水機能は備えていませんのでご注意ください。濡れると壊れます…
仕様一覧
主な仕様をご紹介します。
イメージセンサー | 1/2.3型 Exmor R CMOSセンサー |
総画素数 | 約1680万画素 |
有効画素数(動画時) | 約1110万画素(16:9) |
有効画素数(静止画時) | 約1110万画素(16:9) |
f(35mm換算) | f=18.4mm(ワイド), f=21.8mm(ナロー) |
ブレ補正機能 | 電子式(アクティブイメージエリア方式、アクティブモード搭載) |
記録メディア | MP4:メモリースティックマイクロ(MARK2) MP4:マイクロSD/SDHC/SDXCメモリーカード(Class4以上推奨) XAVC S HD:マイクロSDHC/SDXCメモリーカード(Class10以上推奨) |
動画記録画素数/フレームレート | <MP4> PS:1920×1080 60p/50p HQ:1920×1080 30p/25p STD:1280×720 30p/25p HS120(HS100):1280×720 120p/100p <XAVC S HD> 60p/50p:1920×1080 60p/50p 30p/25p:1920×1080 30p/25p 24p:1920×1080 24p |
本体内充電(付属バッテリーの満充電時間) | 約4時間25分 |
基本バッテリーシステム | NP-BX1 |
外形寸法:幅×高さ×奥行 | 約 24.2mm x 47.0mm x 83.0mm |
本体質量 | 約58g |
撮影時総質量 | 約83g |
外観
それでは、実際の製品を見てゆきましょう。まずは開梱前の姿から。
なお、この製品にはライブビューリモコンが同梱されている「HDR-AS50R」と、同梱されていない「HDR-AS50」の2モデルが存在します。今回ご紹介するのはリモコンが付属していないタイプの製品です。
カメラ本体(ハウジング入り)
本体を見てゆきます。横長のレンズカバー部が特徴的ですね。
側面です。
ハウジング上部にはボタンが並びます。電源ボタン、録画開始ボタンとボタンロック用のフックが搭載されています。ロックしておくとこれらのボタンが使用できなくなり、録画中のご操作を防ぐことができます。
ハウジング底面部には三脚穴が。この三脚穴で各種マウントと接続します。
HDR-AS50本体
次はハウジングから取り出してみましょう。マットなブラックが目を引きます。
大きさはこれくらいです。並べているのは500mlペットボトル。小さいです。
側面についている液晶は白黒の簡易的なものです。撮影モードや各種設定の変更には使えますが、ライブビューは見ることができません。
本体底面にも三脚穴が搭載されています。水に触れない状況での撮影ならば、本体をそのままマウントに接続して撮影することも可能です。
上位モデルのFDR-X3000と並べてみます
4K撮影ができる上位モデルのFDR-X3000と並べてみましょう。あまり大きさは変わらないですが、本体重量は約58g、約89gとFDR-X3000のほうがやや重くなっています。
FDR-X3000のほうが、レンズ周辺に若干の膨らみが見られました。なおハウジングについては同一のものが利用できるようです。
ライブビューリモコン
今回紹介したセットには付属していないのですが、純正のライブビューリモコンも使ってみたいと思います。一見スマートウォッチを思わせる外見のライブビューリモコン。腕に装着した状態で、カメラのライブビューのチェックや各種設定が可能です。
本体の簡易液晶と比べても鮮明なので、とても快適にカメラの操作ができそうです。
最初にカメラとリモコンのペアリングをする必要があるのですが、両機種の電源をONにすればあとはお互いを認識して勝手にペアリングを進めてくれます。簡単です。
映像も鮮明。ライブビューのレスポンスもよく快適です。カメラを操作しずらい場所に取り付けた場合などにはこのリモコンが大活躍してくれることでしょう。おすすめです。
他のアクションカメラと比べた際のポジション
この製品の特長は、安価でありながらアクションカメラとしてはそこそこの品質の映像を撮影できる点が強みです。
4K撮影こそできないものの、軽量でありながら60メートルの防水ハウジング、ブレ補正機構などそれなりのスペックでありながらも2万円台前半の市場価格というのは他メーカーの製品にもない独自のポジショニングです。
最近のアクションカメラでは大半の機種が4K撮影が可能ですが、データ容量が大きくなりすぎたり、再生できるディスプレイも限られている点などを考えると本当に4K撮影って必要なの?という疑問も湧き上がってきます。
もし4Kにはこだわらないけれども、キレイな映像が撮影したい。けど予算は抑えたいという方には強くオススメできるアクションカメラです。
最後に
以上となります。軽量、安価でありながらしっかりポイントをおさえたHDR-AS50。弱点という弱点もなく、とても扱いやすい製品だという感想です。
さて、Rentioではアクションカメラ、最新の電気製品などをレンタル受付しています。購入前に試してみたい製品、短期間だけあれば良いという製品があれば是非レンタルすることも検討してみてくださいね。