2016年8月、ルンバで知られるアイロボット社から床拭きロボットの新作「ブラーバ ジェット」が発表されました。
ゴミを吸い込むタイプのロボット掃除機はアイロボットのルンバ以外にも多くのメーカーが作っていますが、床を拭き掃除してくれるタイプの掃除機は、有名どころではアイロボットのブラーバしか思いつくものがありません。
ルンバほどの有名さはないにせよ、着実にファンを増やしている印象のブラーバですが、前モデルの発売時期が2014年だったため2年のブランクを経てのモデルチェンジとなります。この2年のうちのルンバの進化は目覚ましいものがありますので、このバージョンアップはとても楽しみです。
新しいブラーバジェット。どのような製品なのか、旧製品と比べながら見てゆきたいと思います。
最新モデル「ブラーバジェット250」についてはこちら
床拭きロボット「ブラーバジェット250」写真付レビュー!旧モデル240との違いは? – Rentio PRESS[レンティオプレス]
床拭きロボット ブラーバ ジェット 240
丸い本体のルンバと異なり、四角い形状をしたブラーバ。本体下部にセットしたクロスでフローリングの床を自動で拭き掃除してくれます。
公式の製品紹介映像も登場していたので、こちらもあわせてご紹介させていただきます。
ジェットスプレーで水を吹き付け
ブラーバジェットはその名の通り、水を前方にジェット噴射し、その水を頼りに床を拭くタイプのロボットです。
常に適量の水を供給しながら拭き掃除できるという点がブラーバジェットの強みです。人が拭き掃除をする場合、雑巾をゆすいだり霧吹きで水を補充しながら掃除する必要があるため、人が行う拭き掃除よりも合理性がありそうです。
クリーニングヘッドが細かく振動するためこびりついた汚れなども拭き取れるとしています。
ヘッドを交換することで掃除モードを切り替え
新しいブラーバジェットは、底面部に取り付けるクリーニングパッドにより3種類の掃除モードを切り替えて使うことができます。
また取り付けたパッドをブラーバ自身が自動で認識してくれるため都度モードを指示する必要もないようです。
1.ウェットモップモード
同じ場所を3回掃除する念入り掃除モード。水と洗浄剤でキレイにします。
2.ダンプスウィープモード
同じ場所を2回掃除する日常の掃除モード。水と洗浄剤でキレイにします。
3.ドライスウィープモード
から拭きモード。ホコリや髪の毛などに強い。
iRobotアプリから操作
スマートフォン用アプリから操作する機能もついています。(自宅のWifi環境、専用アプリが必要)
これまではルンバ980というフラッグシップモデルにしか搭載されていなかったアプリからの操作機能ですが、ブラーバジェットにも搭載されました。
アプリから掃除の指示や設定変更ができるようになります。ブラーバについては、ルンバと異なり本体に液晶などが搭載されていないようなのでスマホから操作できるのは便利ですね。
旧製品との違い
2014年夏に発売したブラーバ380とは、外見も大きく異なっています。前モデルと比べてどのようなところが変わったのかという点にも焦点を当ててみましょう。
清掃能力の向上
まず第一にあげられるのは清掃能力の向上です。
使い捨てのウェットモップパッドとダンプスウィープパッドには、洗浄剤が含まれているため水だけでは落ちない汚れもキレイにします。さらにはパッドの振動機能もあいまって、こびりついた汚れもしっかり落とします。
またナビゲーションテクノロジー(ブラーバの動きを決めるプログラム)も、旧モデルのNorthStarナビゲーションから、ルンバで実績あるiAdapt 2.0へ切り替えが行われました。より効率的な掃除が可能となります。
本体が四角く小さいため、隙間にも入り込んでキレイにできるのがブラーバジェットの強みですね。
扱いやすい
扱いやすさという点では大幅な改善が見られます。
水の供給方式
まず水の供給方式ですが、前モデルでは導水キャップ(クロスの固定具)の中に水を貯めこんでおく形式をとっていました。これはメンテナンスや水の補給にも不便で、掃除の際の水の供給にも少々不安を感じるものでした。
ブラーバジェットでは、本体内部のタンクに直接給水するスタイルをとっているため、掃除のときも安定した水の供給が可能となり、安心して掃除を任せることができます。
小型・軽量化
前モデル(ブラーバ380)と比べて大幅に小型、軽量化がされました。
寸法では、244mm×216mm×79mm → 178mm×170mm×84mm
本体重量では、約1.8kg → 約1.2kg(バッテリー装着時/クリーニングパッドを除く)
取り扱いも楽ですし、狭い隙間にも入り込めるという点でメリットが大きそうです。
操作方法
従来はボタンが3つ搭載されていたのに対して、新しいブラーバジェットはボタンが1つだけです。操作がシンプルになったのはとてもありがたいですね。
静音性
これは公式な情報ではアナウンスされていないのですが、動作音が静かなのもポイントの1つのようです。
隣の部屋や他の家庭にまで音が響くのは避けたいところなので、集合住宅に住んでいる方にとっては嬉しいですね。
消耗品が改善された
今回のブラーバでは、消耗品となるモップが6種類用意されています。
ウェットモップモード、ダンプスウィープモード、ドライスウィープモードのそれぞれに対応した3種類のモップに、それぞれ使い捨てタイプと洗って繰り返し使えるタイプが存在します。
使い捨てタイプは10枚セットで1,200円(税別)と安価で、さらにモップそのものに洗浄剤が含まれているのがポイントです。
繰り返し使えるタイプは3枚セットで4,000円(税別)と少々高めで洗浄剤も含まれていませんが、繰り返し使えるため日常の掃除に適しています。
一覧表
それでは新しいブラーバジェットと、旧ブラーバ380の仕様を一覧にして比べてみましょう。
製品名 | ブラーバ ジェット 240 | ブラーバ380 |
---|---|---|
発売日 | 2016年8月 | 2014年7月 |
清掃モード数 | 3種類 | 2種類 |
清掃モード | ウェットモップ、ダンプスウィープ、ドライスウィープ | ドライモード、ウェットモード |
ナビゲーションテクノロジー | iAdapt 2.0 | NorthStarナビゲーション |
最大稼働面積 | ダンプスウィープモード、ドライスウィープモード:15 畳 ウェットモップモード:12 畳 |
ドライモード:約56畳(最大約112畳) ウェットモード:最大約20畳 |
電源方式 | 充電式リチウムイオン電池 | 充電式ニッケル水素電池 |
本体寸法(幅x奥行きx高さ) | 178mm×170mm×84mm | 244mm×216mm×79mm |
本体重量 (バッテリー装着時/クリーニングパッドを除く) | 約1.2kg | 約1.8kg |
稼働面積のみ新型のほうが狭くなってしまっていますが、他の機能については新型に明らかに優位性があるのが見て取れますね。
ルンバと比べた場合のメリット、デメリット
ゴミを吸い込むタイプのルンバと比べる場合、ブラーバにはどのような特長があるのかについても挙げておきたいと思います。
メリット
ブラーバの最大のメリットは、ルンバができない「拭き掃除」をこなしてくれる点です。
掃除機ではキレイにできないこびりついた汚れや、こぼした飲料などもブラーバならばキレイにできます。
またから拭きや水拭きなど、必要に応じて清掃モードを切り替えできるのも強みの1つです。
デメリット
ルンバと比べると、ブラーバのほうが手間がかかるというのがデメリットです。
ルンバの場合、ゴミ捨てさえ怠らなければスケジュール機能で毎日決められた時間に掃除をこなしてくれるので、毎日の掃除を実質自動化できてしまいます。また充電も専用のステーションで勝手に充電まで済ませてくれます。
反面、ブラーバは充電も人が行わなければならず、モップの交換洗浄、水の補充などの手間もあります。あくまでも掃除の「半」自動化で、人のサポートをするといった位置づけのイメージです。
またデメリットとは違うかもしれませんが、活躍の場はフローリングの場所のみですので全面カーペットのご自宅等では利用できません。(カーペットを避ける機能は搭載しています)
所感
以上となります。
製品コンセプトは同じブラーバですが、今作で大幅に機能や扱いやすさが改善されたという印象があります。
前製品で物足りなかったと感じた方がいたとしても、今回のブラーバジェットについては十分実用的な製品だと思われるのではないでしょうか。
フローリングの拭き掃除は、それこそ市販のワイパーでも代用できるものではありますが、ブラーバジェットでは人の手の届かない箇所にも念入りな掃除を行き届かせることができます。掃除を自動化できるというのも大きなポイントですね。
ご自宅の掃除に行き届いていない部分を感じている方は、一度ブラーバジェットの導入を検討してみるのもオススメです。
PR
Rentioでは、今回ご紹介したブラーバジェットをはじめ、最新の家電、カメラなどのレンタルを受付しています。もし購入前に試してみたい製品、短期間だけあればよい製品などあれば、是非レンタルも検討してみてくださいね。
[レンタル] 床拭きロボット ブラーバジェット 250/240 アイロボット公式 – Rentio[レンティオ]
【関連記事】最新おすすめロボット掃除機
[最新]ロボット掃除機おすすめ13機種を一覧表で比較!選び方の重要ポイントも解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
床拭きロボット「ブラーバ」全3機種を一覧表で比較!選び方で重要な6つのポイント – Rentio PRESS[レンティオプレス]