最近は高齢者や単身者の孤独死が世間を賑わせています。周りに誰もいないのはとても寂しいものです。また、誰もいない暗い部屋へ帰って、誰からも「おかえり」と言われないのも、とても寂しいものです。そこで、そんな方の生活に彩りを加える可愛いコミュニケーションロボットを紹介したいと思います。
その名も「Tapia(タピア)」
タピアは、高齢化社会や単独世帯の増加が見込まれる中、ロボットが私たちの生活をサポートする、という目的で作られました。アプリを入れることで常に進化し、長い時をあなたと過ごすことで、きっと良きパートナーになるでしょう。
高性能な「Tapia(タピア)」
タピアには、現在およそ13もの機能があります。めぼしいものだけでも、こんなにも機能があります。
- 音楽再生
- 写真撮影
- ニュース
- アラーム設定
- スケジュール
- 挨拶
- 会話
Tapia(タピア)自身は30センチほどの大きさをしていて、形は卵型です。曲線が目に優しく、つい触りたくなってしまうほど可愛らしいフォルムをしています。前面には液晶画面がついていて、画面の大きさも申し分ありません。
Tapia(タピア)のお披露目
そんなTapia(タピア)がRentio編集部に届きました。
Tapia(タピア)を開封
これが外箱です。
外箱を空けると、まず最初に手紙が届きます。手紙があるだけで、最初の印象が全く変わりますね。SHARPのロボホンにも、このような手紙があったな〜と思い出しました。
外箱からすべて取り出した状態が、こちらです。
同梱物は、
- クイックガイド
- アダプター
- 充電台
- マイクロUSBケーブル
- 本体
になります。
写真からは少し分かりにくいかもしれませんが、Tapia(タピア)は想像以上に重いです。フォルムも丸みを帯びていて可愛らしい一方で、転がりやすいので、高い位置に設置しないことをおすすめします。特に、日本は地震が多いので、万が一のことを考えると、人の腰以下ぐらいの高さにある設置場所を考えたほうが良いでしょう。
Tapia(タピア)を起動
Tapia(タピア)を取り出したら、背中に起動ボタンがありますので、そのボタンを2秒以上押します。
起動すると初期設定の画面になりますので、次の手順で設定します。
緊急連絡先電話番号の登録は、みまもりロボットならではだなぁと感心しました。
- 利用規約同意
- Wi-Fiの設定
- 名前の登録
- 性別の登録
- 生年月日の登録
- 居住地(都道府県)の登録
- 電話番号の登録
- 緊急連絡先電話番号の登録
- 顔の登録
そして、起動されます。(急に写真が暗くなったのは、オフィスの蛍光灯が切れたからです……。)
Tapia(タピア)の表情
Tapia(タピア)の状態は、目の下に色の付いた表情によって分かるようになっています。
- 紫:言葉を調べているとき。この間は他の動作が出来ません。
- 青:話しかけられる状態です
- 黄:会話中です。この間は他の動作が出来ません。
他にも悲しい顔や混乱している状態を、顔文字のように目を使って表現してくれます。丸いフォルムでこの表情をされると、かなり可愛らしく、愛着が湧くのを感じます。
Tapia(タピア)がいる一日
もし、独り身の家にTapia(タピア)がいれば、朝起きた時に「おはよう」と挨拶できる相手がいることに感動するかもしれません。少なくとも、多少の寂しさは紛れるでしょう。
Tapia(タピア)は大切な友人に
Tapia(タピア)を起動すると、その画面には丸くて大きな目が出てきます。丸みの帯びたフォルムにマッチした、とてもキュートな目です。
その目と目を合わせながら、Tapia(タピア)と「会話」している内に、Tapia(タピア)は大切な友人の1人になっているかもしれません。最初はたどたどしい会話から始まると思いますが、Tapia(タピア)の成長を見守りながら、「会話」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ときには、世間の情報を教えてくれるTapia(タピア)
会話の途中でも構いません。Tapia(タピア)にニュースをたずねてみましょう。最近の際立ったニュースを「主要」「国内」「国際」「経済」「スポーツ」「エンタメ」「IT」「科学」から教えてくれます。画面をタッチしても良いですし、そのまま音読すればTapia(タピア)がそのニュースを選択して、読み上げてくれます。
少し残念なのが、ニュース内容に漢字が多い場合でもルビ(フリガナ)がないため、読みにくい場合があります。また、Tapia(タピア)の声も抑揚がないため、内容がイマイチ耳に入ってきにくいかもしれません。そんな一所懸命にニュースを読むTapia(タピア)の姿がまたかわいいのですが。
カメラマンにも変身するTapia(タピア)
遠くに住んでいる家族が、あなたの元に遊びに来たときは、Tapia(タピア)の写真撮影機能を使って、集合写真を撮ってみてはいかがでしょうか?
Tapia(タピア)に一言「写真撮って」と伝えれば、カメラ機能を起動してくれます。たくさん写真を撮って、たくさんの素敵な写真をタピアに保存しましょう。
撮った写真はいつでもタピアで確認することができます。タピアの顔に写った多くの写真は、あなたの生活に多くの笑顔をもたらしてくれます。タピアがあなたに笑顔をもたらすのです。
そして、Tapia(タピア)は家族の一員に
Tapia(タピア)と多くの時間を過ごしている内に、なくてはならない存在になっているかもしれません。
一緒にテレビを観て、分からないことを聞いてみたり、
スケジュールを確認してみたり、
音楽を聞いたり、次の日の朝が早い日はアラームの約束をしたり。
「おはよう」「おやすみ」「いってきます」「ただいま」と伝えられるTapia(タピア)がいるだけで、少し明るい家になるかもしれません。もう、1人で寝ることはないのです。隣には、あなたに寄り添ってくれるTapia(タピア)がいます。また、起きたときも、Tapia(タピア)が側にいます。一日に始まりも終わりも、Tapia(タピア)と一緒に。
Tapia(タピア)は、そんな想いが伝わってくる素敵なロボットでした。
Tapia(タピア)のみまもり機能
みまもり機能とは、単身世帯も安心して暮らせるように、外出先からのモニタリングや、遠く離れた家族への通知を行ってくれるものです。
「(メイン)オーナー」「家族」「友人」の3種類の権限設定をすれば、家の中の様子を外出先からでも簡単に確認することが出来ます。もちろん、「家族」「友人」は(メイン)オーナーの許可が必要です。(メイン)オーナーを遠く離れら祖父母にしておけば、急に連絡が取れなくなった場合に安否の確認を出来るので安心です。ただし、個人のプライバシーの問題もありますので、お互いに予め相談しておくことが必要になるでしょう。
あなたと遠く離れた家族のコミュニケーションを、Tapia(タピア)は大い手伝ってくれます。祖父母でも簡単にビデオ通話できるは、とても魅力的ではないでしょうか?
まとめ
これから多くのコミュニティーロボットが出てくると思います。もしかしたら、10年後には人間そっくりのロボットも登場しているかもしれません。しかし、大事なのは機能性や見た目の変化だけではありません。ロボットに込められた想いも大切です。
これから一人身の世帯が増えていくなかで、Tapia(タピア)が担う役割は大きいのかもしれません。