本格的にアウトドアやアクティビティに参加している人は、仲間内でトランシーバーを用意することはないですか?
Rentio編集部内の雪国出身者に聞いてみると、スキーやスノーボードで山に行く時に、トランシーバーを持ってよく出かけていたということも聞きました。
トランシーバーと言えばスマホぐらいの大きさをイメージする人も多いと思いますが、最新のものは、そのイメージからかなりかけ離れていると思います。 それが、2016年冬にクラウドファンディングで資金調達に成功したBONX Gripです。
BONX Gripとは
BONX Grip(ボンクスグリップ)という名前を初めて聞いた人も多いでしょう。もしかしたら、アウトドアスポーツを嗜(たしな)む人は聞いたことがあるかもしれません。
BONX Gripは、アウトドアアクティビティや集団で何かに取り組んでいるときに、簡単にコミュニケーションを取ることができます。
集団で生まれる面白さをより高め、そこで生まれた喜びや悔しさや現在の状況などを分かち合うためのものとして、専用スマートフォンアプリとBluetoothデュアルモードで接続して使用します。
革新的な製品BONX Gripのデザイン
カラー展開は、Black(黒)・White(白)・Pink(ピンク)・Green(緑)の全4色です。男性でも女性でも、性別問わず、誰でもオシャレに装着できます。
本体はひょうたん型をしており、イヤーループをはめ込みイヤーキャップをつけることで耳から外れにくくなる構造をしています。転倒や衝撃を受けても外れにくくなっていることで、アウトドアスポーツよりの製品であることは明らかでしょう。
また、非常に柔らかい材質でできていることもあり、長時間の使用でも耳が痛くなりにくくなっています。 BONX Gripのデザインは高く評価され、2016年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞し、グッドデザイン・ベスト100にも選出されました。
アウトドア・グループトークテクノロジー [BONX] | 受賞対象一覧 | Good Design Award
洗練されたトランシーバー、BONX Gripが到着!
我が編集部に、「BONX Grip」が届きました!クッション材がたんまり入った段ボールに、BONX Gripが3つ。
箱のデザインが目を引きます。中央にBONX Gripの写真が載っているだけではなく、本体写真の背景にアウトドアを連想させる色んなマークがいくつもプリントされていることによって、箱からも「アウトドアアクティビティを楽しむ」という理念が伝わってきます。
製品自体を大事に抱くようにしている箱。そんな箱の腕をほどくと、外見の白色からは一転、クールな黒色が顔を覗かせます。
中身を取り出してみると、
- BONXイヤフォン本体
- イヤーループ(S/M/L)
- イヤーキャップ(S/M)
- 充電用USBケーブル
- ブリキ製キャリーケース
- BONXステッカー
- マニュアル
が入っています。
もちろん本体自体もクールでかっこいいのですが、ブリキ製のキャリーケースとステッカーは、よりかっこいいと思ってしまう出来です。
このブリキ製のキャリーケースに入れて持ち運ぶ、と想像しただけで胸が高鳴るのを感じます。
本体の写真です。黒くて小さいのでよくわからないかもしれませんが、手のひらよりも一回り小さいくらいの大きさです。
編集部の女性の友人に頼んで、実際に着けてもらいました!
彼女曰く、歩いている最中にずれもせず、5分後には装着感もなくなり、耳にすごく馴染んでいたそうです。
BONX Gripのアプリダウンロードも忘れずに
BONX Gripには、BONXがリリースしているアプリをApp StoreもしくはGoogle Playからダウンロードする必要があります。
この製品の実力を最大限に発揮するため、アプリをダウンロードしてみたので、その一連の流れを画像と共に紹介していこうと思います。
筆者が使っているスマートフォンがAndroidなので、Google Playへと飛びます。完全に個人的な感想ですが、BONX Gripのロゴはとてもクールでかっこいいです。製品についてくるシールをMac Book Proや車のリアウィンドウに貼ったりしたいなーと思いました。
本題に戻ります。
ダウンロードが終わりアプリを起動させると、上記のような画面になります。メールアドレスとパスワードでサインアップするか、Facebookでサインアップするかの2択を選べます。
それが終わると、名前の入力です。
入力し終えると、BONX Gripをセットアップするための手順が連続して出てきます。
ここでお友達のBONX Gripを検索しグループを作ります。いよいよ楽しいアクティビティ生活の始まりです!思う存分、BONX Gripを謳歌してください。
BONXが作り出す新たな世界
BONX Gripの簡単な説明やデザインについては話しましたが、実際に、これってどう使うの?何が出来るの?どういう仕組みなの?といった疑問は尽きないと思います。
アウトドアアクティビティで早く使いたい!そんな人のために、細かく説明していきたいと思います。
BONX Gripのスペック
マイク方式 | デュアルマイク |
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本体重量 | 約15g |
本体サイズ | 約32(縦)×約44(横)×約18mm(厚み) |
充電方式 | マイクロUSB |
待機時間 | 約400時間 |
連続通話時間 | (BONXアプリ使用時)約7時間~ |
バッテリー方式 | リチウムポリマー電池 |
ここで注目したい点は、連続通話時間とマイク方式です。
約7時間以上の連続通話時間は、アウトドアでアクティビティを楽しむ方にとっては嬉しいです。登山や長い時間を必要とするアクティビティにおいても、通話時のみ接続する独自の通信システムを使っていることから、電池の消耗がほとんどないので、長時間十分に使えます。
アウトドアスポーツに風切り音はつきものですが、マイク方式をデュアルマイクにしたことで、しっかりカットしています。通話時において、相手の声が聞き取りにくいということはほぼありません。
防水性能 | IPX5 |
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Bluetooth | DualmodeBluetooth4.1 |
ペアリング済みスマホとの通信距離 | 最大約10メートル |
対応端末 | iPhone5以降 iPod touch5thgeneration以降のApple製端末 ios8以降 Android4.3以降の各社端末 |
同時通話可能人数 | 10人 |
ここで注目なのは、最大10人のグループ通話が可能であることと防水性能です。
アプリを使いグループを設定することで、10人までのリアルタイム通話が可能なのです。
ただ、IPX5という防水性能には少し不安を覚えます。生活防水には大丈夫でしょうが、海や川のような水分が多い場所での活動において、いささか不安を覚えます。
IPX5というのは、電子機器の防水性能の等級のうち、「防噴流形」にあたります。水の噴射を製品が直接浴びても、製品本体に有害な影響がないことを表す等級です。こう見ると、十分な性能だと思ってしまいますが、逆に言えば、水の中に落としたら終わり、だと言うことでもあるのです。
日々製品のブラッシュアップをしている「BONX」の皆さんのことですから、いずれ水の中に落としても大丈夫なIPX7相当に進化したBONX Gripが登場するのを期待してしまいます。
(もちろんIPX7以上に相当する場所で利用することを想定してないので、最低限の機能に留めて製品コストを抑えるということもあるでしょうが、やはり防水性能は気になります)
BONX Gripに関する疑問
実際にBONX Gripを利用するにあたって、気になる疑問があると思います。そこで、公式サイトを参考にして、Q&A形式でいくつかピックアップしてみました。
Q. BONX Gripは、イヤフォンを持っていない相手と話すことはできますか?
A. できます。
LINE通話のように、アプリを起動したスマホで通話をするイメージです。
Q. データ通信量と必要な費用はどの程度でしょうか?
A. ニュースサイトなどの閲覧は1ページ当たり300kByteかかるといわれておりますので、その6分の1程度がかかる目安となります。(
Q. 海外でも使えますか?
A. 携帯電波 (3Gもしくは4G/LTE)に接続していれば使えます。ただし、データローミングが必要になる場合があります。費用については十分ご注意下さい。
海外ならSIMフリー端末に海外SIMを使ったほうが安く利用できそうですね。
Q.BONXを使う上で、おすすめのアクティビティはなんですか?
A.釣りやスノーボード、サイクリング、サバイバルゲームなどです。これら以外にも、最近人気のSUPにも良いでしょう。これらのアクティビティにとらわれず、ぜひあなたとその仲間だけの楽しみ方を見つけてみてください。
株式会社BONXの熱い思い
「BONX Grip」の生みの親である宮坂貴大氏は、東京大学の出身です。
もともと、アウトドアスポーツが大好きだった彼は、スノーボードをやっている最中にこの商品のアイディアを思いついたそうです。「滑りながら話せたら楽しいのに」と。
技を決めたときや失敗したとき、はぐれたときなど、その時々の感情を共有したい。けれど、手袋を外しスマートフォンを取り出すなんて面倒くさいし興奮が冷めてしまう。さらに、そんな製品を探しても、無い!無いなら作ってしまおう。
そう考えました。
そうは思っても、なかなか実現するのは難しいところ。
けれど彼の人柄か彼の熱意に当てられたのか、仲間が集まり1つの小さな組織が作られました。世界的有名企業に勤めた経験を持つ人物や世界的に有名なエンジニア、いくつもの賞を受賞したデザイナーなど、その道の最前線をひた走る人物たちが仲間に加わったのです。
それもこれも、彼の「思い」があってこそ。そんな彼らが作る製品が、「BONX Grip」なのです。
まとめ
株式会社BONXは駒沢公園の近くに会社を移しました。駒沢公園には、スケートボードができる大きな広場やランニングコースなどがあります。休憩のときにでも足を運ぶのでしょうか。根っからアウトドアスポーツが大好きな「BONX」の皆さんらしい選択ですよね。
そんな根っからアウトドアスポーツが大好きな彼らの作った製品を、一度試してみてはいかがでしょうか。