家庭用のビデオカメラとして人気があるSONYのハンディカム。
2017年モデルのHDR-CX680が1月に発売されました。
SONYのハンディカムといえば、2016年モデルは上位モデルのHDR-CX675と小型軽量モデルのHDR-CX485の性能が違うモデルを発売していましたよね。
入園入学シーズンも近づいていて、ビデオカメラの購入や買い替えを検討している人は、「新モデルがいいのか」「型落ちの旧モデルでいいのか」迷うかもしれません。
そこで今回は、「HDR-CX680」と旧モデルになった「HDR-CX675」「HDR-CX485」の機能、性能、スペックの違いを比較します。
「HDR-PJ680」との違いはプロジェクター機能の有無
同時期に発売するハンディカムシリーズには、プロジェクター機能が付いた「HDR-PJ680」があります。
テレビやパソコンに接続しなくても、ビデオカメラから直接投影できるSONYならではの便利な機能です。
「HDR-CX680」は、「HDR-PJ680」からプロジェクター機能を取り除いたビデオカメラになります。
再生はテレビで十分というのであれば、機能は同じで価格は安くなるので、HDR-CX680をおすすめします。
SONYの新モデル「HDR-PJ680」はどこが変わった?旧モデル「HDR-PJ675」と徹底比較 | Rentioまとめ
スポーツ大会で子どもをバッチリ記録できる便利な機能
スポーツの大会では、個人戦、団体戦問わず、広い試合会場での撮影になります。
そのため、ズーム機能を使っても手ブレが少なく、カメラが動いてもピント合わせが得意なビデオカメラがおすすめです。
「HDR-CX680」は、空間光学式手ブレ補正とSONY独自のフォーカス機能で、動きがある場面でもなめらかできれいな動画が撮れます。
空間光学手ぶれ補正とは
SONY独自の手ブレ補正で、レンズとセンサーが一体型になっています。
「HDR-CX680」には、インテリジェントアクティブモードも搭載されていますのでカメラが動いても、ブレを補正します。
運動会やスポーツ大会では、子供の動きに合わせて、撮影中にカメラを動かしたり、カメラを持って移動するということも多くなります。
空間光学式手ブレ補正は、このような場面でする補正機能です。
空間光学式手ブレ補正は、動きだけでなくズームにも強い手ブレ補正機能です。
スポーツシーンの撮影ではズームを使って撮ることも多いので、撮影中の手ブレが少ないというのは重要になります。
インテリジェントAFとロックオンAFがすごい
SONY独自のフォーカスシステム「空間被写体検出方式」を搭載したインテリジェントAFは、ズームや撮影中にカメラを動かしても、被写体にピントを合わせられます。
動く被写体に合わせて追尾撮影をしても、ロックオンAFでしっかり被写体を検知します。
動きがあるスポーツシーンの撮影ではピント合わせがしにくいのですが、「HDR-CX680」ならピンボケが少ないきれいな動画が撮れます。
ステージを綺麗に写す!ありがたい機能とは?
「HDR-CX680」は、手ブレ補正やフォーカス機能だけでなく高感度のイメージセンサーや音声もクリアに録音します。
屋外のスポーツシーンだけでなく、ピアノコンクールやバレエの発表会、文化祭のステージ発表でも性能の高さを発揮します。
学校行事だけでなく、習い事でもビデオ撮影がしたいというママにおすすめの機能と性能を搭載したビデオカメラです。
Exmor R(エクスモアアール) CMOSセンサー
文化祭のステージ発表やピアノコンクール、バレエの発表会は、ステージ上はライトで明るくしていても客席は真っ暗ということもあります。
そんなときに頼りになるのが「Exmor R CMOSセンサー」です。
SONY独自のイメージセンサーで、夜景もきれいに撮れます。高感度なので、室内で撮影してもはっきりと見やすい動画になります。
ノイズも少ないので、子供の大事な発表会もきれいな画像で残せます。
臨場感を残す 高音質マイク
「アドバンスドサウンドシステム」は、独自のIC技術を搭載しているので、雑音が少ないクリアな音で録音できます。
「5.1chサラウンドマイクロホン」は、高感度のマイクロカプセルを搭載しています。
きれいなだけでなくライブ感がある音を再現し、ズーム機能と連携することで、ハイライトシーンの見せ場作りも可能です。
動画は映像が美しいことも大切ですが、音声にもこだわりたいですね。
最大広角26.8mmGレンズ
会場全体を撮るときにはワイド撮影をしますが、端の方まで撮るのは難しいですよね。
SONYが独自開発したGレンズは、動画撮影用に作られたレンズですが、最大広角26.8mmとワイド撮影をしても、端の方まで切れずに撮ることができます。
16:9のExmor R(エクスモアアール) CMOSセンサーもGレンズがワイド撮影をするためには欠かせません。
「HDR-CX680」は、ズームだけでなくワイド撮影でも高画質になります。
旧モデルの「CX675」「CX485」との違い
「HDR-CX680」の特長を紹介してきましたが、ここからは旧モデルの「HDR-CX675」と「HDR-CX485」の違いについて解説します。
旧モデルの発売から1年でのモデルチェンジになりましたが、「HDR-CX675」との違いは、内蔵メモリーが2倍の64GBになったことくらいです。
「HDR-CX485」と比べるとさすがに分かりやすい変化もありますので、そのような部分をピックアップしていきます。
内蔵記録メディア容量が2倍!
旧モデルの「HDR-CX680」は、32GBからは64GBと内蔵メモリーが2倍のサイズです。
出荷時の状態で約6時間55分に設定されていますので、購入時のままの状態でも安心して撮影することができます。
運動会や発表会でのビデオ撮影において、途中で容量が足りなくて慌てるということもなくなるのではないでしょうか。
しかも、「HDR-CX680」は最長で約15時間50分の記録時間を設定できますので、長期の家族旅行でも思い出を残せます。
モード毎の撮影時間を確認
「HDR-CX680」「HDR-CX675」「HDR-CX485」それぞれの撮影時間をモード毎に、表まとめてみました。
旧モデルと「HDR-CX680」の撮影時間の違いがわかるはずです。
HDR-CX680(64GB) | HDR-CX675(32GB) | HDR-CX485(32GB) 5.1ch同時ビデオ記録ON時 |
|
---|---|---|---|
XAVC S/HD(60P) 1920×1080 50Mbps |
約2時間25分 | 約1時間10分 | 約1時間10分 |
AVCHD/PSモード(60P) 1920×1080 28Mbps |
約4時間35分 | 約2時間15分 | 約2時間15分 |
AVCHD/FXモード(60i/24P) 1920×1080 24Mbps |
約5時間15分 | 約2時間35分 | 約2時間35分 |
<出荷時設定> AVCHD/FHモード(60i/24P) 1920×1080 17Mbps |
約6時間55分 | 約3時間25分 | 約3時間25分 |
AVCHD/HQモード(60i) 1440×1080 9Mbps |
約10時間50分 | 約5時間20分 | 約5時間20分 |
<ハイビジョン最長記録> AVCHD/LPモード(60i) 1440×1080 5Mbps |
約15時間50分 | 約7時間50分 | 約7時間50分 |
「HDR-CX485」からはレンズと手ぶれ補正も進化
「HDR-CX675」とは機能・性能とも大差はありませんが、「HDR-CX485」とはレンズと手ブレ補正が違います。
「HDR-CX680」はSONY独自開発のGレンズを採用していますが、「HDR-CX485」ではZEIESS バリオテッサーレンズが採用されています。
ZEIESS バリオテッサーレンズも高画質なレンズではあるのですが、静止画向きのレンズなので、動画撮影用に開発されたGレンズのほうがビデオ撮影に向いているといえるでしょう。
手ブレ補正に関しても「HDR-CX485」の光学式手ブレ補正は、ズーム撮影時にブレないように設計されていますが、「HDR-CX680」に採用されている空間光学手ブレ補正のように動きに強いわけではありません。
ワイド撮影においては光学式手ブレ補正は13倍までですが、空間光学式手ブレ補正では15倍ブレないので、発表会で会場全体を撮りたいというときには「HDR-CX680」のほうがきれいに撮れます。
「HDR-CX485」と同時期に発売された「HDR-CX675」は、「HDR-CX680」と同じGレンズと空間光学式手ブレ補正を採用しています。
カラーリングは3色に
「HDR-CX680」のボディカラーは、ブロンズブラウン・ホワイト・レッドの3色になります。
ブラックは従来のビデオカメラでは定番カラーでしたが、今回、思い切って外したことで、ブラックが多いほかの家電と同じ色で揃えるということは難しくなりました。
「HDR-CX680」のカラーは、ピンクやボルドーブラウンが選べた「HDR-CX675」に比べるとユニセックスな印象がします。
パパと兼用で使うのであればCX680の方が使いやすいですね。
バッテリーは型番が違う?
「HDR-CX680」のバッテリーは、新モデルのNP-FV50Aになりました。
旧モデルとは型番が変わっただけのように思われますが、大きさや質量も微妙にですが変わっています。下記の表に大きさや質量をまとめています。
撮影時間は新モデル、旧モデルで変わりはありません。
NP-FV50A(新モデル) | NP-50(旧モデル) | |
---|---|---|
大きさ(幅×高さ×奥行き)mm | 約31.8×24.7×45.1mm | 約31.8×20.5×45.1mm |
質量 | 約49g | 約51g |
容量 | 6.9wh/950mAh | 6.6wh/980mAh |
「HDR-CX485」をお持ちなら「HDR-CX680」の買い替えはおすすめ!
光学式手ブレ補正はズームには対応しますが、動きには弱い手ブレ補正です。
その点、空間光学方式手ブレ補正は、カメラを持って動くことを前提に設計されていますので、動いてもブレをしっかり補正します。
現在使っているビデオカメラが、「HDR-CX675」であるなら買い替えの必要はありませんが、「HDR-CX485」なら買い替えを検討してもいいかも知れません。
「HDR-CX485」は小型軽量モデルということもあり、同時期に発売された「HDR-CX675」よりも低価格に設定されていますが、「HDR-CX680」が重いわけではありません。
内蔵メモリーが64GBに増えたことを考えれば、「HDR-CX675」とサイズと性能は変わらないのでコスパもいいといえます。
本体スペックを紹介
最後に「HDR-CX680」「HDR-CX675」「HDR-CX485」のスペックを表にしてまとめています。
各商品のサイズや性能の確認用に見てください。
HDR-CX680 | HDR-CX675 | HDR-CX485 | |
---|---|---|---|
撮像素子 | CMOS1/5.8型 | CMOS1/5.8型 | CMOS1/5.8型 |
総画素数 | 251万画素 | 251万画素 | 251万画素 |
ハイビジョン対応 | フルハイビジョン | フルハイビジョン | フルハイビジョン |
光学ズーム | 30倍 | 30倍 | 30倍 |
デジタルズーム | 350倍 | 350倍 | 350倍 |
記録メディア | 内蔵メモリー(64GB) microSDカード microSDHCカード microSDXCカード メモリースティックマイクロ |
内蔵メモリー(32GB) microSDカード microSDHCカード microSDXCカード メモリースティックマイクロ |
内蔵メモリー(32GB) microSDカード microSDHCカード microSDXCカード メモリースティックマイクロ |
液晶モニター | 3インチ | 3インチ | 3インチ |
手ブレ補正機構 | 空間光学方式 | 空間光学方式 | 光学式 |
焦点距離 | 26.8mm~804mm | 26.8mm~804mm | 26.8mm~804mm |
F値 | F1.8~4.0 | F1.8~4.0 | F1.8~4.0 |
タッチパネル | ○ | ○ | ○ |
最低被写体照度 | 3ルクス | 3ルクス | 3ルクス |
静止画解像度 | 4,032×2,272 | 4,032×2,272 | 4,032×2,272 |
メモリー動画解像度 | 1,920×1,080 | 1,920×1,080 | 1,920×1,080 |
インターフェース | マイクロUSB/AV出力/HDMIマイクロ | マイクロUSB/AV出力/HDMIマイクロ | マイクロUSB/AV出力/HDMIマイクロ |
付属バッテリー | NP-FV50A | NP-FV50 | NP-FV50 |
撮影時間 | 160分 | 150分 | 155分 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 61.5×66×121mm | 61.5×66×121mm | 57×59.5×119mm |
本体重量 | 325g | 325g | 195g |
カラー | ブロンズブラウン ホワイト レッド |
ボルドーブラウン ホワイト ブラック ピンク |
ホワイト ブラック |
まとめ
「HDR-CX680」は、旧モデルの「HDR-CX675」の強みである「空間光学式手ブレ補正」や「Gレンズ」はそのまま継承しつつ、これまでの2倍の時間が記録できる64GBの大容量のビデオカメラです。
撮影中に動いてもブレない、ピント合わせもしやすいので、学校行事や習い事といった子供のイベントで大活躍するはずです。
高感度なので屋外と室内どちらでも高画質な動画が撮れます。
ビデオカメラを購入する際は、価格はもちろんですが、機能や性能も確認して、より使いやすいモデルを選びましょう。