2017年5月、ダイソンより新しいラインナップであるV7シリーズが発表されました。
吸引力のあるハンディクリーナーで定評のあるダイソンのハンディクリーナーですが、旧モデルであるV6シリーズは発売が2015年です。マイナーチェンジ等はあったものの発売から2年の歳月が経っていました。
スティックタイプのクリーナーについては2016年にV8シリーズというフラッグシップモデルが登場したものの、ハンディクリーナーは実質2年間フルモデルチェンジはなかったため、まさに待ち望まれていたモデルチェンジと言えそうです。
今回登場したV7シリーズは、ハンディタイプとスティックタイプの両方でラインナップが展開されています。
今回は、ハンディタイプの中でも人気のある布団掃除モデル、V7マットレスに焦点を当ててその機能をチェックしてみたいと思います。また2年前に発売されたV6 Mattressとどのような違いがあるのか、その違いについても検証してゆきたいと思います。
Dyson V7 シリーズ
ダイソンV7シリーズは、2017年5月に発売されたダイソンの最新シリーズです。
2016年に発売されたV8シリーズが最上位モデル、2015年に発売されたV6シリーズがスタンダードモデルであり、その中間に位置するスペックの製品となっています。
V6シリーズと比べてモーター部を中心に改良がなされ、吸引力の向上と清掃時の騒音を軽減しています。
新しいV7とV6のクリーナー本体のスペックを一覧表にしてみましょう。
製品名 | V7 Mattress | V6 Mattress |
---|---|---|
発売年月 | 2017年5月 | 2015年 |
モーター | デジタルモーター V7 | デジタルモーター V6 |
運転時間 | 最長約30分 | 最長約20分 |
吸引力 | 向上 | – |
運転音 | 低減モデル | – |
フィルター | ポストモーターフィルタ | ポストモーターフィルタ |
Dyson V7 Mattress
今回焦点を当てるダイソンV7マットレスは、ダイソンのハンディクリーナーの中でも「ふとんクリーナー」という位置づけの掃除機です。
なお、ふとんクリーナーだからといって布団しか掃除できないかと言えばそういうわけではなくて、ヘッドを付け替えれば布団以外の掃除も当然です。
さらにいえば、付属品以外のクリーナー本体については他のV7シリーズのハンディクリーナーと変わりません。本体で違うのはカラーリングだけですね。
旧モデルV6 Mattressとの違い
大きな違いは上の表にもあるように、
- 吸引力の向上
- 運転音の低減
- 運転時間の延長(最長20分→30分)
です。
実機を見てみましょう
ではここからはDyson V7 Mattressの実機を見てゆきたいと思います。
こちらが届いたばかりの箱。フルカラーのかっこいい箱です!
箱を開けるとクリーナーヘッドをはじめとするたくさんのパーツが所狭しと詰まっています。
本体を取り出してみました。ホワイトを基調とする清潔感あるカラーリングですね。
メインのクリーナーヘッドである「ミニモーターヘッド」です。強い吸引とあわせてこのブラシが対象をキレイにします。
このモーターヘッド、起動時には高速回転します。吸引だけでなく、ブラシでゴミをかきあげる作業とあわせてキレイにするわけですね。
クリーナー上部にある赤いツマミを引くと、ダストボックスの下部が空いてゴミを排出します。慣れないとちょっと難しいかもしれません。
交換式のフィルタ。紫の部分がフィルタとなっていて引き上げると交換やメンテナンスができるようになってます。
使ってみます
それでは実際にDyson V7 Mattressを使ってみましょう。上の写真ではソファを掃除してみました。
「ヒューン」という回転音とともにモーター部が回転しているのがわかります。
使っているクリーナーヘッドは標準のミニモーターヘッドを使っています。上の写真でも紹介したように、モーターヘッドの名の通りヘッド部に搭載されたブラシが回転し、細かいゴミから大きなゴミまでかきあげて吸引してくれます。肉眼で確認した限りでは、目に見えるゴミなどは取り逃すことなくキレイにしてくれました。
クリーナー本体は重さ2キロ弱、また持ちやすい形状をとっているため掃除時の取り回しもしやすい印象です。ただ数分の掃除であれば問題ないのですが、10分20分と掃除しようとすると腕がちょっと疲れてしまうかもしれません。なおスペック上は一度の充電で最長30分利用できるようです。
次は柔らかい生地、例えば掛け布団のような素材を吸ってみます。先ほどのモーターヘッドを使って掃除をしようとすると、吸引力が強すぎて生地を巻き込んでしまっているのが見て取れるかと思います…
そんな場合に活躍するのが一緒に付属している「ふとんツール」です。
ふとんツールは先ほどのモーターヘッドと異なり、シンプルなプラスチック製のクリーナーヘッドです。モーターのようなものは組み込まれていません。
特長として、溝の脇に空気の通り道があります。ここから空気が逃れることによって、吸引力を調整しているわけです。これを使うと掛け布団等の柔らかい布でも効率的に掃除できるというわけですね。
実際にふとんを掃除する際には、マットレスはミニモーターヘッド、かけ布団はふとんツールを使って掃除するといった流れが良いかもしれません。
さて、今回はふとんの掃除まではできなかったのですが、以前Dyson V6 Mattressを使いベッドのマットレスを掃除したときのゴミの写真を載せておきます。
1、2ヶ月に1度は掃除機で掃除しているはずなのですが、とても細かいホコリがたくさんとれます…こういったものを見るとふとんの掃除機かけの必要性を感じますね。当時の記事は以下のリンクからどうぞ。
レイコップRP-100と、ダイソンV6マットレスの比較&使用レポート | Rentioまとめ
ふとん掃除以外でも活躍
「Dyson V7 Mattress」という、さもふとん掃除専用の掃除機のようなネーミングですが、ふとん以外にもオールラウンドに活躍できるクリーナーとなっています。
以下は公式サイトからお借りした付属しているクリーナーヘッドの画像です。
https://www.dyson.co.jp/
これだけたくさん種類があればあらゆるシーンで活躍できそうですね。例えばすき間ノズルを使って棚と壁の隙間を掃除したり、ソフトブラシでホコリの溜まりやすい家電周りを掃除したり。
掃除機本体も小さく軽いので、大きなメイン掃除機を持ち出すほどじゃない場合にも便利に取り回しができそうです。
Dyson V7 Mattressはどんな人におすすめ?
このダイソン V7 Mattressはふとん掃除だけでなくあらゆるシーンで活躍できることがわかりました。
ワンルームの単身者向け
ふとん掃除機というと家庭向けの製品であるイメージも強いですが、例えばワンルームの一人暮らしでメイン掃除機として活用するのにも適していると思います。
筆者も都内で一人暮らしですが、フローリングであればフロアワイパー等を活用すればわざわざ場所をとる大きな掃除機を持っている必要もありません。実際掃除機を持っていない一人暮らしの人も少なくないと思います。
ですがちょっと食べ物をこぼしてしまったときや、ホコリがたまっている場所など、掃除機があれば便利なシーンもあります。そんな時向けにハンディクリーナーが一台あるととても便利なのではないかと思います。
サブ掃除機として
あとはメインの掃除機のサブ機として使うのも良いかと思います。
例えば掃除機がけをロボット掃除機のルンバでやっている場合には、特定の場所だけを掃除したいというシーンで困ることが目に見えています。
普段はルンバで自動で掃除してもらい、ちょっとした掃除機をかけたいシーンでV7 Mattressのようなハンディクリーナーを使うというのは合理的な選択肢と言えそうですね。もちろん定期的にふとんも掃除すればダニやハウスダスト対策にもなります。
前モデルのDyson V6 Mattressと並べてみましょう
さて、折角なので前モデルと外観を比べてみたいと思います。
前モデルのV6 Mattressは2015年に発売したダイソンのハンディクリーナーでした。強い吸引力と軽く取り回しのしやすい本体で、マットレス掃除に特化した掃除機として話題になりました。
当時から優れたふとんクリーナーとして存在していたV6 Mattressですが、どんな変化があったのか外観からチェックしてみたいと思います。
清潔感ある白と緑のカラーリングが特長のダイソンのふとんクリーナー。全体的に似ている2台ですが、ところどころ配色が違うのが見て取れます。
このままノズルを外してみます。ノズルのフックが本体側にあったV6 Mattressに対して、V7 Mattressではクリーナーヘッド側についています。
後ろからも比べてみましょう。後ろからみた場合の変更点は2点。
ゴミ捨てのツマミがクリーナー上部に移動した点と、強モード切り替えのスイッチがフィルタ部から本体上部に移った点の2点です。
折角なのでクリーナーヘッドについてももう少しチェックしてみましょう。標準のミニモーターヘッドとふとんツールの裏側(ふとんに接する面)を見てみます。
なお、グレーの色のふとんツールは生地の柔らかいふとんやクッションの掃除に使うクリーナーヘッドです。写真だとわかりにくいかもしれませんがノズルの両端に空気の通り道として1センチほどの溝があいているのが見て取れるかと思います。
ミニモーターヘッドでもふとん掃除はできますが、柔らかい生地だと吸いついてしまい掃除効率が悪かったりします。ふとんツールだと、通気口のおかげで吸引力が調整されており、ふとんでも快適に掃除できるという仕組みです。
もちろんミニモーターヘッドでもふとん掃除ができないというわけではないので、マットレスであればミニモーターヘッド、掛ふとんであればふとんツールで掃除する、という使い分けでも良いかもしれませんね。
最後に
以上となります。
さて、Dyson V7 Mattressは前モデルのV6と比べて決定的な変更点こそないものの、細かい調整を重ねてより使いやすい機種に仕上げた、といった印象です。
文中でも触れましたが単身者向けのメイン掃除機としても、ご家庭向けのサブ掃除機としても活躍できそうなポテンシャルを持ったクリーナーです。ふとん掃除だけに限らず、あらゆるシーンで活躍できる点はライバルのレイコップとは異なるポイントですね。
折角購入するのであれば、ふとんの掃除に限らず色んなシーンで活躍して欲しいという方には、かなり現実的な選択肢となるのではないのでしょうか。
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