本や漫画を電子書籍化(自炊)する方法と、自炊用スキャナのレンタルおすすめ機種を徹底解説!
更新日2024/09/27
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自炊(書籍の電子書籍化)、名刺のスキャンなど、プライベートからビジネスの場まで活躍できるドキュメントスキャナー。
断捨離や大掃除の際に、ご自宅にある大量の本や漫画を一気に整理したい時に活躍します。
今回は、そんなドキュメントスキャナーで本を自炊する方法とおすすめ機種についてご説明させていただきます。
もくじ
「自炊」とは?
本をスキャンして電子書籍化することを自炊と呼びます。
(※書籍のスキャンは個人利用に留めておきましょう。スキャンしたデータの貸し借りや販売は法律に抵触する恐れがあるため気をつけてくださいね!)
自炊には、大きく分けると破壊型と非破壊型の2つの方式があります。
1.本を裁断してからスキャンする方法(破壊型)
高速で精度の高い自炊ができるため、大量の書籍を電子化する場合に向いています。
メリット
・スキャンの効率が良い
・スキャナが平面の状態の紙を読み取れるので、歪みなどが少なく、スキャンの精度が高い。
デメリット
・スキャン後は本がバラバラになってしまう。
・専用のスキャナーに加えて裁断機が必要になる。
2.本をそのままスキャンする方法(非破壊型)
本を裁断せずにそのままの状態で読み込むことができるため、貴重な本や借りた本などの電子化に向いています。
メリット
・スキャン後も本を手元に残しておくことができる。
・必要な機材は専用のスキャナーのみ。断裁機は不要。
デメリット
・1ページずつ手でめくりながら読み込まなければならないため、スキャンの効率が悪い。
・歪みが生じるなど、スキャンの精度が若干劣る。
実際にスキャナーと裁断機を使って、破壊型の自炊方法を解説
さて、ここからは実際にスキャナーと裁断機を使って自炊に挑戦してみましょう。
利用する機材はドキュメントスキャナーScanSnap iX500と、裁断機 DC-210Nの2つです。
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スキャナーについては、やはりスキャンの品質とスピードを考えると破壊型の自炊をおすすめします。
本はバラバラになってしまいますが、スキャンのスピードは比べ物にならないくらい早いです。数十冊単位の本を非破壊型で自炊するのは、かかる時間を考えるとあまり現実的ではないかもしれないですね。
裁断機は一度に40枚までしか切れないという弱点はありますが、薄くて軽いDC-210Nを使います。
裁断上限が40枚とはいえ、一旦手で本をばらしてから裁断すれば厚い本やハードカバーの本でも裁断可能ですよ。
裁断からスキャン完了までのあらすじ
さて、今回は一般的なサイズのマンガを使用して写真を載せながら進めていきますね。おおまかなあらすじはこちら。
1. 表紙をとる
2. カッターなどで、本を裁断機にかけられる厚さに分ける
3. 裁断機で糊付け部を落とす
4. PCにスキャナドライバをインストール
5. ScanSnapでスキャン!
それでは一つずつ見て行きましょう!
1. 表紙をとる
裁断の前準備です。本のカバーをはずし、表紙の厚紙を手で外してゆきます。
そんなに力を入れなくても、手でも結構キレイに外せました。
↓の状態になればOKです。
2. カッターなどで、本を裁断機にかけられる厚さに分ける
今回使用するディスクカッター裁断機DC-210Nは、本を一度で裁断できるほどの裁断能力はありません。裁断機にかける前に手やカッターなどを使って本を適当な厚さに分けていく必要があります。
今回使用する一般的なマンガ本は、通常100枚ほどで構成されています。
裁断機DC-210Nは、一度に裁断できる枚数が40枚ですが、マンガは少々厚みのある紙で構成されていますので大体4〜5等分くらいにわける必要があります。
手でもいけそうですが、カッターを使ったほうが確実でした。ここは結構硬いので手を切らないよう&本が破けないよう注意してください。
3. 裁断機で糊付け部を落とす
さて、ようやく裁断機の登場です。まずは裁断機の各部について簡単にご説明します。
まずはガイドを使ってバラした本を裁断する位置に調整します。天板上に目盛りがついていますので位置の固定もらくらくです。
なお、今回使用したマンガ本だと109mmの位置に固定するのがちょうどよかったです。印字部が少し落とされてしますので110mmにしたいところですが、110mmだと糊付け部が少し残ってしまい後で一枚ずつ手で剥がす必要がありました。
次に、ハンドルを下ろして本を所定の位置に固定します。
最後にスライダーを右手でもち、レールに沿って往復することで裁断完了です。
かなりキレイに切れるので気持ちいいですよ!
4.PCにスキャナドライバをインストール
それでは次にスキャナドライバをPCにインストールしてゆきましょう。
なおこのスキャナは無線(Wifi経由)でのスキャンや、スマートフォン・タブレットでのスキャンにも対応しています。
しかし、これらの機能を使うためには必ず一度有線でパソコンとUSB接続してから設定を行う必要があります。頻繫にスキャナを使う場合を除いて、パソコンへの有線接続でスキャンするのが結果的に最も手間がかからない方法です。
今回は、このことを踏まえてパソコンとUSB接続をしている環境でスキャンすることを前提にお話したいと思います。
まずはスキャナに付属のCD-RからPCにドライバをインストールします。ソフト名は「ScanSnapManager」Windows、Macともにこのディスクからインストールできるようですね。
基本的に画面に表示されるままに進んでいけばOKなので、特に迷うこともないと思います。PCとスキャナの接続についても途中で指示がありますのでそれに従うのが良さそうです。そんなに難しくないので一気にいきます。
インストールが完了しました。かんたんですね!
5.ScanSnapでスキャン!
ここからはバラした本をスキャナに読み込ませてデータ化していく作業です。
まず本がバラバラになっている状態からのスタートです。
これをスキャナにセットしてスキャン開始ボタンを押せばスキャンがはじまります。
[注意1]紙をセットする向きについて
上下方向
ページ上側からスキャナに差し込んでください。ちょうど逆さまになる向きです。これが正しいセット方向です。
なお、このスキャナスナップのドライバはなかなか賢いのでページの上下が揃っていなくてもドライバが自動で文字を認識して上下を調整してくれるみたいです。
ただ、スキャンする書籍がマンガだと文字のないページも含まれているかと思います。そのような場合、上下がちぐはぐなデータが完成してしまいますので、最初から正しい方向でセットしておくのがオススメです。
裏表の向き
構造上、スキャナに触れる側から一枚ずつ読み込まれていきます。
そのため最初のページを一番下側に置き、最後のページが上に来るようセットしてください。
[注意2] 一度にセットできる紙の枚数と継続読み取り設定
私はここで結構ハマりました。
このスキャナ、一度にセットできる紙の枚数は約70枚程度です。そのため100枚前後のマンガ本をスキャンしようとすると、必ず2つ以上の束にわけてスキャンをする必要があります。
ただ、このドライバの初期設定では一束目が終わると勝手にスキャンを終了して保存に進んでしてしまいます。一冊の本が2つ以上のファイルに分かれてしまうのはスマートじゃないですよね…
この問題は、継続読み取り設定を行うことで解決できました。(※Mac版の方法です。Windows版については未検証です。)
Dockの「ScanSnapManager」を右クリック → 設定 → 「継続読み込みを有効にする」
これで、一束目が終わったタイミングで続けてスキャンを行うかスキャンを終了するか選択することができるようになりました!
自炊におすすめのレンタルできる機材
さて、ここからは自炊におすすめの裁断機とスキャナーを紹介してゆきたいと思います。
自炊の流れは、本を裁断して1枚ずつスキャナにかけられる状態にする→ドキュメントスキャナで一気に読み込んでデータ化するといった流れとなります。
そのため必要な機材は2点。本をバラすための裁断機と、ドキュメントスキャナーです。
なお、書籍はページ数が多いため一枚一枚スキャンするような、一般的な機材ではスキャンするのに適していません。専用の機材が必要となってきますので、ここからはレンタルするのにぴったりな、おすすめの自炊用機材をご紹介させていただきます。
裁断機 DC-210N
[レンタル] カール事務器 ディスクカッター裁断機 A4サイズ DC-210N ブラック – Rentio[レンティオ]
書籍をバラバラにしてスキャンする破壊型の自炊で必要になる裁断機。
多少面積はありますが、他の裁断機と比べて扱いやすい裁断機がカール事務器のDC-210Nです。
スペック上、一度に40枚の紙を裁断することができる仕様となっています。40枚以上の本の場合は、手である程度バラバラにしてから裁断機にかけることで裁断することが可能です。
裁断機能は十分ですが他の裁断機と比べて薄く軽いので、レンタルで使うくらいにはもってこいの機種ではないでしょうか。
裁断機 PK-513LN
[レンタル] プラス 裁断機 かんたん替刃交換 PK-513LN – Rentio[レンティオ]
こちらは大きく重いですが、一度に160枚の紙を裁断することができます。マンガ本くらいであれば一発で裁断できるので大量の本を処理する場合には頼もしい存在です。
非常にパワーがある反面、重量は15キロ近くとかなりの重量があります。これだけ大きな裁断機だと、買うにしてもレンタルするにしてもちょっと扱いが大変そうですね。
ScanSnap iX500
[レンタル] 富士通 ドキュメントスキャナー ScanSnap (A4/両面/Wi-Fi対応) FI-IX500A – Rentio[レンティオ]
自炊や、名刺スキャンなど、幅広く使えるドキュメントスキャナーです。自炊用のドキュメントスキャナーとしてはスタンダードな機種です。
上部にある給紙トレーに紙をセットすると、紙が次々と流れ、PDFデータ化までを自動で完了してくれます。
裁断した本の紙さえキレイに裁断できていれば紙詰まり等も少なく、まだスキャンも早い(1分間に25枚のスキャン)ので自炊の際には大変重宝する一台です。
書籍をスキャンして自炊に使うのはもちろん、最近登場している名刺管理アプリに一括で名刺をスキャンして取り込む、といった用途にも使われます。
IX500は、本をバラバラにしてスキャンする破壊型の自炊におすすめのスキャナ-。本を裁断しない非破壊型の自炊におすすめのスキャナーを、次に紹介いたします。
ScanSnap FI-SV600
[レンタル] 富士通 ドキュメントスキャナー ScanSnap FI-SV600A – Rentio[レンティオ]
SV600は、本を裁断せずともデータ化ができるスキャナーです。
変わった形をしていますが、上部についているヘッドに読み取りのためのセンサーを搭載しており、下においた書籍をスキャンしてデータ化します。
非破壊型の自炊は、裁断せずにスキャンが可能なのがメリットですが、人が手で1ページずつ押さえておく必要があるためスキャンには時間がかかり、またデータに歪みがでてしまうケースもあります。
データの品質等も考えると、極力裁断してのスキャンをできるのをおすすめしていますが、裁断できない、あるいはしたくない本をデータ化するならばこちらのほうが良さそうですね。
最後に
本の電子書籍化(自炊)は本棚の省スペース化をはじめ色々なメリットがある反面、機材が高価だったり手間がかかったりというデメリットもあります。
今回はスキャナ(富士通ScanSnapIX500)と、裁断機(カール ディスクカッター DC-210N)を使用しましたが、どちらも初めてでも扱いやすい機材だったと思います。
どちらの機材もRentioで3泊4日からレンタルすることができますので、初めての自炊にチャレンジしてみたい方は是非レンタルも検討してみてください!
Rentioでレンタルすると次のようなメリットがあります。
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