FUJIFILMが販売しているFinePix XPシリーズは、防水や防塵防滴、耐寒、耐衝撃機能などを備えた、アウトドアシーン向けのカメラです。
一般的に強度を考えられたカメラは、外観がカバーで覆われたような大きいカメラが多いですが、FinePix XPシリーズは、コンパクトながら強度を保っているという利点があります。
今回はFinePix XPシリーズから2018年2月15日発売の「XP130」の実機を使ったレビューをしていきます。
FUJIFILM FinePix XP130
一般的なデジタル一眼レフやミラーレス一眼、今回ご紹介するようなアウトドア向けのカメラなど、様々な製品を開発するFUJIFILM。
その中でも同社の売れ筋商品となっているのがFinePix XPシリーズです。
新発売となったXP130では、防水や耐衝撃はもちろん、耐寒や防塵も強化した激しいアクティビティにも対応するカメラです。
アクティビティ向けのカメラといえば、GoProなどのアクションカムも挙げられますが、それらとの違いは写真志向か動画志向かです。
GoProは、4Kに対応させるなど動画撮影を基本として考えています。XP130は動画撮影では最大Full HDで、連続撮影時間も制限があるため、動画にあまり力を入れていないように感じます。
一方で写真撮影では、XP130が優位に立ちます。GoProに比べてボディも大きいため、センサーサイズやレンズ関連で画質に大きな違いが生まれます。XP130は写真撮影向けのカメラと言えるでしょう。
耐久性に優れた新製品
レジャーシーンで活躍することを想定して作られたXP130。元々耐久性の強化が売りであった同シリーズですが、XP130でも伝統は受け継がれています。
防水防塵防寒耐衝撃性能
海などのアクティビティで活躍するために20mまでの防水構造が施されています。アウトドアなどで使用する際、落下などの危険性もありますが、XP130では1.75mの耐衝撃機能を搭載しているため、仮に目線の高さからカメラを落下させても壊れる心配はありません。
またウインタースポーツでも活躍できるように-10℃までの耐寒機能も搭載されています。カメラは寒さに弱いことが多く、使用可能温度でも氷点下に対応しているカメラは稀な存在です。
防塵性能も充実しています。ビーチや細かい粒子の多い場所では、カメラに砂などが入ることで故障の原因になります。XP130では、バッテリーやメモリーカードスロットのフタにロック機能が搭載されており、意図しないフタの開きを抑え、極限までカメラ内への異物の侵入を防ぎます。
Bluetooth新搭載
前モデルであるXP120には、Wi-Fi機能が搭載されていましたが、XP130では新たにBluetooth機能が搭載されています。
近年のカメラにはBluetooth機能の搭載が一般的になってきていますが、一眼レフなどでは自身でペアリングの設定が必要です。
スマートフォンと簡単接続
XP130では、最初の起動時にペアリング設定の必要可否を聞いてくれるので、最初に設定するだけでBluetoothによる、スマートフォンとの通信を行ってくれます。
その際スマートフォン側にはFUJIFILMの専用アプリ「Camera Remote」が必要となるので、忘れずダウンロードしましょう。
新機能を多く盛り込み撮影機能の充実
これまで搭載していたフィルター機能などはそのままで、新たに「電子水準器」や「瞳AF機能」が追加されました。
ファインダー越しでは感じることのできない水平のズレはどうしてもあります。後から傾きを調整することも可能ですが、カメラ内に水準器があると、とても便利です。
手持ちでの撮影時ももちろんですが、この機能が大きく役に立つのは三脚を使用したときです。三脚にも水準器が付いていることもありますが、カメラの液晶に写ると非常にわかりやすく、想像以上に水平が取れやすくなります。
また人間を撮影するのにも適しています。新たに搭載された「瞳AF」では、人間の瞳を判断する機能です。画面上でしっかりピントが合っている場所が示されるので、失敗が大幅に減ることでしょう。
どのような場面におすすめか
マリンスポーツ
家族で行く海水浴など、このカメラが力を発揮してくれるでしょう。防水耐性のないカメラでは海水などを浴びないようにすることで気をつかいますが、XP130では心配の必要がありません。
水中に入って綺麗な海の様子を撮影するのも一つの撮影プランとして良いでしょう。
ウインタースポーツ
防寒性能を活かしてウインタースポーツで使うことも可能です。寒い地でもカメラの防寒機能が力を発揮し、思い出に残る1枚が撮影できることでしょう。
アクションカムのような携帯性はありませんが、コンパクトで耐久性のあるカメラとして様々なシーンで使えるでしょう。
登山やハイキング
急斜面を登ったり、体のバランスが崩れやすくなる登山やハイキングでは、カメラ落下の危険性もあります。
一般的なカメラでは、衝撃に弱く、落下させてしまうとレンズの破損や正常に動作しなくなる可能性があります。
XP130では、1.75mの耐衝撃機能を保有しているため、自分の身の回りから落下させても壊れる心配がありません。驚くことに外観はコンパクトかつ軽量のため、衝撃に弱そうな印象もありましたが、しっかりとした耐衝撃機能を保有しています。
旧製品との比較表
モデル名 | XP130 | XP120 | XP90 |
---|---|---|---|
有効画素数 | 1640万画素 | ||
撮像素子 | 1/2.3型 正方画素CMOS | 1/2.3型 裏面照射CMOS | 1/2.3型 裏面照射CMOS |
記録メディア | “内蔵メモリー約96MB SD/SDHC/SDXC” |
||
焦点距離 | 35mm換算:28mm~140mm | ||
開放F値 | F3.9(広角)~F4.9(望遠) | ||
ISO感度 | 最大ISO6400 | ||
手ブレ補正機能 | 光学式 | ||
液晶モニター | “3.0型TFTカラー液晶モニター 約92万ドット” |
||
Wi-Fi | 〇 | 〇 | × |
Bluetooth | 〇 | × | × |
寸法・質量 | 109.6mm×71.0mm×27.8mm 約207.4g |
109.6mm×71.0mm×27.8mm 約203g |
109.6mm×71.0mm×27.8mm 約203g |
まとめ
これまでFUJIFILM FinePix XPシリーズ最新モデルのXP130をご紹介してきました。前モデルのXP120も発売からまだ1年と、あまり経っていないため、XP130どの大幅な進化はなかったものの、Bluetoothの搭載など、現代のカメラスタイルに合った新製品だと感じました。
これだけのコンパクトさを持ち、軽量ボディを実現したことで、更にアクティビティのときにカメラに対する不安や、腕の疲れの心配がありません。
一般的には水中カメラという認識されていますが、オールラウンドに対応できるカメラとして、人気を集めています。
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