使わないのは勿体ない!GoProの撮影に便利な音声コントロール機能の使い方を徹底解説
更新日2023/01/27
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アクションカメラの代表格「GoPro」。
今や、アクションカメラの用途を超えて、普段使いのカメラとしても人気が絶えません。
Instagramでは、GoPro関連のハッシュタグが数多く存在し、世界中で日々数えきれないほどの写真や動画が投稿されています。
こちらは、日本で発行されたハッシュタグ「#goproのある生活」の検索一覧です。
どれを見ても、GoProらしさが溢れていて、撮る人によってそれぞれに個性があり、得も言われない写真ばかりです。
難しい設定を必要とせず、日常の何気ないシーンでも特別な一枚に仕上がる。それもGoProの魅力の一つです。
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もくじ
GoProで撮影した一部の写真に見られる共通点
さて、ここで問題です。
Q:Instagramの写真を見ていて、気付くことはありませんか。一部の写真には、ある特定の共通点が存在します。
- ヒントその① それは自撮りの写真によく見られます。
- ヒントその② 写っている人の手元をご覧ください。
- ヒントその③ その人は何を見ていますか。
鋭い方なら気付いたかもしれません。答えです。
A:自撮り撮影を行う人の多くは片手にスマートフォンを持っています。複数人で写っている写真にも、誰か一人は片手にスマートフォンを持っている状況が伺えます。中には、スマートフォンを覗き込んで俯いていたり、スマートフォンが盾になり表情が隠れている人も。
せっかく良く撮れた写真が、片手に持つスマートフォンで現実感を強調し、更には顔も見えないという、なんとも勿体なく感じられます。
なぜこのような写真が撮られるかというと、GoProアプリとスマートフォンを連携させ、シャッターを切るリモート操作を行っているからです。
GoProアプリは、GoProユーザーにとって欠かせない、大変有用なツールであることに間違いありません。しかしその反面で、良い写真を撮ることの妨げにもなっているのも事実です。
GoProの操作に便利な「音声コントロール」
アプリを使わなくても、GoProには音声で操作を行う「音声コントロール」という機能が搭載されています。声で話しかけて操作を指示することができるため、片手にスマートフォンを持つ必要はありません。
今回は、この音声コントロール機能にフォーカスを当てて、解説していきます。
音声コントロール機能とは
音声コントロールとは「コマンド」と呼ばれる、予め定められた一定のワードをGoProに向かって話しかけることで、写真の撮影やビデオの録画、モードの切り替え、電源のオン/オフの操作をハンズフリーで行うことができる機能です。
GoProには、アクションカメラの特性として、様々なマウントやアタッチメントが用意されているように、人の身体の一部、バイク、車、サーフボードなど、間接的に取り付けて行う撮影に用いられることが多く、必ずしもGoPro本体を手持ちで撮影するとは限りません。
GoPro本体が、手元から少し離れた場所にある場合や、両手が塞がった状態での撮影には、大変便利な機能です。
対応製品
音声コントロール機能は、現在(2019年2月18日時点)までに発売されている、以下のモデルに搭載されています。但し、モデルによっては、使用できるコマンドが限られているため、予め各モデルの製品マニュアルで確認しておきましょう。
- HERO7(White、Silver、Black)
- HERO6 Black
- Fusion
- HERO5 Black
- HERO5 Session
- HERO(2018)
- Remo(リモートコントローラー)
対応言語
Instagramを見ていても解るように、GoProは世界中で愛用されています。音声コントロール機能も、主要各国それぞれの言語に対応しています。
最新モデルであるHERO7からは、インドで話される英語の発音にも対応しました。インドで話される英語には、アルファベットの「r(アール)」を他国の英語圏で話される英語と比較して、とにかく舌を巻いて発音される特徴があります。
言語設定を行うことで、そういった特徴を捉えて、しっかりと聴き取ってくれます。こちらもモデルによって対応していない言語があるので、注意してください。
- 英語(アメリカ)
- 英語(イギリス)
- 英語(オーストラリア)
- 英語(インド)(HERO7のみ)
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- ポルトガル語
- ロシア語
- スペイン語(EU)
- スペイン語(北米)
- 中国語
- 韓国語
- 日本語
設定方法
音声コントロール機能を使用するには、予め以下の設定を行なっておく必要があります。
※以下は、HERO7 Blackを使用した設定方法です
音声コントロールをオンに切り替える
1. GoProを起動します。
2. モニターを上から下にスワイプさせて、ダッシュボードの画面にアクセスします。
3. ダッシュボードに表示される4つのボタンから、音声コントロールボタン(顔をマークにしたボタン)をタップして、オンにしてください。オンにするとボタンが青く表示されます。
ダッシュボード下部に配置されている”ユーザー設定”ボタンをタップして進み、オン/オフを切り替えることも可能です。ダッシュボードから進むと、言語設定やコマンドを確認したりすることもできます。
音声起動をオンに切り替える
1. ダッシュボード画面の下にある、ユーザー設定ボタンをタップしてください。
2. 項目の中から、音声コントロールの項目をタップしてください。音声コントロールの項目では、言語の設定やコマンドを確認することもできます。
3. 項目の中から、音声起動の項目をタップしてください。
4. オンをタップしてください。
音声起動の切り替えは、電源の起動を音声操作で行うために必要な設定です。
意図しない起動により、バッテリーの消耗に繫る可能性もあるため、電源の起動に音声コントロールを使用しない場合は、オフの状態でも、他のコマンドは使用すること可能です。
これで、事前準備は完了です。
GoPro HERO7 Blackについてはこちら
GoPro HERO7 Black実写レビュー!新機能を実際に使って性能やおすすめポイントを徹底解説 – RentioPress
音声コマンドの種類
音声コマンドは、「アクションコマンド」と「モードコマンド」の2種類に分類されています。ここからは、それぞれのコマンドについて、詳しく解説していきます。
アクションコマンド
アクションコマンドは、写真撮影やビデオ録画(動画撮影)などの開始/停止、電源のオン/オフの指示を行う時に使用します。
話し掛けるだけで撮影モードを切り替えることができるため、手動操作による撮影モードの切り替えを行う必要が一切ありません。例えば、ビデオを録画した直後に”GoPro写真”と話し掛けることで、そのまま写真を撮影することができます。
GoPro ビデオ スタート
“GoProビデオスタート”と話しかけることで、ビデオの録画を開始します。
このコマンドは、“GoProビデオ”と話しかけても、指示を実行します。これは、GoProの製品マニュアルにも記されていませんが、幾つかのコマンドにおいては、コマンドを短くして指示を出すことができます。ここでは、それを「ショートカット」と呼ぶことにします。
これから紹介するコマンドでも、ショートカットを幾つかご紹介します。
GoPro ハイライト
ビデオの録画中に“GoProハイライト”と話しかけることで、HiLight(ハイライト)と呼ばれるタグを追加することができます。
“タグを追加する”と言うと、どういうシーンで使用するものなのかイメージしにくいと思います。例えば、読書を一時中断する時に使用する、ブックマークの役割と考えていただくと解りやすいかもしれません。
改めて本を読み始める時に、どこから読み始めたらいいか、しおりを挟み込んで目印を付けておくことで、正確なページを直ぐに確認でき、そこから続きを読み始めることができます。
HiLightタグを追加することで、後日その動画の編集する際に、大事なシーンにタグが付けられていることで、それが目印となり、編集作業を容易に行うことができます。
そのシーンだけ切り取って、誰かに見せてあげたいという時にも、大変便利な機能です。
GoPro ビデオ ストップ
ビデオの録画中に“GoProビデオストップ”と話しかけることで、ビデオの録画を停止します。
ビデオの録画中に限り、 “GoProビデオ”のショートカットを使用できます。
“GoProビデオスタート”と同じショートカットですが、テレビのリモコンにオン/オフボタンが一つしかないのと同じように、一つのショートカットで録画開始と停止の両方の操作が可能です。
GoPro 写真
“GoPro写真”と話しかけることで、写真を1枚撮影します。
ビデオの録画をメインに使用される方ではない限り、最も使用頻度の高いコマンドに位置付けられます。このコマンドを覚えておくだけでも、十分に音声コントロールを活用できます。
GoPro バースト
“GoProバースト”と話しかけることで、連写の撮影を行います。
バーストとは、直訳すると「爆発する」や「破裂する」という意味になりますが、カメラの世界では、連続的に何かが起こる様を表しており、連写の意味で使用されています。
ショートカットではありませんが、“GoPro連写”でも、同じ指示を行うことができます。
GoPro タイムラプス スタート
“GoProタイムラプススタート”と話しかけることで、タイムラプスモードの撮影を開始します。
タイムラプスとは、一定間隔で撮影した写真(静止画)を繋ぎ合わせた動画のことを指します。よく、こま撮り動画やインターバル撮影動画とも呼ばれ、水平線に沈んでいく夕日や花の開花など、風景の移り変わりを撮影する手法として用いられています。
“GoProタイムラプス”のショートカットが使用できます。
GoPro タイムラプス ストップ
タイムラプスモードの撮影中に “GoProタイムラプスストップ”と話しかけることで、タイムラプスモードの撮影を停止します。
タイムラプスモードの撮影中に限り、 “GoProタイムラプス”のショートカットが使用できます。“GoProタイムラプススタート”のショートカットと同じ、一つのショートカットで撮影と停止の両方の操作が可能です。
GoPro 電源オン
“GoPro電源オン”と話しかけることで、カメラの電源をオンにします。
このコマンドを有効にするには、ユーザー設定画面から、予め音声起動の設定をオンに切り替えておく必要があります。
電源をオフにした後、8時間は音声で電源をオンに切り替えることが可能です。それ以上を経過した場合、手動で電源をオンにする必要があります。
GoProの電源がオフの状態に限り、 “GoPro電源”のショートカットが使用できます。
GoPro 電源オフ
“GoPro電源オフ”と話しかけることで、カメラの電源をオフにします。
普段からGoProを使用している人なら共感される方も多いと思いますが、電源ボタンの長押しで、電源のオン/オフを切り替えることは、結構面倒な動作でもあります。
そのため、1枚写真を撮った後でも、そのまま電源を入れっぱなしの状態にしていることが多くなりがちですが、音声操作なら、細目に電源のオン/オフを切り替えられるので、バッテリーを節約することにも繋がります。
GoProの電源がオンの状態に限り、 “GoPro電源”のショートカットが使用できます。
モードコマンド
モードコマンドは、主に撮影モードを切り替える指示を行う時に使用します。
シャッターを直に押す手持ちの撮影では、撮影モードの変更を指示することができる他、どの撮影モードでも、一つのコマンドで撮影を指示することが可能な“GoPro撮影”というコマンドが用意されています。
GoPro ビデオ モード
“GoProビデオモード”と話しかけることで、カメラをビデオモードに切り替えます。
“GoProビデオ”のショートカットが使用できます。
GoPro 写真 モード
“GoPro写真モード”と話しかけることで、カメラを写真モードに切り替えます。
GoPro バースト モード
“GoProバーストモード”と話しかけることで、カメラをバーストモードに切り替えます。
“GoPro連写モード”でも、指示を実行することができます。
GoPro タイムラプス モード
“GoProタイムラプスモード”と話しかけることで、カメラをタイムラプスモードに切り替えます。
GoPro 撮影
“GoPro撮影”と話しかけるだけで、どの撮影モードでも撮影を開始することができます。
GoPro 撮影ストップ
ビデオの録画やタイムラプスモードでの撮影中に“GoPro撮影ストップ”と話しかけるだけで、撮影を停止します。
アクションコマンドの“GoProタイムラプスストップ”は言い難いため、このコマンドの方が、滑舌の問題で噛んでしまうようなこともありません。
オススメの活用シーン
冒頭でも説明していますが、音声コントロール機能は、GoPro本体が手元から少し離れた場所にある場合や、両手が塞がった状態での撮影に重宝します。
ちょうどこの季節に合った、具体的なシチュエーションの活用シーンを一つご紹介します。
スキーやスノーボードなどのアクティビティー
ちょうどこの季節、スキーやスノーボードなどを楽しむためにスキー場に出掛けられる方も多いでしょう。
スキー場では、誰もが防寒対策のために分厚いグローブを着用します。そんな中、GoProを操作するには、グローブを外さざるを得なくなります。また、滑っている最中に撮影をするには、手動操作よりも音声コントロールの方が有効なのは言うまでもありません。
更には、当然のことですが、スキー場は辺り一面が雪に覆われています。気温が低い状況下で、バッテリーは消耗が激しくなることがあります。細目に電源をオフにすることで、バッテリーを節約することも可能です。
これは、ほんの一例です。その他にも、様々な活用シーンが存在します。
音声コントロールのデメリット
最後に、音声コントロールのデメリットについても触れておきます。
コマンドを覚えるのが面倒
確かにコマンドを覚えるのは面倒です。しかし、全てのコマンドを覚える必要はありません。
使用する頻度が多いのもだけを覚えておけば、それだけでも十分に活用することができます。
ショートカットをうまく活用して、必要最低限のコマンドに絞って覚えておきましょう。
GoProアプリのように、モニターとして確認できない
スマートフォンを覗き込んでいる姿で写っている人は、アプリで自身がどういう風に写っているか、複数人での撮影の場合には、皆がきちんと視野に収まっているかを確認しています。
確かにモニターの代用はできませんが、GoProは超広角レンズを搭載しているため、少し離して撮影するだけで、うまく収まってくれます。
どうしてもどういう風に写っているかをチェックしたい場合は、アプリを一緒に使用することもできるので、モニターのチェックを行ったら、スマートフォンはポケットに収めておきましょう。シャッター操作だけ音声で操作してください。
コマンドで操作するのは、一目が気になる
確かに、人前でコマンドを発するのは抵抗があるかもしれません。一人の時なら尚更のことかもしれません。連写モードの”GoProバースト”などが、まさにそれに該当します。何かの攻撃呪文を唱えているように聞こえるので、恥ずかしい気持ちは十分に理解できます。しかし、複数人で撮影する場合は、皆で一緒にコマンドで指示を出せば、恥ずかしいことはありません。寧ろ、楽しい思い出になると思います。
水中では使用できない
当然のことですが、水中では声を発することができないため、この機能は使用できません。これについては、どうしようもないので、GoProアプリを使用するしかないでしょう。
まとめ
ここまで読んでいただき、いかがでしたでしょうか。
音声コントロールの機能を少しでも理解していただき、GoProを使おうと思うきっかけになっていただけると嬉しいです。
Rentioでも、レンタル商品として人気の高いGoProですが、お客様から返却いただいたカメラを確認しても、この機能がオンになっていることは殆どありません。そのため、あまり認知されていない機能なのかもしれないと思い、今回の執筆に至りました。
私も普段の生活でGoProを使用していますが、コンパクトなサイズであるから故に、部屋の中のどこに置いたのか探し回ることがよくあります。
そんな時、”GoPro電源オン”と話し掛けることで、”ピピピピピピピッ!”と起動音を発してくれるのと、赤いランプが点滅するので、こういったシチュエーションでも便利に活用できます。
恐らく、こんな形で使用しているのは、ズボラな性格の私くらいしかいないと思いますが、使える機能は十分に活かさないと勿体ないと思います。
皆さんも、是非一度この機能を試してみてください。
GoProはレンタルがおすすめ
今回使い方としてご紹介してきたGoProですが、気軽にレンタルできるのはご存知でしょうか。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回ご紹介してきたGoProの歴代シリーズから選んで簡単にレンタルすることが可能です。
ぜひこの機会にGoProをレンタルで使用してみて、便利な音声コントロール機能も試してみてくださいね。