SONYデジタルペーパー「DPT-RP1」をレビュー!タブレットより優れた薄型の電子ノート
更新日2022/10/28
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こんにちは!トンマル・バスターです!
SONYより発売されたデジタルペーパーDPT-RP1 / DPT-CP1。型番の違いはA4サイズかA5サイズかの違いになります。
今回はA4サイズのDPT-RP1を使用してきたいと思います!
もくじ
タブレットとの違いは何?
「紙のように読める、書き込める」というのがデジタルペーパー。
タブレットも書き込んだりできるじゃないかと思った方もいるかと思いますが、タブレットに何か書き込んだときに自分が思ったとおりの位置に線が引けないことってありませんか?
タブレットは基本的に表示素子の上をガラスで覆い、さらにその上にタッチパネルを設置しているのでその分厚みが出てしまい、タッチした部分とのズレが生じてしまいます。
しかしながら、「DPT-RP1」の構造は表示素子の上をタッチセンサーと特殊加工シートが組み合わさった「薄型ノンスリップパネル」で覆ったのみ。
なのでタッチ面との距離が近いので、自分の思ったとおりの位置にペンを走らせることができます。
また、ペンの動きに対する遅延が少ないことも違和感を解消しています。
読みやすさについては!?
まるで印刷物のように文字や図をくっきり表示できるのがデジタルペーパー。
液晶ディスプレイのようにバックライトがないので眼にやさしく、長時間読んでも疲れにくいことや、屋外で反射を気にせず読めるのも電子ペーパーの特長です。
また、使い慣れたA4サイズのPDF文書をほぼ原寸表示でき、ストレスなく文書を読み進めることができます。拡大して読みたいポイントは簡単な操作で瞬時に拡大表示も行えます。
付属品を確認してみる
付属品は至ってシンプル。
本体、スタイラスペン、替え芯(フェルト素材、樹脂素材)、USB充電ケーブル
特筆するところは替え芯ですね。
ペンも専用のものを使うことで、適度な摩擦を生み出して紙のような書き味を実現している。ペンはフェルト素材(鉛筆風)と樹脂素材(ボールペン風)の2つから選ぶことができます。
書き心地に対する、こだわりを感じます!
初期設定のこだわり
まずペンの持ち方を設定します。
右利き、左利きというのはよくありそうですが、?!?「巻き込み」!!「巻き込み」って!
筆者トンマル・バスターは巻き込み気味にペンを握ります。ペンを握る人のクセまで考えてくれているとは。凄い・・・
続きまして、□と×をなぞります。これはずれても良いようです。
次の画面で上下左右のずれを修正します。
最終確認です。
おおお!1回目よりずれが生じていません!見事に修正してくれています。
これで初期設定は完了。次は実際に使用してみます。
実際に書いてみる
基本操作ガイドです
基本的には①ペン②消しゴム③マーカーの機能になります。
早速ノートとして使ってみましょう!
メニューボタンからノートの作成を選択します。
するとノートだけで7種類のテンプレートが選択できます。
大学ノート
ミーティングシート
デイリースケジュール
実際書いてみても、本当に紙に鉛筆で書いているような感覚です。思ったとおりの場所に
思ったとおりの線が引けます。なんだか気持ちいい。
書く時の注意点!
書いてて、何度かやってしまったのですが、消しゴム機能のボタンがペンを握る近くに付いてます。
握る位置に気を付けて書かないと、消しゴムボタンを押してしまうので、折角書いたものが消えてしまいます。
消しゴム機能のボタンを常に握らない位置にもっていきながら書き進めるのが良いでしょう。
ドキュメント管理が効率的におこなえる「Digital Paper App」
書く。読むが快適にできたところでこれらを活用できないと意味がありません。
そこで登場するのが専用アプリの「Digital Paper App」。
主にできることは以下になります。
- ワイヤレスでドキュメントを転送する
- デジタルペーパーに“印刷”する
- PCとデジタルペーパーを同期する
- デジタルペーパーのドキュメントを整理
- デジタルペーパーの画面をPCのディスプレイに表示する
Digital Paper App | デジタルペーパー | デジタルペーパー | ソニー
詳細はメーカーサイトをご参照ください。
黒板、ホワイトボード要らずの時代がくるのか!
上記の特徴5を活かしたとき、私がすぐ思い浮かんだことは、「黒板、ホワイトボードが要らなくなる時代が来たかと・・」
学校の先生や塾講師の人がDPT-RP1を活用したときに、教壇に大きいスクリーンさえあれば、DPT-RP1の手元の画面をリアルタイムで映像を映します。
授業終了時にPDF化したものを生徒の所持するDPT-RP1に転送します。ものすごくスタイリッシュだと思いませんか。
しかしながらDPT-RP1はSONYストアで80000円ほどの高価なものになりますので、生徒全員が所持するというのは難しいかもしれませんね。
ただ、実際に大学などで机に常備するような動きは試験的に行っているところもあるようなので今後が楽しみです。
最近のSONYさんの製品に共通して感じること
SONY製の集音器「SMR-10」を実際使って記事を書いたことがあるのですが、
SONY集音器「SMR-10」をレビュー。使うメリットと補聴器との違いを使用して解説 – RentioPress
このときもびっくりしたのですが、最近のSONYは初期設定が凄いですね。
使用者に合わせて製品がカスタマイズされます。決まった設定に使用者が合わせるのでなく、製品から使用者に歩み寄ってきてくれます。
ここでSONYさんのキャッチフレーズを考えてみました。
「人の暮らしに寄り添うようにSONY」
「ように」と「SONY」で軽く韻を踏んでみました。これを見たSONYさんの広報の方、是非使ってくださいw
使ってみて感想・まとめ
デジタルペーパーというと読む分に関しましては、Amazonが発売している「Kindle Paperwhite」などが有名で読みやすさに関しましてはある程度知っていましたが、この「DPT-RP1」に関しましては読むだけでなく、書くというところがかなり特化している印象を受けました。実際に書いてみてその書き心地や書いているときの違和感というものは想像以上の出来でした。
製品自体薄く、鞄に1冊入れておけば鞄もかさばらず、軽くなります。私が学生だったら是非欲しい1台だと思いました。
蛍光ペンや付箋などノートならではの良いところもあるので、ノートいらず!とまでは言いませんが、今後、デジタルペーパーの活躍の場は広がると思わされる1台でした。