アップリカの「スムーヴ」シリーズは、国内メーカーとしてはまだまだ珍しい三輪ベビーカー。三輪ベビーカーは、オシャレな見た目と高い走行性で人気ですよね。
アップリカ スムーヴの特徴は、メンテナンスフリータイヤ。空気入れやパンクの心配がなく、地面の凹凸による振動もしっかり吸収。
クッション性が高い「メディカル成長マモール」や58㎝ハイシートで、月齢の浅い赤ちゃんにも安心です。
そんなアップリカ スムーヴの特長やデメリット、口コミ・評判について詳しく解説します。
もくじ
アップリカの三輪ベビーカー「スムーヴ」とは?
アップリカは、国内大手のベビー用品メーカーです。
国内メーカーではコンビと並ぶ2大ブランドとなっています。
自社でベビーカーを製造・販売するだけでなく、グレコやベビージョガーなど海外ブランドのベビーカーも販売。
日本メーカーの安心感と海外の先進的なデザインを取り入れたベビーカーづくりをしています。
スムーヴは、アップリカの製造する三輪ベビーカー。背面式で生後1ヵ月から使えるA型ベビーカーです。
生まれたばかりの赤ちゃんをしっかり守る安心感のあるつくりになっています。
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アップリカ スムーヴシリーズ4種類を比較
現在発売中のスムーヴシリーズはこちらの4種類です。それぞれの特徴を簡単に説明します。
スムーヴ AC
スムーヴ ACは、スムーヴシリーズのスタンダードモデル。
メンテナンスフリータイヤ・ハンドルブレーキ・メディカル成長マモール・ハイシートなどスムーヴシリーズの基本機能を備えていて、価格がもっとも安価なタイプです。
スムーヴ プレミアム
スムーヴ プレミアムは、ACよりも少し高機能な高級モデル。
フロントタイヤのロック機能やたためる足のせサポートがついていて、全体的に高級感のあるシックなデザインになっています。
スムーヴ スマートブレーキ
スムーヴ スマートブレーキは、両手を離すとブレーキがかかる「自動安心ブレーキ」が特徴的。
万が一坂道でベビーカーから手を離してしまっても、ピタッと止まるので安心です。
スムーヴ トラベルシステム
スムーヴ トラベルシステムは、多機能シート「トラベルシステム」を使えることが特徴。
こちらのシートを使うことで、新生児から使えるベビーカーやチャイルドシート、バウンサーなどにもなるので、赤ちゃんをシートに乗せたまま移動ができて便利です。
アップリカ スムーヴシリーズ比較表
アップリカの三輪ベビーカースムーヴ4種類の違いを一覧表で比較してみましょう。
名称 | スムーヴ AC | スムーヴ プレミアム | スムーヴ スマートブレーキ | スムーヴ トラベルシステム |
---|---|---|---|---|
対面・背面 | 背面 | 背面 | 背面 | 背面 |
対象月齢 | 生後1カ月~36カ月 (体重15kg以下) | 生後1カ月~36カ月 (体重15kg以下) | 生後1カ月~36カ月 (体重15kg以下) | 生後1カ月~36カ月 (体重15kg以下) |
リクライニング | 120°~170° | 120°~170° | 106°~152° | 120°~170° |
重量 | 9.0kg | 9.0kg | 9.1kg | 9.5kg |
サイズ | 開:W550×D885×H1120mm 閉:W550×D435×H900mm |
開:W550×D885×H1120mm 閉:W550×D435×H900mm |
開:W550×D885×H1025~1115mm 閉:W550×D445×H890mm |
開:W550×D860×H1140mm 閉:W550×D420×H890mm |
カラーバリエーション | レッド/ネイビー/オリーブ/ブラウン/ピンク/ブラック | ブルー/グレー | レッド/グリーン | ネイビー/シルバー |
メンテナンスフリータイヤ | ○ | ○フロントロック付き | ○ | ○フロントロック付き |
ハンドルブレーキ | ○ | ○ | ○自動安心ブレーキ | ○ |
メディカル成長マモール | ○ | ○ | ○ | ○ |
シート高さ | 58cm | 58cm | 58cm | 58cm |
カゴ容量 | 30L(耐荷重5㎏) | 30L(耐荷重5㎏) | 30L(耐荷重5㎏) | 30L(耐荷重5㎏) |
洗濯 | 手洗い | 手洗い | 手洗い | 手洗い |
その他 | たためる足のせサポート | トラベルシステム対応 たためる足のせサポート |
||
公式通販価格(税込) | 63,720円 | 69,660円 | 71,280円 | 72,360円 |
スムーヴ4種類の主な違いは、カラーバリエーション・フロントタイヤのロック機能・自動安心ブレーキ・たためる足のせサポート・トラベルシステム対応の有無となります。
アップリカ スムーヴの特長
ここからは4種類あるアップリカ スムーヴに共通する特長とその魅力について詳しく解説していきます。
使用は生後1ヵ月から3歳頃までOK
スムーヴシリーズは、生後1ヵ月から使えるA型ベビーカー。
アップリカ独自のメディカル成長マモールで、月齢の浅い赤ちゃんをしっかり守ってくれるので安心です。
ゆったりワイドシートで、3歳頃(~体重15kg)まで使用できます。
ただし本体自体が9kgと重いので、子どもが歩き始めると活躍の場は少なくなるかもしれません。
また、スムーヴ トラベルシステムは、インファントカーシートを使用することで生後0カ月からも使えるので、産後すぐにベビーカーを使いたい方におすすめです。
メンテナンスフリータイヤで手間いらず
スムーヴシリーズの特徴は、なんといっても「メンテナンスフリータイヤ」。
自転車のタイヤのようにゴム製なので、衝撃を吸収しやすく走行性も抜群。
さらに、ゴムタイヤの中が空気ではなくスポンジのような素材になっているので、空気が抜けたりパンクしたりという心配がありません。
お手入れ不要で長く使えるのは嬉しいですね。
小回りが利いて押しやすい
小回りが利いて操作性が高いことは、スムーヴシリーズをはじめとする三輪ベビーカーの最大の特長。
前輪が1つなので、方向転換も引っかからずスイスイ。後輪に重心を乗せやすいので、前輪を持ち上げて段差やでこぼこ道を楽に進むことができます。
タイヤの数が少ないぶん、路面からの振動を伝えづらく走行に安定感があるので、小さな赤ちゃんでも安心です。
ハンドルブレーキで安心
スムーヴシリーズは、下り坂での安全性を確保するためにハンドルにブレーキレバーがついています。
さらに、スムーヴ スマートブレーキは、両手をハンドルから離すとブレーキがかかる「自動安心ブレーキ」搭載なので、力に自信のない方や万が一に備えたい方におすすめです。
大容量カゴでお出かけも便利
スムーヴの座席下のカゴは、30Lと大容量。何かと荷物が多くなりがちな子どもとのお出かけやお買い物にも便利です。
三輪ベビーカーはハンドルに荷物をかけると後ろにひっくり返りやすくなるので、重いものはなるべく座席下のカゴに収納するようにしてくださいね。
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ワンタッチで折り畳みやすい
スムーヴの折り畳みは、こちらの動画のようにシート上のベルトを引っ張るだけ。ワンタッチで片手でもスムーズに畳めます。
ただし、折り畳んでもそれなりに大きいので、収納に場所を取ります。店頭で一度操作してみるのがおすすめです。
アップリカ スムーヴのデメリット
アップリカ スムーヴシリーズの良いところを見てきましたが、購入時にはデメリットも気になりますよね。
メリット・デメリット両方を知って納得したうえで、ベビーカーを選べば後悔しません。スムーヴのデメリットについて解説します。
背面式なので対面にはできない
スムーヴシリーズは、背面式のベビーカー。
A型で人気の両対面式ではないので、赤ちゃんと向かい合った状態でベビーカーを押すことはできません。
対面にはできませんが、幌の一部がメッシュになっていて、一番開いた状態にすれば赤ちゃんの様子を見ることは可能です。
また、スムーヴ トラベルシステムは別売のインファントカーシートを利用すれば、対面式にすることができます。
人によっては、このデメリットはそこまで気にならないかもしれませんね。
重くて持ち運びが不便
なんといっても、スムーヴシリーズの最大のデメリットがこれでしょう。本体が約9kgと重いことです。
公共交通機関を使って赤ちゃんと二人だけでお出かけすることが多い方や、エレベーターのない2階以上の家に住んでいる方には、重い三輪ベビーカーは向いていないかもしれません。
また、子どもが大きくなると重いスムーヴよりも軽いB型やバギーが欲しくなるかもしれません。将来の買い替えも覚悟しておく必要があるでしょう。
大きくかさばる
スムーヴはサイズが大きく、使用時も収納時もかさばります。
横幅が広いので、通常サイズの駅の改札はギリギリ通れるくらい。ぶつかってしまうこともあるので、車いす用の幅広の改札を選ぶほうが無難です。
また、混雑した場所や電車の中などでは周りの目が気になるかもしれません。
サイズが大きいと、収納時にも邪魔になりがち。
スムーヴは畳んだときのサイズも大きめなので、収納スペースの広さや車のトランクに入るかどうかまでしっかり検討して購入しましょう。
畳んだときの自立が不安定
スムーヴは折り畳んだときに自立する設計なのですが、車輪の向きによっては自立が不安定になることも。
前輪と後輪のフレームがほぼ平行になるように、前輪の向きを調整する必要があります。
「スムーヴ プレミアム」と「スムーヴ トラベルシステム」は前輪の向きをまっすぐ固定できるフロントロック付きですが、いちいちしゃがんでタイヤをロックするのは少し面倒ですよね。
収納場所や使い方によってはデメリットと感じてしまうかもしれません。
ハンドルに荷物をかけるとウィリーしやすい
三輪ベビーカーは、その構造上後ろに重心がかかりやすくなっています。そのため、ハンドルに重い荷物をかけると簡単に前輪が浮いてしまいます。
子どもを抱っこした瞬間にベビーカーが重みで後ろにひっくり返る危険性が高いので、四輪ベビーカー以上に注意が必要です。
スムーヴの場合は座席下のカゴが大きいので、重いものはカゴに入れてハンドルにはあまり荷物をかけないようにしましょう。
足置き場がない
細かいデメリットではありますが、意外と気になるのが子どもの足置き場が無いこと。
子どもが成長すると、自分でベビーカーに乗ったり、座っているときに足を踏ん張れたりと、足置き場があったほうが便利です。
ハイシートなので地面に足がつくことはないと思いますが、子どもが成長した後のことを考えると、不便かもしれません。
アップリカ スムーヴの口コミ・評判
アップリカ スムーヴを実際に使ってみた方の口コミや評判も購入前にチェックしておきたいですよね。
スムーヴシリーズの口コミ・評判を見ていきましょう。
★★★★★5.0
走行・小回り・折り畳み すべてがスムーズです。
(参考:アップリカ スムーヴ ACのAmazonレビュー)
★★★★★5.0
実際届くまで両対面タイプの方が様子が見やすくていいかな…と迷っていたのですが、幌を最大まで伸ばすとメッシュになっていて、中の様子がとても見やすい。
また、幌はかなりカバーしてくれるので、暑くなってくる季節にも嬉しいです。
(参考:アップリカ スムーヴ ACのAmazonレビュー)
★★★★★5.0
注意点として、他社に比べ座面が高いため重心が高くなり、ハンドルに少し荷重するだけで前輪が浮いてしまいます。段差に前輪を乗せる分には良いのですが、ハンドルにカバンなどをひっかけることはしないほうが良いです。子供の体重が軽いうちは転倒します。
(参考:アップリカ スムーヴ ACのAmazonレビュー)
★★★★☆4.0
なめらかに左右に動くし、段差も楽々です。
街並みは段差が多いので、とても楽に動かせるのは良いですね。小回りがきくのも、特にエレベーターでちょっと左右に寄るときも重宝しました。4輪タイプよりもかなり動かしやすいです。
(参考:アップリカ スムーヴ プレミアムのAmazonレビュー)
★★★★☆4.0
作りもしっかりしていて、高級感もあり、満足しています。ただ軽いベビーカーがいいかたには不向きです。うちはベビーカーを選ぶ際、乗っている赤ちゃんの振動が少なくなる(=タイヤの機能がいい)ほうを優先したので、重くなることは、想定内。ただ、折りたたみ、立てる時、不安定なところは、改良してほしい。
(参考:アップリカ スムーヴ プレミアムのAmazonレビュー)
★★★★☆4.0
足乗せがなぜこのように半端なのか。子どもが大きくなっても自分で乗れないのは不便だし、足の置き場が無いと危険。この点のみでスムーヴを辞めようとしたほど私には大きな問題。
(参考:アップリカ スムーヴ トラベルシステムのAmazonレビュー)
スムーヴの口コミを見ると、やはり抜群の走行性やしっかりした作りが高評価のようです。
逆にデメリットとしては、重いこと・ウィリーしやすいこと・足置き場がないことが挙がっていました。
まとめ
アップリカ スムーヴは、頑丈で押しやすい三輪A型ベビーカー。デメリットもあるものの、納得できる方には十分おすすめできます。
最後に、スムーヴのメリット・デメリットをまとめましたので、ベビーカー選びの参考にしてみてください。
アップリカ スムーヴのメリット
- 使用は生後1ヵ月から3歳頃までOK
- メンテナンスフリータイヤで手間いらず
- 小回りが利いて押しやすい
- ハンドルブレーキで安心
- 大容量カゴでお出かけも便利
- ワンタッチで折り畳みやすい
アップリカ スムーヴのデメリット
- 背面式なので対面にはできない
- 重くて持ち運びが不便
- 大きくかさばる
- 畳んだときの自立が不安定
- ハンドルに荷物をかけるとウィリーしやすい
- 足置き場がない
今回はスムーヴに絞ってご紹介しましたが、まだ他のベビーカーでも迷っている…という方は、こちらの記事でベビーカーの選び方やおすすめについて詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください。