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夏休みはどこか旅行に行きたい。そんな計画を立てられる方も多いのではないでしょうか。
国内で夏の旅行先として人気があるのは「沖縄」でしょう。日本国内においても美しい青い海が特徴的で、シュノーケリングやダイビングなどでも人気の地として知られています。
そして、沖縄地方には数々の離島も旅行先として人気を集めており、毎年夏のシーズンには多くの観光客が訪れます。
今回はそんな沖縄の離島である「波照間島」の観光ガイドをご紹介していきます。
もくじ
夏は沖縄の離島がおすすめ
沖縄といえば「那覇」が一番大きな都市として有名で、日本各地から航空便が存在することで行くやすさからも人気を集める観光地ですが、景観やアクティビティを目的とした旅行であれば離島へ行かれることがおすすめです。
離島でも「石垣島」や「宮古島」は、以前より有名な観光地として人気を集めていますが、それらの島々から更に船などを使用した小さな離島も旅行先として人気です。
夏の沖縄に行きたいおすすめ離島4選。石垣島から日帰りで楽しめる離島の魅力をご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
八重山諸島の位置関係
石垣島から多くのフェリー便が運航されており、今回ご紹介する波照間島をはじめ、竹富島、小浜島、黒島、西表島など多くの離島路線が存在します。
波照間島は有人島として日本最南端
今回ご紹介している波照間島は、人が住んでいる島としては日本最南端であり、後ほどもご紹介しますが、島内にも最南端を示す碑などが存在します。
無人島を含めた日本最南端の島は沖ノ鳥島となりますが、波照間島は人が自由に到達することのできる日本最南端の島なのです。
波照間島へは石垣港から船で1時間20分程度
波照間島へのアクセスは、石垣港からフェリーに乗ることになります。
石垣港を発着するフェリー路線の中では最長に近いほどで、波照間島までの所要時間も1時間20分程度と長くなります。(※その日の航路における天候や波の状況で所要時間は変動します。)
そして石垣港と波照間島を結ぶフェリーは、1日数便程度となっており、時間帯にも気を付ける必要があります。
波照間島は行くまでも他の離島と比較して所要時間が長くなるため、朝一の午前8時石垣港発のフェリーがおすすめです。
料金は片道3,550円、往復6,790円(いずれも税込価格)となっています。安栄観光のHPなどから事前に予約することも可能で、夏休みのシーズンなどは混雑も予想されるため、WEB上で予約してからの乗船がおすすめです。
石垣島⇔波照間島間フェリー時刻表
石垣発 | 波照間発 |
---|---|
07:20 (※7/20~8/31運航) |
08:40 (※7/20~8/31運航) |
08:00 | 10:00 |
11:50 | 13:25 |
15:30 (※4/1~8/20運航) |
17:20 (※4/1~8/20運航) |
15:00 (※8/21~9/30運航) |
16:50 (※8/21~9/30運航) |
島内での移動手段について
朝8時のフェリーに乗船した場合、波照間港に到着するのはおよそ9時半となります。
波照間島は石垣島などと比較して小さめの離島ではあるものの、島の周囲は約14kmと決して狭い島ではありません。
島内にはバスなどの交通機関も存在しないため、自転車やバイク、車などの利用がおすすめとなります。
レンタサイクル
一番コストを抑えて利用することができるのが自転車のレンタルサービスです。
自転車は通常タイプと電動タイプが選べるお店が大半ですが、島内にはところどころ坂道も存在するため電動自転車の利用がおすすめです。
今回私が利用したのは波照間港から歩いてすぐの「オーシャンズレンタカー」。電動自転車を1日利用して2,000円(税込)でした。
利用時は支払いを済ませると外に置かれた自転車から自由に選択でき、返却時も鍵を付けたまま建物前に置いていくだけでOKと、離島らしいスタイルになっています。
レンタルバイク
できる限り体力の消耗を抑えて島内を自由に動き回りたい方にはレンタルバイクの利用がおすすめです。
こちらもオーシャンズレンタカーでの価格となりますが、50ccと90ccのタイプが存在し、時間は3時間からレンタルすることができ、6時間、1日利用と料金が異なります。
90ccタイプを1日レンタルした場合でも4,000円となっており、レンタサイクルよりは高くなりますが、体力温存にはつながるでしょう。
レンタカー
波照間島の大半の道路は舗装されているため、レンタカーを利用した観光も可能です。
しかし、道幅が狭いことや駐車場が存在しない観光名所も多く存在するため、レンタカーを利用した波照間島での観光はあまりおすすめではありません。
当然ながらレンタルバイクよりも金額は更に高くなるため、コスト面でもメリットがあるとは言えないでしょう。
波照間島で訪れるべき名所8選
ここからは波照間島での観光で訪れたい8つの名所をご紹介していきます。
これら8つの観光名所は1日で廻ることも可能なので、ぜひ全て巡ってみてくださいね。
波照間島おすすめスポット地図
1. ニシ浜
波照間港のすぐそばに位置し、波照間島で最も有名な場所なのが「ニシ浜」です。
ニシ浜にはビーチが広がっており、多くの観光客がシュノーケリングなどを楽しんでいます。
私が実際に訪れた感覚では波照間島でも最も色が美しい海を見ることができる場所で、巷で「波照間ブルー」と呼ばれるのも納得の美しさです。
なお、この場所は午前中、太陽光が背後から海に向けて当たるためおすすめです。
午後は太陽が正面に移動するため、逆光状態になることから海の美しさを午前中ほど堪能することができません。午前中港に着いたら最初に訪れることがおすすめです。
2. ペー浜
ニシ浜から少し南に進んだところに位置するのが「ペー浜」です。
砂浜自体はニシ浜から繋がっているため、ニシ浜から歩いていくことも可能ですが、ペー浜に行くための入口も存在します。
ニシ浜よりも人が少なく写真撮影には向いている場所となります。そして海の美しさもニシ浜に劣らないレベルであるため、個人的にはこちらの方がお気に入りです。
3. 浜シタン群落
ペー浜から更に南下した場所に位置するのが「浜シタン群落」です。
こちらは海を眺めるというよりも、沿岸に生えている大木群が見所のスポットとなっています。
これらの樹木は、樹齢数百年にも及ぶものもあり、竹富町指定天然記念物となっています。
4. 底名溜池展望台
島の南側の沿岸に位置する溜池付近に存在する「底名溜池展望台」。
海からは少し離れていますが、名の通り階段で登ることができる展望台が用意されており、島の南側を一望することができます。
残念ながら島の南側にはあまりサンゴ礁が存在しないため、海自体は美しいとは言えませんが、夜間の時間帯に星空を眺めるのに最適なスポットとして有名です。
周辺に街灯などの光源は存在せず、崖になっている箇所も存在するため、夜間に訪れる際は注意しましょう。
5. ぺムチ浜
波照間島の南側で唯一の浜となるのが「ぺムチ浜」です。
有人島として名前が付けられたビーチとしては日本最南端となっており、後ほどご紹介する日本最南端の碑と一緒に訪れることもおすすめです。
ぺムチ浜では、普段の砂浜では見かけることのないような珍しい形状の石などを見つけることも可能でそれらを探すために訪れる方もいるほどです。
ニシ浜と違い遊泳は禁止されているため、シュノーケリングなどを楽しむことはできません。
6. 日本最南端の碑
有人島で日本最南端の地であることを証明するのが「日本最南端の碑」です。
「日本最南端平和の碑」と書かれた石碑が存在する他、「日本最南端之碑」もしっかり存在し、そのすぐ側には日の丸が描かれた石碑が存在し、こちらは沖縄本土復帰祈念に建てられた碑も存在します。
南側に位置しており、ニシ浜などと比較して海の美しさには劣りますが、波照間島でも日本最南端を強く感じることのできる数少ない場所として訪れることをおすすめします。
7. 波照間星空観測タワー
日本最南端の碑から少し東に移動すると存在する建物が「波照間星空観測タワー」です。
名前の通り星空を観測する施設として1994年6月に開業しました。不定期ながら夜間帯の営業が行われることもあり、星空ガイドが行われ、日本において唯一「南十字座」を観測することができます。
昼間の時間帯も月曜日を除いて営業(12時~13時はお昼休み)されており、400円の入場料を支払うことで入場が可能です。
施設内には自動販売機やお土産販売コーナーも存在するため、一休みしたい場合でもおすすめです。
施設情報
- 営業時間:10~12時/13~17時、20~22時(夏場夜間不定期開館)
- 定休日:月曜日
- 入館料:大人400円/小人300円(昼)、大人500円/小人400円(夜)
8. コート盛
波照間島の中心部に位置する集落では、観光名所と呼べる場所は少ないですが、その中でも「コート盛」は立ち寄ることにおすすめの場所です。
コート盛は、琉球王朝時代に作られた火番所で、往来する船をここから監視し、烽火を揚げたとされています。
波照間島内においてごはんを食べることや飲み物を調達するには集落に行く必要がありますが、コート盛は集落からもすぐ近くに位置し、簡単に訪れることができます。
歴史を感じるスポットとして立ち寄ると良いでしょう。
自販機は集落か港のみなので要注意
夏の時期は、非常に暑く、湿った空気の影響から多くの汗をかきます。
そのため、こまめな水分補給が必要となりますが、島内に存在する飲み物の自動販売機は波照間港か集落内にしか存在しないと考えておきましょう。そのため、島内観光に出かける前に飲み物をある程度調達しておくことがおすすめです。
集落には自動販売機の他に、販売所も存在するため、そこで飲み物やアイス、スナック類の調達も可能です。
ゴミ箱が存在しないので持ち帰ろう
波照間島内にはゴミ箱が存在しないため、注意しましょう。
本土では港などの公共施設ではゴミ箱が存在しますが、波照間港においてもゴミ箱は存在しないため、自分で出したゴミは何かにまとめて持ち帰るようにしましょう。
近年ではポイ捨てなどによるマナーも問題になっています。美しい景観を守り、これから先も自由に観光できるようにゴミの始末については注意しましょう。
波照間島日帰りプラン例
ここからはこれまでご紹介してきた波照間観光でのポイントを基に日帰り旅でおすすめの1日プランをご紹介していきます。
8:00AM 石垣港出港
まずは石垣港朝8時発のフェリーに乗船。航行中は沖合に出るため、大きく揺れることもあります。船酔いに弱い方は酔い止め薬の携帯も忘れずに。
9:30AM 波照間港到着
波照間港に到着したらまずはレンタサイクルなど、レンタルする乗り物の準備を行いましょう。島内の大半では現金のみとなっているため、石垣港を出港する前に現金の準備を行いましょう。
10:00AM ニシ浜
まずは海が美しい午前中の間に絶景ポイントである「ニシ浜」へ行きましょう。ニシ浜へ向かう途中の下り坂では、美しい海を見下ろす形で見ることできるため、ここでも記念撮影しておくと良いでしょう。
11:00AM ペー浜
人が少ないペー浜で美しい海の写真を沢山撮影しておきましょう。カメラ側の露出設定は少し暗めに設定するとより海の青が際立っておすすめです。また、PLフィルターを使用することで更に美しい写真へと仕上がりますよ。
12:00PM ぺムチ浜
12時頃になると太陽はちょうど真上を通過します(7月の場合)。ぺムチ浜で珍しい石を探すなどを行うことがおすすめです。
1:00PM 集落周辺でランチ
波照間島の中心に位置する集落では、複数のレストランやカフェにおいてランチを食べることができます。八重山そばなどの和食系から、おしゃれが意識されたカフェスタイルのお店まで複数から選ぶことが可能です。
2:30PM 波照間星空観測タワー
本当であれば夜間に訪れたい波照間星空観測タワーですが、日帰りの場合、フェリーの最終時刻は17時20分であるため不可能です。施設の様子だけでも見る価値があるので、この後に訪れる日本最南端の碑の前後で訪れておくと良いでしょう。
3:00PM 日本最南端の碑
日本最南端の碑は、波照間においても観光名所らしさを感じるところです。周辺には多くの石碑が存在するため、一つひとつをじっくり見ながら廻ると良いでしょう。
4:00PM 港へ戻りながらコート盛
フェリーの最終便は17時20分出港ですが、港へは少し余裕をもって戻ることがおすすめです。港へ戻る際は集落を通り、途中でコート盛に立ち寄ることが効率の良いプランと言えるでしょう。
4:30PM レンタル系乗り物返却
レンタルした自転車やバイク、車を返却しましょう。私は電動自転車を利用しましたが、このコースを1日かけて走行しても充電は半分も減りませんでした。
5:20PM 波照間港出港
石垣港行のフェリーに乗船して石垣島へと戻ります。ちなみにフェリーの2階部は乗車券+1,000円でアップグレードすることができる「スーパーシート」の区画となっており、ゆったりした座席で戻ることもおすすめです。
7:00PM 石垣港到着
夏場では薄暗くなった午後7時頃に石垣港へ到着します。朝8時からの行動かつ炎天下の中での島内移動となるためハードですが、こちらのプランで波照間島を満喫できること間違いなしです。
美しい波照間の絶景をあなたも
石垣発着の離島といえば竹富島や小浜島などの近場がとても人気ですが、今回ご紹介した波照間島も日帰り旅行先としても大変おすすめです。
石垣周辺の離島はどこも美しい海を見ることができますが、波照間島は「波照間ブルー」と名がつくほど、周辺離島の中でも特に美しいと言えます。
そして一般人が自由に行くことができる島として日本最南端である波照間島は、あなたの人生においても一つのステータスとして保有できる機会にもなるでしょう。
夏の旅行先にはぜひ波照間島を候補として検討されてみてはいかがでしょうか。
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