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キャンプや車中泊などのアウトドア、防災の備えとして注目を集めているポータブル電源ですが、モバイルバッテリーで有名なAnkerから2020年10月29日(木)、新たに発売されたのが「Anker PowerHouse II 400」です。
モバイルバッテリーでは不十分な高電力の家電製品を屋外で使う場合に、大容量バッテリーを内蔵したポータブル電源が活躍します。
そこで、この記事ではAnker PowerHouse II 400の特長をまとめ、実機レビューしてみましたので参考にしてください。
もくじ
Anker PowerHouse II 400の特長
「Anker PowerHouse II 400」は10万mAhを超える大容量バッテリー、使い勝手の良いポート数やサイズ感が特長のポータブル電源です。
従来機のPowerhouseよりも様々な面で改良されている製品です。
Ankerのポータブル電源の比較と選び方はこちら
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8台同時に充給電が可能
「Anker PowerHouse II 400」にはACポート・シガーソケット・2つのDCポート・3つのUSB-Aポート・USB-Cポートがあり、計8台の同時充給電が可能です。
5種類のポートを搭載しておりますので、様々な家電製品・デバイスに対応しているのも特長です。
合計最大516Wの出力
5種類のポートで計8台の充給電ができるだけではありません。最大出力数が大きいのも魅力です。
「Anker PowerHouse II 400」は全ポートの合計が516Wとなり、最大300WのACポートは純正弦波で一般の家電製品、例えばミニ冷蔵庫やヘアアイロン、ノートPCなども問題なく同時に充給することができます。
ポート種類 | 最大出力数 |
---|---|
ACポート | 300W |
シガーソケット+DCポート | 120W |
USB-Aポート | 36W(各ポート12W×3) |
USB-Cポート | 60W |
PowerIQ 3.0 (Gen2)による高い互換性
「Anker PowerHouse II 400」はPowerIQ 3.0 (Gen2)に対応しており、Appleの高速充電・Qualcomm® Quick Charge™(QC)・USB PDなど幅広いデバイスでの急速充電規格と互換性があります。
iPhone12シリーズもUSB-C to Lightningへの移行によりPD対応製品を使えるようになりましたし、特に最新のモバイル端末を利用している方はPowerIQ 3.0 (Gen2)のモバイルバッテリーを選ぶようにしたほうが良いでしょう。
充給電ができない製品例
「Anker PowerHouse II 400」のACポートは300Wを超える出力に非対応です。
例えば以下のような製品は充給電できませんので覚えておきましょう。
※充給電前に必ず消費電力を確認してください。
- 300Wを超える炊飯器
- 300Wを超える電気ポット
- ドライヤー
- ホットプレート
- コーヒーメーカー
- ワッフルメーカー
約108,000mAh(388.8Wh)の大容量
「Anker PowerHouse II 400」のバッテリー容量は約108,000mAh (388.8Wh)です。
目安としてAnker公式が調べた各製品の充電回数/給電時間は以下の通りです。
- スマホ:23回分
- ノートPC(60Wh):5回分
- タブレット(30Wh):11回+α分
- LEDランタン(10W):29回分
- カメラ(16Wh):26回+α分
- ドローン(60Wh):4回分
- 小型冷蔵庫(50W):6時間分
- 扇風機(30W):9〜10時間分
- Wi-Fiルーター(10W):29〜30時間分
- 43インチTV(110W):3時間分
- コードレスドリル(30Wh):10時間+α分
ライトモードやSOS用のフラッシュモードを搭載
「Anker PowerHouse II 400」には側面と背面にそれぞれ異なる明るさのライトを搭載しています。
アウトドア生活に使えるのはもちろん、地震や津波など自然災害、緊急時の防災用品としても役立ちます。
製品スペック一覧表
「Anker PowerHouse II 400」の製品スペックを一覧表にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 108,000mAh / 388.8Wh |
合計最大出力 | 516W ・AC:110V ~ 50 / 60Hz, 2.72A, 300W (瞬間最大600W) ・USB-Aポート:5V=7.2A (各ポート最大:2.4A, 最大36W) ・USB-Cポート:5V=3A / 9V=3A /15V=3A / 20V=3A (最大60W) ・シガーソケット + DC:12V=10A (最大120W) |
合計最大入力 | 125W ・DC:11-28V=5.5A (最大65W) ・USB-Cポート:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A/ 20V=3A (最大60W) |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約255mm×148mm×139mm |
重さ | 約4.62kg |
公式税込価格 2020年12月25日現在 |
39,800円 |
Anker PowerHouse II 400の実機レビュー
それでは実際の「Anker PowerHouse II 400」の外観や使用感を紹介したいと思います。
同梱するセット内容
「Anker PowerHouse II 400」に同梱されているセット内容は以下の通りです。
- 本体
- ACアダプタ(65W出力)
- USB-A to USB-Cケーブル
- USB-C to USB-Cケーブル
外観レビュー
「Anker PowerHouse II 400」は、Ankerのモバイルバッテリーの外観に似たスタイリッシュなデザインになっています。
側面のスリット部分はファン通気口となっており、温度上昇を抑えるための空冷機構となっています。
底面には大きなゴムパッドがあり、アウトドアでも安心して使える強度と耐久性になるよう底面が強化されています。
大画面のLEDディスプレイ
「Anker PowerHouse II 400」は大きなLEDディスプレイが搭載されており、バッテリー残量や入出力状況、充電可能な推定残り時間などが表示されます。
- 現在の入力数(本体充電時に表示)
- フル充電までの推定残り時間(充電時に表示)
- 現地の電源周波数(シガーソケットスイッチとUSB出力スイッチの同時押しで表示)
- バッテリー残量
- 低音注意(動作下限温度を超えた場合に表示)
- 高温注意(動作上限温度を超えた場合に表示)
- 現在の出力数
- 残りの充電可能時間
持ち運びしやすいハンドル
「Anker PowerHouse II 400」の上面には掴みやすいハンドルが付いています。
車の積み込み作業時やちょっとした距離の移動に便利ですが、重さが約4.6㎏ありますので決して軽いわけではありません。
実際持ち運んで歩いてみましたが、15分以上持ち歩くにはそれなりに負荷がかかります。(30代前半の一般男性の筋力量)
2種類のライトで夜間も安心
搭載されている2種類のライトですが、後面には
3段階の明るさ調節ができる「アンビエントライト」があります。
暖かい光なので、夜間のランプ代わりに活用できます。
側面にあるのが「フラッシュライト」です。
2段階の明るさとチカチカのフラッシュモードに切り替え可能で、懐中電灯や緊急時のSOS発信に使うことができます。
最短4時間でフル充電が可能
「Anker PowerHouse II 400」は最大65WのDCポートだけなら約6時間かかりますが、PD(Power Delivery)対応のUSB-Cと同時接続すると最大125Wの最大入力数を得られるので最短4時間でフル充電が可能になります。
その他の入力ポートを使った際の充電時間目安は以下のとおりです。
- DCポート+USB-Cポート:約4.3時間
- シガーソケット:約6.5時間
- DCポート:約6.5時間
- USB-Cポート:約7.5時間
- ソーラーパネル(別売り):約7時間(晴天時)
パススルー充電にも対応
「Anker PowerHouse II 400」はパススルー充電に対応しています。充電時は「現在の入力数」と「(バッテリー本体の)フル充電までの推定残り時間」しか表示されませんが、デバイスを接続してみると充給電できていることをしっかり確認できました。
車のシガーソケットに繋いで充電しながら、電源のハブポートとしても活用できるので便利です。
リモートワークしてみた
MacBook Pro(Retina, 13インチ,2017モデル)、MacBook Air(Retina, 13インチ, 2020モデル)、スマホを2台、それから「Anker PowerHouse II 400」を持ってリモートワークをしてみました
この日は6時間ほど充電し続けたりライトを使ったりしましたが、「Anker PowerHouse II 400」のバッテリー残量は35%ほど残す形になりました。
2泊以上のキャンプや電力の多い家電製品を多用すると不十分な容量かもしれません。
各デバイスのによって充電状況によって変動するため、記載の結果はあくまでも今回のケースでのみ確認できた結果となります
ソーラーパネルは純正品がおすすめ
「Anker PowerHouse II 400」に使うソーラーパネルは、メーカー純正品の「Anker PowerSolar 3-Port 100W」がおすすめです。使い勝手もよく、相性チェックを行う必要もありません。
ソーラーパネルも四つ折りにコンパクトに収納できるので、「Anker PowerHouse II 400」とはベストは組み合わせといえるでしょう。
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日帰りアウトドアにおすすめのポータブル電源
「Anker PowerHouse II 400」は5種類の出力ポート、最短4時間の充電時間、合計最⼤出⼒516W、最大8台の同時充給電でき、非常に使い勝手の高い製品です。
バッテリー容量から考えると、日帰りのアウトドアやバーベキュー、一泊二日のキャンプにおすすめのポータブル電源だと言えるでしょう。
防災用として備えたい方は購入するのをおすすめしますが、ワンショットで使う機会が多い方はレンタルも含めて「Anker PowerHouse II 400」を検討してみてください。
ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
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