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100W以上の出力ができる折りたたみ式のソーラーパネルを探そうにも、国産メーカーでは選択肢が少なく、海外(主に中華系)メーカーで探している方がほとんどでしょう。しかし、国産でないとポータブル電源との互換性や性能に不安もありますよね。
そこで紹介したいのが「CHOETECH(チョエテック)」です。2013年に設立された比較的新しいメーカーですが、主に急速充電器やワイヤレス充電器分野で人気を獲得しています。
これまでおすすめの折りたたみソーラーパネルをいくつか使ってきましたが、CHOETECH製品も使いやすかったので、この記事ではCHOETECHの120Wソーラーパネルの特長と実機レビュー、互換性テストを紹介します。
折りたたみソーラーパネルを検討している方は、CHOETECHも候補法に入れて検討してみてください。
もくじ
CHOETECH 120Wソーラーパネルの特長
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」は持ち運びやすく、互換性にも配慮された高出力ソーラーパネルです。
発電効率の高いソーラパネルが3枚搭載されており、三つ折りに畳んで収納するため厚みも気にせず携帯できます。
具体的なスペックも確認しながら、「CHOETECH 120Wソーラーパネル」の特長を確認してみましょう。
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最大120Wの高出力
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」は23.5%の高い変換効率を有するソーラーパネルを3枚搭載しており、最大120W(18V/6.6A)の出力に対応します。
大容量のポータブル電源だとおおよそ8時間前後でフル充電できるので、アウトドアや防災時にも十分な出力です。
急速充電規格に対応するUSBポートも搭載しているので、モバイル端末を直接フルスピード充電できるのもメリットです。
USBは急速充電、複数の同時充給に対応
搭載されているUSBポートはType-Aが2口、Type-Cが1口の合計3ポートです。Type-Aの1つはQuick Charge 3.0、Type-CはUSB PDの急速充電規格に対応しています。
DC出力と合わせると4ポート同時充給電も可能ですが、同時充給電はDC出力を下げてしまいます。充電したい機器の優先順位を付けて個別に使ったほうが効率的なこともありますので、出力値や充電時間を考えて使いましょう。記事後半の出力チェックも参考にしてください。
出力端子 | 出力数 |
---|---|
DC出力 | 最大120W(12V-18V/6.66A) |
USB-Cポート (USB PD) |
最大60W(5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A) |
USB-Aポート (QC 3.0) |
最大18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) |
USB-Aポート | 最大12W(5V/2.4A) |
DCケーブルは独立型!変換プラグなど付属品も充実
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」には11種類の変換コネクタが付属しています。差し込み口に応じて変換プラグを付け替えて使えるので、、幅広い機器へ充給電できる汎用性があります。
また、多くの折りたたみ式ソーラーパネルが一体型のDCケーブルを採用しているなか、「CHOETECH 120Wソーラーパネル」はDCケーブルが独立していますので、たとえケーブルが劣化してもソーラーパネルそのものを買い換える必要がありません。ケーブルの買い替えだけで済ませられます。
ただ付属のDCケーブルは非常に短いため、事前に長めのDCケーブルを用意しなければいけないのがデメリットと言えるかもしれません。
- ソーラーパネル本体
- DCケーブル
- 10種類のDC変換コネクタ
- アンダーソンケーブル
- 説明書&保証書
IPX4の防水性能
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」はIPX4の防水性能を有します。
IPX4の防水性能は「300〜500mmの高さから全方向に10Lの放水を10分間続けても有害な影響を受けないテストをクリアしたことになります。多少の雨ならびくともしない防水性能だと言えるでしょう。
ただし防水性能を持つのはソーラーパネル部分だけなので、充給電ポート部分まで濡れないように気をつける必要があります。
製品スペック一覧表
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」の製品スペックを一覧表にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
出力 | 最大120W(12V-18V/6.66A) USB-A:最大12W(5V/2.4A) USB-A(QC 3.0):最大18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) USB-C(PD):最大60W(5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A) |
防塵防水規格 | IPX4 |
動作温度 | -10度〜65度 |
サイズ (幅×奥行×厚み) |
展開時:約1770mm×530mm×5.4mm 収納時:約530mm×520mm×19mm |
重さ | 約4.6kg |
公式税込価格 | 29,800円 |
CHOETECH 120Wソーラーパネルの実機レビュー
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」はソーラーパネル3枚の三つ折りタイプです。そのため四つ折りタイプの製品よりも収納時の厚みがなく、狭い隙間にもしまっておけます。
以前にレビューしたPowerArQ Solar 120WやELECAENTA 120Wソーラーパネルと比べても、と「CHOETECH 120Wソーラーパネル」は展開時・収納時ともに若干大きめの作りになっていますが、収納時は一番薄いことがわかります。
比較 | CHOETECH | ELECAENTA | PowerArQ |
---|---|---|---|
展開時 (幅×奥行×厚み) |
約1770mm×530mm×5.4mm | 約1660mm×520mm×5mm | 約1550mm×530mm×15mm |
収納時 (幅×奥行×厚み) |
約530mm×520mm×19mm | 約520mm×360mm×25mm | 約510mm×530mm×30mm |
重さ | 約4.6kg | 約4.6kg | 約5.0kg |
レビューした2製品と比べると取っ手部分は簡素な作りではありますが、持ち運びには問題ありませんでした。
それより気になったのは収納時はマジックテープでくっつけるだけで、カチッと固定できるバックルが付いていないことです。実際に持ち運んでいて自重で落ちることはありませんでしたが、何度かマジックテープが剥がれないか不安なことがありました。
気になる方はバックル付きのベルトを用意して固定するのがよいかもしれません。
収納ポケットが大きい
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」の外側ポケットは大きく、付属品が入ったままでも余裕があるので、充給電に必要なケーブル類、電源アダプタ類などもまとめられます。
ポータブル電源の付属品の収納場所に困ることもありますので、ソーラーパネルも用意しておくと収納ポケットに一緒にできるので便利です。
収納ポケットもファスナー式でなく、取り出しやすいマジックテープになっているのも嬉しいポイントでした。
自立スタンドについて
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」には折りたたみ式の自立スタンドが3つ付いているので、太陽光の位置に合わせて角度調整するのに役立ちます。
ソーラーパネルの充電効率を最も高めるためには、太陽に向けて90度になるようパネルを配置することが肝心です。無段階での角度調節とはなりますが、太陽の位置に合わせて使用しましょう。
少し心配なのは、これまで使ったソーラーパネルの中でも「CHOETECH 120Wソーラーパネル」の自立スタンドが細いことです。3本付いているので問題ないと思いますが、1本1本はそれほど強度があるとは思えませんので、設置場所の環境や天候、扱いには気をつけたほうが良いでしょう。
フックホールは片側のみ
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」のフックホールは、「CHOETECH」のロゴ側に4つあります。
縦に広げて固定することを前提とした設計になっています。車のボンネットやベランダの壁、木に括り付けるときは、縦に垂らした際に太陽光に対してできるだけ直角に当たるよう調整してください。
CHOETECH 120Wソーラーパネルの出力チェック
実際に「CHOETECH 120Wソーラーパネル」の出力を計測してみました。
計測結果は快晴時(雲の量が1割以下)の出力となりますので、晴れ(雲の量が8割以下)や曇の天候だと得られる出力は低下するものと思っていただければと思います。
- 時間帯:11:00〜13:00
- 気温:17〜20度
- 天候:快晴(雲の量が1割以下)
周囲の環境や充電状況によって変動するため、記載の結果はあくまでも今回のケースでのみ確認できた結果となります。
ポータブル電源への充電
「CHOETECH 120Wソーラーパネル」の互換性を調べるために、手元にある2台のポータブル電源で互換性をチェックしました。
最初に大容量ポータブル電源のAnker PowerHouse II 800に繋いだところ、最高72Wの入力を確認することができましたので、Anker製品とは相性が良いのかもしれません。
一方で「BLUETTI EB55」では入力を確認できませんでした。(「BLUETTI EB55」には純正ソーラーパネルがありますのでそちらをおすすめします)
以前にAnker PowerPort Solar 60の実機レビューをした際に、該当製品にはDC-DC回路が採用されている影響でAnker PowerHouse II 400に充電できない事象がありました。
今回の原因は分かりませんが、ソーラーパネルとポータブル電源には構造/仕組み上の相性があることは覚えておくと良いでしょう。
もしDC入力ができなくてもUSB-C入力に対応するポータブル電源なら充電できますので、「CHOETECH 120Wソーラーパネル」の汎用性の高さを活かすにはポータブル電源選びも大事な要素になります。
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USB-Cの場合
USB-Cは最大60W出力のUSB PDに対応していることから、残バッテリー30%以下のMacBook Pro(13インチ)で確認しました。
結果は約55.3W(18.8V/2.94A前後)となり十分な入力を得ることができました。
USB-Aの場合
USB-Aは「Quick Charge 3.0」対応と非対応の計2ポートありますので、QC 2.0対応の「OPPO Reno3 A」で入力値の違いを確認しました。(※Quick Chargeは後方互換性があります)
当然の結果ではありますが、QC対応端末のほうが得られる入力値が大きくなりました。QC対応端末なら、QC対応の充電ケーブルと合わせて活用すると良いでしょう。
端末 | 入力値 |
---|---|
USB-A (Quick Charge 3.0) |
約12.9W(9.13V/1.41A前後) |
USB-A (Quick Charge 非対応) |
約9.1W(5.22V/1.75A前後) |
Ankerのポータブル電源に適したソーラーパネルの1つ
2021年3月現在、Ankerのポータブル電源には適した純正のソーラーパネルがありません。そのことから、「CHOETECH 120Wソーラーパネル」はAnker製品に使える高出力ソーラーパネルとして貴重な存在です。
特にUSB-C出力でも60Wを得られるので、最大60WのUSB-C入力に対応する「Anker PowerHouse II 800」や「Anker PowerHouse II 400」との相性がぴったりです。
ソーラーパネル選定は購入後のポータブル電源との相性が懸念点なので、少なくともAnker製のポータブル電源に合うソーラーパネルをお探しの方の参考になれば嬉しいです。
ソーラーパネルやポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでも使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタル、ソーラーパネルも用意しています。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
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