ECOVACS DEEBOT N8 + 使用レビュー!自動ゴミ捨て,マッピング,水拭き…機能全部盛りのロボット掃除機
更新日2024/11/18
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コスパの良いロボット掃除機が多いことで人気のECOVACS(エコバックス)のDEEBOTシリーズ。
そんなエコバックスから2021年3月に発売された「DEEBOT N8+」は、自動ゴミ捨て・D-ToFマッピング・吸引水拭き同時清掃とハイスペックながら、7万円台という驚異のコスパが特長のロボット掃除機です。
そんなロボット掃除機「DEEBOT N8+」を実際に使って写真と動画で詳しくレビューしました。ぜひ購入検討の参考にしてみてください。
もくじ
エコバックス「DEEBOT N8+」の特長
ECOVACS(エコバックス)は、1998年の設立以降長年にわたってロボット掃除機の開発を続けている老舗のメーカーで、現在では20種類以上ものロボット掃除機を発売しています。
エコバックスの床掃除用ロボット掃除機DEEBOTシリーズは、最先端の技術を搭載しながらもお手頃価格を実現していて、コスパの良さで人気を集めています。
そんなECOVACS DEEBOTシリーズから2021年3月に発売されたAmazon限定モデルが、今回ご紹介する「DEEBOT N8+」。
自動ゴミ捨て・マッピング・吸引+水拭き清掃といった機能をすべて搭載したハイエンドモデルです。
自動ゴミ捨て機能
DEEBOT N8+の最大の特長が、この自動ゴミ捨て機能です。
充電ステーションと一体型の自動ゴミ収集スタンドの内部には、約30回分のゴミを溜められる紙パックを搭載。
掃除機が終わってロボット掃除機が帰還すると、自動で集めてきたゴミを吸い上げて回収してくれます。
紙パックが満杯になったら取り出してまるごと捨てるだけでOK。引き出すと同時に口が閉じる構造なので、ゴミ捨て時にホコリが舞い散ることもなく衛生的です。
面倒なダストボックスのお手入れ頻度が減って、ロボット掃除機との生活がかなり楽になる便利な機能です。
D-ToF技術による高精度マッピング
DEEBOT N8+には、部屋の間取り地図と自分の位置を把握して効率よく清掃するマッピング機能も搭載。
マッピングには、カメラやレーザーよりもさらに高精度なD-ToF技術を採用。光の反射で障害物までの距離を測定することで、より正確なマッピングが可能になっています。
清掃中にマッピングした地図は、スマホアプリからリアルタイムで確認可能。
作成した地図は複数記憶できて、進入禁止エリアの設定や指定したエリアの清掃などカスタマイズすることで、さらに効率的に掃除をしてもらうことができます。
吸引+水拭きの同時清掃が可能
最近注目されている吸引清掃と同時に水拭き清掃ができる機能も、DEEBOT N8+の特長の一つです。
吸引清掃では、2つのサイドブラシと毛とゴムが組み合わさったメインブラシでゴミをしっかりと集めて、2300Paの吸引力でパワフルに吸引。
カーペットの上では、自動で吸引力を上げて繊維の奥まで強力にゴミを吸い取ります。
ダストボックスには、プレフィルター・メッシュフィルター・高性能フィルターの3種類を搭載。排気までキレイにしてくれます。
仕上げに後方に取り付けたモップパッドで水拭きをして、床に付着した細菌を99.26%除去。水拭き時はタンクからモップに自動で給水され、水量は4段階で調整可能です。
洗って繰り返し使えるモップパッドのほかに使い捨てのモップパッドが10枚付属しているので、モップを洗うのが面倒な方も気軽に水拭き機能を使えます。
段差は約2cmまで乗り越え可能ですが、水拭き時にはカーペットに乗り上げない仕組みになっているので安心して使えますね。
スマホアプリで操作
スマホアプリとの連携をしておくことで、外出先や別の部屋からでもDEEBOT N8+を操作することが可能です。
マッピングで作成した地図のカスタマイズの他、スケジュール設定や現在の清掃状況確認、掃除履歴の確認、消耗品の交換タイミングのお知らせなど、スマホ一つでかんたんにロボット掃除機の管理ができます。
また、スマートスピーカーとの連携も可能で、Google Home や Amazon Echo に話しかけるだけでロボット掃除機を操作することもできます。
「DEEBOT N8+」の初期設定と使い方
それでは、まずはじめにDEEBOT N8+を使うための準備をしていきます。
手順はガイドに従うだけなので迷うことは無いと思いますが、事前に流れのイメージを把握しておくと安心です。
同梱品一覧
- ロボット掃除機本体
- 自動ゴミ収集機・電源ケーブル
- サイドブラシ×2
- 水タンク(本体に取り付け)
- クリーニングクロスプレート
- 繰り返し用クリーニングモップ
- 使い捨て用クリーニングモップ×10
- ダストバッグ×2(1つはゴミ収集機に取り付け)
- 高性能フィルター(本体に取り付け)
- メンテナンスツール(本体に取り付け)
- 取扱説明書
本体・自動ゴミ収集機の準備
まずは本体と自動ゴミ収集機のセッティングからです。
本体を裏返し、サイドブラシ2個を左右に取り付けます。左右で色が異なるので、同じ色同士の位置にカチッというまで押して取り付けましょう。
自動ゴミ収集機を、電源に接続します。余ったケーブルは背面に巻き付けておきます。
左右と前面に障害物のない場所に設置して、本体を充電しながら設定を進めます。
本体天面のフタを開けると赤いスイッチがあるので、右にスライドすると主電源がONになります。
スマホアプリの準備
続いて、スマートフォンとの連携をします。
DEEBOT N8+は本体のボタンを押すことで自動モードでの掃除のみできますが、他の機能を使いこなすにはスマホアプリが必要となります。
せっかくの機能を使わないのはもったいないので、必ずWi-Fi環境とスマホを用意しておきましょう。
まずは、スマホに専用アプリ「ECOVACS HOME」をダウンロードします。
アプリがダウンロードできたら、画面の指示に従って各種設定を進めます。
アプリの設定では、ロボット掃除機のWi-Fi接続が最大の難所。
基本的には画面の案内に従えばいいのですが、アプリの位置情報使用を聞かれた場合は必ず許可することと、スマホを2.4GHz帯のWi-Fiネットワークに接続することには注意しましょう。
無事に接続が成功し、HOME画面にたどり着きました!
少し日本語訳が変ですが、そこは深く考えずニュアンスで感じ取りましょう(笑)
「ロボットを入力する」ボタンを押すと、かんたんなガイドのあとに掃除が開始できます。
初回清掃時は間取り学習の精度を高めるため、なるべく床の物を片付けてからマッピング走行させるのがおすすめです。
エコバックス「DEEBOT N8+」で清掃し実力を検証
それでは、実際にDEEBOT N8+に家の掃除をしてもらい、その実力を検証していきたいと思います。
本当に家の隅々まで掃除ができるのか?吸引力は十分なのか?音はうるさすぎないか?など、気になる部分を詳しく検証します。
自動モードで吸引+水拭き清掃
自動モード、吸引力:標準、水量:中で設定し、フロア全体の吸引+水拭きを試してみました。
タンクに水を入れてモップをセットしたら、清掃スタート!3部屋すべてをしっかりと掃除できるのでしょうか?
清掃中の様子
こちらがDEEBOT N8+の清掃中の動きです。1部屋目の掃除が終わって2部屋目に移動してきました。
このあたりは愛犬のベッドがあるエリアですが、障害物に沿ってギリギリまでしっかりと掃除してくれています。水拭きも床を濡らしすぎることはなく、少し時間が経てば乾く程度のちょうどいい濡れ具合で拭き取っています。
スマホアプリの画面には、ほぼリアルタイムで掃除箇所や走行ルートを表示。エリアごとに外周をぐるりと掃除したあとに部屋の中央部分を掃除するように走行しています。
水拭き時はカーペットエリアを避けて走行
最後の3部屋目は、半分がカーペットのエリアとなっています。
DEEBOT N8+は水拭き中にカーペットを検知すると避けて走行する機能があり、動画でもしっかり避けてくれています。
アプリのマップから「モップ禁止ゾーン」を設定することもできますが、とくに何も設定せずとも上手にカーペットを避けて掃除してくれるのはありがたいですね。
清掃結果のマップ
フロアすべてを掃除した結果のマップがこちらです!
右側の画像が実際の間取りですが、比べてみるとグレーの家具・障害物エリアとピンクのカーペットエリア以外をほぼ完璧に掃除してくれていることがわかります。
マップの精度も高く、どこからどこまで掃除できたかが一目瞭然。「障害物が多いエリアでは掃除に時間がかかっているようなので次回以降は片付けておこう」といった効率化の参考にもなりますね。
フローリングの吸引清掃テスト
続いて吸引清掃のパワーを検証するために、4種類の擬似ゴミを用意して清掃テストをしました。
- 枯れ葉と砂利(1cm以下の砂利)
- 毛(犬の毛をカットしたもの)
- 糸くず(10cm程度の刺繍糸)
- 粉末(中挽きのコーヒー粉)
吸引力:標準、2回清掃設定で、1部屋のみをエリア指定して清掃スタート。
清掃中の様子
最初に排気で犬の毛を吹き飛ばしてしまったときはどうなることかと思いましたが、軽いゴミはもちろん砂利などの重めのゴミまでほとんどを一発で吸引することができて感心しました。
意外にも最後まで残ったのは1枚の枯れ葉でしたが、最後の最後で無事に吸引。最終的にはすべてのゴミをキレイに掃除することができました。
清掃ビフォーアフター写真
フローリングの溝にゴミが残ることもなく、しっかりすべてキレイになっています。
これだけゴミを撒いてもしっかり清掃できるので、一般家庭に落ちているゴミであればほとんど対応できるはずです。
カーペットエリアの吸引清掃テスト
フローリングでの清掃能力の高さはわかりましたが、より吸引力を必要とするカーペットではどうでしょうか?
DEEBOT N8+では、カーペットエリアを水拭き時には自動で避けて走行しますが、吸引清掃のみの場合は吸引力をアップして掃除してくれます。
そのカーペット上での清掃能力について、枯れ葉・砂利・犬の毛を混ぜた擬似ゴミを用意して検証してみました。
清掃中の動画
カーペット上では自動で吸引力をアップし、フローリングに戻ると通常の吸引力に戻って掃除をします。
吸引力の切り替えには多少のタイムラグがあり、カーペットに登ってから2~3秒は通常の吸引力のまま掃除しますが、よほどゴミが多くない限り問題にはならないでしょう。
清掃ビフォーアフター写真
繊維の奥にゴミが残ることもなく、すべてのゴミがキレイに吸引されました。
毛足が短めのラグだったこともありますが、実用レベルでは十分満足できる水準の吸引力と言えそうです。
騒音計で稼働音を検証
最後に、騒音計を使って吸引清掃時・自動ゴミ捨て時の稼働音について検証しました。
吸引清掃時(4段階の吸引力)
DEEBOT N8+の吸引力は、静音 / 標準 / 最大 / 最大+の4段階で設定ができます。
すべてのモードで騒音計による計測をしてみましたが、いずれも57~62dB程度と吸引力によってそれほど稼働音の差はありませんでした。
体感としても吸引力による違いは感じられなかったものの、どのモードもかなり静かな印象。同じ部屋でテレビを見ながらはちょっと厳しそうですが、隣の部屋くらいなら問題なく稼働させられそうです。
自動ゴミ捨て時
清掃時の稼働音は比較的静かなDEEBOT N8+ですが、自動ゴミ捨て時の音はかなりうるさいので注意が必要です。
72~74dBの大きな吸引音が約20秒間続くので、深夜早朝の自動ゴミ捨ては避けたほうがよさそうです。
アプリから毎回の掃除後に自動ゴミ捨てをしない設定に変更もできるので、掃除の時間帯によって選ぶといいでしょう。
使ってわかった「DEEBOT N8+」の魅力と注意点
今回、実際にDEEBOT N8+を使ってみて、7万円台という価格を遥かに上回る充実した機能に感動しました。
DEEBOT N8+を使って実感した魅力と購入前に気を付けたい注意点についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
○ 自動ゴミ捨ては一度使うと離れられない
DEEBOT N8+のメイン機能の一つでもある自動ゴミ捨て。もっともお手入れ頻度の高いダストボックスのゴミ捨てから解放される便利すぎる機能です。
我が家には自動ゴミ捨て機能のないロボット掃除機もいますが、やはり3~4日に1回はダストボックスのゴミ捨てをしないと満杯になってしまいます。
それが少なくとも1ヶ月以上ゴミ捨てをしなくてもいいのは、かなり負担が軽くなりました。
床に落ちている毛やホコリが気になることもなくゴミ捨てのことも考えなくていい生活は、一度体験するとやめられないほど魅力的。「別にゴミ捨てなんて大した手間じゃないでしょ」と思っている方にこそ、ぜひ一度使って頂きたい機能です。
○ マッピングの精度が高くマップの編集も便利
DEEBOT N8+は、マッピング機能も驚くほど優秀でした。
間取りをほぼ正確に再現されているのはもちろん、仕事用椅子の脚やゴミ箱の形状まで再現されているのには感動しました。
掃除中にマップを眺めているだけでも楽しいですし、掃除できなかったエリアは毎日少しずつ障害物を動かしておくことで次回掃除してもらうこともできます。ワクワク感と効率化が一気に叶うなんて、お得感満載ですね。
さらにスマホアプリでマップの編集ができるのもかなり便利でした。
我が家の場合ペットがいるので、トイレや水飲み場、犬用ベッドの周りなどを進入禁止エリアに設定。トイレシートの巻き込みや水をこぼす心配がなく、安心して毎日スケジュール清掃ができました。
ペットだけでなく、お子さんがいるお家や、ガジェットや家電のケーブルの巻き込みが心配な方、大事なコレクションがあるお家などでも高精度なマップは活躍しそうですね。
○ 水拭き機能も嬉しい
吸引と同時に水拭きができる機能。
使用前のイメージとして、「撫でる程度じゃ効果が薄そう」「床が水でびしゃびしゃになりそう」「タンクの水を入れ替えたりモップを洗ったり手間が多そう」といったネガティブな想像をしていましたが、実際に使ってすべてが覆されました。
まず仕上がりが想像以上に良い。水量:ふつうで床を濡らしすぎることはなく通過後数秒で乾くくらいに程よく濡らしてくれて、床面にしっかり密着して水拭きをしてくれます。
水拭き後のフローリングからはいつものザラザラ感は消え、さらっとスッキリした歩き心地に。素足で歩くことの多い夏場にはかなり重宝しそうです。
また、手間については週一くらいの頻度であれば気にならない程度。タンクの水の入れ替えは毎回発生しますが、使い捨てモップなら洗う手間は省けます。
使い捨てモップは最初に10枚付属していますが、追加する場合は公式サイトで25枚2400円(1枚当たり約96円)で販売されているものなので、コストが気になる方は洗って繰り返し使えるモップをメインで使うと良さそうです。
○ 機能充実の割にはコスパ高し
自動ゴミ捨て・高精度マッピング・水拭き。これだけの機能が揃っていながら7万円台という価格はかなり割安だと感じました。
毎日文句も言わずに掃除機がけをしてくれて、後片付けまで自分で行い、しっかりと掃除の結果を報告してくれ、さらに準備だけすれば水拭きもしてくれる…そんな優秀な家政婦さんを雇ったと思えば、かなりコスパ良く感じますよね。
シンプルに時間と手間が省けるだけでなく、「掃除をしなきゃ」と考える負担が無くなるのも魅力ですね。
DEEBOT N8+は、数あるロボット掃除機のなかでも機能と価格のバランスがかなり良いモデルだと思います。
× 自動ゴミ捨ての音・サイズ・ランニングコストは要検討
非常に便利な自動ゴミ捨て機能ですが、稼働音の大きさや収集機自体のサイズ、紙パック代のランニングコストといったデメリットもあります。
稼働音に関しては毎回の自動ゴミ捨てをストップして手動で済ませば大きな問題ではなさそうですが、サイズが大きすぎて置き場所がないお家には厳しそうです。
また、紙パックは互換品も無く節約も難しいので、気になる部分ではあるところ。
紙パックについては2枚付属していますが、追加するには公式サイトで3枚2000円(1枚当たり約667円)かかります。実際に使っている感覚だと1ヶ月ではいっぱいにならなそうですが、広いお家やゴミが出やすい環境では交換サイクルが早くなるかもしれませんね。
とはいえ、個人的にはデメリットを圧倒的に上回るほど手間を省けるメリットは大きいと思っています。
今後ロボット掃除機界のトレンドとなりそうな自動ゴミ捨て機能、ぜひ一度真剣に導入を検討してみることをおすすめします。
× アプリのスケジュールや言語設定がわかりづらい
マッピング機能はかなり優秀ではあるのですが、スマホアプリの完成度はもう一歩という感じでした。
基本的にマップの編集や履歴の閲覧に重きを置いているようで、スケジュール設定やロボット掃除機の設定については見つけるのが少し難しく感じました。
スマホアプリ慣れしていない方が使う場合は、慣れている方のサポートがあると安心かもしれませんね。
エコバックス「DEEBOT N8+」で掃除ストレスから解放される生活に
エコバックスのDEEBOT N8+は、自動ゴミ捨て・高精度マッピング・吸引+水拭きの同時清掃で、床掃除の手間を大幅に減らしてくれる優秀なロボット掃除機です。
最初にマップの設定をしておけばほとんど手間はかからず、自動でお家を隅々までキレイにしてくれます。
7万円台は気軽に購入できる価格ではありませんが、実際に使ってみて「むしろ安すぎるのでは…?」と思ってしまうほどでした。
掃除ストレスの無い快適な生活を手に入れたいなら、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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