ZENDUREのSuperBase 500を実機レビュー!日帰りアウトドアやデイキャンプに適した大容量ポータブル電源
更新日2024/11/26
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豊富な出力方法を持ち、何よりも大容量のバッテリーを搭載するポータブル電源ですが、あまりにも大きい製品だと持ち運びも大変。同じバッテリー容量の製品があれば、できるだけコンパクトなものを選びたいと考えている方も多いと思います。
そんな方に紹介したいのが、2021年に発売された「ZENDURE Super base 500(ZDSB500)」です。
一体どんなポータブル電源なのか、製品特長と実際に使ったレビューをまとめましたので参考にしてください。
もくじ
ZENDURE Super base 500の特長
「ZENDURE Super base 500」は、同程度のバッテリー容量を搭載する他製品と比べると、一回りコンパクトで短時間でのフル充電に対応しているポータブル電源です。
他にも以下のような特長を持ちます。
- 518Whの大容量バッテリー
- コンパクト設計で持ち運びしやすい
- 定格出力は最大600W(純正弦波)
- 急速充電規格対応のUSB-C/USB-Aをそれぞれ搭載
- 最大9ポート同時に充給電可能
- 最大160W入力による最短3.5時間でフル充電
- ひと目で分かりやすい液晶ディスプレイを搭載
- 非常時にも役立つライト機能も
- 相性ばっちりの純正ソーラーパネルも揃えられる
製品スペック一覧表
項目 | スペック |
---|---|
バッテリー容量 | 140,000mAh / 518Wh |
AC出力 | 2口:600W (100-120V, 瞬間最大950W) |
対応周波数 | 50/60Hz |
USB出力 | 最大93W ※1口あたり USB-A×1:最大15W(5V/3A) USB-A(ZEN+ 2.0)×1:最大18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) USB-C(PD)×1:最大60W(5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A) USB-C×1:最大15W(5V/3A) |
DC出力 | 合計最大120W(12V/10A) ※1口あたり シガーソケット:120W(12V/10A) DC×2:120W(12V/10A) |
DC入力 | 最大100W ※ソーラーチャージャー / カーチャージャー対応 |
環境温度 | 動作温度:-10度〜40度 充電温度:-10度〜40度 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約200mm×140mm×215mm |
重さ | 約5.0kg |
公式税込価格 | 59,800円 |
ZENDURE Super base 500の実機レビュー
実際に「ZENDURE Super base 500」を箱から取り出してみたのですが、「おお、ちっちゃい」と声が漏れてしまうくらいに小さいと思ったのが第一印象です。
実機を手に取り、スペックだけでは分からない部分も含めて、詳細を確認していきたいと思います。
セット内容
「ZENDURE Super base 500」に同梱されているセット内容は以下のとおりです。
ケーブル類をまとめられるアクセサリーバッグが付くのは地味に嬉しいポイントです。
- Super base 500本体
- ACアダプタ
- 電源コード
- シガーソケット
- アクセサリーバッグ
- オリジナルステッカー
- 説明書/保証書
とにかくコンパクトで軽量
筆者のようにいくつかのポータブル電源を手に取り使っている人は稀だと思いますので、同程度のバッテリー容量を搭載した人気のポータブル電源3製品とサイズを比較してみました。
比較表を見れば、「ZENDURE Super base 500」のコンパクトさと軽量さは頭一つ飛び抜けていることが分かります。
スタバのグランデサイズ2本分の横幅、奥行きは1本半くらいしかありませんので、収納時も場所を取らずに済みます。
メーカー | ZENDURE | suaoki | SmartTap | AUKEY |
---|---|---|---|---|
製品名 | Super base 500 | G500 | PowerArQ2 | PS-MC05 |
バッテリー容量 | 518Wh | 500Wh | 500Wh | 518Wh |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約200mm×140mm×215mm | 約280mm×190mm×210mm | 約260mm×191mm×195mm | 約308mm×179mm×194mm |
重さ | 約5.0kg | 約6.8kg | 約6.2kg | 約6.1kg |
518Wh(140,000mAh)の大容量
コンパクトでありながら、518Wh(140,000mAh)のバッテリーを搭載しているのが、「ZENDURE Super base 500」の魅力の1つでもあります。
以下表にまとめた充給電製品とその使用可能時間/回数を参考にすれば、「ZENDURE Super base 500」のバッテリー容量をイメージできると思います。(使用機器の残バッテリーや状態、使用状況によって異なります)
使用機器 | 給電回数/使用時間 |
---|---|
LEDランプ(5W) | 約41時間 |
スマホ(11W) | 約38回 |
13インチノートPC(30Wh) | 約14回 |
ミニ冷蔵庫(60W) | 約6.4時間 |
テレビ(110W) | 約3.6時間 |
ミニ炊飯器(300W) | 約1.4時間 |
コーヒーメーカー(550W) | 約45分 |
最大600Wの定格出力
「ZENDURE Super base 500」のAC定格出力は600W(瞬間最大950W)です。
電気毛布や扇風機などの季節家電をはじめ、車載用冷蔵庫や電動ミル/ジューサーなどのキッチン家電も使用できます。小型サイズなのでリモートワーク用の電源として活用するのもおすすめです。
なお、定格出力はあくまでもACポート2口の合計出力となりますので、同時接続で利用する際は各電化製品の消費電力合計に気をつけて使いましょう。
AC出力は純正弦波で安心
AC出力は家庭用コンセントと同じ「純正弦波(正弦波)」を採用し、定格周波数も50/60Hzの選択式です。定格電圧も100V-120Vと日本の電圧に対応しているので安心して利用することができます。
USB-Cは最大60W出力の急速充電規格
2つのUSB-Cポートのうち1つはUSB PD(Power Delivery)の急速充電規格、2つあるUSB-Aも1つはZEN+ 2.0で急速充電規格QC 3.0と互換性のある充電技術が搭載されています。
PD対応のUSB-Cは最大60Wありますので、13インチ Mac Book Proなどの高スペックノートPCのフルスピード充電も可能です。
9台同時に充給電が可能
600Wの定格出力を有する2つのACポート、急速充電規格も含む4つのUSBポートと合わせて、「ZENDURE Super base 500」は最大9台同時に充給電することができます。
ポート種類 | ポート数 | 合計最大出力 |
---|---|---|
AC出力 | 2口 | 600W(瞬間最大950W) |
USB-A | 2口 | ・最大18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A, ZEN+ 2.0対応) ・最大15W(5V/3A) |
USB-C | 2口 | ・最大60W(5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A PD対応) ・最大15W(5V/3A) |
DC出力 (シガーソケット) |
1口 | 120W(12V/10A) |
DC出力 (5.5 DCプラグ) |
2口 | 120W(12V/10A) |
非常時にも役立つライト機能を搭載
「ZENDURE Super base 500」正面には、2段階の明るさ調整と点滅するSOSモードに切り替え可能なフラッシュライトが搭載されています。
ポータブル電源としては軽量なので、少し暗い道を移動する際に懐中電灯 兼 電源として持ち運べるのは心強い存在です。
状態が分かりやすい液晶ディスプレイ
バッテリー残量、使用可能な目安時間、出力W数などは液晶ディスプレイに表示されます。
ディスプレイに表示されることで、バッテリー配分をコントロールしやすくなったり、電源が落ちた際に出力上限を超えたのか等の原因が分かりやすくなります。
最短3.5時間でフル充電完了
「ZENDURE Super base 500」は最短3.5時間で518Whのバッテリー容量をフル充電することが可能です。
付属の電源アダプタ(100W)単体であれば約6時間かかりますが、出力が60W以上のUSB-C電源も用意すればデュアルチャージで最大160W入力となり、フルスピードで充電してくれます。
コンパクトで充電時間が短いということは、それだけ色んなところに持ち運びしやすいポータブル電源です。
ZENDURE Super base 500を使ってみた
スペックや製品特長以外に、「ZENDURE Super base 500」を使ってみないとわからない部分もありますので、ファンの動作音やソーラーチャージャーとの相性など気になるポイントをいくつか調べてみました。
定格出力と同じ消費電力のコーヒーメーカーを使った場合
これまでもおすすめのポータブル電源に掲載しているいくつかの製品で定格出力以上の挙動について調べてきましたので、「ZENDURE Super base 500」は定格出力と同じ600Wの消費電力を要するコーヒーメーカーを使って検証してみました。
最初は600Wを超えていながらも電源が落ちることがなかったのでいけそうな気もしたのですが、600Wを切ったあたりで電源が自動オフになってしまいました。
「ZENDURE Super base 500」においては、消費電力500W(ピーク時で600W以内)になるようは電化製品の組み合わせをおすすめしたいと思います。
再起動には充電が必要
電源が自動オフになると出力ボタンを押しても復活しません。
電源アダプタで家庭用コンセントから「ZENDURE Super base 500」の充電を開始するとエラーが解消しましたので、再起動には近くに電源のある場所もしくはソーラーパネルを用意しておくことが必要です。アウトドア等で電源がない場合は、気をつけて使わないといけません。
USBの出力チェック
USB-AとUSB-Cにはそれぞれ急速充電規格に対応したポートを1つずつ搭載しているので、どのくらい出力が異なるのかiPhone 11 Pro(USB PD対応)とOPPO Reno3 A(QC 2.0対応)を使って調べた結果がこちらになります。
USB PD対応のUSB-Cは最大60W出せるので、MacBook Proのような高スペックノートPCの充電にも適しています。
USB種類 | USB-A /USB-C |
USB-A(ZEN+ 2.0) /USB-C(USB PD) |
---|---|---|
OPPO Reno3 A | 約6.0W(5.09V/1.17A前後) | 約16.5W(8.52V/1.94A前後) |
iPhone 11 Pro | 約12.8W(5.03V/2.54A前後) | 約20.3W(8.73V/2.32A前後) |
急速充電規格に対応したUSBケーブルもZENDUREで揃えよう
ZENDUREではUSB PD対応のUSB-C to USB-CケーブルやUSB-C to Lightningケーブルなども販売しています。さらにApple純正のものより遥かにコンパクトな30Wおよび61W電源アダプタもラインナップにありますので、「ZENDURE Super base 500」と合わせてコンパクトな充給電ギアとして揃えると良いでしょう。
ファンの動作音
定格出力時、充電時に聞こえるファンの動作音ですが、騒音計で調べたところ約51dB前後(生活音より少しうるさいくらい)となりました。
ポータブル電源の中では静音設計の部類に入ると思いますので、車中泊利用にもぴったりだと思います。
ハンドルは折り畳めるからミニテーブルとしても使える
固定ハンドルのポータブル電源も多い中、「ZENDURE Super base 500」は折りたたむことができますので設置時はちょっとしたミニテーブルとしても使うことができます。
充電中のモバイルデバイスやカップなどを置いても良いでしょう。
パススルー充電に対応
「ZENDURE Super base 500」は本体を充電しながら、各種ポートに接続したデバイスへ充給電できる「パススルー充電」に対応しています。
例えば外で利用する際に、写真のようにソーラーパネルで充電しながらノートPCやスマホ、各種電化製品へ電力を供給することができるので、ハブ電源のような活用も可能です。
パススルー充電はポータブル電源のバッテリー摩耗を促進してしまうデメリットもあります。ポータブル電源は充電回数を目安とした耐久値がありますので、むやみやたらにパススルー充電を使用するのは控えたほうが良いでしょう。
純正のソーラーチャージャーとの相性良し
ソーラーパネルをサードパーティの互換性を確認して使わなければいけないポータブル電源もありますが、ZENDUREには純正の100Wソーラーパネルの取り扱いもありますので安心して使用できます。
デイキャンプや日帰りBBQにおすすめのコンパクト電源
「ZENDURE Super base 500」の魅力はコンパクトながらそこそこ出力パワーがあり、かつ大容量であることなので、日帰りのアウトドアやBBQ、デイキャンプにベストマッチなポータブル電源ではないでしょうか。
もっと長い時間に渡って使いたい方も、天候次第ではありますが、ソーラーパネルを用意することでもっと長い期間使えるようになります。
できるだけ小さく、持ち運びしやすいことを重視してポータブル電源を探している方は、ぜひ「ZENDURE Super base 500」も候補の一つして検討することをおすすめします。
ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
[レンタル] ポータブル電源 一覧|キャンプや車中泊のスポット利用からサブスク型の月額制利用で防災備蓄にも – Rentio[レンティオ]
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