手動コーヒーミルのおすすめ9種を比較!アウトドアでも使える手挽きの良さと選び方
更新日2024/01/11
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家カフェを満喫するためにハンドドリップを始める方も少なくないと思います。ハンドドリップにはドリッパー・フィルター・ケトルなど様々なコーヒー器具を用意しなければいけませんが、なかでも挽きたてを味わうならコーヒーミルは必需品です。
コーヒーミルがあれば選べるコーヒーの種類も増え、挽き方によって風味に変化をつけることもできるのでコーヒーを楽しむ幅がぐっと広がります。しかし、コーヒーミルといっても電動ミルやミル付きの全自動コーヒーメーカーと色んな選択肢があります。
そこで、この記事ではコーヒー手挽きミルと電動ミルの違いや選び方、おすすめ製品について紹介します。
これからハンドドリップを始めようとしている方はおすすめの電気ケトルと合わせて参考にしてください。
もくじ
電動ミルにはない手挽きミルの良さ
コーヒーミルを検討する際に電動ミルと手挽きミルで悩みますが、手挽きミルの良さは挽く過程を楽しめることです。他にも携帯しやすい、コンパクトという良さもあるのですが、ハンドドリップの過程の1つである豆挽きの時間を体感できることが一番の魅力だと思います。
合理的に考えれば結果的に得られるものは変わらないため電動ミルのほうが楽ではあるのですが、手挽きというアナログさ、クラフト感に惹かれる方も少なくないのではないでしょうか。
手挽きミルと電動ミルのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
ミルの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
手挽きミル | ・挽いてる感覚、自分で作っている感がある ・コンパクトで収納しやすい ・外に持ち出して使える(アウトドア/キャンプ etc.) ・デザインの選択肢が多くインテリア等に合わせやすい |
・一度に挽ける量が限られる ・挽くのに労力と時間を要する ・挽目調整が難しい (特にダイヤル式) |
電動ミル | ・一度に挽ける量が多い ・労力もかけずに短時間で挽ける ・コーヒー豆以外に使える製品もある(マルチブレンダー etc.) ・コーヒーメーカー一体型もある ・挽目調整がしやすい |
・電源が必要(設置場所に制限がかかる) ・比較的大きいサイズになる ・音がうるさい |
おすすめの電動コーヒーミルはこちら
[2021最新]電動コーヒーミルのおすすめ11選を比較!種類と選び方について解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
手挽きコーヒーミルの種類
手挽きコーヒーミルは基本的に刃がコニカル式(コーン式/臼式)ですが、形状の違いにより2種類に分けることができます。
1つは据え置き型、もう1つは持ち運び型(ハンディタイプ)です。それぞれのメリット・デメリットについても以下表にまとめました。
ミルの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
据え置き型 | ・クラシックなものが多く、インテリアとしても人気がある ・持ち運び型よりも挽き量の選択肢が多い ・接地面が大きく挽き時に安定しやすい |
・場所を取る ・コーヒー豆のかけらが飛び散りやすいものもある ・手入れがしにくい(分解しにくい) ・挽目のダイヤル調整が少し面倒 |
持ち運び型 | ・外に持ち出して使える ・分解したお手入れがしやすい ・収納しやすい |
・一度に挽ける量は少ない ・挽きくのに少しコツがいる (両手で持ち、それぞれの腕を交差するように弧を描いて回す) |
手挽きコーヒーミルの選び方
手挽きコーヒーミルの良さや種類を知り、なんとなくでも自身が欲しているコーヒーミル像は固まってきたでしょうか?手挽きコーヒーミルは本当にたくさんの種類がありますので、何回か買い替えながら理想のミルを見つけることになると思います。
その買い替え回数をできるだけ少なくするためにも、次の選び方を参考に製品を絞り込んでみてください。
- サイズや容量で選ぶ
- 刃の素材で選ぶ
- 挽目の正確さで選ぶ
- 手入れのしやすさで選ぶ
電動コーヒーミルのほうが用途に合いそうな方はこちらの記事を参考にしてください。
[2021最新]電動コーヒーミルのおすすめ11選を比較!種類と選び方について解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
サイズや容量で選ぶ
手挽きコーヒーミルは「据え置き型」と「持ち運び型(ハンディタイプ)」の種類があるように、使う場所やコーヒーを淹れる量によってサイズや一度に挽ける容量から考えなければなりません。
特に3〜4人で挽きたてコーヒーを嗜むなら「据え置き型」、1人〜2人なら「持ち運び型(ハンディタイプ)」が良いでしょう。持ち運び型が携帯しやすいため、アウトドアやキャンプで利用されている方もよく見かけます。
5人以上もしくは複数杯飲む方は、今はよくてもいずれ挽くことに辟易するかもしれません。はじめから挽く量が多いことが分かっているなら、電動コーヒーミルを検討したほうがトータルで満足度は高くなるでしょう。
刃の素材で選ぶ
手挽きコーヒーミルの刃素材は主に金属とセラミックの2種類です。
どちらもメリット・デメリットはありますが、精度の高い挽き目を重視したい方は金属刃、普段の手入れのしやすさを重視したい方はセラミック刃と覚えておきましょう。
金属 | セラミック刃 | |
---|---|---|
特長 | ・切れ味が良い (摩擦熱が生じにくい) ・豆に金属臭が移ることも |
・金属より切れ味は劣る ・熱伝導や経年劣化がしにくい |
経年劣化 | ある | ほぼない |
水洗い | できない | できる |
挽目の正確さで選ぶ
刃素材とも関連するのが挽目の正確さです。例えばセラミックと金属では鋭利さや溝の深さが異なりますので、セラミックはすり潰す、金属は切り刻むイメージです。つまり金属刃のほうが微粉がでにくい挽き方になります。
加えて、同じ素材でも製品/メーカーによってミル刃の形状や仕組みが異なり、金属刃でも挽き目が不均一だったり、逆にセラミック刃なので挽き目が均一だったりもします。
基本的に挽目の正確さ/均一さは金額と比例する関係にありますので、用意できる予算の中でできるだけ高いミルから刃の素材やミルの構造を確認して絞り込んでいくのがいいでしょう。
手入れのしやすさで選ぶ
コーヒーミルには微粉やコーヒー豆の油分など付着してしまうので、ブロワーやブラシを使った定期的なメンテナンスが欠かせません。
そのため、ミルがどれだけ分解できるか、分解のしやすさや組み立てのしやすさもチェックすることをおすすめします。
手入れのしやすさだけでいえばセラミック刃の持ち運び型ミルがおすすめです。
おすすめの手挽きコーヒーミル
おすすめの手挽きコーヒーミルをピックアップしました。
手挽きの良さや種類、選び方を紹介してきましたので、それらを踏まえて自身に合うミルがないか参考にしてみてください。
最初に持ち運び型、後半に据え置き型の手挽きミルを紹介します。
COMANDANTE C40
手挽きミルの中でも最高クラスの品質を有すると言われているのが「COMANDANTE C40(コマンダンテ)」です。
ステンレス鋼素材に窒素を添加することで高硬度と耐摩耗性を実現した「ニトロブレード」が特長で、少ない力でコーヒー豆を均一に挽くことができる製品です。
ニトロブレード1つの金属から削り出しで作るため生産が追いつかず、国内でなかなか手に入らない状況が続いています。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | 金属 (ニトロブレード) |
一度に挽ける最大容量 | 40g |
挽目調整 | 52段階(粗挽き〜極細挽き) |
カラーバリエーション | チョコレートファインライン アメリカンチェリー レッドソニア ブラック コバルト バーガンディ グラン |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約61mm×61mm×182mm |
重さ | 約629g |
TIMEMORE C2
「TIMEMORE C2(タイムモア)」はおすすめのコーヒースケールでも有名な台湾コーヒープロダクトメーカーの手挽きミルです。
「COMANDANTE」よりも手頃な価格設定ながら、挽目の均一さや微粉の少なさからコスパ最強の手挽きミルと話題の製品です。
上のランクにチタンコーティングされた刃を搭載するTIMEMORE G1 Plusというモデルがありますので、「TIMEMORE C2」はエントリー機としておすすめです。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | 金属 |
一度に挽ける最大容量 | 20g |
挽目調整 | 36段階(粗挽き〜極細挽き) |
カラーバリエーション | ブラック ホワイト レッド |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約52mm×52mm×147mm |
重さ | 約430g |
1Zpresso Zpro
「COMANDANTE C40」と価格帯が似ていることからよく比較されているのが「1Zpresso Zpro」です。「COMANDANTE C40」がニトロブレードと呼ばれる刃に特長があるとしたら、「1Zpresso Zpro」は3つのベアリング構造によって高い精度を持つ手挽きミルになります。
挽き目ダイヤルがハンドル側の外側に設置されていること、ミニエアダスターとブラシが付属することなどから、使いやすさにおいては「1Zpresso Zpro」に軍配があがるかもしれません。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | 金属 |
一度に挽ける最大容量 | 30g |
挽目調整 | 60段階(粗挽き〜極細挽き) |
カラーバリエーション | シルバー |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約60mm×60mm×185mm |
重さ | 約358g |
ポーレックス コーヒーミルⅡ
セラミックコーヒーミルの代表格と言えるのがポーレックスです。アウトドア愛好者から家カフェを嗜む方まで利用している方も多いのではないでしょうか。
一番の魅力は手入れのしやすさです。ステンレス素材の外観とセラミック素材のミルで構成されているので、水洗い&自然乾燥でOKです。
軽くコンパクトなので携帯性も◎です。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | セラミック |
一度に挽ける最大容量 | 30g |
挽目調整 | 18段階(粗挽き〜細挽き) |
カラーバリエーション | シルバー |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約49mm×49mm×192mm |
重さ | 約270g |
HARIO セラミックスリム MSS-1TB
「HARIO セラミックスリム MSS-1TB」はエントリーモデルの中のエントリーモデルで、できるだけ予算をかけずに挽きたてコーヒーを楽しみたい方におすすめの手挽きミルです。
別売りでスティック状の電動ミルが販売されているので、「HARIO セラミックスリム MSS-1TB」と組み合わせればポータブル電動ミルとしても活用することができます。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | セラミック |
一度に挽ける最大容量 | 24g |
挽目調整 | 13段階(粗挽き〜細挽き) |
カラーバリエーション | シルバー |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約150mm×72mm×220mm |
重さ | 約250g |
Kalita KH-3AM
人気の高かった「Kalita KH-3」が終売(現在販売価格が高いので注意)となっているため、Amazon.co.jp限定で販売されているのが「Kalita KH-3AM」です。
日本が誇るコーヒー器具メーカーKalitaにはクラシックな据え置き型ミルがたくさんあります。「Kalita KH-3AM」はその中でエントリーモデルに分類される手頃な手挽きミルです。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | 金属 |
一度に挽ける最大容量 | ホッパー:35g 粉受け:55g |
挽目調整 | 無段階(粗挽き〜細挽き) |
カラーバリエーション | ブラウン |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約170mm×85mm×210mm |
重さ | 約610g |
様々な手挽きミルを用意するKalita
Kalitaには据え置き型ミル、セラミックミル、持ち運び型のミルなど様々な種類の手挽きミル用意されています。
なかにはディズニーコラボや桐ダンス型のモデルなどユニークな個体もあります。
ミルだけでなくハンドドリップに必要な器具はすべてKalitaで揃えることができるため、「カリタ式」から始めてみるのもよいかもしれません。
PEUGEOT Nostalgie
真っ先に自動車を思い浮かべる人も多いと思いますが、PEUGEOT(プジョー)はもともとペッパーミルの製造を起源(1810年〜)としているメーカーです。そのため高品質な手挽きミルメーカーとしても長年高い人気を誇ります。
歴史が長いブランドのため、ザッセンハウスと並んでアンティークミル(ヴィンテージミル)も愛されています。
その中で「PEUGEOT Nostalgie(プジョー ノスタルジー)」は、往年のプジョーコーヒーミルを再現したアンティークスタイルの手挽きミルです。
フタ付きなのでホッパーの最大容量は少し減るものの、豆を飛び散らせずることなく挽くことができます。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | 金属 |
一度に挽ける最大容量 | ホッパー:40g 粉受け:25g |
挽目調整 | 無段階(粗挽き〜細挽き) |
カラーバリエーション | ダークブラウン |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約130mm×130mm×210mm |
重さ | 約850g |
Etzinger(エッツインガ-) etz-I
Etzinger(エッツインガ-)の手挽きミルは2022年暮れに日本上陸しました。
独自のミル刃機構とマグネット式のフタと受け皿をはじめ、中央から軸棒を無くすことで豆を入れやすくしたり、静電気が抑えられコーヒー粉の飛び散りを無くすなど使い勝手に徹底的にこだわったミルです。
REGULARサイズと少しスリムなTRIMの2種類あります。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | ステンレス銅 |
一度に挽ける最大容量 | 約30g |
挽目調整 | 88段階(粗挽き〜極細挽き) |
カラーバリエーション | シルバー |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
TRIM:約58mm×58mm×220mm REGULAR:約60.6mm×60.6mm×220mm |
重さ | TRIM:690g REGULAR:750g |
ダイソー
とにかくお手頃な手挽きミルがほしい方は、100円ショップダイソーで販売されているコーヒーミルがおすすめです。
特に中挽き〜粗挽きを好む方にとっては、これ以上コスパの良い製品はないでしょう。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル刃のタイプ | コニカル式 |
ミル刃の素材 | セラミック |
一度に挽ける最大容量 | 約20g |
挽目調整 | 無段階(粗挽き〜極細挽き) |
カラーバリエーション | シルバー |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約70mm×70mm×170mm |
重さ | 未確認 |
製品スペック一覧表
ホッと一息のコーヒータイムを楽しめる手挽きミル
筆者が手挽きコーヒーミルに興味を持ったのは、2005年に放送された寺尾聰さん主演、二宮和也さんや長澤まさみさん、大竹しのぶさんなど豪華俳優陣が並んだ「優しい時間」というドラマでした。
手挽きミルでごりごりと挽いているうちに日常から離れてゆったりとした時間の中に溶け込んでいき、自分自身と向き合ったり、誰かを思ったり、そんなシーンを見て子供ながらアナログなモノの良さに憧れを持ちました。
手挽きコーヒーミルの魅力は、そんな挽いている時間を楽しめることにありますので、ほんのひとときでもゆったりとした時間を過ごしたい方は手挽きミルを手にとって見てください。
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