Galaxy Z Flip3 5Gを実機レビュー!ガラケーのように縦折りできる高性能フォルダブルスマホ
更新日2024/11/26
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スマホの世界シェアNo.1のSamsungのGalaxy(ギャラクシー)ブランドから、2021年に2種類の折りたためるスマホ、「フォルダブルスマホ」が登場しました。
ミニタブレットのようなサイズ感で横折りできる「Galaxy Z Fold3 5G」と、従来のガラケーのように収納できる縦折りの「Galaxy Z Flip3 5G」です。
そこで、この記事では、より一般向けで使いやすそうな縦折りのフォルダブルスマホGalaxy Z Flip3 5Gの特長と実機レビューを紹介します。
もくじ
Galaxy Z Flip3 5Gの特長
「Galaxy Z Flip3 5G」最大の特長は、先述したとおりガラケーのように縦に折りたためることです。横開きの「Galaxy Z Fold3 5G」と比べると、コンパクトさがウリの製品と言えるでしょう。
Z Flipとしては今回で3世代目のモデルになりますが、その他の特長は以下のとおりです。
- 縦折りできるフォルダブルスマホ
- 約1.9インチのカバーディスプレイ
- リフレッシュレート120Hzの滑かな映像表現ができるDynamic AMOLED(有機EL)ディスプレイを採用
- Dolby Atmosステレオスピーカーを搭載
- 顔認証と指紋認証どちらも採用
- IPX8の防水仕様(フォルダブルスマホとしては初)
- おサイフケータイ(Felica)を搭載
- Qi規格対応のワイヤレス充電に対応
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ディスプレイ | メイン:約6.7インチ Dynamic AMOLED(有機EL) カバー:約1.9インチ Super AMOLED |
ディスプレイ解像度 | メイン:2,640×1,080(FHD+)/425ppi カバー:260×512/302ppi |
リフレッシュレート | 120Hz ※メインディスプレイのみ |
静止画 | ◇アウトカメラ(2眼構成) – 超広角:1,200万画素(F2.2) – 広角:1,200万画素(F1.8) ※広角カメラには光学式手ブレ補正搭載 ◇インカメラ – 1,000万画素(F2.4) |
動画 | ◇アウトカメラ – 4K(24/30/60fps) – FHD(24/30/60fps) – HD(30fps) – スローモーション(FHD/240fps) – スーパースローモーション(HD/960fps) – ハイパーラプス(4K/30fps) ※HDR10+対応 ※トラッキングAF ◇インカメラ – FHD/30fps |
OS | Android™ 11 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 888 5G オクタコア:2.8GHz×1 + 2.4GHz×3 + 1.8GHz×4 |
メモリ(RAM) | 8GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 128GB |
SIMカード | 排他的シングルSIMスロット(nanoSIM) eSIM |
通信規格 | 5G(sub6/NR化) / 4G LTE |
Bluetooth | 5.1+LE |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
NFC | 対応(FeliCa対応) |
バッテリー容量 | 3,300mAh |
充電規格 | USB-C QC2.0(15W) ※ワイヤレス充電は10W |
防塵防水性能 | IPX8 |
サイズ (幅×厚さ×高さ) |
◇開いた状態 約72mm×6.9mm(最厚部8.1mm)×166mm ◇閉じた状態 約72mm×15.9mm(最厚部17.1mm)×86mm |
重さ | 約184g |
カラーバリエーション | クリーム/ファントムブラック |
支払総額 (2021年10月1日現在) |
◇docomo 148,896円 ◇au 148,925円 |
Galaxy Z Flip3 5Gの実機レビュー
製品特長やスペック情報だけでは分からない部分もあるため、「Galaxy Z Flip3 5G」の実機を触りながら詳細を確認してみます。
2つのカラーバリエーションのうち、今回はクリームを使ってみました。
セット内容
「Galaxy Z Flip3 5G」に同梱されているセット内容は以下のとおりでした。電源アダプタが付属しないのは、昨今のトレンドですね。
後述しますが、「Galaxy Z Flip3 5G」は急速充電が可能なので、その規格にあった電源アダプタを別途用意する必要があります。
- Galaxy Z Flip3 5G(本体)
- USB-Cケーブル
- SIMピン
- クイックスタートガイド
コンパクトミラーのようなボディデザイン
「Galaxy Z Flip3 5G」が開いた状態は約72mm×6.9mm×166mm(幅×厚さ×高さ/最厚部8.1mm)で、ホールド感はiPhone 13 Pro Max/12 Pro Maxに近いものを感じました。
裏面は「Corning® Gorilla® Glass Victus™」と呼ばれるGalaxy Zシリーズ史上最強(2021年9月現在)の強化ガラスでコーティングされており、見た目からも品質の高さを感じ取れるボディに仕上がっています。
カメラは2眼レンズ構成で、レンズ下にはライトが埋め込まれています。
インターフェースはUSB-CとSIMカードスロット(シングルスロット)でイヤホンジャックは搭載されていません。
正面向かって右側に電源ボタンと音量+/-ボタンが集約されており、片手(右手なら親指、左手なら人差し指)で操作が完結しやすいよう配慮されているように感じました。
指紋認証を搭載
「Galaxy Z Flip3 5G」の生体認証は顔認証だけでなく、指紋認証も搭載しています。予め設定した指を電源ボタンに乗せるだけでロック解除が可能です。他にもパターンやPINコード(暗証番号)でも設定できます。
堅牢なセキュリティに加え、マスク着用時でも利便性を損なわないのは評価できるポイントです。
IPX8の防水性能
「Galaxy Z Flip3 5G」はフォルダブルスマホとしては初めてIPX8の防水性能を備えました。(2021年9月現在)
IPX8は最も高い防水保護等級であり、最大30分間最大で1.5メートルの淡水に沈めるテスト条件をクリアしています。
防水カメラではないので海やプールでの使用は推奨されませんが、飲み物をこぼした、急な雨に打たれた等のアクシデントに対して安心感を持てます。
FHD+/120Hzの高性能ディスプレイ
※映画『『ジョーカー(原題:Joker, 2014)』より
ホアキン・フェニックスが演じる、ジョーカー(アーサー・フレック)
© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
「Galaxy Z Flip3 5G」のディスプレイは約6.7インチのDynamic AMOLED(有機EL)が採用されており、FHD+(2,640×1,080解像度)の鮮やかで精細な映像を楽しめます。リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、視聴コンテンツに合わせて自動最適を行ってくれるため、滑らかな操作も体感できると思います。
光の当たり方によっては、折り目が目立ってしまうのは若干気になるものの、室内利用においては折り目はほぼ目に見えないので安心してコンテンツを楽しんでください。
利便性が高いサブディスプレイ
「Galaxy Z Flip3 5G」は外側に約1.9インチのサブディスプレイが搭載されています。時計の他にウィジェットをカスタマイズすることで、閉じたままでも必要な情報を確認できるようになります。
加えて、閉じたまま電源ボタンを2回押すとカメラが起動するので、サブディスプレイでプレビューを確認しながらメインカメラを使った撮影が可能です。
サブディスプレイもタッチ操作ができるので、静止画/動画の切り替え、超広角広角の切り替えも容易です。
インカメラよりも性能が高いアウトカメラで瞬時に起動して記録を残せる、便利なクイックセルフィー機能です。
Dolby Atmos対応のステレオスピーカー
「Galaxy Z Flip3 5G」でAmazon Music HDで音楽を流して確認したところ、端末の性能は24-bit/48kHzを確認できました。ちなみに公式スペックでは32-bit & DSD64(176.4kHz相当)/128(352.8kHz相当)をサポートとあり、定義上はハイレゾに対応していることになります。
加えて設定画面の[サウンドとバイブ]-[音質とエフェクト]からDolby Atmosをオンにすると、より奥行きのあるサウンドを楽しむことができます。イコライザーでも9つの音域で自分好みにカスタムできるため、映画・音楽ともに楽しみやすい端末だと思いました。
定義上は24-bit/48kHzもハイレゾ音源ではありますが、ハイレゾ音源は「24-bit/96kHz」や「24-bit/192kHz」が主流であり、ハイレゾを期待して「Galaxy Z Flip3 5G」を購入するのは推奨できません。
CPUにはハイエンドチップのSnapdragon 888 5G
「Galaxy Z Flip3 5G」にはハイエンドチップの「Qualcomm® Snapdragon™ 888 5G」が積まれています。ベンチマークツールの「AnTuTu Benchmark」で計測してみると、ランキング上位に食い込むほどの高い数値を出しました。
普段使用しているのがミドルレンジのスマホなので、より一層の快適なサクサクヌルヌルの操作性に感動しました。
おサイフケータイ(Felica)も対応
日本国内モデル限定のようですが、「Galaxy Z Flip3 5G」はおサイフケータイ(Felica)に対応しています。Google PayやモバイルSuicaを使って、かざして決済ができます。
閉じた状態でも決済することを確認できました。(指紋認証の場合は電源ボタンに指を当てながらかざす)
QC 2.0の急速充電規格に対応
「Galaxy Z Flip3 5G」は最大15W入力の急速充電に対応しています。急速充電規格は「QC 2.0」ということから、付属のUSB-Cケーブルに加えて、「QC 2.0」対応の電源アダプタを別途用意しなければなりません。
電源アダプタを購入するなら、複数の充電規格と互換性を持つ独自規格を内蔵するAnkerやZendureの製品をおすすめします。
Qi規格の10Wワイヤレス充電にも対応しているので、折りたたんだ状態でスマートに充電することも可能です。
Galaxy Z Flip3 5Gのカメラ性能(作例あり)
「Galaxy Z Flip3 5G」のカメラ性能がどのようなものか、実際にアウトカメラを使って静止画や動画を撮影してみました。簡単な作例ではありますが、どんな写真や動画を撮れるのか参考にしてみてください。
とはいえ、「Galaxy Z Flip3 5G」の魅力はカメラスペックそのものよりも、スタンド不要で固定撮影ができる(上写真参考)ことにあると思います。撮影のしやすさや従来にはなかった撮影方法も踏まえた上で、カメラスペックも確認しましょう。
超広角と広角の違い
アウトカメラの超広角は123度、広角は78度の画角で撮影できます。一眼カメラの焦点距離(35mm判換算)になおせば、超広角は11mm〜12mm相当、広角は24mm〜28mm相当とかなり広いです。
上の写真は同じ位置から同じ場所を撮影したものですが、画角が全く違うのが分かると思います。
閉じた状態で起動できるクイックセルフィー撮影は被写体とカメラの距離が近くなるので、そういう場合に超広角が有効です。
ほどよいボケ感のポートレート撮影
ポートレート撮影はデフォルトでもほどよいボケ感でした。花びらや葉っぱも解像感が高く、葉脈もはっきり写されています。
ポートレート撮影はあとからバックグラウンドエフェクトで、ボケ量・ぼかしの形状(回転/ズーム)・カラーポイントなどの調整もできます。
最大10倍のデジタルズーム
ズーム機能は10倍のデジタルズームです。1倍・2倍・4倍・10倍でそれぞれ撮影しましたが、ノイズの少なさで考えれば2倍ズームまでが実用レベル、という印象でした。
最大4K 60fps対応の動画撮影
動画は最大4K 60fpsでの撮影が可能です。試しに24fps/30fps/60fpsでそれぞれ撮影した動画をまとめました。
光学手ブレ補正はFHD 30fpsのときだけ有効にできますが、オン/オフ時の違いはあまりなかったように思います。(動画で確認できます)
他にもスローモーション(FHD 240fps)・スーパースローモーション(HD/960fps)・ハイパーラプス(4K/30fps)など多彩な撮影モードも用意されています。
Galaxy Z Flip3 5Gを使ってみた感想
実際に「Galaxy Z Flip3 5G」を数日間使ってみて、初めてのフォルダブルスマホでしたが、折りたたんで使えるメリットとデメリットを体感できました。
特に注目してほしいポイントをいくつかまとめます。
折りたたみのコンパクトさはやっぱり便利
折りたたみのガラケーを卒業してから20年近く経とうとしていますが、折りたたんで収納・持ち運べる利便性に改めて気付かされました。閉じたときのサイズは約72mm×15.9mm×86mm(幅×厚さ×高さ/最厚部17.1mm)になります。
ズボンのポケット、かばんのサイドポケットにすっぽり入れられること、そして何よりもディスプレイの傷を考慮することなく持ち運びできることが魅力に感じます。
片手開閉は厳しい
一方でガラケーのように片手で開閉することは難しく、その点は若干面倒に感じました。
ただ開きやすさと耐久性はトレードオフの関係にもあると思うので、製品価格を考えて長く使いたいを考えると安心できる堅牢な造りかもしれません。(約20万回の開閉テストをクリアしているそうです)
三脚不要で固定撮影ができる
写真撮影のしやすさと柔軟さが向上するという観点で、「Galaxy Z Flip3 5G」とカメラの相性の高さに驚きました。
特にナイトモードやタイムラプス撮影のように手ブレを抑えたい撮影方法の際に、三脚等がなくても固定撮影できるのは大きなアドバンテージです。他にもセルフィー動画(YoutubeやTikTokなど)にも使いやすいでしょう。
ストレージ容量が少ない、外部メモリにも非対応
写真や動画撮影を楽しめるスマホでありながらも、内蔵ストレージ(ROM)は128GBしかないのは心細いように思いました。
microSDカードのような外部メモリも使えないため、Google PhotoやAmazon Photos等のクラウドストレージを使うことになるでしょう。
ちなみに海外版だと256GBもあります。
バッテリー容量が少ない
「Galaxy Z Flip3 5G」の内蔵バッテリーは3,300mAhと、昨今のハイスペックスマホと比べると1,000mAhくらい少ないスペックになります。折りたたむ形状のため、バッテリーを搭載できるスペースに制限があるのがその要因でしょう。
使用状況にあわせてバッテリー消費を最適化してくれるものの、カメラやゲーム、動画を見ているとバッテリーの減りは、他のハイエンドモデルのスマホと比べても早いように感じました。
発熱は本体上部で確認
負荷の大きい動画撮影など続けていると、「Galaxy Z Flip3 5G」の本体上部(レンズ周辺)でそこそこ発熱することも確認できました。AnTuTu Benchmarkでは最大36度付近まで上昇していました。
ただ一週間ほど使ってみて大きな温度上昇には遭遇しませんでしたので、許容範囲だとは思います。
楽天モバイルも使えました
「Galaxy Z Flip3 5G」はdocomoとauから販売されるのですが、楽天モバイルのSIMでも問題なく使うことができました。5G回線の受信も確認しました。
白ロム機や256GBのある海外モデルの購入を検討しているなら、楽天モバイルも選択肢の一つになるのではないでしょうか。
手に取りやすくなったフォルダブルスマホのスタンダードモデル
フォルダブルスマホと言えば、まだまだマイナーで製品自体も高額なイメージを持つ方も少なくないと思います。
が、「Galaxy Z Flip3 5G」は、既存のハイエンドスマホと変わらないサイズ感や価格、性能を持ちながらも折りたためるという点で、より手に取りやすくなったフォルダブルスマホと言えます。
もしかしたら、近い将来フォルダブルスマホを一般化させて立役者として「Galaxy Z Flip3 5G」が紹介されているかもしれません。
スマホはレンタルもできる
機種変更までの代替え機や短期間だけ使うのはもちろん、購入前に確認したいことがあればお試しレンタルがおすすめです。
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製品によってはそのまま購入できますので、実機で試してから検討してみてはいかがでしょうか。
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