Zendure SuperBase Proを実機レビュー!必要な人や場所に届けられる大容量&高出力なポータブル電源
更新日2024/11/26
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高性能でおしゃれなモバイルバッテリーをはじめ、ケーブルや充電器などスタイリッシュな電源関連製品を展開する「Zendure(ゼンデュア)」。
これまで携帯性の高いモバイル製品が中心でしたが、2021年春にコンパクトな「SuperBase 500」を発売し、キャンプやアウトドア、防災向けのポータブル電源も加わりました。
そして、2022年春にはZENDUREのポータブル電源 第2弾として、超大容量のバッテリーと携帯性を両立させた「SuperBase Pro」が登場します。
この記事では、発売日に先行して「ZENDURE SuperBase Pro」の特長と実機レビューをまとめました。大容量かつ持ち運びしやすいポータブル電源をお探しの方は参考にしていただければ幸いです。
もくじ
ZENDURE SuperBase Proの特長
「SuperBase Pro」がユニークなのはキャリーバッグ構造を採用し、大容量のバッテリーを搭載しながらも高い携行性を有することです。
一般的にポータブル電源は大きいバッテリー容量であればあるほど大型化し、気軽に持ち運ぶことが困難になりますが、「SuperBase Pro」は小型化・軽量化するのではなく、キャリーハンドルとホイールを備え付けることで大容量ポータブル電源の課題を解決した製品です。
- 携行性を損なわない伸縮するキャリーハンドルと工業用ホイールを採用
- 1,456Whと2,096Whの2つのモデルを展開
- 最大14の電化製品/モバイル端末へ同時充給可能
- 定格出力は最大2,000W(瞬間最大出力は4,000W)
- 大容量バッテリーながら最短2時間でフル充電
- 専用アプリでスマホのリモート操作や位置情報確認による盗難対策も
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 2000モデル:2,096Wh 1500モデル:1,456Wh |
定格出力(AC出力) | 6口:合計2,000W(瞬間最大出力4,000W) |
対応周波数 | 50Hz/60Hz切替 |
USB出力 | USB-C×2:各ポート最大20W(5V-12V) USB-C×2(急速充電):各ポート最大100W(5V-20V) |
DC出力 | DC5521×3:合計最大136W(13.6V/10A) シガーソケット×1:最大136W(13.6V/10A) ※DC5521とシガーソケットの合計最大出力は136W |
入力 | AC充電:最大1500W ソーラー充電:最大1800W カーソケット充電:最大120W XT60:最大600W |
充電時間 | AC充電:最短2時間(※) ソーラー充電:最短2時間(※) カーソケット充電:最短19時間 XT60:最短4時間 ※1時間で最短70%充電 |
環境温度 | 動作温度:-20度〜60度 充電温度:0度〜45度 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約446mm×276mm×352mm |
重さ | 2000モデル:約21.2kg 1500モデル:約21.8kg |
一般販売価格(税込) | 2000モデル:257,000円 1500モデル:224,000円 |
SuperBase Proを実機レビュー
今回使用したのは2,096Whのバッテリーを搭載する「SuperBase Pro」です。製品自体はわずかな重量の差と価格が異なるくらいで、外観や機能面、使用感に違いはありません。
どちらのモデルを選ぶかは単純にバッテリー容量の違いと予算で決めるのが良いでしょう。
セット内容
「SuperBase Pro2のセット内容はご覧のとおりです。
必要なケーブル類とUSBの変換プラグ、それからアクセサリポーチまで付属しています。
- SuperBase Pro(本体)
- 充電用ACケーブル
- MC4 – XT60ケーブル
- MC4 – AC メスケーブル
- アクセサリーポーチ
- USB Type-A to Type-C変換プラグ
- 説明書 etc.
アクセサリーポーチには付属するケーブル類がすべて収まります。
内側にはメッシュポケットも付いているので、USB変換プラグの他にUSBケーブルもまとめておけます。
アクセサリーポーチの作りもしっかりしており、他社のポータブル電源と比べてもセット内容が充実しているのでお得感があります。
キャリーバッグ型のユニークなプロダクトデザイン
前述したとおり、「SuperBase Pro」のオリジナリティはキャリーバッグのようなデザインにあります。
ポータブル電源にホイールとキャリーハンドルが一体になっているので、約21kgの重さでも持ち運びにさほど苦労しません。
ホイールは高耐久の工業用製品が採用されており、アスファルト以外に砂利道や芝生上でもスムーズに移動できました。
大きすぎないサイズ感
「SuperBase Pro」には大容量のバッテリーと一般的なポータブル電源には付いていないホイールやキャリーハンドルが付いていますが、その割には比較的コンパクトなサイズに収まっているように思います。
スペック上のサイズは約44.6cm×27.6cm×35.2cm(幅×奥行き×高さ)です。具体的なイメージを持てるよう1L牛乳と並べたところ、幅は6本分、奥行きは3本分、高さは1.5本分(ハンドル部分を除くと1.2本分)くらいのサイズ感となりました。
十分すぎる大容量バッテリーを搭載
バッテリー容量は2,096Wh(1500モデルは1,456Wh)です。一般向けのポータブル電源としては最大級です。
キャリーケースのように持ち運ぶことで、場所の制限をさほど受けずに様々な電化製品を使えるのが「SuperBase Pro」の魅力と言えるでしょう。
以下表は充電回数/通電時間を電化製品ごとにまとめたものです。
モバイル端末 /電化製品 |
通電時間 /充電回数 |
---|---|
スマホ (iPhone 12) |
148回 |
ミニ冷蔵庫 (65W) |
24-40時間 |
プロジェクター (100W) |
16時間以上 |
コーヒーメーカー (600W) |
65-78杯相当 |
電子レンジ (1,000W) |
1.6-2.2時間 |
ヘアドライヤー (1,600W) |
1-5時間 |
電気自動車 (TESLA) |
5マイル以上の走行距離 |
「SuperBase Pro」には簡易的なUPS(無停電電源装置)の機能も備わっているので、家庭用コンセントに繋いでおくとブレーカーが落ちたときや停電になったときでも、「SuperBase Pro」に接続しているデバイスはそのまま動かし続けることができます。
ただしデータサーバー等に使えるUPSではありませんので、あくまでも家庭の用途として使いましょう。
大きなバッテリーを積んでいるため、約21.2kg(1500モデルは約21.8kg)とそれなりの重さがあります。
持って運ぶにはかなり負担になるため、キャリーケースが移動しにくい凸凹道での持ち運びには2名以上で取り組むようにしてくたほうが安全です。
6.1インチの大型ディスプレイ
「SuperBase Proの出入力数や状態は、本体正面に設置されている約6.1インチの大型ディスプレイで確認できます。
ディスプレイサイズは他のポータブル電源と比べても大きく、視認性が高いので分かりやすいです。
最大14口ある充給電ポート
充給電ポートは全部で4種類、合計14口用意されています。
Type-AのUSBポートを搭載していないのですが、変換プラグが付いていますので困ることはありません。
むしろ出力数が大きいため、モバイル端末の急速充電に役立ちます。
出力ポート | ポート数 | 最大出力 |
---|---|---|
AC | 6口 | 合計2,000W(瞬間最大出力4,000W) |
USB Type-C (急速充電) |
2口 | 各ポート最大100W(5V-20V) |
USB Type-C | 2口 | 各ポート最大20W(5V-12V) |
DC (DC5521) |
3口 | 合計最大136W(13.6V/10A) |
シガーソケット | 1口 | 最大136W(13.6V/10A) |
Zendureには100WのUSB-Cケーブルも販売されているので、急速充電に対応するUSBケーブルをお持ちでない方は合わせて購入しておくのが良いでしょう。
ヘアドライヤーも余裕で動作できる定格出力
「SuperBase Pro」の定格出力は6口合計で最大2,000W、瞬間最大出力は4,000Wあります。
ホットプレートやヘアドライヤー、オイルヒーターなど消費電力の多い電化製品もらくらく使えるパワーを有します。
400-500Wくらいの電化製品なら4つ同時に稼働させられますし、例えば寒いガレージの足元にヒーターを置いて電動ドライバーを使ったり、コーヒーメーカーとホットサンドメーカーを同時に使ったりと活用できます。
なお、アプリからAmpUp(アンプアップ)モードを利用することで最大3000Wまで出力することも可能です。
周波数と正弦波
AC出力は家庭用コンセントと同じ「純正弦波(正弦波)」を採用し、周波数も50/60Hzの選択式です。
定格電圧も110Vと日本の電圧に対応しているので、国内で販売されているほとんどの電化製品であれば問題なく使えるので安心してください。
最短2時間でフル充電
大容量のバッテリーを積んでいますが、家庭用コンセントからケーブルを繋ぐだけで充電時間は最短2時間とめちゃ早です。
最近中間に電源アダプタを挟まずに、1本の電源ケーブルで1500Wの電力供給を行い充電時間を早めるポータブル電源が徐々に増えているのですが、「SuperBase Pro」もそのトレンドをしっかり反映させていました。
SuperBase Proを使ってみた感想
今回は自宅で「SuperBase Pro」を試用したのですが、実際に使うことで気づけたことがいくつかありました。
特にシェアしたいと思ったポイントを絞って紹介します。
ACポートの接続方向が分けられているのでバッティングしにくい
6口あるACポートなのですが、コンセントの方向が異なるのが分かるでしょうか。
左側と右側は横方向、中央は縦方向に並ぶようになっています。大きなアダプタが複数並ぶとコンセント口を1つ潰すこともしばしばあるのですが、「SuperBase Pro」の配置なら全てのコンセントを効率良く使えるので助かります。
嬉しい防塵カバー
「SuperBase Pro」には別売りで防塵カバーも用意されています。
カバーを付けてもディスプレイは見やすく、また背面にポケットを加わるので、風の強い日でも便利に使えます。
キャリーで移動する時以外は、常に被せて大切に使うのがよいかもしれません。
静かな動作音
ハイパワーの「SuperBase Pro」ではありますが、ファンの動作音は静かなほうだと思います。
1,400Wの電化製品を使ったときに騒音計で計測したのは60dBで、計測前の生活音が45dB前後だったことを考えると日常生活や日中の使用に気になることはないでしょう。充電時の動作音のほうが気になるかもしれません。
キャンプや車中泊の静寂に包まれる夜間は少し気になると思いますが、ポータブル電源の中で比べれば十分静かです。
アンビエントライトが搭載していた
小型のポータブル電源でよく見かけるライト機能ですが、「SuperBase Pro」は大容量にも関わらず正面底部にアンビエントライトが搭載されていました。
カラーは全10色で明るさの調整も可能です。
使用する場所や雰囲気に合わせて使える遊び心も持ち合わせたポータブル電源です。
移動しやすいが課題もあり
「SuperBase Pro」のような大型のポータブル電源を、キャリーバッグのように持ち運べるのは本当に楽です。
一方で20kgを超える重さがあるため、不安定に感じたことが3点ありました。
- 坂道の移動は注意が必要であること。下り坂はスピードが出やすく、上り坂は手を離さないように気をつけること。
- 平坦な道でも腕がポータブル電源の重さに振られるため、走っての移動が危ないこと。
- ホイールは高耐久の工業用製品だが、キャリーハンドル自体の耐久性に不安を感じたこと。
持ち運びが容易とはいえ、移動には十分気をつけて行動したほうがよいでしょう。
アプリは若干不安定さも
先ほど紹介したアンビエントライトも含め、入出力の確認や各種設定を専用アプリからリモートで操作できるのも「SuperBase Pro」の魅力です。
確かに便利ではありましたが、途中でペアリングがしばしば切れてしまうため不便さも感じました。
また、本体とスマホアプリと接続するのにインターネット回線(2.4GHz)を要するので、外出先でも同様に使うためにはモバイルルーターも必須アイテムになります。
他社のポータブル電源ではインターネット回線がなくても本体とスマホを直接接続できるモデルもあることから、スマホアプリについてはもう一歩、というところでしょうか。今後のソフトウェアアップデートに期待です。
ブレーカー落ちに注意
「SuperBase Pro」は最短2時間の急速充電も魅力の1つですが、家庭用コンセントから1500Wの電力をひっぱるため、ブレーカー落ちに気をつけなければいけません。
充電する時は家庭用コンセントの単独使用をおすすめします。
まさに”ポータブル”!持ち運べる大容量バッテリー
Zendureの「SuperBase Pro」は、USBをType-Cに絞り、アプリ連携を加え、なおかつキャリーバッグ形状を導入した先進的なポータブル電源だと感じました。
移動がしやすということはそれだけ汎用性も高くなりますので、より柔軟な使い方を可能にします。特に電力を必要としている場所・人に届けやすいことから、防災に役立つ機会も多いのではないでしょうか。
大は小を兼ねる、かつ小回りもきくポータブル電源なので、ポータブル電源の購入を検討している方は「SuperBase Pro」もぜひ候補の1つに考えてみてください。
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ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルもおすすめです。
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[レンタル] ポータブル電源 一覧|キャンプや車中泊のスポット利用からサブスク型の月額制利用で防災備蓄にも – Rentio[レンティオ]
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