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人気のコードレス掃除機 Dyson(ダイソン)シリーズから2021年5月26日に発売された、新しいダイソンが「V12 Detect Slim」。
ヘッドのレーザーとゴミ検知センサーにより、微細なゴミまで可視化。掃除残しを減らすことができる賢い軽量コードレス掃除機です。
今回、そんな「ダイソン V12 Detect Slim (SV20 FF)」を実際に使用してその実力を検証しました。ダイソン掃除機選びの参考にしてみてください。
もくじ
(※リンクは後継モデルの「SV46 FF」)
ダイソン V12 Detect Slimの特徴
レーザーとゴミ検知機能で注目を集めているダイソン V12 Detect Slimシリーズ。
「Detect(ディテクト)」は「見つける、発見する、検出する」といった意味で、ゴミを発見するレーザー&センサーの機能を表しているようです。
加えて従来以上の吸引力に、2.2kgという軽さ、使い勝手やメンテナンス性の良さも兼ね備えた高機能なダイソンです。
まずは、そんなダイソン V12 Detect Slim (SV20 FF)の実機写真とともに特徴を紹介していきます。
レーザーでゴミを照らし出す「Laser Slim Fluffy クリーナーヘッド」
ダイソン V12 Detect Slimには、レーザーを搭載した「Laser Slim Fluffy クリーナーヘッド」を採用。
目に見えづらい床の微細なゴミを緑色のレーザーで照らし出し、掃除残しを防いでくれます。
正直使う前は「ただ明るくなるだけでしょ?」と侮っていたのですが、実際に使ってみるとその考えは一変。
笑ってしまうくらいゴミが照らし出されるので、だんだん楽しくなってきて「どこかにゴミはないか…」と家中ウロウロ掃除して回ってしまうほどでした。
ゴミが目に見えてキレイになったことが実感しやすいので、掃除が苦手な方にこそ使ってほしい機能です。
※レーザーはフローリング用に設計されており、使用環境によってレーザーの有効性は異なります。
ピエゾセンサーでゴミを検知し数値化
ダイソン V12 Detect Slimのもう一つの特徴が、ゴミを検知し数値化するピエゾセンサーです。
ピエゾセンサーがゴミの量とサイズを毎秒15,000回計測し、液晶ディスプレイに結果を表示してくれます。
表示されるゴミの大きさについては、「>10μm」(10μm~60μm)が花粉くらいのサイズ、「>60μm」(60μm~180μm)は細かいホコリや剥がれ落ちたヒトの皮膚の大きさ、「>180μm」(180μm~500μm)はダニの死骸や細かい砂など、「>500μm」(500μmより大きい)は砂糖の大きさくらいだそうです。
さらに、オートモードではゴミが多い場所で吸引力を自動でアップ。目に見えないゴミまで逃さず掃除することができます。
実際に使ってみて意外だったのが、サイズごとに表示されるゴミの量のなかで「>10μm」の微細なゴミが圧倒的に多かったことです。
掃除機では目に見えるゴミを吸い取るイメージだったのですが、目に見えないゴミまでキレイにできていたことには驚きました。
そして、やっぱりがんばった掃除の成果が見えるのはとても嬉しいものですね。
パワフルなのに軽くて使い勝手も◎
ダイソン V12 Detect Slimは、吸引力もパワフル。
Hyperdymium(ハイパーディミアム) モーターが毎分最大125,000回転することで、「Dyson Digital Slim」と比べて+50%パワフルな吸引力を実現しています。
吸い取ったゴミはサイクロンとフィルターで分離され、0.3ミクロンの微細な粒子まで99.99%除去します。
吸引力に関しては、後ほど実際に使って清掃テストをして検証したいと思います。
軽量2.2kg!ボタン式で操作も楽々
パワフルなのに2.2kgと軽くて取り回しやすいのも、ダイソン V12 Detect Slimの魅力です。
これまでダイソンは重いことがデメリットと言われていましたが、最近のダイソン「Slim」シリーズは本当に軽い!実際に掃除をしていてもスイスイと非常に軽い操作感で、片手でも難なく持ち上げることができました。
さらに操作はボタン式で押しっぱなしにする必要がないので、無理のない姿勢で楽に掃除ができます。
電源ON/OFFは正面の赤いボタン、吸引モードはディスプレイ部分の赤いボタンを押して切り替えます。
モードはエコ・オート・強の3段階ですが、基本的には自動で吸引力を調整してくれるオートモードを使っておけばOK。
長時間掃除をしたいときはエコモード、汚れが多い場所では強モードに切り替えて使うのがおすすめです。
最長60分稼働できる着脱式バッテリー
ダイソン V12 Detect Slimのバッテリーは、ボタンひとつで交換できる着脱式。
1つでも最長60分間※掃除できますが、別売の予備バッテリーを購入することでさらに長時間の掃除が可能になります。
個人的には60分も掃除できれば十分な気がしますが、長年使用してバッテリーがへたってきた時にかんたんに交換できるのは大きなメリットだと思いました。
(※エコモード・モーター駆動ではない付属ツールを使用した場合)
お手入れもかんたんで衛生的
ダイソン V12 Detect Slimのゴミ捨ても、ワンタッチでかんたん。
クリアビンの赤いレバーをおろすだけで、自動的に底がパカっと開き、フィルター部分に付着したゴミを押し出してくれます。
中のゴミに手を触れなくていいので、毎回のゴミ捨てが気楽になりますよね。
ただし上の写真のようにゴミ箱から離れた状態でゴミ捨てをすると、細かな粉塵が舞い散ってしまうので注意してください。ゴミ箱の奥のほうにクリアビンを入れてからレバーをおろすようにしましょう。
また、しばらく使っているとクリアビンのふたや隙間に粉塵が溜まってくるので、定期的に取り外してお手入れが必要です。
クリアビンだけでなくフィルターやヘッドのブラシなどもすべてかんたんに取り外せるので、定期的にお手入れしてあげましょう。
V12 Detect Slimシリーズは3機種!違いはアタッチメント
ダイソンV12 Detect Slimシリーズは、「Absolute (SV46 ABL EX)」「Absolute (SV46 ABL)」「Fluffy (SV46 FF)」の3機種が発売されています。
3機種の違いは、色と付属するヘッド・アタッチメントの違いのみ。
「Absolute」はアタッチメント充実の上位モデル、「Fluffy」が基本モデルとなります。
いずれも本体部分の性能は共通なので、掃除したい場所に合わせて必要なアタッチメントを選ぶといいでしょう。
Absolute (SV46 ABL EX) | Absolute (SV46 ABL) | Fluffy (SV46 FF) | |
---|---|---|---|
公式販売価格 | ¥69,800(セール対象) | ¥88,000 | ¥59,800 |
Fluffy Optic™クリーナーヘッド | ○ | ○ | ○ |
Motorbar™クリーナーヘッド | ○ | ○ | × |
毛絡み防止スクリューツール | ○ | ○ | ○ |
コンビネーションノズル | ○ | ○ | ○ |
隙間ノズル | ○ | ○ | ○ |
Floor Dok™マルチツールホルダー付き | ○ | ○ | × |
収納用ブラケット | × | × | ○ |
ツールクリップ | ○ | ○ | × |
(※2024/12/19時点の価格)
ダイソン V12 Detect Slimの使い方・組み立て方
それでは、実際に「ダイソン V12 Detect Slim Total Clean」を使ってみたいと思います。
まずは、付属品を確認し、本体・スタンドを組み立てて使用する準備をしましょう。
付属品の確認
ダイソン V12 Detect Slim Total Cleanには、本体・パイプのほかに2種類のヘッドと5種類のアタッチメントが付属しています。
Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド
ダイソンV12 Detect Slimのメインのヘッドで、薄く軽いので扱いやすく、狭い隙間や家具の下まで掃除しやすいヘッドです。
大小様々なゴミをキャッチするふわふわのナイロンフェルトブラシと静電気を抑えるカーボンファイバー繊維の組み合わせで、フローリングの掃除に最適。
ダイレクトドライブクリーナーヘッド
ラグやカーペットの掃除に最適なヘッドです。
硬いナイロン製のブラシで、繊維の奥のゴミまでしっかりとかき出して吸引することができます。
毛絡み防止スクリューツール
長い髪やペットの毛が絡みにくい円錐型のブラシが特徴。
硬いナイロン製の回転ブラシで繊維の奥のゴミをかき出すことができるので、布製品全般の掃除に活躍します。
コンビネーションノズル
掃除場所に合わせてブラシを出し入れできるアタッチメントで、やわらかめのブラシなので家具家電や細かい場所の掃除など幅広く活躍します。
隙間ノズル
狭い場所や家具の隙間などの掃除に便利な細長いノズルです。
フトンツール
ブラシがないタイプのアタッチメントで、繊細な素材のふとんやクッションの生地を傷めず掃除します。
延長ホース
伸縮する蛇腹のホースで、車の中など届きにくい場所の掃除に便利なアタッチメントです。
本体の組み立て
ダイソン本体の組み立ては、カチっとなるまで差し込むだけでOK。取り外してアタッチメントを交換するときも、赤いボタンを押しながら引き抜くだけでとてもかんたんです。
本体とパイプを接続したら、パイプの先にヘッドを差し込んで組み立てます。
完成です!
最初の使用前には満充電にしておきましょう。
充電スタンドの組み立て
ダイソン V12 Detect Slimシリーズには全機種スタンドが標準付属。自立しないダイソンをスタイリッシュに収納でき、同時に充電もできるようになっています。
組み立ては、まず土台部分にパイプをカチっとなるまで差し込みます。
続いて、スタンド上部の部品に充電ケーブルを内蔵させます。
充電端子を背面から中に通して…
溝に合わせて端子を固定したら、カバーをパチッと閉じます。
背面のカバーも閉じて、
パイプに差し込んで取り付けたら、
完成です!
アタッチメントを収納
スタンドを組み立てたら、アタッチメントを収納します。
スタンドに1つ・ツールクリップに2つのアタッチメントを保管できます。
できました!
ちなみに「Absolute Extra」「Total Clean」の場合、アタッチメントが豊富すぎて収納しきれません。
スタンドの足元に直置きするか、近くに置き場を用意するようにしましょう。
壁掛けしたいなら収納用ブラケットを使用
壁掛け収納をするなら、付属の収納用ブラケットを壁にネジ打ちして使用します。
石膏ボードの壁では重さに耐えられないため、必ず下地がある場所に固定しましょう。
なお、こちらもスタンド同様、充電ケーブルを内蔵させて収納と充電同時にすることが可能です。
ダイソン V12 Detect Slimを実際に使って実力を検証
準備ができたところで、ダイソン V12 Detect Slimを使って掃除をしてみたいと思います!
V12 Detect Slimのパワフルな吸引力や稼働音など、気になる部分を検証しました。
Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドでフローリングの清掃テスト
まずは、Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドでフローリング掃除をしてどのくらい汚れをキレイに掃除できるのか?検証していきます。
大きさや形状の異なる4種類の疑似ゴミを用意して、オートモードで清掃しました。
- 糸くず(太さが異なる10cm程度の糸)
- 紙くず(ティッシュペーパーをちぎったもの)
- 粉末(中挽きのコーヒー粉)
- 砂利(1cm以下の砂利)
フローリング清掃中の動画
すべてオートモードで清掃しましたが、糸くずや紙くずはヘッドが通過する前に吸いこまれていることがわかります。
コーヒー粉や砂利は、ヘッドが上を通過するタイミングでしっかりと吸引。自動で吸引力をアップしてパワフルに掃除してくれました。
ビフォーアフター画像
このように、4種類のゴミをすべてキレイに吸引することができました。
糸くず・紙くずといった軽いゴミはもちろん重い砂利まで、フローリングの溝に残ることもなくすべて吸い取ってくれています。
フローリング掃除なら、ゴミの大きさや重さを問わずLaser Slim Fluffyクリーナーヘッドでキレイに掃除できることがわかりました。
2種類のクリーナーヘッドでカーペットの清掃テスト
続いて、フローリングよりも高い清掃力を必要とするカーペットに関して、ダイレクトドライブクリーナーヘッド・Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドの2種類でテストします。
カーペット清掃中の動画
カーペットにコーヒー粉を撒いて、ゆっくりとオートモードで一往復。
ダイレクトドライブ・Laser Slim Fluffyいずれもゴミの上を通過すると吸引力がアップしました。
ビフォーアフター画像
ダイレクトドライブクリーナーヘッドでの掃除後のカーペットがこちら。
どこにコーヒー粉を撒いたのかわからない程キレイに掃除できています。さすがカーペット掃除用に作られたヘッドですね。
こちらがLaser Slim Fluffyクリーナーヘッドでのカーペット掃除ビフォーアフター。
よく目を凝らすとわかる程度の細かい粉末は若干残っていますが、ほとんどのゴミを吸引できました。
テスト結果を見ると、カーペットやラグを敷いているお家では、ダイレクトドライブクリーナーヘッドを使ったほうがしっかり掃除ができそうです。「Absolute Extra」「Total Clean」を選ぶことをおすすめします。
レーザーの性能をテスト
Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドのレーザーでゴミを確認しながら掃除をしてみました。
しばらくサボっていてホコリが溜まっている階段の掃除にチャレンジです!
清掃中の動画
床のゴミを見えやすくするために照射角度が調整されたレーザーによって、階段の汚さが浮き彫りに。
ゴミを目で見ながら吸い取ることで、どこからどこまでが掃除できているのかが一目瞭然ですね!
ビフォーアフター画像
このように掃除の成果が見える化できて、掃除のやりがいが感じられます。
レーザーを当てながら探してみると意外な場所にゴミが溜まっていることも多いので、隅々までお家を掃除したいキレイ好きな方にもおすすめです。
毛絡み防止スクリューツールの絡まりテスト
ダイソンV12 Detect Slimシリーズの一押しアタッチメント「毛絡み防止スクリューツール」の絡まりづらさについても気になるところ。
デジタルスリム以前のシリーズに付属している「ミニモーターヘッド」と比較しながら、実力を検証してみたいと思います。
清掃中の動画
ソファの座面に糸くずをばら撒き、オートモードで掃除。
回転するブラシが糸くずを吸引口に巻き込み、ぐんぐんと吸い込まれていきます。
使用感としては、毛絡み防止スクリューツール・ミニモーターヘッドどちらもほぼ同じでした。
違いが出たのは、掃除後のブラシです。
ビフォーアフター画像
こちらが毛絡み防止スクリューツールの使用後のブラシです。
糸くずは1本もブラシに絡まっておらず、スッキリ気持ちいい!すべてダストボックスに吸い込まれていました。
そして、こちらがミニモーターヘッドのビフォーアフター。
使用後はブラシに糸くずが絡まっている状態で、カットして取り除くなどお手入れが必要になります。
とくに髪の毛が長い方やペットと暮らしているお家では、毛絡み防止スクリューツールがめざましい活躍を見せるでしょう。
騒音計で稼働音を検証
使用時の稼働音についても、各モードごとに騒音計で計測して検証していきます。
稼働音については、音の大小だけでなく高低によっても感じ方が異なるので動画で実際の音を聞いて確認しておくといいでしょう。
稼働音テスト動画
エコモードでは70~70.5dB程度で耳障りな高音も感じないので、体感としてはかなり静かでした。
オートモードはゴミがない状態で72~73.5dB程度、ゴミ発見時で74.5~76dB程度となります。こちらもそこまでうるさいとは感じませんでした。
強モードになると、82.5~83.5dB程度と音量がアップ。
人によってはうるさく感じるかもしれませんが、そのぶんパワーが強力なので普段はオートモードかエコモード・より吸引力が必要な場所では強モードと切り替えて使うと良さそうです。
キレイを実感できる「ダイソン V12 Detect Slim」
Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドのレーザーとゴミ検知センサーにより、家中のゴミを可視化してくれる「ダイソン V12 Detect Slim」。
実際に使ってみて、想像以上に大量のゴミが取れていることに驚きとともに感動を覚えました。
掃除の成果が実感できると、面倒な掃除機がけも楽しく感じられそうですよね。
機能充実で軽量、さらにパワーも兼ね備えた「ダイソン V12 Detect Slim」で、お家のキレイを実感してみてはいかがでしょうか。
(※リンクは後継モデルの「SV46 FF」)
ダイソンはレンタルで体験できる
ダイソン V12 Detect Slimは高価なコードレス掃除機。買ってから「やっぱり違った…」と後悔するのは避けたいところですよね。
購入前にダイソンの実力を試してみたい方には、ダイソンをレンタルして試す方法も便利です。
家電レンタルサービスRentio(レンティオ)では、「ダイソン V12 Detect Slim」をはじめとするダイソンシリーズをレンタルで体験することができます。
月額レンタルなら一定期間レンタルし続けるとそのまま自分のものになるので、高価なダイソンを気軽に使い始めたい方にもおすすめ。
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