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BLUETTIのAC60+B80をキャンプ場で使用レビュー!IP65の防塵防水性能が魅力の小型ポータブル電源

田中 一馬
田中 一馬

更新日2024/11/26

BLUETTIのAC60+B80をキャンプ場で使用レビュー!IP65の防塵防水性能が魅力の小型ポータブル電源

ポータブル電源の人気メーカーの1つ「BLUETTI(ブルーティ)」には、小型ポータブル電源の「EBシリーズ」、大容量ポータブル電源の「ACシリーズ」といくつかの製品ラインがあります。

「ACシリーズ」のポータブル電源は大容量だからデカい&重いというイメージが先行してしまい、少し妥協して小型の「EBシリーズ」を検討する方も少なくないでしょう。

そんな方におすすめしたいのが、2023年5月に発売された「AC60」です。

「ACシリーズ」ならではの大容量バッテリーを搭載しながらも、コンパクトなサイズを両立させた、まさに両シリーズのいいとこ取りをしたポータブル電源です。

今回、拡張バッテリーの「B80」と一緒に使用してみたので、BLUETTI AC60のレビューをまとめてみました。容量と出力を妥協せずに、持ち運びやすいポータブル電源を探している方の参考になれば幸いです。

BLUETTI AC60の特長

BLUETTI AC60の特長

BLUETTI AC60は防塵防水性を備えたタフなポータブル電源です。

拡張用のバッテリーB80をコネクターで接続して容量アップが可能であることが大きな特長です。

BLUETTIのポータブル電源をレンタル・サブスク

大容量でコンパクト

大容量でコンパクトなBLUETTI AC60

大容量ポータブル電源の「ACシリーズ」のなかでもコンパクトなモデルなのがAC60です。

定格出力600W、容量403Whの充分なバッテリー容量がありながら8.6kgとポータブル電源として軽量で、キャンプやアウトドアに適したモデルです。

熱暴走や発火の危険性が少ない、リン酸鉄リチウムイオン電池を使用しており、長寿命であるところも大きなポイント。

拡張バッテリーのB80で最大2015Whまで拡張可能

バッテリー拡張ができるBLUETTI AC60

403WhのAC60に806Whの拡張バッテリーB80を2台接続可能で、最大容量は2,015Whまで容量アップ可能

なお、今回のレビューではB80を1台追加して使用しています。

IP65の防塵・防水性能

防水機能があるBLUETTI AC60

ポータブル電源は持ち運びには便利であるものの、突然の雨や砂ホコリには弱いのがネック。

AC60とB80はタフな防塵・IP65防水性能を持っており、イレギュラーな天候の変化や屋外の環境にも対応できます。

たった1時間で急速フル充電

急速フル充電が可能なBLUETTI AC60

専用アダプターで給電すれば高速充電テクノロジーにより、約1時間でフル充電が可能です。

バッテリー切れを起こしてもすぐに使用を再開できます。

アプリでスマートフォンから簡単操作

スマホアプリ連携がスマートなBLUETTI AC60

本体は電源ボタンとACとDCの切り替えボタンしか付いていないため、基本的に専用スマホアプリを介して操作を行います。

バッテリーの使用状況の確認、細かいモード切替ができて便利です。

製品スペック一覧表

AC60とB80のスペック一覧表

AC60のスペック

項目 スペック詳細
重量 9.1kg
本体サイズ 290mm × 205mm × 234mm
動作温度 -20~40℃
保管温度 -20~40°C
容量 403Wh
バッテリー リン酸鉄リチウムイオン電池
AC出力 2 x100V/6A、合計600W(瞬間最大1200W)
USB-C × 1 5/9/12/15/20V, 3A;20V, 5A
USB-A × 2 合計 5V/3A
DC出力 12V/10A
ワイヤレス充電 × 1 5W/7.5W/10W/15W
AC入力 最大600W
シガーソケット充電 12/24V
充電時間 ACアダプター (ターボモード 600W)約1.2~1.7時間

B80のスペック

項目 スペック詳細
重量 9.9kg
本体サイズ 290mm × 205mm × 234mm
動作温度 -20~40℃
保管温度 -20~40°C
容量 803Wh
バッテリー リン酸鉄リチウムイオン電池
DC出力 12V/10A
USB-C × 1 5/9/12/15/20V, 3A; 20V, 5A
USB-A × 2 5V/3A,9V/2A,12V/1.5A

実際にキャンプ場でAC60とB80を使ってみた

実際にキャンプ場でAC60とB80を使ってみた

川沿いのキャンプ場で実際にAC60とB80を持ち込んで、使用してみました。その際の使用レビューを紹介します。

場所を選ばずに設置できる安心感

場所を選ばずに設置できる安心感

IP65に準拠した防水性と防塵性のおかげで、安心してさまざまな場所に設置できました。

今回のキャンプ場は川の水や細かい砂地がある場所なので、タフな性能が無いものはテントや車の外に置くと故障の心配があるため使用しにくい場所でした。

場所を気にしない取り回しの良さはキャンプで非常に役立ちます。

キャンプ場で家電製品を動かしてみた

AC60とB80を使って家電を動かしてみた

AC60は定格出力600Wですが、パワーリフティングモードを使用すれば1200Wまでの家電製品を動かすことができます。

基本的な出力とパワーリフティングモードをそれぞれ検証してみました。

サーキュレーターとホットカーペット

サーキュレーターとAC60+B80

キャンプでよく使用されるサーキュレーター(30W)と冬キャンプで便利なホットカーペット(300W)を同時に試してみました。

コンセントをつないでAC出力をONにしてスタートすると安定して動作しています。

ホットカーペットとAC60+B80

30Wのサーキュレーター程度なら1日中使用できそうです。

リフトアップモードを使えば1200Wの家電製品も使えますが、事前に注意すべき点もあるため後述します。

コンパクトで場所を取らない

コンパクトで場所を取らないAC60+B80

コンパクトな設計であり、AC60とB80は全く同じサイズなので縦積みして場所を取らずに設置できます。

AC60+B80の車載の様子

幅を取らないのでキャンプサイトがごちゃついたり、車載スペースを圧迫することはほとんどありませんでした。

シガーソケット充電も約2.5時間でフル充電完了

AC60+B80を車載充電

充電時間が短いのはシガーソケットからの給電でも同様で、約2.5時間でフル充電が可能です。

屋外でも車につないで充電してすぐに使用できるのは安心です。

B80単体でも使用できるので、今回のようにセットで使用する場合は片方だけ使用して、一方は充電しておくといった対応も可能です。

充電時の静音モードを使ってみた感想

AC60+B80の通常モード

充電時の静音モードを騒音計アプリを使用して通常モードと比較してみました。

上の写真が通常モードの様子で下が静音モードの様子です。

AC60+B80の静音モード

体感ではハッキリ違いがわかるほど、静かになっています。

静音モードであれば寝ていても気にならないレベルであると感じました。

AC60とB80を使用する際に注意する点

AC60+B80の注意点

AC60とB80を使用する際に注意が必要な点を紹介していきます。

リフトアップモードについて

AC60+B80のリフトアップモード

家電製品の出力を制御しながら、消費電力1200Wまでの家電製品を稼働できるリフトアップモードを検証しました。

結論からお伝えするとキャンプに行く前に使いたい製品が使用できるか確認が必要という結果でした。

その理由を1200Wのドライヤー2機と700Wの電気ポットの検証結果を元に紹介します。

1200Wのドライヤーと700Wの電気ポットを使ってみた

AC60+B80のリフトアップモードを検証

AC60の通常モードとリフトアップモードそれぞれで、以下の3製品を試してみました。

検証した電化製品
  • パナソニックのヘアドライヤーナノケアEH-NA0J(消費電力1200W)
  • パナソニックのヘアドライヤーEH5215P(消費電力1200W)
  • タイガーの電気ポットPDR-G301(消費電力700W)

結果は以下の通りです。

製品 通常モード リフトアップモード
ナノケア(消費出力1200W) 起動するが停止する 起動せず
ドライヤーEH5215P(消費出力1200W) 起動して使用できる 起動して使用できる
電気ポット(消費電力700W) 起動するが停止する 起動して使用できる

おそらく、BMSというバッテリー保護システムにより、通常モードで出力が大きくなると負荷検知をして電力供給が自動停止されたものと思われます。

ナノケアは通常モードでは稼働するもののBMSにより停止、出力が制御されるリフトアップモードでは稼働自体できませんでした。初期出力が大きすぎるため出力の制御により稼働しない結果になったのかもしれません。

予想していなかったのが、ヘアドライヤーEH5215Pは1200Wの消費電力にもかかわらず、両方のモードで使用できたことです。

モニタリングしていると使用電力は100〜900Wまで上がり下がりしながら不安定な状態が続いたものの、初期の消費電力が抑えられているせいか停止せずに両モードで稼働できたとことがわかりました。

電化製品に記載がある消費電力(公称消費電力)を鵜呑みにせず、AC60との相性を確認しながらベストな組み合わせを見つけるようにしてください。

定格出力600Wを超える家電を使用できるのは間違いない

リフトアップモードで稼働

検証結果が示すように同じ種類の電化製品でも電力の使用状況が違うため、リフトアップモードはしっかり機能しているものの、使えない場合があるので注意が必要です。

また製品によっては通常モードでも定格出力を超えて使用できるといった、想定されていない使用状況を生み出す場合があります。

バッテリーに負荷がかかるおそれがあるので、リフトアップモードで稼働可能な消費電力600Wを超える製品は、機能をONにして安全に使用するのがベストです。

防水性能は家電未使用時のみ

防水性能は家電未使用時のみ

AC60の防水性はコネクターカバー装着時という条件付きです。

コンセントやUSBケーブルなど何も挿していない未使用状態であれば防水性能は有効になりますが、電化製品を繋いだ状態だとそうはなりませんので、雨に濡れる場所や水辺では使用しないよう注意してください。

気温(環境温度)に注意

炎天下に置かない

いくら防塵防水性能があるからといって、タフな環境下に設置する際は温度に気をつけてください。

AC60とB80の適切な動作温度はそれぞれ以下のように明記されています。

炎天下に置きっぱなしにたり、車内の温度確認も行いながら、涼しく乾燥した場所に置いて、製品の性能を維持しやすい使い方をしましょう。

状態 適切な温度
充電温度 0℃-40℃
放電温度 -20℃~40℃
(最大500Wの場合、30℃~40℃)
保管温度 -20℃~40℃

初心者におすすめしたい、コンパクトさと大容量を兼ね備えたポータブル電源

コンパクトさと大容量を兼ね備えたポータブル電源

AC60とB80はコンパクトさと大容量を兼ね備えたポータブル電源であり、用途に応じて拡張できる機能は、あらゆるユーザーに役立ちます。防水防塵機能は厳しい環境に対応してくれるため、管理に慣れていない初心者にもやさしい機能です。

キャンプシーズンに備えてポータブル電源の利用を考えている方は、AC60&B80のセットを使用して快適なキャンプを行ってみてはいかがでしょうか。

BLUETTIのポータブル電源はお試しレンタルやサブスク利用ができる

キャンプ・車中泊・アウトドア・イベントの短期利用だけでなく、防災用アイテムとして月額払いでポータブル電源を自宅に保管する方も増えています。

家電レンタルのRentio(レンティオ)では、1泊単位で設定できるワンタイムプランから月額のサブスク利用までニーズに合わせたポータブル電源のレンタルを提供しています。

レンタル期間中に気に入った製品があればそのまま購入もできますので、まずはいくつか製品を試してみてはいかがでしょうか。

[レンタル] ポータブル電源 一覧|キャンプや車中泊のスポット利用からサブスク型の月額制利用で防災備蓄にも – Rentio[レンティオ]

ブルーティ(BLUETTI)商品のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]

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