Meta Quest 3(メタクエスト3)使用レビュー!ゲーム・仕事・MR体験にもおすすめな次世代のVRゴーグル
更新日2024/09/27
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HMD(ヘッドマウントディスプレイ)と呼ばれるデバイスを使って仮想現実が体験できるVRゴーグル。没入感のある環境でゲーム等のコンテンツが楽しめるため、若い世代を中心に人気があります。
最近はVRだけではなく「物理的な現実と仮想的な要素を組み合わせる」いわゆるMR(複合現実)と呼ばれる技術を活用した「MRデバイス」も人気。
具体的には、映像をサングラスのレンズに投影できるスマートグラスや空間コンピューティング技術を使ったApple Vision Proなどの製品があります。
今回ご紹介するのはそれらのデバイスの中でも特に人気のVRゴーグル「Meta Quest」シリーズの2023年10月に発売された「Meta Quest 3」。
前機種の「Meta Quest 2」以来3年ぶりの新機種とあって、グラフィックやカメラ・CPUなど様々な点で進化。さらにVRゴーグルでありながら、トレンドを取り入れたMR体験も楽しむことができます。
注目の最新VRゴーグルを実機を用いて徹底レビューします。
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もくじ
Meta Quest 3は何ができる?Meta Quest 2からどう変わった?
Meta Quest 3は前機種より大きく進化した性能で高画質・高品質なVR体験を提供するVRゴーグル。
チップセットには「Snapdragon XR2 Gen2」を採用したことにより、GPU処理能力が前機種より2倍に向上。ディスプレイ解像度も単眼2,064×2,208と高画質化し、加えてメモリ(RAM)も前機種の6GBから8GBに増加。
全体的にかなりのスペックアップが図られているため、様々なVR対応ゲームを快適にプレイできるようになりました。
さらにフロントカメラにはRGBカメラ(18PPD)2基を採用。これによりカメラを通してゴーグルの外側が見える「パススルー」映像がフルカラーになり、解像度もQuest 2の10倍に進化。MR機能をスムーズに使用できるようになりました。
また、ハンドジェスチャー操作が標準装備されているため、コントローラーなしでも画面操作ができるのも特長の一つです。
なお、これまで通り、ゴーグル単独(スタンドアローン)で使用することはもちろん、PCと接続して使用することも可能です。
Meta Quest 3のスペック・前機種との比較
スペック比較表(本体) | Meta Quest 3 | Meta Quest 2 |
SoC(チップセット) | Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2 | Qualcomm Snapdragon XR2 |
重量 | 515g | 503g |
解像度 | 2,064×2,208(片目) | 1,832×1,920(片目) |
リフレッシュレート | 120Hz(テスト時) | 120Hz(最大) |
パススルー | RGBカメラ(18PPD)×2基によるフルカラー | 白黒 |
メモリ(RAM) | 8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB or 512GB | 128GB or 256GB |
重さ | 515g | 503g |
充電端子(充電時間) | USB Type-C(約2.3時間でフル充電) | USB Type-C(約2.5時間でフル充電) |
バッテリー持続時間 | 最大使用可能時間:平均2.2時間 | 2~3時間 |
Meta Quest 2について詳しくはこちら
「Oculus Quest 2」の実機レビュー!旧型の「Oculus Quest」と比較して分かった改善点と違い – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Meta Quest 3 実機レビュー
それでは早速実機を見ていきましょう!
外箱・付属品はよりコンパクトに
VRゴーグルといえば細かいパーツやアクセサリーが多いというイメージがあり、実際前機種のMeta Quest 2も眼鏡用のスペーサーなどの細かいパーツが多く同梱されていました。
しかし本製品は外箱そのものも小さく、同梱品も本体・コントローラー・USB Type-Cケーブル・電源アダプターといたってシンプル。細かいパーツを取り外すこともできるのですが、多くが装着済みの状態で箱に入っています。
本体の構成がシンプルになったのは個人的には使用する際のハードルが下がったと感じられる、うれしい変化です。
本体の重量・サイズ感
本体重量はスペック上515gとなっていましたが、実測したところ約543gという結果に。
重量は前機種からやや増加していますが、装着感は良くなっており、全体的なサイズ感・印象としては大きく変わらず、ちょうどよいサイズと感じました。
こちらのストラップを調整することにより、簡単に頭のサイズに合わせることができます。
一新され、より洗練されたデザイン
前機種からは本体・コントローラー共にデザインを一新。
ゴーグル前面のカメラレンズとセンサーがわかりやすい変化ですが、その他、細かい点でも改良が見られ、全体的に使いやすく洗練された印象です。
ゴーグルの左サイドにはUSB Type-C端子と電源ボタンが配置されています。
ゴーグル下部にはピント調整用のダイヤルと音量調整ボタンがあります。
コントローラーも前機種にはあった上部のリングがなくなり、よりシンプルなデザインになりました。
高解像度な液晶パネル
外見ではわかりませんが、ディスプレイの解像度も大きく向上。より高品質な映像を楽しむことができるようになりました。
また、レンズの形状が変わったことにより装着感も向上しています。
スペースにも余裕ができたため、従来まで同梱されていた眼鏡スペーサーは廃止。眼鏡のままでも装着できるようになりました!
これは眼鏡ユーザーにとってはうれしい変化です。
進化したフロントカメラ
見逃せないのがカメラ性能の向上。
ゴーグル前面のカメラを通して現実空間を見ることができる(パススルー機能)のですが、解像度が非常に高く、かなりのリアリティを感じます。
セットアップやストレージの管理はスマホアプリで
セットアップなどは専用のスマートフォンアプリを使います。
アプリを使ってスクリーンショットやコンテンツの管理もできるほか、細かいところを補うこともできるので、必ず活用することをおすすめします。
実際に使ってみてわかったMeta Quest 3の魅力
ここからは実際に使ってみて感じた印象・魅力をご紹介します。
空間にスクリーンが浮かび上がるパススルー機能に感動
個人的に感動したのが、やはりパススルー機能。
ご覧の通り、日常空間にディスプレイが浮かび上がる様子は驚きです。
さすがに肉眼と変わらない…とまではいきませんが、カメラの進歩によりパススルー機能がクリアで見やすくなったため、周囲の環境をより自然に認識することができます。
特に、開けた場所で操作すると、壁一面にディスプレイが広がり、超巨大で鮮明なディスプレイを見ているよう。
まさに、現実空間とヴァーチャル技術の融合、MR(複合現実)を体感することができました。
音響・映像のクオリティが高く、没入感抜群のイマーシブ機能
反対に、360°すべての視界が映像で覆われるイマーシブ機能は没入感満点。
これぞVR!という感じで映像品質が向上したVRコンテンツを高クオリティ・大迫力で楽しむことができます。
未来を感じるハンドトラッキング
コントローラーなしでの操作に対応したハンドトラッキング(ハンドジェスチャー)も非常に未来を感じます。
操作には慣れが必要ですが、空間に浮かび上がったディスプレイを自分の手で操作できるのはSF映画の世界そのものと感じました。
アプリは定番の「VRChat」や仕事に使える「Immersed」がおすすめ
VRに対応したアプリもアプリストアに多数用意されています。
世界的に人気が高く、アバターを通したコミュニケーションの場になっている「VRChat」や、使用しているPCとリンクして事務作業ができる「Immersed」などのアプリが特におすすめ。
その他にも、「Prime Video VR」や「Netflix」といったおなじみの動画配信アプリも用意されているので、月額会員の方は必ずダウンロードしておきましょう。映画館のような迫力ある映像体験ができますよ。
Meta Quest 3の購入前に注意したいこと・気になったこと
様々な面で進化したMeta Quest 3ですが、使っていて気になる点もありました。
バッテリー持ちはあまりよくない
バッテリー持続時間は公称約2.2時間とあまり長くありません。実際、通常使用していても、バッテリーが切れるのはあっという間という感覚です。
現実的には充電しながらの使用が主になると思いますが、この点で進化が見られなかったのは残念です。
チュートリアルやヒントが少ない
本製品には細かい説明書などは添付されていないうえ、公式ホームページなどにもあまり細かい情報がまとまっていない状況です。
そのため、ゴーグルを入手しても何をしたらいいかがわからず、そこで使用を止めてしまう人もいるかもしれません。
全体的に操作には慣れが必要
上記に関連しますが、コントローラー含め、操作全般にそれなりに癖があると感じました。
VRゴーグルを使い慣れている方であれば問題ないと思いますが、筆者はスクリーンショットひとつ撮るのにも手間取ってしまい、少しフラストレーションを感じる場面も。
とはいえ、こういった壁を超えて自由自在に使いこなせるようになれば、非常に便利なツールであることは間違いありません。
能動的に情報を探せる方や、やりたいことがはっきりしている方にはとてもおすすめです。
Meta Quest 3は日常生活で使えるよう進化した次世代VRゴーグル
全体的にスペックが進化し、質の高いVR体験ができるようになったのはもちろん、パススルー機能により現実世界に仮想ディスプレイを持ち込めるようになったのは大きいと思います。
これによりVR技術を日常生活に組み込むことができるようになりました。
ハンドジェスチャーと組み合わせることで、空間上のディスプレイを直感的に操作できるため、SF映画で描かれたような空間ディスプレイ技術も夢ではなくなったと感じます。新しい未来の形が少しずつ近づいてることを感じさせてくれました。
最先端でありながら、値段的にも手の届きやすいMeta Quest 3。未来を先取りできる注目のデバイスです。
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