高コスパのホーム(家庭用)プロジェクター5選!入門機にぴったりな 「安い」けれど 高性能・高機能なモデルを一挙紹介
公開日2024/03/05
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設置スペースを最小限に抑えつつ、薄型テレビよりも大画面で映像鑑賞を楽しめる「ホームプロジェクター」。
4K解像度で高精細な映像を投影できる製品や、狭い部屋でも使いやすい単焦点タイプ、外出先に持ち出せるモバイルプロジェクターなど、その種類はさまざまですが、1台目に数十万円する高価格帯モデルを選ぶのは難しいもの。
そこで今回は、10万円前後で購入できる、入門機にもぴったりな“安い”ホームプロジェクターをピックアップ。選び方のポイントも確認しながら、ぜひチェックしてみてください。
もくじ
ホームプロジェクターとビジネスプロジェクターの違い
明るい室内で、会議やプレゼンテーション用の資料を投影するのに使うビジネスプロジェクターに対して、ホームプロジェクターは暗い室内での使用を想定して作られている製品がほとんど。
そのため、輝度は1000~2000ルーメン程度に抑えられていることが多いですが、暗い室内での映像鑑賞であれば不足はありません。
解像度の目安となるのは、フルHD(1920×1080)。フルHD以上の高解像度モデルであれば、大きく投影しても粗が目立つことはないでしょう。
また、昨今のホームプロジェクターのOSはAndroid TVが主流で、YouTubeやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスを手軽に楽しめます。
画面アスペクト比は、テレビ番組や多くの動画配信サービスと同じ16:9の製品が大半。
遅延の少ないゲーム対応モデルや、バッテリーを内蔵したポータブルモデルなど、使い方に合わせて選べるのもポイントです。
ホームプロジェクターの選び方
プロジェクターの性能は、メーカーやモデルによって異なります。
目的にあったホームプロジェクターを選ぶためポイントについて解説します。
はじめにチェックしたい「投影サイズ」と「投写距離」
ホームプロジェクターを選ぶ際に、まずチェックしたいのが投影サイズ。
投影可能サイズは製品によって異なり、30インチ程度から100インチ以上まで、さまざまな製品が販売されています。
どの程度の投影サイズを求めるのかを決めたら、希望の投影サイズに必要な投写距離を確認しましょう。
投写距離とは、プロジェクターのレンズから投影する壁やスクリーンまでの距離のこと。投影サイズが大きくなるほど、投影距離も長くなるのが一般的です。
「使ってみないと投影サイズを決められない」という場合には、適切な視聴距離を確保できる投影サイズを考えてみましょう。
画面の高さの3倍が適切な視聴距離とされているので、自宅のリビングや寝室、書斎でどの程度の距離が取れるのかを確認し、そこから逆算して投影サイズを考えてみるといいかもしれません。
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スペースが限られる場合は「短焦点プロジェクター」がおすすめ
一人暮らし用の住居など、スペースが限られている場合には短焦点モデルがおすすめ。
スクリーンからの距離が短くても大画面を投影でき、一般的なプロジェクターの約1/3の投写距離で投影できます。
短焦点モデルよりもさらに投写距離が短い超短焦点モデルも販売されていますが、一般的なプロジェクターに比べて、短焦点モデルや超短焦点モデルは投影画像に歪みが生じやすい点に注意しましょう。
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映像の美しさを大きく左右する「明るさ」
プロジェクターの投射映像の美しさを左右するのが「明るさ」です。
明るさは「ルーメン」と呼ばれる単位で表記され、数字が大きいほど明るい映像を投影できます。
日中の、カーテンを開けた部屋で映画鑑賞を楽しみたい場合には高輝度モデルを選ぶ必要がありますが、ホームプロジェクターは1000~2000ルーメン程度の製品が一般的で、基本的には暗い室内での投影を想定した明るさに設定されています。
なお、投影された面の明るさを示す「ANSIルーメン」や「ISOルーメン」、また「CVIAルーメン」で表記されることもありますが、数値が大きいほど明るく投影できる点は変わりません。
プロジェクターの明るさ「ルーメン」を解説!必要な明るさの目安とは? – Rentio PRESS[レンティオプレス]
解像度も忘れずにチェック
画面サイズが大きければ大きいほど、光の点、すなわちドットが見えやすくなり、精細感が失われてしまいます。
解像度のひとつの目安となるのが、フルHD(1920×1080)。DVDの解像度が720×480であるのに対して、Blu-rayディスクの解像度はフルHD解像度なので、映画コンテンツを高画質で楽しみたい場合には、フルHD以上のモデルを選ぶのがおすすめ。
もちろん、フルHDよりも高画質な映像を求めるなら、4K(3840×2160)表示対応のプロジェクターを選びましょう。
フルHDの約2倍の解像度となるため、大画面でも映像の粗さが気になりません。
Amazon Prime VideoやNetflixなどの動画配信サービスに加え、最近はYouTubeでも4Kコンテンツが増えているため、4K表示対応モデルを選んでおけば、ホームプロジェクターの活用の幅が広がるはず。
ただ、4K表示対応モデルは比較的高価なので、求める画質と予算とのバランスを考えて選ぶことがポイントです。
プロジェクターの解像度とは ?目的に合わせた最適な解像度の選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
投影方式も確認しておこう
プロジェクターの投影方式には、 LCD方式・LCOS方式、そしてDLP方式の3つの投影方式があります。
LCD方式
ホームプロジェクターの主流は、液晶パネルに赤・青・緑の3色を当てて透過した映像を投写する「LCD方式」。
3枚の液晶パネルを用いた「3LCD」を採用したモデルが大半を占めます。
白とカラーの輝度の差が少ないこと、忠実な色再現や繊細な階調表現が可能なこと、スクリーン上でのちらつきが発生しにくい点などが特徴です。
LCOS方式
LCOS方式はLCD方式の発展系と言えます。
LCOS方式のプロジェクターは解像度もコントラストも高く非常に高性能です。
その反面、構造が複雑なため本体のサイズが大きくなってしまうのがデメリット。
また、LCOS方式のプロジェクターは価格が高く、どちらかというとハイエンド向けのプロジェクターに採用されていることが多いです。
DLP方式
DLP方式は、微細なミラーを敷き詰めた「DLPチップ」に光を反射させて投影する方式。
「DLPチップ」を高速で傾けるとともに、光の3原色から成るカラーホイールを高速回転させ、残像効果によってカラー映像を作り出します。
光量のロスが少ないことや、コントラスト比が高いこと、シンプルな構造のため、小型・軽量モデルに搭載しやすいことなどが特徴です。
プロジェクターの投影方式の違いを徹底解説!DLP方式と液晶方式のプロジェクターを比較し検証 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
設置スタイルは?
卓上や棚などに置く「据え置き設置」と、天井に取り付ける「天井吊り設置」の2種類に大別されます。
据え置き設置はある程度のスペースが必要ですが、設置が簡単なうえ、設置場所を変えて画面サイズを調節できる点が利点。
いっぽう、天井吊り設置は、デッドスペースが生まれにくいのが魅力で、引掛シーリングに設置するライト一体型の製品もあり、部屋のスペースに限りがある場合などにおすすめです。
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接続方法をチェック
パソコンやスマートフォンの画面をプロジェクターで投影することも可能です。
投影方法は有線接続と無線接続の2通りがあります。
有線接続
ホームプロジェクターの入力端子として一般的なのは、映像と音声を伝送できるHDMI端子です。
近年では、USB Type-C端子での接続が可能なモデルが増えており、スマートフォンやタブレット端末、USBメモリーなどと有線接続できます。
無線接続
ケーブルレスで接続したい場合は、Wi-FiやBluetoothを用いたワイヤレス接続対応モデルを選びましょう。
自宅にWi-Fi環境があれば、Wi-Fi経由でパソコンやスマートフォンと接続でき、投影の手間がグッと軽減されます。
ゲームを楽しむなら低遅延モデル
ホームプロジェクターの大画面でゲームを楽しみたいなら、ゲームプレイ対応のモデルを選ぶとよいでしょう。
ゲームプレイ対応モデルは、ゲームのコントローラー操作が画面に反映されるまでのタイムラグ、いわゆる入力遅延が少ないのが特徴。
「ゲームモード」「遅延低減モード」といった名称が付いていることが多いので、購入前に確認しておくと安心です。
10万円前後で購入できるおすすめホームプロジェクター
エプソン「dreamio EH-TW6250」
日本を代表する精密機械メーカー、エプソンのホームプロジェクター「dreamio EH-TW6250」。
独自の高精細化技術「4Kエンハンスメント」により、4K相当の解像度で投影できます。2800ルーメンの明るい投影が可能で、部屋の照明を点けたままでも鮮明な映像を楽しめます。
レバー操作で直感的に画面の歪み補正が可能なほか、1.6倍ズームレンズを搭載し、100インチで投影する場合には前後約1.8mの幅で移動できるなど、設置の自由度が高いのも魅力。
入力端子はHDMI端子を備え、Android TVも搭載。欠点らしい欠点が見当たらない、入門機にぴったりな1台です。
明るさ | 2496ANSIルーメン |
光源 | 水銀ランプ光源 |
解像度 | 4K(3840×2160) |
投影方式 | 3LCD方式 |
投影画面サイズ (最小/最大) |
60/300インチ |
投写距離(100インチ) | 2.94~4.77m |
設置方式 | 据え置き |
OS搭載 | 〇 |
ゲームモード | 不明 |
Anker「Nebula Cosmos」
中国に拠点を置くAnkerのエントリーモデル。解像度はフルHDで、明るさは900ANSIルーメン。最大120インチでの大画面投影が可能です。
明るさがやや不足していますが、赤・青・黄などの原色や明るい色を鮮やかに投影でき、解像度も十分。
オートフォーカスや台形補正に対応するため、多少角度がついてもきれいな長方形の画面を投影できます。内蔵OSはAndroid TV。各種動画配信サービスを手軽に楽しめます。
明るさ | 900ルーメン |
光源 | LED |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
投影方式 | DLP方式 |
投影画面サイズ (最小/最大) |
30/120インチ |
投写距離(100インチ) | 2.66m |
設置方式 | 据え置き、天井吊り |
OS搭載 | 〇 |
ゲームモード | なし |
XGIMI「MoGo 2 Pro」
2013年に設立された中国のプロジェクターメーカー、XGIMI。
その売れ筋モデルのひとつが「Mogo 2 Pro」で、ハリウッドの映画スタジオでも使われている色温度規格「D65」を採用したフルHDモデルです。
40インチから200インチまでの投影が可能で、やや輝度が足りないものの、背景と被写体にメリハリがあり、スペック以上の解像感が得られます。
オートフォーカスや台形補正機能を搭載するため、狭い部屋でも斜めから投影可能。ズーム機能がないので、投影サイズを調節するには本体を動かす必要があります。
明るさ | 400ルーメン |
光源 | 不明 |
解像度 | HD(1280×720) |
投影方式 | DLP方式 |
投影画面サイズ (最小/最大) |
40/200インチ |
投写距離(100インチ) | 不明 |
設置方式 | 据え置き(ポータブル) |
OS搭載 | なし |
ゲームモード | なし |
XGIMI「Elfin」
気軽に持ち出せる、コンパクトなデザインが特徴のXGIMIの「Elfin」。
輝度は800ANSIルーメンで、解像度はフルHD。発色がよく鮮やかなうえ、色の再現性も高く、肉眼に近い映像を楽しめます。
HDMI端子がARCに対応しているため、サウンドバーで臨場感のあるサウンドを楽しむのもおすすめ。
オートフォーカスや自動台形補正機能を搭載。部屋を移動してもスムーズに設置できるので、気軽に大画面映像を堪能できます。なお、レンズシフト機能やデジタルズーム機能は非搭載。
明るさ | 800ルーメン |
光源 | LED |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
投影方式 | DLP方式 |
投影画面サイズ (最小/最大) |
40/200インチ |
投写距離(100インチ) | 2.66m |
設置方式 | 据え置き(ポータブル) |
OS搭載 | あり |
ゲームモード | あり |
popIn「Aladdin 2 plus」
日本メーカーであるpopInの「Aladdin 2 plus」。
シーリングライト一体型の製品で、場所を取らず、普段はライトとして使用できます。台形補正に対応しているなど、機能性は必要にして十分な印象。
解像度は高くありませんが、明るさが適度にあるので、昼でも視聴可能。
ライト一体型ということもあり、音が頭上から降ってくるのが新鮮。音のバランスがよく、低音のパワーにも不足はありません。
明るさ | 900ルーメン |
光源 | LED |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
投影方式 | DLP方式 |
投影画面サイズ (最小/最大) |
40/200インチ |
投写距離(100インチ) | 1.78m |
設置方式 | 天吊り |
OS搭載 | あり |
ゲームモード | なし |
家庭用プロジェクターはレンタルして気軽に試せる
気になるホームプロジェクターは見つけられましたか?
1万円前後で購入できるかなり安価なホームプロジェクターも販売されていますが、明るさや解像度が足りなかったり、使用頻度の高い機能が非搭載だったりと、価格相応の性能・機能であることがほとんど。
満足感が得られず、結局買い直すことになるのなら、初めから10万円前後で予算を組んだほうが、「間違いのない買い物」になるでしょう。
とはいえ、10万円の出費は躊躇してしまう……という人も多いはず。
そんな時は、レンタルで一度試してみるのがおすすめ。Rentioでは幅広いメーカーのホームプロジェクターが用意されているので、ぜひレンタルも検討してみてくださいね!
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