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石川県といえば寒冷な気候、白山水系の弱軟水、酒造好適米「五百万石」の産地と酒造りに適した環境に恵まれています。
豊かな自然の恵みのある石川県。美しい水から生まれた米を使った日本酒は、ふくよかな濃醇型で華やかな味わいが特徴ですが、甘口から辛口まで好みに合うものを選びやすいのも特徴です。
日本酒の名産地として有名な石川県は酒蔵も多く、「天狗舞」「菊姫」「手取川」といった有名な銘柄も多数あります。
今回は、そんな石川の地酒のなかから選りすぐりの日本酒を10種類ご紹介します。
石川の日本酒の特徴や選び方についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ

石川の日本酒の特徴
石川県の日本酒の歴史は、室町時代の文献に「加賀の菊酒」という幻の銘酒が造られ、京に運ばれたと記録に残っているほど古いものです。
日本酒の味わいは米や水によって大きく変わりますが、酒造りの最高責任者である杜氏(とうじ)によっても大きく違ってきます。
全国には30近い杜氏集団が存在しますが、その中でも石川県の「能登杜氏」は岩手県の「南部杜氏」、新潟県の「越後杜氏」、兵庫県の「但馬杜氏」と並んで「日本四大杜氏」と言われています。
「能登杜氏」が醸すお酒の特徴は、濃醇で華やかな味わいが特徴です。酒造りの歴史を知るうえでも一度は味わってみたいお酒です。
石川の日本酒の選び方
これから石川の日本酒を選ぶ際に、チェックしておきたい選び方のポイントについてご紹介します。
有名な銘柄で選ぶ
「やっぱり定番の銘柄はおさえておきたい!」「試飲せずインターネットで買うので有名な日本酒が安心」という方は、有名な日本酒銘柄を選ぶのもおすすめです。
数ある石川の日本酒の中でも、とくに人気の銘柄といえば天狗舞(てんぐまい)・菊姫(きくひめ)・手取川(てどりがわ)の3種類。
いずれも人気の日本酒で、自宅でゆっくりと楽しむのはもちろん、贈り物の定番としても人気です。
味わいで選ぶ
日本酒の紹介を見ると「辛口」「甘口」や「淡麗」「濃醇」などと表現されることが多くありますが、実際どんな味わいかピンとこない方もいるでしょう。
日本酒の辛口は甘くない味わいをさします。反対に甘口は甘みのある味わいをあらわしお米本来の甘みを感じさせます。
また、淡麗とはクセがなくすっきりとした味わいのことをさします。
淡麗の反対に使われるのが濃醇で、濃醇はコクがありしっかりとした味わいをさします。
淡麗/濃醇×辛口/甘口のように組み合わせて表現されることもあり、例えば淡麗辛口ならすっきりとしていて甘くない味わい。濃醇甘口ならコクがありお米のふくよかな甘味を感じる味わいとなります。
ぜひ味わいを想像しながら好みの日本酒を選んでみてください。
日本酒の種類で選ぶ
日本酒には原料や製法によって様々な種類があり、同じ銘柄のお酒でも種類によって味わいが異なります。
フルーティで華やかな香りが特徴の吟醸酒や、お米の旨みが楽しめる純米酒、スッキリ飲みやすい本醸造酒など様々。
味わいの好みはもちろん、その日のおつまみや料理に合わせてお酒の種類を選ぶのも良いですね。
日本酒の種類について詳しくはこちら
日本酒の種類とは?純米,吟醸,本醸造の違いや精米歩合について解説!種類別おすすめ銘柄も紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
石川の日本酒 おすすめの人気銘柄【ランキング上位の有名酒】
ここからは、石川の日本酒のおすすめ銘柄をご紹介していきます。
まずは人気ランキング上位の常連、知名度の高い有名な石川の日本酒をご紹介します。
天狗舞(てんぐまい)
石川の日本酒のなかでも、全国的に知名度の高い銘柄が「天狗舞(てんぐまい)」です。居酒屋などでも人気があります。
その昔、うっそうとした森に囲まれた車多酒造では、夜に天狗が打ち鳴らす太鼓の音が聞こえたといいます。酒名はこの伝説に由来しているそうです。
「天狗舞 山廃仕込 純米酒」は、クラマスター2024 クラシック&山廃部門トップ 審査員賞を受賞したお酒です。
山廃仕込み特有の濃厚な香味と酸味の調和がとれた個性豊かな純米酒です。
冷やから熱燗までお好みの温度帯で楽しめますが、特にぬる燗、常温がおすすめです。
肉料理から魚料理、和食や洋食など幅広い料理との相性が抜群です。
天狗舞(てんぐまい) | |
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蔵元 | 車多酒造 |
地域 | 石川県白山市 |
創業 | 1823年 |
URL | https://www.tengumai.co.jp/ |
菊姫(きくひめ)
「菊姫(きくひめ)」は、昭和58年に日本酒業界で初となる「山廃仕込」を表示した純米酒として登場したことで有名なお酒です。
菊姫は醸造時あえて小さなサイズのタンクを使用して造られています。通常よりも労力がかかりますが、より深くコクのある味わいに仕上がるため、手間を惜しまず丁寧に仕込んでいます。
「菊姫 山廃純米」はしっかりとした酸味があり、ふくよかな味の厚みが特徴。
ナッツやカラメルを連想する芳醇な香りと力強い酸味と米のたっぷりとした旨味が相まって、コク豊かな風味が口中に広がります。冷やから熱燗まで幅広い温度で楽しめます。
菊姫(きくひめ) | |
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蔵元 | 菊姫合資会社 |
地域 | 石川県白山市 |
創業 | 1570年 |
URL | https://www.kikuhime.co.jp/ |
手取川(てどりがわ)
「手取川(てどりがわ)」は、地域の風土と伝統文化を大切にしている吉田酒造店の代表銘柄です。
名前の由来は、蔵のすぐ隣を流れる川。多くの兵士が手と手を取り合って急流の川を渡ったことから「手取川」と呼ばれるようになったそうです。
「手取川 酒魂 純米吟醸」は山田錦を麹米に、五百万石を掛米に使用しています。すっきりとした、喉ごし爽やかな吟香の絶妙な調和が特徴。
口当たりが良く合わせる料理を選ばないので、食中酒としても最適です。
手取川(てどりがわ) | |
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蔵元 | 吉田酒造店 |
地域 | 石川県白山市 |
創業 | 1870年 |
URL | https://tedorigawa.com/ |
石川の日本酒 おすすめの人気銘柄【スッキリ辛口】
続いて、スッキリと飲める辛口の石川日本酒のおすすめ銘柄をご紹介していきます。
加賀鳶(かがとび)
「加賀鳶(かがとび)」のコンセプトは「粋」。そのために最も大切にしていることは、キレです。
単に辛いだけでなく、旨味を大切にしながらのキレる辛口。純米造りの技術を徹底的に追求することで、旨さの領域を広げたまさに酒造りの妙技を味わえるブランドです。
「加賀鳶 極寒純米 辛口」は酒造りに最も適した厳冬の時期に、低温醗酵でじっくりと仕上げた純米酒です。
軽快でキレの良い辛口でありながら、おおらかに米の旨味が広がる旨い辛口です。燗でも冷でもそのままでもおいしく、いろいろなお料理に合わせてお楽しみいただけます。
加賀鳶(かがとび) | |
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蔵元 | 福光屋 |
地域 | 石川県金沢市 |
創業 | 1625年 |
URL | https://www.fukumitsuya.co.jp/ |
宗玄(そうげん)

「宗玄(そうげん)」を手がける宗玄酒造は、「日本四大杜氏」に数えられる能登杜氏発祥の蔵と言われています。
能登流と呼ばれる昔ながらの酒造りに学びながらも、ただ真似るだけではない新たな酒造りを誇りとしています。
「宗玄 本醸造 にごり酒」は口当たりに少々の刺激がありますが、さっぱりとした後味に旨味を感じるお酒です。爽やかな酸味と甘味、そして辛口のキリッと締まるにごり酒です。
宗玄(そうげん) | |
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蔵元 | 宗玄酒造 |
地域 | 石川県珠洲市 |
創業 | 1768年 |
URL | https://www.sougen-shuzou.com/ |
常きげん(じょうきげん)
霊峰白山の大自然のもとで、長年愛され続ける加賀地酒が「常きげん(じょうきげん)」です。
鹿野酒造では代々、自社の田んぼで米作りをし、地元で湧き出る「白水の井戸」を守りながら酒造りを続けています。
「常きげん 本醸造 辛口」はコクがあって日本酒本来の味と香りを十分に楽しる後口が爽やかなお酒です。
おすすめの飲み方は常温、ぬる燗、熱燗で、こってりした料理とよく合います。
常きげん(じょうきげん) | |
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蔵元 | 鹿野酒造 |
地域 | 石川県加賀市 |
創業 | 1819年 |
URL | https://jokigen.co.jp/ |
石川の日本酒 おすすめの人気銘柄【甘口・フルーティー】
続いて、お米の甘みやフルーティーな香りを味わえる石川日本酒のおすすめ銘柄をご紹介していきます。
農口尚彦研究所(のぐちなおひこけんきゅうじょ)
「農口尚彦研究所(のぐちなおひこけんきゅうじょ)」は、「酒造りの神様」の異名をもつ日本最高峰の醸造家、農口杜氏の技術・精神・生き様を次世代へ継承することをコンセプトとして造られた銘柄です。
「農口尚彦研究所 本醸造酒 無濾過生原酒」はマスカット、洋梨のような香り、瑞々しく爽やかな果実味と、すっきりとした喉越し、ミネラル感のある味わいが絶妙なバランスを持った定番商品です。
対応温度帯も幅広く、冷酒だけでなく、常温、ぬる燗でも調和が良く、様々なお料理と合わせていただける万能な食中酒です。
農口尚彦研究所(のぐちなおひこけんきゅうじょ) | |
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蔵元 | 農口尚彦研究所 |
地域 | 石川県小松市 |
創業 | 2017年 |
URL | https://noguchi-naohiko.co.jp/ |
春心(はるごころ)

「春心(はるごころ)」は、昔ながらの製法にこだわった伝統的な技法で醸されるお酒です。
酵母無添加、地元でとれた有機米を使用し、原料の持つ最高の味わいを引き立たせた酒造りを目指しています。
この蔵でしか味わえない特有の味わいです。
春心(はるごころ) | |
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蔵元 | 西出酒造 |
地域 | 石川県小松市 |
創業 | 1913年 |
URL | https://nishidesake.com/ |
石川の日本酒 おすすめの人気銘柄【レアな地酒】
最後に、全国的にはあまり流通していないレアな石川の地酒のおすすめ銘柄をご紹介していきます。
奥能登の白菊(おくのとのしらぎく)
レアな限定品として人気なのが「奥能登の白菊(おくのとのしらぎく)」です。
能登半島の先端部分の奥能登・輪島にある白藤酒造店は、江戸末期頃から続く酒蔵です。
飲めばホッと安らげる優しい味わいが特徴で、規模は小さいながら純米大吟醸から本醸造まで高品質の酒造りに取り組んでいます。
奥能登の白菊(おくのとのしらぎく) | |
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蔵元 | 白藤酒造店 |
地域 | 石川県輪島市 |
創業 | 1722年 |
URL | http://www.hakutousyuzou.jp/ |
遊穂(ゆうほ)
限定流通酒の「遊穂(ゆうほ)」は、料理に寄り添う酒造りを目指す蔵元の思い入れが詰まった日本酒です。
羽咋市がUFOの目撃談が多い町として有名であったことから、UFO(ゆーふぉー)の当て字で遊ぶの「遊」に稲穂の「穂」を当てて、「遊穂(ゆうほ)」という銘柄名が決まりました。
「遊穂 純米吟醸」はやさしい濃醇旨口で調和のとれた酸味。バランスが良くどんな料理とも相性抜群です。
魚料理、お寿司、肉料理等、いろんな料理の食中酒としてお楽しみいただけます。
遊穂(ゆうほ) | |
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蔵元 | 御祖酒造 |
地域 | 石川県羽咋市 |
創業 | 1897年 |
URL | http://mioya-sake.com/yuho.html |
石川の日本酒を楽しもう
今回は、石川のおすすめ日本酒銘柄をご紹介しました。
同じ銘柄でも種類によって違う味わいが楽しめるので、迷ってしまう方は飲み比べセットなどを買って色々な日本酒を堪能してみるのもおすすめです。
石川旅行のお土産としてはもちろん、贈り物や晩酌のお酒としても、ぜひ石川のお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか?
日本酒の保存にはセカンド冷蔵庫もおすすめ
「お酒を買いすぎて冷蔵庫がパンパン…」という方は、小型のセカンド冷蔵庫の導入もおすすめです。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、小型冷蔵庫をレンタルすることができます。
一升瓶もたくさん保存しておけるので、色々な種類のお酒を買って飲み比べしたい方にもおすすめです。
お酒好きの皆さん、ぜひ冷蔵庫レンタルを試してみてはいかがでしょうか?
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