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数千万を超えるデータのもと、緻密に設計されたAppleのワイヤレスイヤホン「AirPods」。
その第4世代となるAirPods 4が発売されました。
AirPods 4はH2チップを搭載しApple史上で最高の音質を実現しています。(AirPods 4発売時時点)
またノイズキャンセリング機能を搭載したモデルも登場し、選択肢の幅が広がりました。
本記事ではAirPods 4を詳しくレビューしていきますので、購入の参考にしてみてください。
もくじ
AirPods 4の特徴
AirPods 4は大きく以下の特徴があります。
- これまで以上に小さくなったケース
- 1日中つけていられる装着感
- H2チップを搭載しApple史上最高の音質
- アクティブノイズキャンセリングモデルも登場
- 外音取り込み機能に関しては業界最高クラス
- 「声を分離」機能で通話もクリア
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
スペック一覧
AirPods 4のスペックを前モデルのAirPods 3と比較して紹介します。
AirPods 4 (第4世代) |
AirPods 3 (第3世代) |
|
---|---|---|
イヤホンタイプ | インナーイヤー型の完全ワイヤレス(左右分離型) | |
ノイズキャンセリング | あり/なし | なし |
マイク | デュアルビームフォーミングマイク +内向きのマイク |
|
空間オーディオ | 対応 | |
アダプティブイコライゼーション | 対応 | |
連続使用時間 (音楽再生時) |
・イヤホン単体:最大5時間 ※アクティブノイズキャンセリング有効なら最大4時間 ・充電ケース込:最大30時間 |
・イヤホン単体:最大6時間 ・充電ケース込:最大30時間 |
充電方法 | ・USB-Cケーブル ・Qi規格のワイヤレス充電 |
・Lightningケーブル ・MagSafe充電もしくはQi規格のワイヤレス充電 |
操作方法 | 感圧センサーをつまんで操作 | |
チップ | H2チップ | H1チップ |
接続方式 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.0 |
防水性能 | IP54 | IPX4 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
イヤホン:約18.3 mm×18.1 mm×30.2 mm 充電ケース:約50.1 mm×21.2 mm×46.2 mm |
イヤホン:約18.26mm×19.21mm×30.79mm 充電ケース:約54.40mm×21.38mm×46.40mm |
重さ | イヤホン:約4.3 g×2 充電ケース:約32.3 g |
イヤホン:約4.28g×2 充電ケース:約37.91g |
公式価格 | 21,800円 29,800円(アクティブノイズキャンセリング搭載モデル) |
23,800円 |
これまで以上に小さくなったケース
AirPods 4のケースは、これまでのAirPodsの中で一番コンパクトでとても可愛らしいです。
前世代のAirPods 3と比較してみても、これだけサイズ感が異なります。
近年はキャッシュレスで小さめのカバンで外出することも増えましたが、AirPods 4ならポケットや小さめのカバンにもすっぽりと収まる形状をしています。
これだけ小さいにも関わらず、ケース込みの最大再生時間は30時間となっています。
また、AirPods Pro(第2世代)に搭載されたスピーカーがAirPods 4にも搭載されたので、AirPods 4を部屋の中で見失ってもiPhoneの「探す」アプリを使用することで簡単に見つけられます。
1日中つけていられる装着感
AirPods 4はインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンです。
AirPods Proのようなカナル型(耳の中にイヤーチップを入れるタイプ)のイヤホンが苦手な方や家事などをしながら、ながら聴きしたい方にとっては、AirPods 4のようなインナーイヤー型のイヤホンは最適です。
AirPods 4はこれまでのAirPodsのデザインを踏襲しつつも5,000万人以上のデータを元に形状を作り直し、快適性を増しています。
AirPods 3と見比べてみると、丸みが小さくなり耳の中によりすっぽりと収まる感じがします。
筆者は左右の耳の形が異なっており、従来のカナル型のイヤホンの場合は長時間使用していると耳が痛くなってしまうのですが、AirPods 4をつけたまま数時間仕事をしていましたが全く耳が痛くなることはなかったです。
装着感もさることながら4.3 gと軽量なので、映画鑑賞など長時間の装着も快適にしてくれます。
H2チップを搭載しApple史上最高の音質
AirPods 4は、AirPods Pro(第2世代)にも搭載されているAirPods専用のチップであるH2チップを搭載しています。
これにより、Apple史上最高の音質を実現しています。
これまで筆者はAirPods ProやAirPods Pro(第2世代)、AirPods 3などを使用して音楽を聴いたことがありますが、AirPods 4で初めて音楽を聴いた際に「Apple史上最高の音質」といっても過言ではないと思いました。
実際にAirPods 3と音質の比較をしてみましたが、特に表現域の幅が広がっており、高音の伸びを感じることができます。
また、低音域も強調されており、ロック調やオーケストラなどの音楽を心地よく聴くことができます。
インナーイヤー型のイヤホンはどうも音が抜けてしまうような印象があるのですが、ノイズキャンセリング機能も相俟ってしっかりと音楽を音を聴くことができます。
アクティブノイズキャンセリングモデルも登場
AirPods 4では、従来のモデルに加えてアクティブノイズキャンセリングを搭載したモデルも登場しています。
AirPods 4のアクティブノイズキャンセリングはインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンとは思えないほど強力なノイズキャンセリングになっています。
発売当初、ノイズキャンセリング性能の高さで注目をされていたAirPods Pro(第2世代)とAirPods 4で、ノイズキャンセリング性能を比較してみました。
比較したのは、電車の走行音、都会の喧騒、カフェの3シチュエーションになります。
電車音
電車内は平均して80dbほどと日常生活の中でもかなりうるさい場所になります。
また、電車の走行音の低い音とアナウンスの高い音が入り混じっており、ノイズの種類も様々です。
そんな中でもAirPods 4はインナーイヤー型にも関わらず、しっかりとノイズをカットしてくれ、AirPods Pro(第2世代)と違いは感じられませんでした。
AirPods Pro(第2世代)はカナル型のイヤホンですのでイヤーチップをサードパーティ製のウレタン素材などのものに変更することで遮音性は向上するかもしれませんが、ノイズキャンセリング性能面においては互角と言えるでしょう。
都会の喧騒
都会の喧騒音では、人の話し声や足音など高い音が多くあるので、遮音性の高いAirPods Pro(第2世代)の方がノイズキャンセリング性能が高く感じました。
音楽を流した際も同様にAirPods Pro(第2世代)の方が遮音性が高くなっていると思われます。
AirPods 4も問題なく音楽に集中できるほどノイズはカットしてくれますが、AirPods Pro(第2世代)は「大きな音の低減」という機能が備わっているのでよりノイズがカットされていたと思われます。
カフェ
カフェに関しては都会の喧騒音よりも静かなので、AirPods Pro(第2世代)とAirPods 4ともに差が出ませんでした。
一方で、カフェなどで音楽を聴きながら作業をする方の中には、適度な雑音があった方が集中できるといった方もいるのではないでしょうか。
そういった方は、ながら聴きに適しているAirPods 4の方が雑音と音楽をちょうどよく聴くことができるように感じます。
AirPods Pro(第2世代)をレビュー!AirPods Pro(第1世代)との比較、違いや進化したポイントなどを徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
外音取り込み機能に関しては業界最高クラス
AirPods Proから定評があったAirPodsの外音取り込み機能ですが、AirPods 4でも健在でした。
インナーイヤー型のイヤホンということもあり、外音取り込み機能を使用しているとイヤホンをつけているのを忘れてしまうほど自然な聞こえ方をします。
筆者はこれまで数十台のワイヤレスイヤホンをレビューしてきましたが、AirPodsの外音取り込み機能に勝るワイヤレスイヤホンはないと思っています。
また、iOS 17の公開に伴い提供された「会話感知」も非常に自然で、会話を始めると音を自動的に下げてくれるので外音取り込み機能を使用しなくてもコンビニなどで会話が可能になっています。
「声を分離」機能で通話もクリアに
ワイヤレスイヤホンで忘れてはいけないのが通話機能です。
ワイヤレスイヤホンにマイク機能があることでハンズフリーで通話が可能になるので、何かと重宝している方も多くいるのではないでしょうか。
AirPods 4ではクリアな音声通話を可能にしている「声を分離」機能に対応しており、周囲の雑音を最小化しながら音声を聞き取りやすくしてくれます。
実際にAirPods 4を使用して、音声の収録を行ってみました。
かなりクリアに音声の収録ができていることがわかると思います。
正直ワイヤレスイヤホンのマイクとは思えないほど綺麗で、また60dbほどの雑踏音を流しましたが全くといっていいほど収録された音声に変化がありませんでした。
AirPods 4ならどこでも快適に通話ができるでしょう。
AirPods 4の気になるポイント
AirPods 4をしばらく使用していて気になるポイントがいくつかあったので紹介したいと思います。
ジェスチャー操作には対応していない
筆者は日頃からAirPods Pro(第2世代)を使用しているので、AirPods Pro(第2世代)のタッチコントロールに慣れていました。
特に多用していたのが音量の上げ下げで、YouTubeなどで動画を視聴していると動画によって音量バランスがまちまちなので都度調整していたのですが、AirPods 4ではイヤホン単体で音量の調節ができません。
iPhoneを取り出すかApple Watchから操作する必要があるので、面倒に感じました。
AirPods Pro(第2世代)との差別化かと思いますが、AirPods 4にも搭載して欲しかった機能になります。
MagSafe充電は非対応
前モデルのAirPods 3ではMagSafeに対応したケースも販売されていましたが、AirPods 4ではワイヤレス充電には対応しているもののMagSafe充電は非対応になっています。
おそらくMagSafeの充電ケースが後から販売されるか、前モデルの売れ行きが良くなかったせいかと思われますが、AirPodsのMagSafe充電を重宝されていた方にとっては悲報になります。
一方でUSB-CになっていたりApple Watchの充電器で充電できるなど、筆者個人的にはそこまで不便に感じることはあまりなかったです。
AirPods 4は購入すべき?AirPods 3やAirPods Proからの買い替えはあり?
AirPods 4のノイズキャンセリング機能搭載モデルをレビューしてきましたが、AirPods 3やAirPods Pro(第1世代)から買い替えした方が良いのか迷われている方もいるのではないでしょうか。
あくまでも筆者個人的考えになりますが、AirPods 3やAirPods Proを使用してきた筆者の考えを共有できればと思います。
まず結論から言うに、AirPods 3やAirPods Pro(第1世代)からの買い替えはアップデートを大いに感じられるかと思います。
AirPods 3からの買い替えはノイキャンなしモデルにおいても装着感、音質ともにアップデートしており、毎日の音楽体験が変わること間違いなしです。
AirPods 3の発売は今から3年ほど前になり、バッテリーの持ちも悪くなってくる頃かと思われます。
ですので、AirPods 3を所持しておりAirPods 4の購入を検討している方は、買い替えても良いと言えるでしょう。
また、AirPods Pro(第1世代)からの買い替えもおすすめです。
AirPods Pro(第1世代)はAirPods 3よりもさらに前の2019年に発売されたモデルです。
今でも十分過ぎるほどのノイズキャンセリング性能を誇りますが、音質が正直いってイマイチです。
一方で、AirPods 4のノイズキャンセリング搭載モデルはAirPods Pro(第2世代)並みのノイズキャンセリング性能となっており、音質面ではAirPods Pro(第1世代)よりも良くなっています。
カナル型とインナーイヤー型で形状は異なりますが、その点を気にしないのであればAirPods Pro(第1世代)からの買い替えもおすすめです。
ワイヤレスイヤホンはまずはお試しレンタルを
実際の付け心地や音質を知ってから検討したい方にはワイヤレスイヤホンのレンタルをおすすめします。
家電レンタルの「Rentio(レンティオ)」では、7泊8日からヘッドホンやイヤホンのレンタルを提供しており、借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできます。
多数のメーカーおよび製品を取り扱っておりますので、まずはレンタルで試してみてから購入判断をしてはいかがでしょうか。
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