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レトロな雰囲気たっぷりで観光資源としても再注目されているSL(蒸気機関車)。
2024年現在、国内に現役でSLが走っている鉄道路線がいくつもあることをご存じでしたか?
美しい風景の中をゆったりと走るSLでの乗車体験は、特別な思い出になること間違いなし。鉄道好きのお子様にももちろんおすすめです。
今回は現役のSLに乗れる路線や予約方法、SLの基礎知識について詳しく解説します。
もくじ
SL(蒸気機関車)とは?歴史と仕組みを解説
SLに乗る前に、SLの基本的な情報についても知っておきましょう。
もそもSLとは「Steam Locomotive」の略です。
Steamは蒸気の意味で、Locomotiveは機関車の意味のため、Steam Locomotiveはそのまま蒸気機関車の意味です。
現在一般的に走っている電車(EC)は電気で動いているのに対し、SLは蒸気で動いているのが大きな違い。
石炭を燃やした熱で水を沸騰させて、発生した蒸気の力を動力として車輪を動かしています。
蒸気機関車が動力を持たない貨車や客車をけん引することで、列車全体が前へ進む仕組みです。
日本国内で現役の蒸気機関車は何両ある?
正確な状況がハッキリしない車両もありますが、現在でもあわせて17車両ほどが走行可能な状態で残されているようです。
現役で路線を走っているものもあれば、休車状態で動態保存されているものもあります。
また、これとは別に一部テーマパークなどにも動く状態の蒸気機関車が保存されているケースもあります。
日本のSLはなぜ黒い?
SLといえば、黒一色で塗られているイメージがありますが、実はこれは日本特有のもの。
海外では緑や赤など、カラフルな蒸気機関車もたくさんあります。
日本のSLが黒いのは、旧国鉄が車体の色を黒で統一していたから。
サビやススが目立ちづらいためメンテナンスしやすく、耐熱性にも優れているという理由から、車体の色は黒で統一されていたようです。
SLにはどうすれば乗れる?予約の取り方は?
現在運行されているSLは、季節限定または土日祝日のみ運行の場合がほとんど。
いつでも乗れるわけではないので、事前の下調べが必須です。
また、事前予約制となっているものが多く、オンラインチケットの購入が必要な場合もあります。
多くの場合、鉄道会社のホームページから購入できるので、まずはチェックしてみましょう。
日本国内で乗れる現役SL路線:北海道・東北・北陸エリア
【北海道】JR北海道「SL冬の湿原号」
運行区間 | JR釧網本線 釧路駅〜標茶駅 |
運行日 | 1月~3月の土日のみ運行 |
予約方法 | JRえきねっとで予約 |
詳細 | 公式ホームページ |
冬の釧路観光の風物詩「SL冬の湿原号」。
釧路湿原を力強く疾走するSL冬の湿原号は、北海道で唯一の現役SLです。
車内では石炭ダルマストーブでスルメを炙って食べることもできます。
乗車中は釧路湿原の大自然を楽しむことができ、キタキツネやエゾシカなど野生動物に出会えるのも魅力です。
【新潟~福島】JR東日本「SLばんえつ物語」
運行区間 | JR磐越西線 新津駅〜会津若松駅 |
運行日 | 4月〜11月の週末のみ運行 |
予約方法 | JRえきねっとで予約 |
詳細 | 公式ホームページ |
「SLばんえつ物語」は大人も子供も楽しめるロマンあふれる鉄道。
走る貴婦人の愛称で親しまれるSL「C57-180」が、新潟県新津から福島県会津若松まで運航しています。
客車にはお子様が遊べるフリースペース「オコジョルーム」や展望車を備え、ファミリーで楽しめるSLとなっています。
日本国内で乗れる現役SL路線:関東エリア
【群馬】JR東日本「SLみなかみ号」/「SLよこかわ号」
運行区間 | JR上越本線 高崎駅〜水上駅 JR信越本線 高崎駅〜横川駅 |
運行日 | 土日祝のみ運行 |
予約方法 | JRえきねっとで予約 |
詳細 | 公式ホームページ |
歴史あるSLで群馬の自然の中を旅する「SLみなかみ号」と「SLよこかわ号」。
「デゴイチ」の愛称で知られる「D51 498」と「シロクイチ」の愛称のある「C61 20」2つのSLが運行。
2つのSLの他、ディーゼル機関車や電気機関車も運行しているため、多彩な機関車を楽しむことができます。
2020年には旧型客車の内装が製造当時をイメージした木目調にリニューアルされました。
【茨城~栃木】真岡鐵道「SLもおか号」
運行区間 | 真岡鐵道 下館駅〜茂木駅 |
運行日 | 土日中心に運行 |
予約方法 | SL整理券をWebで取得 |
詳細 | 公式ホームページ |
真岡鐵道が運行するSL「SLもおか号」は、子どもたちに夢とロマンを与えることを目的に復元された蒸気機関車。
真岡駅に併設された「SLキューロク館」とあわせて楽しむことで、SLについてより深く学ぶことができます。
人気の路線のため、SL整理券は事前にWeb予約が必要ですが、一部当日券の販売もあります。
【埼玉】秩父鉄道「SLパレオエクスプレス」
運行区間 | 秩父鉄道 熊谷駅〜三峰口駅 |
運行日 | 3月〜12月の土日祝中心に運行 |
予約方法 | 秩父鉄道SL予約システムで予約 |
詳細 | 公式ホームページ |
「SLパレオエクスプレス」は秩父鉄道が運行する蒸気機関車。乗車中は自然豊かな長瀞や秩父の景色を楽しむことができます。
秩父地方におよそ2000万年前に生息していた海獣「パレオパラドキシア」が名前の由来です。
客車のボディーカラーは紅褐色、車内の座席はワインレッド色と、昭和レトロな雰囲気で統一されています。
全席指定席で、デジタルチケットやWeb予約が充実しているので、オンラインでの事前予約をおすすめします。
【埼玉】東武鉄道「SL大樹」/「SL大樹ふたら」
運行区間 | 東武鉄道 下今市駅〜鬼怒川温泉駅 東武鉄道 下今市駅〜東武日光駅 |
運行日 | 一部平日・土日祝に運行 |
予約方法 | 東武鉄道 インターネット購入・予約サービスで予約 |
詳細 | 公式ホームページ |
日光・鬼怒川エリアに広がる大自然の中を走る「SL大樹」と「SL大樹ふたら」。
下今市駅と日光や鬼怒川温泉などの観光地をつないでくれるので、栃木旅行の際の移動手段としても実用的です。
運行は通年で、毎月様々なパターンで運行。平日の運行機会も多いので、ぜひ旅行の計画に組み込んでみてはいかがでしょうか。
日本国内で乗れる現役SL路線:中部・西日本エリア
【静岡】大井川鐵道「かわね路号」/「南アルプス号」/「きかんしゃトーマス号」
運行区間 | 大井川鐵道 新金谷駅〜千頭駅 |
運行日 | 運休日を除く毎日 |
予約方法 | 公式ホームページでWeb予約 |
詳細 | 公式ホームページ |
大井川鐵道は日本で初めてSLの動態保存を始めた鉄道。「かわね路号」「南アルプス号」など複数のSLを所持しています。
大井川鐵道沿線では日本で唯一、湖の上にある駅「奥大井湖上駅」などの絶景が見られることから、鉄道ファンからも高い人気を誇ります。
さらに、アニメの見た目そのままの「きかんしゃトーマス号」も運航しているので、お子様も大喜び間違いなし。
車両点検による運休を除き毎日運航しているのも魅力。
大人から子供までおすすめできる路線です。
【山口~島根】JR西日本「SLやまぐち号」
運行区間 | JR山口線 新山口駅〜津和野駅 |
運行日 | 例年3月〜11月の土日祝日に運行 |
予約方法 | JRおでかけネット「e5489」で予約 |
詳細 | 公式ホームページ |
「SLやまぐち号」は2024年現在、西日本で唯一の現役走行しているSL。
当時の設備を再現したレトロな客車は、細かな調度品まで完全再現。昔ながらの列車旅気分を味わうことができます。
沿線の風景は古くから残る給水塔や、一面に広がる田園風景、SLと一緒に撮影できるレトロな駅舎がみどころ。
限定の「SLやまぐち弁当」も見逃せません。
近年惜しくも営業終了となってしまったSL路線
人気のSLですが、老朽化などの問題により近年惜しくも営業終了となってしまった路線もあります。
ネット上の情報は更新されていないことも多いので、営業終了した路線も確認しておきましょう。
- 【熊本】JR九州「SL人吉」(2024年3月終了)
- 【岩手】JR東日本「SL銀河」(2023年6月終了)
- 【滋賀】JR西日本「SL北びわこ号」(2019年11月終了)
残念ながらこれらの路線に乗ることはできないので、古い情報に惑わされないように注意しましょう。
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せっかくSLに乗るなら写真や動画で記録に残したいもの。
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