AQUOS R9 proをレビュー!ライカが監修し1インチサイズのセンサーを搭載したハイエ ンドスマホ。Xiaomi 14 Ultraと比較もしながら紹介
公開日2024/12/10
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シャープから販売されているスマートフォン「AQUOSシリーズ」。
AQUOSと聞くとテレビの方が馴染みがあるかもしれないですが、シャープからは4つのシリーズのスマートフォンが販売されています。
中でも2024年12月に販売の「AQUOS R9 pro」は、AQUOSのスマートフォンの中でもハイエンドモデルになっており、ライカが監修したカメラ機能が特徴的です。
本記事ではAQUOS R9 proを実際に使用し、後半では作例なども用いてカメラ性能についても詳しくレビューしていきます。
もくじ
AQUOS R9 proの特徴
AQUOS R9 proは大きく以下の特徴があります。
- クラシカルかつ高級感のあるデザイン
- 最大240Hzに対応した6.7インチのOLEDディスプレイ
- フルメタルBOXスピーカー搭載
- Snapdragon 8s Gen 3 Mobile Platform搭載
- 5,000mAhのバッテリー容量
- 便利なAI機能
それぞれの特徴について詳しく紹介していきます。
AQUOS R9 proのスペック一覧
AQUOS R9 proスペック一覧になります。
AQUOS R9 pro | |
---|---|
ディスプレイ | 約6.7インチ |
ディスプレイ解像度 | Quad HD+(1,440 × 3,120ドット) |
リフレッシュレート | Pro IGZO OLED 1~240Hz可変駆動 |
静止画 |
|
CPU | Snapdragon® 8s Gen 3 Mobile Platform |
メモリ(RAM) | 12GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 512GB |
SIMカード | デュアルSIM – nanoSIM – eSIM |
通信規格 | 5G |
Bluetooth | 5.4 |
NFC | 対応(おサイフケータイ対応) |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
充電規格 | USB Type-C ワイヤレス充電 |
生体認証 | 指紋認証 顔認証 |
防塵防水性能 | IPX5・IPX8/IP6X |
サイズ (高さ×幅×厚さ) |
約162㎜ × 78㎜ × 9.3mm |
重さ | 約229g |
カラーバリエーション | ブラック |
クラシカルかつ高級感のあるデザイン
AQUOS R9 proは、なんといっても背面のカメラシステムが特徴的です。
背面の1/3ほどをカメラシステムが占めており、スマートフォンとは思えないほどの存在感があります。
本体背面はざらざらとした手触りのマット調のデザインになっており、高級感を感じさせながらも滑りにくく利便性も向上しています。
本体側面はアルミニウム素材のフレームが覆われていて、本体と同系色のブラック系のカラーになっており、マットな質感とアルミのクールな質感の異素材の組み合わせが非常に格好いいデザインになっています。
カラーバリエーションはブラック一色のみとなっており、スマートフォンを購入するというよりかは1台のカメラを購入するような感覚になります。
最大240Hzに対応した6.7インチのOLEDディスプレイ
AQUOS R9 proは最大240Hz駆動に対応したディスプレイを搭載しています。
対応するゲームでは残像を抑え、より滑らかにゲームをプレイすることができます。
また、 約6.7インチのOLEDディスプレイになっており、解像度は3,120×1440ピクセルなので、カメラで撮影した写真や4Kの高画質な映像などを鮮明に映し出すことができます。
フルメタルBOXスピーカー搭載
高精細の映像と一緒に臨場感を高めてくれるのが、フルメタルBOXスピーカーです。
2つのスピーカーをBOX構造にし、レシーバー側のスピーカーをフルメタルにすることで臨場感あふれる音楽体験を実現しています。
特に筆者が臨場感を感じたのはゲームをプレイしている最中で、音が前面に押し出されているような印象を受けました。
また、Dolby Atmosに対応しているため、対応作品であれば立体感のある音でコンテンツを楽しむことも可能です。
さらには、WF-1000XM5などのLE Audioに対応しているイヤホンを使用することで、複数人で音楽や動画などの音声を共有することができます。
Snapdragon 8s Gen 3 Mobile Platform搭載
AQUOS R9 proには、高性能なSoCであるSnapdragon 8s Gen 3 Mobile Platformが搭載されています。
最大3.0GHzの高い周波数のオクタコアとなっており、3D グラフィックが多用されているゲームでも快適に遊ぶことができます。
また、アルミニウム素材のフレームが使用されており、熱効率が高くなっています。
カメラリングの周りやベイパーチャンバーと組み合わさることで放熱性が向上しており、安定したパフォーマンスを実現しています。
実際にSoCの性能を測ることができる、Geekbench、AnTuTu Benchmark、3DMarkの3つのソフトを使用してスコアを出してみました。
Geekbench
AnTuTu Benchmark
3DMark
Snapdragon 8s Gen 3 Mobile Platformは、Snapdragon 8シリーズの中では廉価版となっており、1世代前のハイエンドスマホに搭載されていたSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformに近い性能といえます。
一方で「原神」などの3Dグラフィックが多用されているゲームをプレイしてみましたが、カクツクこともなく快適に遊べることができました。
発熱もほんのりと暖かくなる程度でしたので、熱効率の高さが伺えます。
5,000mAhのバッテリー容量
AQUOS R9 proは、5,000mAhのバッテリーが搭載されています。
本体の半分ほどがカメラで覆われているためバッテリー容量は小さくなっているようにも感じますが、他社のハイエンドスマホと同等の大容量バッテリーとなっているので、バッテリーの持続時間も1日は十分に持ちます。
バッテリー計測アプリPC Mark for Androidを使用して、擬似的にAQUOS R9 proを長時間使用し続けた場合の充電残量が100%から20%になるまでを計測したところ、15時間21分でした。
一方で高性能なカメラ機能を搭載していることもあり、カメラを多用するとバッテリーの減りが早くなる印象です。
旅行やテーマパークなどカメラを多く使用する場面ではモバイルバッテリーなどを一緒に持ち歩いた方が安心です。
[2024]おすすめのモバイルバッテリー20選!軽量?大容量?安心できるJBRC会員メーカーから選ぼう – Rentio PRESS[レンティオプレス]
便利なAI機能
搭載しているシャープ独自の生成AI機能も使用することが可能になっています。
「電話アシスタント」機能を使用すれば、電話の会話の中で出たキーワードを自動でメモしてくれ、後からメモを振り返ることができます。
上図は実際に夕飯の買い出しを頼むといったシーンを想定して電話した内容ですが、買い出しに必要な食材をリストアップしてくれました。
この他にも、スケジュールなども自動的に取得してくれるので、メモをしなくても簡易的に内容を振り返ることができます。
AQUOS R9 proのカメラ性能を作例を用いて紹介
AQUOS R9 proの最大の特徴とも言えるのが、ライカ監修のVARIO-SUMMICRONカメラシステムです。
本体背面の1/3以上の面積をカメラシステムが占めており、標準、広角、望遠の3つのカメラから構成されています。
メインの標準カメラには1/0.98インチセンサーを搭載しており、取り込む光の量が多くなるので、高解像度かつ、スマートフォンのカメラとは思えないほど自然で綺麗なボケ感を演出してくれます。
広角カメラは35mm換算で13mmの焦点距離となっており、標準カメラと同じ約5,030万画素なので高画質で広角の写真の撮影が可能になっています。
また、広角カメラはマクロ撮影にも対応しているため、約2.5cmまで近づいて撮影が可能です。
望遠カメラは35mm換算した際に65mmの焦点距離になっており、人間の視野に近い画角なのでポートレートの撮影に非常に適しています。
望遠カメラによるボケ感とあわせて、人物や対象物を印象的に切り出すことが可能になっています。
3つのレンズとは別に14chスペクトルセンサーを搭載しており、照明や太陽光が入り乱れるミックス光の場面でも、見たままに近い色味で撮影が可能になっています。
下図はAQUOS R9 proとiPhone 16で撮影した写真の比較になるのですが、iPhone 16で撮影した写真の方が心なしか加工が強いようにも感じます。
AQUOS R9 proで撮影した写真を一挙にご紹介します。(ぜひクリックまたはタップして拡大してご覧ください)
本体側面にシャッタースイッチ搭載
本体側面には専用のシャッタースイッチが搭載されています。
これにより、AQUOS R9 proをよりカメラのように使用することができ、撮影体験が向上します。
また、しっかりとクリック感のあるボタンになっているので誤作動もせず、半押しでピントを合わせたりと、一度デジタルカメラを手にしたことがある方であれば、AQUOS R9 proで一度シャッターを切ったら病みつきになってしまうほどの撮影体験です。
AQUOS R9 proの気になるポイント
AQUOS R9 proをしばらく使用していて、気になったポイントを紹介していきます。
購入を検討している方は、この点がご自身にとって気にならないか確認してから購入した方が安心です。
重量は覚悟が必要
約6.7インチというサイズ感はiPhone 16 Plusと同じサイズ感ではありますが、iPhone 16 Plusの重量が199gなのに対しAQUOS R9 proは約229gとちょうど30g重くなっています。
30gという重さは100円玉5枚ほどの重量ではありますが、常日頃手に持つものですので、30gでも重量は気になります。
また、カメラシステムが上部に集約していることもあり重心がスマートフォンの中心より上部にあることから、縦方向に持っている時に常に後ろ側に引っ張られているような感覚があります。
気をつけていないと落としそうになることもあるので、ストラップ付きのケースなどを使用した方が安心です。
シャープ純正ケースとカメラ用レンズフィルターで拡がる撮影体験|AQUOS:シャープ
持ち方によってはカメラが邪魔に感じる
ゲームや動画視聴時など横持ちでスマートフォンを持つこともあるかと思いますが、その際にカメラが干渉して持ちづらさを感じることがありました。
中でも、ゲームプレイ時は両手持ちすることもあり、どうしてもその時に左手に違和感がありました。
純正ケースなどである程度、本体とカメラの差を無くすことで持ちにくさは軽減するかもしれませんが、カメラもゲームもとお考えの方はこの点に注意が必要です。
AQUOS R9 proとXiaomi 14 Ultraとを比較して
AQUOS R9 proと比較対象に挙げられるのが、同じくライカが監修したカメラを搭載したXiaomi 14 Ultraかと思います。
ここでは、AQUOS R9 proとXiaomi 14 Ultraの両機種を比較してみました。
AQUOS R9 pro | Xiaomi 14 Ultra | |
---|---|---|
ディスプレイ | 約6.7インチ Pro IGZO OLED | 6.73インチAMOLED |
ディスプレイ解像度 | Quad HD+(1,440 × 3,120ドット) | WQHD+(3200 x 1440) |
リフレッシュレート | Pro IGZO OLED 1~240Hz可変駆動 | ダイナミック1~120Hz |
静止画 | アウトカメラ(3眼構成) 標準:約5,030万画素 CMOS /F値1.8レンズ[広角86°焦点距離23mm相当] 広角:約5,030万画素 CMOS/F値2.2レンズ[超広角122°焦点距離13mm相当] 望遠:約5,030万画素 CMOS/F値2.6レンズ[36°焦点距離65mm相当] インカメラ 約5,030万画素 CMOS/F値2.2レンズ[広角84°焦点距離23mm相当] |
アウトカメラ(4眼構成) メイン:約5,000万画素/F値1.63~F値4.0無段階可変絞り[焦点距離23mm相当] 超広角:約5,000万画素/F値1.8レンズ[焦点距離12mm相当] 望遠:約5,000万画素/F値1.8レンズ[焦点距離75mm相当] ペリスコープ:約5,000万画素/F値2.5[焦点距離120mm相当] インカメラ 約3,200万画素/F値2.0レンズ |
CPU | Snapdragon® 8s Gen 3 Mobile Platform | Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform |
メモリ(RAM) | 12GB | 16GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 512GB | 512GB |
SIMカード | デュアルSIM – nanoSIM – eSIM |
デュアルSIM(nano SIM + nano SIM) |
Bluetooth | 5.4 | 5.4 |
NFC | 対応 ※おサイフケータイ対応 |
対応 ※おサイフケータイ及びFelicaは非対応 |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電規格 | USB Type-C ワイヤレス充電 |
USB Type-C ワイヤレス充電 |
生体認証 | 指紋認証 顔認証 |
指紋認証 顔認証 |
防塵防水性能 | IPX5・IPX8/IP6X | IP68 |
サイズ (高さ×幅×厚さ) |
約162㎜ × 78㎜ × 9.3mm | 161.4mm × 75.3mm × 9.20mm |
重さ | 約229g | 219.8g |
カラーバリエーション | ブラック | ホワイト/ブラック |
おサイフケータイの有無
キャッシュレス時代の現代において、おサイフケータイの有無は非常に重要です。
AQUOS R9 proはおサイフケータイに対応していますが、Xiaomi 14 Ultraはおサイフケータイ非対応になっています。
Xiaomi 14 Ultraをメインスマホとして使用するのであれば、バーコード決済をメインにし、Suicaなどの交通系ICカードは別途持つ必要があります。
おサイフケータイを使用したいのであれば、AQUOS R9 proを選択する必要があります。
レンズの数
AQUOS R9 proとXiaomi 14 Ultraではレンズの搭載数に違いがあります。
AQUOS R9 proは3つに対して、Xiaomi 14 Ultraは4つと標準、広角、望遠に加えて超望遠距離の撮影が可能なペリスコープが搭載されています。
焦点距離120mm相当ですので、AQUOS R9 proの望遠の2倍近い望遠性能といえます。
また、Xiaomi 14 Ultraのメインカメラは無段階で調整可能な絞りを利用することができます。
これにより、絞り値を好きなように調整することができ、意図して光芒(光の線を出す撮影方法)の撮影も可能になっています。
eSIMの使用有無
eSIMに対応しているのは、AQUOS R9 proのみとなっています。
両機種ともデュアルSIMに対応していますが、Xiaomi 14 Ultraは2つのnano SIMを使用するタイプのデュアルSIMになっており、eSIMは非対応です。
現在使用しているスマートフォンでeSIMを利用しており、引き続きeSIMを使用したいのであればAQUOS R9 proを選択する必要があります。
カラーバリエーション
AQUOS R9 proは一色のみですが、Xiaomi 14 Ultraはホワイトとブラックの2色から選択することができます。
ホワイトカラーが好みの場合は、Xiaomi 14 Ultraを選択する必要があります。
AQUOS R9 proはカメラの使用体験を変えてくれるスマホ
Xperia 1 VIなどこれまでカメラ性能が高いスマートフォンをレビューしてきましたが、AQUOS R9 proを使用したときに撮影体験がここまで変わるのか!と驚きを感じました。
筆者個人的にはスマートフォンのカメラはあくまでも記録用であり、思い出を写真で残しておくためのものといったイメージが強かったのですが、AQUOS R9 proを手にしてシャッターを切るたびに高揚感が高まりました。
AQUOS R9 proは日々の生活をちょっと楽しくしてくれる、そんなスマートフォンだと筆者は考えます。
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