SONY Cyber-shot RX10 V(DSC-RX10M5)を使ってみた!24-600mm超望遠と次世代AFが1台に凝縮された究極のオールインワン機
カメラで景色や動物を本格的に撮影しようとすると、問題になりがちなのが機材の大きさと重さです。
「決して画質に妥協したくないが、もっと身軽にしたい」と思ったことのある方は少なくないはず。
そんなユーザーにおすすめなのが、ソニーのレンズ一体型プレミアムコンデジ「Cyber-shot RX10 V(DSC-RX10M5)」です。
前モデル「RX10 IV」から約9年の歳月を経て大幅に進化した本モデルは、広角24mmから超望遠600mmまでをカバーしながら、最新α譲りの被写体認識と最高約30コマ/秒の高速連写を実現。
本記事ではハイエンドな機能をレンズ一体型設計にまとめた本機を、実際に使用してレビューします。
アクティブなシーンで望遠撮影を快適に行いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
レンズ一体型の超望遠機「SONY RX10 V」とは?

オールインワン超望遠機であるSONY RX10 Vについて以下のポイントを中心に解説していきます。
- 24-600mm F2.4-4.0 ZEISS バリオ・ゾナーT* レンズの描写力
- 次世代処理エンジン「BIONZ XR」×「1.0型積層型Exmor RS」
- AIプロセッシングユニット搭載による高精度な被写体認識
- αシリーズ譲りの操作性とNP-FZ100採用によるスタミナ向上
- αシリーズの設計思想に基づいたホールディング性
次からひとつずつ見ていきましょう。
24-600mm F2.4-4.0 ZEISS バリオ・ゾナーT* レンズの描写力

本機の核となるのが、広角24mmから超望遠600mm(35mm判換算)までをカバーするZEISS バリオ・ゾナーT*レンズ。
特筆すべきは、望遠端600mmでも開放F4の明るさをキープしている点です。
1.0型センサーに合わせて最適化された、レンズ一体型ならではの光学設計により、ズーム全域でシャープな描写力を発揮してくれます。
次世代処理エンジン「BIONZ XR」×「1.0型積層型Exmor RS」

有効約2010万画素の1.0型積層型CMOSセンサー「Exmor RS」に、高速画像処理エンジン「BIONZ XR」の組み合わせを採用。
データの読み出しと処理性能が飛躍的に向上したことで、動きの速い被写体の撮影時、電子シャッター特有の歪みを抑制。
自然で豊かな階調表現を可能にしています。
AIプロセッシングユニット搭載による高精度な被写体認識
α7R Vなど上位一眼カメラに採用されている「AIプロセッシングユニット」を搭載。
人物だけでなく、「動物」「鳥」「昆虫」「車・列車」「飛行機」をAIでリアルタイムに認識・追尾してくれます。
αシリーズ譲りの操作性とNP-FZ100採用によるスタミナ向上

背面には8方向のフォーカス移動を直感的に行える「マルチセレクター」を新設。
端子類も待望のUSB Type-Cに対応し、さらにバッテリーには、一眼αシリーズと同じ大容量の「NP-FZ100」を採用。
従来の弱点だったバッテリー持ちが大きく改善され、1日中フィールドを歩き回る撮影でも予備バッテリーの心配が少なくなりました。
αシリーズの設計思想に基づいたホールディング性

RX10 Vは、最新のミラーレス一眼「αシリーズ」直系の優れたホールド感と操作性を備えています。
深さを増したグリップにより、約1,111g(バッテリー・メモリーカード含む)のボディと600mmの大口径レンズをしっかり保持可能。
手持ち撮影でもフロントヘビーにならず、安定した構えを維持できます。
スペック
| イメージセンサー | 有効最大約2010万画素 1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー |
|---|---|
| 画像処理エンジン | BIONZ XR + AIプロセッシングユニット |
| レンズ | ZEISS バリオ・ゾナーT* レンズ(光学25倍ズーム) |
| 画角(35mm判換算) | 24-600mm |
| 開放F値 | F2.4-F4.0 |
| 手ブレ補正 | 光学式手ブレ補正 |
| 連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒(電子シャッター[Hi+]時) ※撮影条件や使用メモリーカードにより低下する場合あり |
| シャッター速度範囲 | 静止画撮影時(メカシャッター): F2.4 – F7.1: 1/1000 – 30秒、バルブ、F8.0 – : 1/2000 – 30秒、バルブ、静止画撮影時(電子シャッター): 1/16000-30 秒、動画撮影時: 1/12800 – 1秒 |
| 動画記録 | 4K 120p(画角クロップあり) |
| ファインダー | 1.3 cm(0.5型)電子式ビューファインダー(Quad-VGA OLED) |
| 背面モニター | 3.0型 タッチ対応液晶モニター(チルト可動式) |
| インターフェース | USB Type-C端子(給電・充電対応)、HDMIマイクロ端子、マルチインターフェース(MI)シュー(デジタルマイク対応)、3.5mmマイク端子、ヘッドホン端子 |
| バッテリー | リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100 |
| 重量(本体のみ) | 約1026g |
SONY RX10 Vの実使用レビュー

実際に山や水辺の野鳥観察スポットへ持ち出し、手持ちでの撮影を行いました。
以下のポイントを中心に性能をチェックしていきます。
- 広角24mmから超望遠600mmまでの解像感・ボケ味を検証
- 高い動画性能と操作性を体感
広角24mmから超望遠600mmまでの解像感・ボケ味を検証
気ままに絞り優先(A)モードで、自然の中を歩きながら撮影してみると、近接撮影はもちろん、遠くの鳥をクローズアップするといったことが自由自在に行えました。

距離感がまったく違うシーンもレンズ交換なしで撮影できるため、シャッターチャンスを逃さず撮影できるのはとても使い勝手が良いです。
風景を撮影したところ明暗差がある場所も、色鮮やかに描かれており、「BIONZ XR」と「Exmor RS」の表現力の高さを実感する仕上がり。

また優れたホールド感により、歩きながらシャッターチャンスをうかがっていたところ、素早く被写体にカメラを向けることができ、機動力と操作性の高さを実感。
ファインダーが暗転しない「ブラックアウトフリー」仕様で、急に飛び立ってファインダー外へ逃げようとする被写体も自然に視界内で追い続けられるため、動物撮影に向いていると感じました。
被写体認識と連写性能は、αシリーズの技術を受け継いだ頼もしい仕上がりです。
高い動画性能と操作性を体感
動画に関して最高「4K 120p」での撮影が可能ですが、今回は「4K 60p」での動画撮影を行ってみました。
公園で水鳥を撮影したところ、距離が離れた鳥をしっかりと捕捉して、自由に過ごす鳥たちをクリアに収めることができました。
また不意にフレームインした小鳥の姿もしっかりと捉えてくれ、AF機能の使い勝手の良さを実感。
被写体認識のバリエーションもさまざまな種類が用意されているので、活用すればより効率よく撮影できるのではないでしょうか。
気になった点

非常に完成度が高い本機ですが、購入する上で理解しておくべきポイントもあります。
まず一般的なコンパクトデジカメの重量ではなく、レンズ付き一眼レフ並みの重量感(約1,111g/バッテリー・メモリーカード含む)がある点です。
ただ600mmクラスの超望遠レンズは単体で1,000gを超えることも珍しくないため、フルサイズ機と超望遠レンズの組み合わせと比べれば、非常に軽量です。
さらにコンデジとしては高額な価格設定(ソニーストア価格で363,000円)である点も挙げられます。
ただ「フルサイズボディ+標準ズームレンズ+超望遠レンズ」を揃える場合の総額や重量を考慮すれば、十分に納得できるコストパフォーマンスと言えるでしょう。
SONY RX10 Vはどんな人におすすめ?
- 重い機材を持ち歩きたくない野鳥・航空機ファン
- 自然散策や山歩きが好きなアウトドア派
- 子どもの運動会や屋外スポーツを本格的に残したい方
野鳥や航空機撮影時に大砲のような超望遠レンズを必要とせず、手持ちで軽快に撮影ができるはず。
お子さんの運動会でも、観客席からピントを合わせ続け、わが子の活躍をしっかり残せるでしょう。
本格望遠撮影を手軽に楽しめる機動力が高い一台

SONY RX10 V(DSC-RX10M5)は、「近距離から超望遠までを簡単に撮影できる機動力が高い1台」に仕上がっています。
「超望遠撮影を始めたいけれど、重いレンズを揃えるのはハードルが高い」「週末の旅行や子どものイベントで使ってみたい」という方に、ぜひおすすめです。
実際に手に取って、その機動力と描写力をフィールドで体感してみてはいかがでしょうか。
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