HTC(エイチティーシー) VIVE Flow VRゴーグル 99HASV006-00

結論としては、初心者がお試しに借りるものではない、ということ。
自分がVRゴーグルを使用する目的は
１）Insta360で撮影した動画や静止画を見ること
２）Googleマップの360度ストリートビューを見ること
たったこの2つ。ゲームは全くしない。
しかし、自分の環境ではいずれも達成できなかった。

セットアップはさほど難しくない。アップデートもスムーズにいった。最初から分かっていたことだが、Google PixelはMiracastを対応していないので、コントローラーとしては使えるが、ミラーリングは全く不可。そこで、少し古いGalaxy A7でやってみた。

コントローラーとしては問題なく動作するが、Galaxy A7本体でさえスムーズに再生される360度動画が、vive flowではほぼ再生できない。画質を最低まで落としてようやくスムーズに再生できたが、画像は粗すぎだし、vive flowの動きには連動せず、スマホを一緒に動かさないといけない。しかし、スマホはコントローラーとして使っているときは操作ができないので、別の動画にしたかったり、巻き戻しや早送りをしようと思っても非常に煩雑。というのも、コントローラーのレーザーが当たっているところをタップしてもちゃんと反応しないのである。セレクトは左側のはずなのに、右になったり左になったり、最終日にはどこをタップしてもメニューが出る始末。とても使えたものではなかった。
では、YouTubeなら360度動画を再生できるのか？
vive browserでYouTubeを開いて視聴すると、360度再生できるものとできないものがある。いわゆる全天球型映像は1度だけ見られて非常に感動したが、次に再生しても大画面になるだけで全天球型にはならない。
しかも、同じ動画でも、できたりできなかったりする。それが一体なぜなのか、どこをどう操作したら変わるのか、いろいろ調べて回って1週間ずっと格闘したが、結局分からずじまい。ほとほと疲れた。
せめてローカルにファイルを保存すれば360度で見られるかと、一縷の望みをつないでパソコンからファイルを移したが、「エラーコード100」を吐いて再生できない。「エラーコード100」は「容量不足でログファイルが作れない」ということらしいのだが、たった2Gbyteの短い動画1本をローカルに上げただけなのに容量不足とは⋯。
２のGoogleのストリートビュー（GoogleEarthVR）については、そもそも対応していないらしい。vive Portとかいうところにあるアプリ（？）は貧弱で、世間一般によく使われているものが果たしてあるのか？

あと、スマホコントローラーが思うように動いてくれないのでハンドジェスチャーも試してみたが、めちゃくちゃな反応で、使い物にならなかった。
音は、自分には非常に心地よかったが、それだけだった。

360度動画ではなく、目の前にある大画面スクリーンと割り切ってYouTubeを観る程度の用途なら迫力はあると思う。だが、それならもっと安いスマートグラスでも良いのでは⋯？
まあ、熟練者がおもちゃとしていろいろ試してみる分にはいいかも知れないが、自分のような初心者の素人が扱えるシロモノではないと断言する。これをレンタルするくらいなら、別のところでMetaQuestをレンタルすることを強く勧める（自分も本当はMetaQuestをレンタルしたかったものの、Rentioで取り扱いがなかったので仕方なくこれを選んだのだが、完全な失敗だった）。

故障品が来て使えなかった

レンタルであってもひどい性能でした。とにかく何もできません。