Conclusion PS-12VR リザーブ電源

名機A-10の思想を受け継ぎ開発された，音楽を奏でるための電源ユニット

PS-12VRはリザーブ電源を搭載したオーディオ用シリーズレギュレーターです。

リザーブ電源はNECホームエレクトロニクスが1983年に開発したステレオアンプA-10で開発，搭載された電源です。採算度外視の物量が投入されたA-10は定価からは予想できない音の良さと，それに関連して，搭載されていた電源，「リザーブ電源」が話題となったアンプでした。その伝説は多くのA-10ファンにより今でも語り草となっています。

本機PS-12VRはそのリザーブ電源を現代に実現，当社製ハイブリッド真空管アンプ「A-10SG TUBE」の電源として、または12Vで動作するオーディオ機器の電源としてご利用頂けます。

リザーブ電源

リザーブ電源では、左のコンベンショナル電源の欠点を補う形で、メインコンデンサを充電するためのコンデンサ（リザーブコンデンサ）を実装しています。

そのため、コンデンサを充電するために発生する変動電流をコンベンショナル電源と比較して3分の1に抑えることができます。

PS-12VRではコンデンサの充電特性と聴感試験よりメインとリザーブコンデンサの組み合わせを選定しています。

三点脚とアルミ削り出しパネル

A-10で培われたメカニカルグランドコンストラクションの思想を受け継ぐ筐体設計。脚も三点構造、フロントパネルはアルミ削り出しでアルマイト加工をするなど、高級オーディオ機器として通用する作りをしています。

筐体板金の製造、塗装、本機の組み立てや試験など全て日本国内（パネルは川崎市、筐体から組み立ては横浜市）で製造されたメイドインジャパンの逸品です。

真鍮スパイク

より多くの設置環境において理想的な構造特性を得られるよう、本機の脚はスパイク構造になっています。設置した面にキズをつける可能性があるので、一応、キズ防止フェルトが同梱されていますが、可能な限り、他の機器の振動の影響を受けない堅く、磁性のない素材の面に設置してください。