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2020年2月19日、日本発売が発表された「ルンバ s9+」。
ルンバ s9+は見た目から従来のルンバとは異なり、これまで苦手だった壁際や角までしっかり掃除できるD字型の形状になりました。
「これが本当にあのルンバ?」と驚きを隠せない方も多いでしょう。
さらに、従来の40倍の吸引力と30%長くなったデュアルアクションブラシで、圧倒的な掃除性能を実現。ブラーバ ジェット m6との連携やクリーンベースでの自動ゴミ捨ても可能。
一気に進化の階段をかけのぼったルンバ s9+を実際に使って、写真と動画で詳しくレビューしていきます。
もくじ
新型「ルンバ s9+」の特長
2019年3月のルンバ i7+の発売から約一年…待望のルンバ s9+が2020年2月に発表となりました。
ルンバ s9+は、これまでのルンバとは全く別物の「進化した唯一無二のルンバ」です。
D字型の形状で壁際や隅の掃除に強く、吸引力も従来の40倍と、清掃能力が格段にレベルアップ。
間取りを記憶し効率的に掃除できるImprint スマートマッピング、自動でゴミ捨てをしてくれるクリーンベース、床拭きロボットブラーバ ジェット m6との連携など、従来ルンバの上位モデルに搭載されている機能もすべて網羅しています。
現在のロボット掃除機技術が全部盛りになっていて、もはやロボット掃除機の完成形と言っても過言ではないかもしれませんね。
そんな大注目のルンバ s9+の特長について、実機とともに解説していきます。
同梱品一覧
- ルンバ本体、バッテリー(内蔵)
- クリーンベース、電源コード
- 交換用ダストカットフィルター×1
- 交換用コーナーブラシ×1
- 交換用紙パック×1
進化したD字型で隅々まで強力清掃
見た目でわかるルンバ s9+の明らかな進化が、従来の円形を脱却したD字型のフォルム。
これまでのルンバは円形でブラシが届かない場所があるため、どうしても壁際や部屋の隅までは掃除しきれないケースもありました。
新しくD字型になったルンバ s9+は、本体前面の直線部分が隅にもぴったりフィット。円形のロボット掃除機が苦手とする部屋の隅のゴミまでしっかりと吸引することができます。
D字型は狭い場所での動きづらさがデメリットでしたが、奥行まで感知できる高性能なセンサーと高度なシステムを搭載することによって、動きの効率化に成功したそうです。
部屋の隅々まで強力に掃除できるように進化したルンバ s9+。
弱点を克服するために、初号機から長く続いた「ルンバ=円形」という常識を捨てたのです。並々ならぬ開発への情熱を感じますね。
40倍の吸引力!清掃能力が飛躍的に向上
ルンバシリーズは、これまでも清掃能力は十分に高いと言われてきました。ですが新しいルンバ s9+は、それを遥かに上回る清掃能力となっています。
ルンバ s9+には新しく大型のモーターを搭載し、ベーシックなルンバ600シリーズと比べて約40倍の吸引力を実現。
ルンバ i7+の吸引力10倍でも十分すごいと思っていたところに、40倍という数字が出てきたのは衝撃ですね。
サイドブラシは従来の3本から5本に増加。コシの強い短めのブラシで、隅のゴミをかき込む力もUPしました。
ゴム製デュアルアクションブラシも30%長くなったことで、ゴミの取り残しが激減しています。
パワーブースト機能も搭載
さらに、ルンバ s9+にはカーペットの上で自動的に吸引力を高めて繊維の奥まで掃除してくれるパワーブースト機能も搭載。
従来機種ではルンバ 980のみに搭載されていた「カーペットブースト」と同様の機能で、今回待望の復活&吸引力もパワーアップしました。
フローリングからカーペット・ラグまで、様々な床に対応して強力に清掃できるロボット掃除機となっています。
静音モードも選べる
高い清掃能力がさらに強化される一方で、静音モードが選べるようになったのも、ルンバ s9+の進化です。
掃除する時間帯やお家の環境に合わせて、清掃モードを選べます。
間取りを記憶しスマホから掃除設定
ルンバ s9+には、最大10パターンまで間取りを記憶できる賢い頭脳も搭載。
進化したナビゲーションシステム「Imprint スマートマッピング」では、センサーとカメラを使って家全体の間取りを把握し、スマホアプリから掃除結果の地図を確認することができます。
間取りを覚えたルンバは、動きをどんどん効率化。最短ルートで部屋ごとに掃除するので、掃除時間も短縮されていきます。
指定したエリアのみの掃除や進入禁止エリアの設定、曜日別に掃除する部屋をスケジュール設定もできて、家中の掃除をどんどん効率化していくことが可能です。
さらに最新版のアプリにはAI機能も搭載され、ライフスタイルに合わせた掃除スケジュールや花粉・ペットの換毛期といった季節ごとの掃除方法など掃除最適化の提案もしてくれます。
もはや掃除のことを忘れて何もしなくても、勝手にロボット掃除機が家をキレイに保ってくれる時代になったなんて…感動ですね。
自動ゴミ捨て機能
ルンバ s9+には、ルンバ i7+と同様「自動ゴミ捨て」機能も搭載。
ルンバ s9+の充電器(クリーンベース)には、ルンバ本体のゴミを集めるための紙パックがセッティングされていて、掃除が終わったら自動でゴミを吸い上げて収集してくれます。
従来はルンバ本体のダストボックスは毎回の掃除後にゴミ捨てが推奨されていましたが、ルンバ s9+なら
最大1年分*のゴミを溜めておける
* 日本のクリーンベースユーザーの清掃結果より算出。全ての家庭環境において、期間を保証するものではありません。交換用ランプが点灯する前に誤動作や異臭に気づいた場合は、交換することをお勧めします。
クリーンベースの紙パックは取り出すと同時にフタがしまるので、まるごと捨てるだけ。手軽で衛生的にゴミを処理することができます。
クリーンベースはi7+よりも進化
ルンバ s9+のクリーンベースの形状は、前モデルのルンバ i7+とは異なります。吸引口の位置や形状が違っていて流用はできませんのでご注意ください。
この吸引口の形状変更によって、ダストボックスとクリーンベースの密着度が向上。
これにより、花粉やカビなどを空気中に逃がすことなく、クリーンベース内に99%アレルゲンを封じ込めることができるようになりました。
本体ダストボックスのお手入れも楽になった
ルンバ s9+本体のダストボックスも、従来のものから形状が変わっています。
従来のダストボックスは半円形で、側面からゴミを捨てるタイプ。取り出し口が小さいため、ゴミ捨てがしづらいという声もありました。
しかし新しいルンバ s9+のダストボックスは従来よりも円形に近く、ワンプッシュで底面がパカッと大きく開く形状。フィルターを外せば水洗いも可能です。
クリーンベースのおかげでダストボックスのお手入れ頻度は減少するものの、新しいダストボックスでお手入れが楽になったのは嬉しいポイントですね。
ブラーバ ジェット m6との連携清掃
ルンバs9は、高機能な床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」との連携も可能です。
事前に連携設定しておくことで、ルンバの吸引掃除完了後に自動でブラーバが起動して床の拭き掃除を始めてくれます。
ルンバでゴミの吸引をした後にブラーバで床を水拭きすることで、素足で過ごしても気持ちいいピカピカの床になります。
ルンバ s9+とブラーバ ジェット m6の2台があれば、面倒な床掃除は完全にロボット任せでOK。放っておいても床のキレイが保てます。
ブラーバ ジェット m6の詳しいレビュー記事
7/26新発売!新型「ブラーバ ジェット m6」解説!ルンバ連携や気になる口コミ,デメリットを徹底調査しました – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ルンバ s9+を実際に使って実力を検証
ここからは実際に「ルンバ s9+」を使ってその実力を詳しくレビューしていきたいと思います。
疑似ゴミを設置し清掃テスト
まずは、本当にルンバ s9+で壁際や隅々まで掃除ができるのか?検証してみました。
5ヶ所に疑似ゴミ(コーヒーの粉)を設置し、通常の「徹底的に清掃」モードで掃除してもらいます。
清掃中の様子
ルンバ s9+が清掃している様子を、まずは動画でご覧ください。
さすがの吸引力で、ほぼ一度の走行で吸い残しなく掃除できていますね。
この動画の後も、さらに丁寧に仕上げ走行をしてわずかに残ったゴミを回収。約9分間で掃除終了となりました。
清掃ビフォーアフター画像
掃除終了後の結果がこちらです!
まずは、難易度低めの通常エリア。
こちらは難なくクリアしていますね。こういった広い場所の掃除なら、通常の丸いルンバでも十分に対応可能です。
続いて、少し難易度が高めの壁際。
…さすが壁際・隅に強いルンバ s9+の実力は伊達じゃないですね!壁際のゴミもしっかりと吸引してキレイになっています。
こちらは階段付近のちょっとした角。
壁際+角のコンボでちょっと難しいかもな…と思っていたのですが、D字の直線部分で丁寧に角を掃除してくれました。
玄関の角部分。
フローリングの溝に若干細かい粉が残ってしまいましたが、丸いルンバでは難しい場所もここまでキレイに掃除することができました。
玄関の段差ギリギリのゴミは最難関だったようです。
段差から落下しないよう走行するため掃除が難しいようで、粒が若干残っていますが元々のゴミの量を考えると十分な水準ではないでしょうか。
壁際・隅の掃除の様子
ルンバ s9+を実際に使ってみて、部屋の角を掃除するときの動きが賢く感心しました。
動画を見るとわかりやすいかと思いますが、部屋の角に到達すると右前のサイドブラシをグッと押し付けるように動いています。
この動きは従来の丸いルンバには見られなかったので、おそらく角の掃除に強くなるようにルンバ s9+独自で調整されているのでしょう。
騒音計で稼働音テスト
最後に、騒音計で稼働音を検証しました。
ルンバ s9+は吸引力が3段階に調整できるのですが、やはり最大の吸引力ではかなり音が大きく感じました。騒音計の数値も69~71dBと高くなっています。
在宅中に稼働させる場合は、59~61dB程度で比較的静かな静音モードがおすすめです。
クリーンベースでの自動ゴミ捨て時の稼働音
自動ゴミ捨て時の稼働音も測定してみました。
こちらは意外なことに、体感でもわかるほど従来のルンバ i7+やルンバ i3+のクリーンベースよりも音が静かになっていました。
騒音計の数値は70~73dB程ですが、耳につくような甲高い音が軽減されているためそこまで騒がしくは感じませんでした。
ダストボックスとクリーンベースの密着度が向上したことで、音も抑えられたのかもしれませんね。
ルンバ s9+とルンバ i7+の違い
ルンバ s9+は圧倒的な進化を遂げているので、従来シリーズの最上位モデル「ルンバ i7+」とは全く別の新しいロボット掃除機と考えても良さそうです。
とはいえ、自動ゴミ捨て機能やブラーバとの連携などルンバ i7+と共通の機能も多いので、違いは気になるところだと思います。ご自身の希望に合ったルンバを選ぶために、2機種の機能を比較してみましょう。
なお、2機種を実際に使った詳しい比較についてはこちらの記事をご覧ください。
「ルンバ s9+」と「ルンバ i7+」を実際に使って比較!ルンバ頂上決戦、勝つのはどっち!? – Rentio PRESS[レンティオプレス]
清掃能力はs9+が圧倒的に高い
ルンバ s9+とルンバ i7+の最大の違いは、清掃能力です。
ルンバ s9+は隅々まで掃除できるD字型形状で、吸引力はスタンダードモデルの40倍。デュアルアクションブラシも30%長くなり、サイドブラシの本数も3本から5本に増えています。
さらに、カーペットの上で自動で吸引力をアップさせる「パワーブースト機能」も、s9+のみに搭載です。
型番 | s9+ | i7+ |
---|---|---|
形状 | D字型 | 丸型 |
吸引力 | 40倍 | 10倍 |
メインブラシ | ゴム製デュアルアクションブラシ(30%ワイド) | ゴム製デュアルアクションブラシ |
サイドブラシ | 5本 | 3本 |
パワーブースト | ○ | × |
s9+はクリーンベースやダストボックスも高性能化
ルンバ s9+は、クリーンベースやダストボックスの性能も向上しています。
クリーンベースには、新しくアレルゲンを99%閉じ込める機能を搭載。本体のダストボックスは、ワンタッチでパカッと大きく開いてお手入れしやすい形状になりました。
型番 | s9+ | i7+ |
---|---|---|
クリーンベース99%アレルゲンカット | ○ | × |
大きく開くダストボックス | ○ | × |
価格はi7+のほうが安い
価格に関しては、s9+よりもi7+のほうが約4万円安くなっています。
i7+でも十分高機能なのですが、「ルンバの最高傑作」を体感したいなら4万円を払ってでもs9+の方を選ぶことをおすすめします。
型番 | s9+ | i7+ |
---|---|---|
公式販売価格(税込) | 186,780円 | 142,868円 |
ルンバ i7+の詳しいレビュー記事はこちら
最高峰ルンバ i7+写真付レビュー!2つの新機能,口コミ,デメリットを徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
最高峰の「ルンバ s9+」で豊かな時間を手に入れよう
ルンバ s9+は、従来モデルと比べて機能が飛躍的に向上した新しいルンバです。
機能の進化も革新的なのですが、細部のつくりや素材感など一つ一つにこだわりが感じられ、「最高のものを使っている」という精神的な満足感を得られるロボット掃除機となっています。
購入に踏み切るには勇気がいりそうですが、一度ルンバ s9+との生活を体験したら、手放せなくなってしまうことでしょう。
ぜひいち早くルンバ史上最高傑作を手に入れて体験してみてはいかがでしょうか?
ルンバ s9+(類似品)はレンタルもできる
「ルンバ s9+が気になるけど、いきなり購入はちょっとハードルが高い…」という方は、公式レンタルの活用がおすすめです。
家電レンタルサービスRentio(レンティオ)では、ルンバ s9+を購入せず、月額料金で気軽に利用することができます。
契約期間中は無償修理保証つきで、3年継続したらそのまま自分のものに。どうしてもお家の環境に合わなかったら6ヶ月で返品もできるので、安心して使い始めることができます。
もちろんルンバ s9+以外のルンバもレンタル可能です。レンタルできるルンバの種類や価格については、こちらからチェックしてみてください。
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