電気圧力鍋5機種でチャーシュー作り比べ!美味しい・面倒くさくない・使 い方かんたんな一台を探せ
更新日2022/04/21
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材料を入れてボタン一つでほったらかし調理ができる「電気圧力鍋」。おうち時間が長引く今、注目を集めているキッチン家電です。
今まさに電気圧力鍋の購入を検討中!という方は多いと思いますが、「買ったけど使いこなせなかった」「お手入れがめんどくさい」「大きくて場所をとる」など、デメリットを耳にすることも多いので悩んでしまいますよね。
そこで今回は、人気の電気圧力鍋5機種ティファール クックフォーミー、アイリスオーヤマ 、パナソニック、シロカ おうちシェフ PRO、象印 煮込み自慢を実際に使用。
チャーシューを作りながら、初心者におすすめの美味しい・めんどくさくない・使い方もかんたんな電気圧力鍋を探してみたいと思います!
もくじ
人気の電気圧力鍋5機種の特徴を紹介
時短&ほったらかしで調理ができることで注目のキッチン家電「電気圧力鍋」。
今回は、電気圧力鍋のなかでも人気が高いこちらの5機種を実際に使用しました。
まずは、それぞれの特徴をおさえておきましょう。
ティファール クックフォーミー 3L CY8708JP
クックフォーミー CY8708JPは、ティファールの電気圧力鍋「クックフォーミー」シリーズのコンパクトタイプです。
最高70kPaの圧力調理・煮込み調理・無水調理・炒めなど幅広い調理方法が使用可能。210の多彩な内蔵レシピを搭載していて、本体ディスプレイで調理方法をガイドしてくれるので、料理が苦手な方にもおすすめです。
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アイリスオーヤマ 2WAYタイプ 4L PC-MA4
アイリスオーヤマの電気圧力鍋 PC-MA4は、電気卓上鍋としても使える2WAYタイプ。
最高70kPaの圧力調理の他に、無水調理・炒め・30~100℃の低温調理・予約調理まで可能。多機能な割に低価格で、高コスパな電気圧力鍋です。
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パナソニック SR-MP300
パナソニックのSR-MP300は、容量3Lのコンパクトなボディで狭いキッチンにも置きやすい電気圧力鍋です。
シンプルながら、最高70kPaの圧力調理・煮込み・無水調理・低温調理・保温など必要な機能をおさえている安定感のある電気圧力鍋です。
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シロカ おうちシェフ PRO SP-2DP251
シロカのおうちシェフ PROは、幅をとらないシンプルなデザインと最高95kPaの高圧力に自動減圧機能、多彩なオートメニューが特徴の高機能な電気圧力鍋です。
圧力調理以外にも、無水調理・蒸し・炊飯・スロー調理など様々な調理方法に対応しています。
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象印 煮込み自慢 EL-MB30
象印の煮込み自慢 EL-MB30は、炊飯器のような見た目と使い勝手が特徴の電気圧力鍋です。
最高20kPaと低めの圧力でじっくりと煮込む圧力調理が特徴で、無水調理・低温調理・予約調理・65種類の内蔵レシピなどバランスの良い機能を搭載しています。
電気圧力鍋でのチャーシューの作り方
さっそく圧力調理の代表メニューであるチャーシューを作りながら電気圧力鍋5機種を使い比べてみたいと思います。
まずは、今回作ったチャーシューのレシピをかんたんにご紹介しましょう。
材料は、似たようなサイズの豚かたまり肉、長ネギ、調味料(酒・醬油・砂糖・生姜・ニンニク)を用意。
肉が縮まないように焼き目をつけたら、内鍋にネギと調味料を投入します。
アルミホイルで落とし蓋をして、加圧20分に設定して圧力調理スタート。
…以上です!とてもかんたんですね。
ボタンを押したらあとは待つだけなので、完成までの待ち時間で電気圧力鍋5機種の使い勝手について比較してみたいと思います。
実際に使ってわかった電気圧力鍋 8つの違いを比較
電気圧力鍋でチャーシューを作っていると、機種によってかなりの違いがあることに気付きました。
今回実際に5機種を使い比べてわかった8つの違いについて、まとめました。
こちらの8項目は使い勝手を左右するポイントとなりますので、自分にとってどこが重要か?ぜひ考えてみてください。
1. サイズと容量
まず電気圧力鍋本体のサイズを比べてみましょう。
今回使用する5機種は、いずれも容量2~4Lの比較的コンパクトなタイプ。1~3人程の少人数向きの電気圧力鍋となっています。
写真で比較してもわかるように、本体の大きさには機種によって差があります。とくに左右に持ち手がある形状だと幅が広くなるので、場所を取ってしまいます。
このなかでは、左右に持ち手がない「シロカ おうちシェフ PRO」が幅を取らずコンパクト。そのぶん容量は少ないので、家族の人数と置き場所のバランスを考えて選ぶのがおすすめです。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
満水容量 (調理容量) | 3.0L (2.0L) | 4.0L (2.6L) | 3.0L (2.0L) | 2.4L (1.68L) | ? (1.5L) |
サイズ (幅×奥行×高さcm) | 32.4×31.4×26.8 | 32×31.8×23.2 | 29.2×27.8×27.0 | 24×26×27 | 29×37.5×25 |
2. ふた
電気圧力鍋のふたは、大きくスライド式とプッシュ式の2種類に分けられます。
ふたを回して開閉するスライド式は、丸ごとふたを取り外せて洗いやすいのですが、開閉に少し手間がかかります。一方、ふたが炊飯器のようにパカッと開くプッシュ式は、内ぶたしか洗えませんが開閉のしやすさがメリットです。
より手軽なのはプッシュ式ですが、いずれも慣れてしまえばそこまで大変ではないでしょう。
また、電気圧力鍋ではとくにふたのお手入れに手間がかかります。
細かい部品が多いと洗う手間が増えてしまうので、面倒くさがりな人にはなるべく細かい部品が少ないものがおすすめです。
こちらが内鍋以外の部品の写真です。事前に確認しておきましょう。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
ふた | プッシュ式 | スライド式 | スライド式 | スライド式 | プッシュ式 |
3. 内鍋
電気圧力鍋の内鍋にも、それぞれ特徴があります。
内鍋の素材は、表面加工があるものとステンレス製のものがあります。
汚れがこびりつきづらく洗いやすいのは表面加工がされているタイプで、とくに「T-fal クックフォーミー 3L」の内鍋は底面が凹凸になっていてお手入れしやすくなっています。
また、持ち手がついている内鍋だと調理後すぐに素手で取り出すことができるので、使い勝手も良くなります。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
内鍋 | セラミック加工 | フッ素加工 | フッ素加工 | フッ素加工 | ステンレス |
内鍋の持ち手 | ○ | – | – | – |
4. 電源コード
使い方や設置場所によっては、電源コードの仕様も重要となってきます。
調理後本体をそのまま食卓に出して卓上鍋として使いたい場合は、一体型のものよりも着脱式のマグネットプラグが便利。
また、コンセントの位置が電気圧力鍋の設置場所から遠い場合は、コードの長さが足りるかどうかも確認しておきましょう。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
電源コード | 着脱式 | 着脱式 (マグネット) | 一体型 | 着脱式 | 着脱式 (マグネット) |
コード長さ | 1.5m | 2.0m | 1.0m | 1.2m | 1.9m |
5. ディスプレイ・ボタン操作
ディスプレイ表示やボタン操作に関してはシンプル~多機能まで様々ですが、どの機種も使いやすさは慣れ次第でしょう。
5機種すべて実際に使ってみましたが、いずれもマニュアルモードであれば説明書を読まなくても直感的に操作できました。
ただし、オートメニューに関してはディスプレイに日本語でメニュー名が表示されるもののほうが便利。
調理方法まで日本語で表示されるのは「T-fal クックフォーミー 3L」のみなので、オートメニューをよく使うならこちらがおすすめです。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 日本語 | 数字 | 数字 | 数字 | 数字 |
オートメニュー | 210 | 6 | 7 | 83 | 65 |
6. 炒め機能
フタをあけた状態での炒め調理機能は、あると便利な機能です。圧力調理後に汁気を煮詰めたり、材料を炒めてから圧力調理で煮込んだりもできます。
今回のチャーシュー作りでは、肉が縮まないように事前に焼き目をつけるのに炒め機能を使いました。
炒め機能のない電気圧力鍋だと、最初にフライパンで焼き目をつけてから圧力鍋に移す必要があるため手間と洗い物が増えてしまいます。
作りたい料理によっては、炒め機能は必須の機能ともいえるでしょう。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
炒め | ○ | ○ | × | ○ | × |
7. 圧力弁の調整
電気圧力鍋には、圧力弁の開閉を手動で切り替えるタイプと自動で調整してくれるタイプがあります。
手動タイプだと、圧力調理時には「密封」・それ以外の通常の加熱調理時には「排気」と毎回手作業で調整が必要になります。
たいした手間ではないのですが忘れがちな手順なので、忘れっぽい人は自動調整タイプのほうがいいかもしれませんね。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
圧力弁 | 自動 | 手動 | 手動 | 手動 | 自動 |
8. 自動減圧機能
圧力調理では予熱→加圧→減圧という工程が必要で、予熱と減圧に意外と時間がかかります。
通常の減圧工程では徐々に自然と圧力が下がるのを待つのですが、自動減圧機能がある電気圧力鍋だと圧力調理後の減圧を一気におこなうことができます。
時短を求める方には、この自動減圧機能付きの電気圧力鍋がおすすめです。
T-fal クックフォーミー 3L | アイリスオーヤマ 4L | パナソニック SR-MP300 | シロカ おうちシェフ PRO | 象印 煮込み自慢 | |
---|---|---|---|---|---|
自動減圧 | ○ | × | × | ○ | ○ |
電気圧力鍋 比較一覧表まとめ
ここまでの使い勝手に関する違いをこちらの比較一覧表にまとめました。
使いやすさを重視して電気圧力鍋を選びたい方は、ぜひこちらを参考にしてみてくださいね。
完成したチャーシューを食べ比べ
約1時間後…すべての圧力調理が終了しチャーシューが出来上がりました!
ドキドキしながらふたを開けてみます。
アルミホイルの落とし蓋を外すと、煮汁に浸かっていない部分は色付きが薄め。
ですが、裏返すとかなりいい感じに煮込まれています。
切り分けて盛り付けたら…
完成です!
まるで料理本の表紙のような出来映え。とても美味しそうです。
チャーシューを半分に切った状態で順番に並べた写真がこちら。
あきらかに断面の色が違うのは、象印のチャーシューです。象印だけ圧力が20kPaと低めなのが影響していそうですね。
味や食感にはどのような違いがあるのでしょうか?それぞれのチャーシューを10名ほどのメンバーで食べ比べてみます。
ティファール クックフォーミー 3L
まずはティファール クックフォーミーで作ったチャーシューです。
完成直後に食べた時はややかための食感でしたが、しばらく煮汁につけて保温したあとは味がしっかりと染み込んでやわらかくなりました。
肉を食べている!という満足度が高く、とくに脂身の部分に肉のうま味を感じられる美味しいチャーシューでした。
アイリスオーヤマ 2WAYタイプ 4L
次に、アイリスオーヤマの電気圧力鍋で作ったチャーシューを試食します。
切った瞬間にジュワっと肉汁が溢れてきて、とくに煮汁に浸かっていなかった上半分がやわらかい切り心地でした。
直後に食べてみると想像よりはパサつきを感じる食感でしたが、しばらく保温した後に食べるとしっかりやわらかく肉のジューシーさを感じられる仕上がりになりました。
パナソニック SR-MP300
続いて、パナソニック電気圧力鍋のチャーシューです。
とくに完成直後のやわらかさとしっとり感で高い評価を集めました。
味のしみこみはやや薄いものの、脂身ではない部分までやわらかくしっとりしています。
保温後も、味がしっかりしみこんで肉の質感がキープされていました。
シロカ おうちシェフ PRO
こちらはシロカ おうちシェフ PROで作ったチャーシューです。
完成直後はややパサつきを感じるものの、比較的味のしみこみが良くやわらかくなっていました。
保温後は、さらに味がしみこんでしっとりした食感に。肉自体の美味しさも感じられる仕上がりでした。
象印 煮込み自慢
最後に象印 煮込み自慢で作ったチャーシューを試食。
切った瞬間に肉汁が溢れて、やわらかい切り心地。断面の見た目からも、他のものとは違いを感じます。
完成直後でもしっとりやわらかく味も中までしみこんでいて、文句なしの美味しさ!保温後もやわらかさ・味のしみこみともに素晴らしい仕上がりでした。
実際に使ってわかった最強の電気圧力鍋とは!?
ここまで5機種の電気圧力鍋で実際にチャーシューを作り比べた結果をまとめました。
美味しさ・かんたんさ・お手入れの手軽さ、それぞれのおすすめ電気圧力鍋はどれなのでしょうか?
チャーシューの美味しさは「象印 煮込み自慢」が最高だった
5機種で作ったチャーシューを食べ比べたところ、煮汁に浸けて保温した後の味に関してはどれも「美味しい!」と高評価でした。
ただ、完成直後のチャーシューの仕上がりについては、やわらかさ・しっとり感・味のしみこみすべての完成度が高い「象印 煮込み自慢」に人気が集まる結果となりました。
その要因としては、象印の圧力が最高20kPaと低いことが考えられます。
今回は全機種共通で「加圧20分」の圧力調理をしましたが、象印以外の4機種だと最高70~95kPaで圧力調理をするため加圧時間が長すぎたのかもしれません。
加圧時間はお好みで調整できるので、他4機種ではさらに時短でも美味しいチャーシューを作れそうですね。
お手入れは「パナソニック SR-MP300」がめんどくさくない
お手入れに関しては、「パナソニック SR-MP300」が楽でした。
内鍋はフッ素加工で汚れがこびりつきづらく、分解清掃する部品もふた・パッキン・おもり・ノズルキャップ・露受けのみと少なめです。
面倒くさがりの方には、お手入れの手間が少ないパナソニックの電気圧力鍋がおすすめです。
詳しいレビューはこちら
Panasonicの電気圧力なべ「SR-MP300」使用レビュー!手軽に本格調理ができる一台! – Rentio PRESS[レンティオプレス]
使い方がかんたんなのは「ティファール クックフォーミー」
使い勝手については、もっとも初心者向きの操作性だったのは「ティファール クックフォーミー」でした。
日本語表示のディスプレイでオートメニューを使いやすく、内鍋もこびりつきづらいセラミック加工&持ち手つき。プッシュ式のふたに、切り替え自動の圧力弁を搭載。炒め機能も使えるので、通常の鍋感覚で使うことができます。
利便性をアップさせるための機能が充実しているので、はじめての一台として間違いない電気圧力鍋といえるでしょう。
詳しいレビューはこちら
待望の小型「T-fal クックフォーミー 3L」使用レビュー!使ってわかった魅力と注意点とは – Rentio PRESS[レンティオプレス]
自分に合った電気圧力鍋で圧力調理を楽しもう
人気の電気圧力鍋5機種を使ってチャーシューを作り比べてみて、「どれも大差ないだろうな」という予想に反して使い勝手やチャーシューの仕上がりに大きな違いが出たことには驚きでした。
チャーシューの味に関しては、味付けや調理工程、加圧時間など、まだまだ研究の余地がありそうです。
ぜひ自分のライフスタイルに合った使いやすい電気圧力鍋を手に入れて、理想の味を追求してみてくださいね!
電気圧力鍋はレンタルで試せる
「実際に使って電気圧力鍋の味や使い勝手を試してみたい!」という方には、購入前に電気圧力鍋をレンタルで試す方法もおすすめです。
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レンタルできる商品や価格については、こちらからご覧ください。
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