SIGMA 30mm F1.4 DC DN (Nikon Zマウント用) 実写レビュー【単焦点レンズ】
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一眼カメラメーカーの中でも特に歴史を誇り、厚いファン層を有するNikon(ニコン)。
ニコンでは、現在主力ラインナップとしてNikon Zシリーズを展開していますが、一眼レフ時代の様なサードパーティレンズメーカーの参入については、前向きではない反応を示してきました。
しかし、直近になってサードパーティレンズメーカーがNikon Zマウントへと参入する機会が増え、Fマウント時代にも圧倒的な支持を得ていたSIGMA(シグマ)もNikon Zマウントへと参入することが決定しました。
今回は、シグマにおけるNikon Zマウント参入のきっかけとなった3種の単焦点レンズのうち、「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」をご紹介していきます。
もくじ
実力派として人気を集めるシグマ
今回ご紹介していくSIGMA 30mm F1.4 DC DNは、サードパーティレンズメーカーであるシグマが開発した標準単焦点レンズです。
シグマは、古くからサードパーティレンズメーカーとして多くのユーザーに愛されてきたメーカーで、一眼レフ時代から愛用されていた方も少なくないのではないでしょうか。
かつては純正レンズより性能は劣るものの、低価格で購入することのできる存在として人気を集めていましたが、近年ではメーカーとしての技術力の飛躍的向上が著しく、純正レンズにも劣らないレンズが数多く誕生してきています。
まさに実力派として、プロフェッショナルの現場でも愛用されるほどの存在になったシグマのレンズは、今やどのユーザーにとっても有力な選択肢となる存在です。
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シグマが初めて参入するNikon Zマウント
シグマはこれまでミラーレス一眼の中でもSONY EマウントやLマウント、富士フイルムXマウントを中心にレンズを展開してきましたが、今回はじめてNikon Zマウントへと参入することになりました。
今回シグマでは、Nikon Zマウント参入において3種類の単焦点レンズを用意し、16mm F1.4 DG DN、30mm F1.4 DG DN、56mm F1.4 DG DNが発売となりました。
今回ご紹介していくのは、その3種類の中でも標準域の画角を採用したSIGMA 30mm F1.4 DG DNで、APS-Cセンサー専用のレンズとなります。
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外観レビュー
ニコンのAPS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼モデルは、小型軽量モデルが中心となっていますが、まずはSIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryがどれほどの携帯性を実現しているのか、外観面をレビューしていきます。
軽くて小さい携帯性の良さ
SIGMA 30mm F1.4 DG DNは、片手に収まる小さいサイズ感が特徴的です。
長さは75.3mmとなっており、カメラに取り付けた際にもレンズが目立ち過ぎることはなく、バランスの取れたサイズ感であると感じました。
重さについても285gと、重いと感じることはない軽量化も実現しています。
日常の撮影においていくつかレンズを持ち歩きながら撮影を行うこともあると思われましたが、今回の作例撮影においてもSIGMA 30mm F1.4 DG DNの他に、16mm、56mmのレンズも持ち歩きながらの撮影でも全体的に負担に感じることはないサイズ感と重さを叶えていると感じました。
ボタン類が一切ないシンプルさ
今回ご紹介しているSIGMA 30mm F1.4 DG DNをはじめ、初のNikon Zマウント用レンズとして発売された3種の単焦点レンズは、非常にシンプルなデザインが採用されていることが特徴的です。
ボタンやスイッチは一切搭載されておらず、レンズ側で操作を必要とすることは、マニュアルフォーカス時のフォーカスリング調整くらいと言えるでしょう。
レンズ自体のデザインについても黒を基調とした落ち着きのあるデザイン性で、使うカメラを選ぶことはありません。
性能レビュー
ここからは、SIGMA 30mm F1.4 DC DN ContemporaryとNikon Z fcの組み合わせで撮影した作例をもとに、性能面についてご紹介していきます。
大分県で撮影した作例を中心に、SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの特徴を活かした作例もお楽しみください。
画面四隅まで鮮明な解像力
シグマのレンズ伝統的にパキッとしたメリハリのある解像感が特徴的な仕上がりを実現します。
今回ご紹介しているSIGMA 30mm F1.4 DG DNもまさにシグマらしい描写力を体感することのできるレンズで、画像四隅まできめ細かな解像感が大きな魅力で、こちらの作例からもご覧いただけます。
特に自然を写す様なシーンですと、画面全体に細かな描写が求められる木々などが写り込みますが、中心部と比較して周辺部が大きく劣るようなことはありません。
ボケ表現は自然で柔らかく
開放F1.4という明るさが採用されたレンズだけに、ボケ表現についても自由自在です。
日中晴天時で絞り開放を使用することは困難と言えるほど、明るさに長けたレンズですが、ズームレンズでは出すことのできないボケ表現力も大きな魅力と言えるでしょう。
先ほど画面全体における抜群の解像力についてご紹介しましたが、ピントが合った部分は解像力が感じられ、それ以外のボケの部分に関しては自然で柔らかなボケ表現が特徴的です。
パキッとした仕上がりを得意とするシグマですが、対照的に柔らかさを感じられるボケ味も単焦点レンズだからこその表現力と合わせて魅力的な性能となっています。
風景写真やスナップ写真に最適な画角
SIGMA 30mm F1.4 DG DNは、APS-C専用モデルであり、ニコンの場合DXフォーマット用のレンズとなります。
そのため、35mm換算での焦点距離は45mmとなり、フルサイズ一眼に50mmの単焦点レンズをつけた際の画角とほぼ同じとなります。
まさに単焦点レンズとして王道な画角であり、風景写真やスナップ写真、ポートレートにおいて最適な画角となります。
今回、16mm、30mm、56mmを同時に持ち歩いて取り換えながら作例撮影を行いましたが、結果的にこの30mmが一番使用する頻度が高かったと記憶しています。
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SIGMA 30mm F1.4 DC DN × Nikon Z fc
今回の作例撮影で使用したカメラボディは「Nikon Z fc」
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製品仕様表
| モデル名 | SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary |
|---|---|
| 焦点距離 | 30mm |
| 明るさ | F1.4 |
| レンズ構成 | 7群9枚 |
| 絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 30cm |
| 最大撮影倍率 | 1:7 |
| 最小絞り | F16 |
| 手ぶれ補正効果 | – |
| フィルター径 | φ52mm |
| 最大径 | φ70.0mm |
| 長さ | 75.3mm |
| 質量 | 285g |
Zマウントの可能性を広げる存在に
今回ご紹介してきたSIGMA 30mm F1.4 DG DN Contemporaryをはじめ、同時発売となった16mm、56mmと合わせてシグマはNikon Zマウントユーザーにとって新たな選択肢として可能性を広げてくれる存在になるでしょう。
SIGMA 30mm F1.4 DG DN Contemporaryは、まさに単焦点レンズの王道であるフルサイズ50mmに近い画角として、数ある単焦点レンズの中でも使いやすい画角であることも特徴的です。
そして、開放F1.4という驚異的な明るさを有していることから、ズームレンズでは撮影することのできない表現力や、APS-Cセンサー搭載モデルが苦手とする暗い撮影環境においても力を発揮してくれる1台となります。
気になるレンズはお試しも
今回ご紹介してきたNikon ZマウントのSIGMA 30mm F1.4 DC DN (Nikon Zマウント用)は、お試しで使ってみることもおすすめです。
レンズ購入は、一度に多くの出費となる大きな買い物となるため、誰しもが慎重な選択をするかと思います。
そこでカメラのレンタルサービスを購入前に活用することで、そのレンズの実力が自分に合っているかどうかを確認することができ、購入に対するリスクを大幅に減少させることができます。
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