SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN実写レビュー。ついに誕生したシグマ初RFマウント対応の標準ズームレンズ
更新日2024/11/13
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各レンズメーカーは、各カメラマウントに対応したレンズを開発していますが、これまでキヤノンのRFマウントについては、純正レンズ以外存在しない状況でした。
他のレンズマウントでは、様々なメーカーのレンズが充実している中、RFマウントだけは選択肢が少ない状況が続いており、他のレンズメーカー参入は長年期待されてきたことです。
そして遂にSIGMA(シグマ)がRFマウントへの参入を発表し、その記念すべき第一弾として「SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN」のRFマウント用が発売となりました。
APS-Cセンサー用のレンズであるSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNをEOS R7に装着して使用して撮影した作例とともにレビューを展開していきます。
もくじ
新しさへの挑戦を続けるシグマ
今回ご紹介していくSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNを開発したのは、レンズメーカーとして躍進を続けるSIGMA(シグマ)です。
シグマでは、各レンズマウントに対応するズームレンズや単焦点レンズの開発を行うメーカーで、長きに渡ってカメラ愛好家から愛される存在です。
近年では、特に品質にこだわった製品開発が心掛けられているだけでなく、斬新なコンセプトとともに開発されたレンズも際立っており、常に新しさへの挑戦する姿勢が見られる、意欲的なメーカーとして注目を浴び続ける存在です。
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待望のRFマウント対応の標準ズームレンズ
これまでキヤノンが展開するミラーレス一眼RFマウントにおいては、純正レンズ以外にレンズメーカーがレンズを開発することができない状況が続いていました。
しかし、その長い沈黙を経てようやく初のRFマウント対応レンズとなったのが今回のSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNです。
APS-Cセンサー搭載モデル専用という制限は依然としてあるものの、キヤノンユーザーが待ちに待ったと言える純正レンズ以外の選択肢となり、今後のラインナップ拡大も楽しみになる期待の存在です。
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外観レビュー
手のひらサイズのコンパクトさ
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの外観面に注目してみると、第一印象は非常に小さくコンパクトなサイズ感であることです。
まさに手のひらサイズとも呼べるサイズ感は、持ち運びなど携帯性に優れたレンズです。
今回はキヤノンのRFマウントにおいてAPS-Cセンサー搭載モデルの最上位であるEOS R7に装着しましたが、更に小型、軽量かつ初心者向けであるEOS R50やR100といったモデルにもフィットするサイズ感です。
質量わずか300gの軽さ
大きさに比例して重さに関しても非常に軽量化を実現しており、質量はわずか300gとなっています。
手に持った感覚だけで軽いと思えるほどで、カメラボディと組み合わせた際にもコンパクトなだけでなく、重く感じることもないことから、一眼カメラにおけるデメリットの一つである携帯性の悩みを解決してくれる存在でもあります。
標準ズームレンズであることから、使用頻度も高くなる存在ですが、常に持ち歩いていても負担にならない点も大きなメリットとなります。
性能レビュー
28mmから80mm相当をカバー
今回ご紹介するSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNは、APS-Cセンサー専用のレンズとして、キヤノンRFマウントの場合は1.6倍の焦点距離が35mm換算での画角となります。
計算すると28mmから80mm相当の画角をカバーしており、標準ズームレンズとして一般的な画角となります。
フルサイズ向けのレンズで考えると24-70mmの規模感に近く、伝統的で日常的に使い勝手の良い焦点距離が採用されました。
コンパクトながらズーム全域で開放F2.8
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNにおける最大の特徴とも言えるのがズーム全域で開放F2.8の明るさを有していることです。
コンパクトなサイズ感を実現しているSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNですが、この携帯性と明るさを兼ね備えていることは、非常に魅力的なポイントです。
通常明るいレンズほど大きく、重くなる傾向にあることを考えるとコンパクトながらボケ味を活かせることや、暗い場所でなるべくISO感度を上げたくないAPS-Cセンサー搭載モデルにおけるアドバンテージとなり、標準ズームレンズの中でも選ぶ一つの理由になるほどです。
シグマらしいコントラストを感じる描写
これまでシグマで開発されてきたレンズは、SONY EマウントやLマウントを基調としてきたレンズが中心で、RFマウントに対応したレンズは初めてですが、キヤノンのカメラボディの特徴にもしっかりと順応した描写力を感じられます。
キヤノンのカメラボディでは、カラーバランスがソニーなどの他社カメラボディと大きく異なりますが、今回作例撮影に使用したEOS R7との組み合わせでは、バランスの良い発色とシグマらしいコントラストがしっかりと表現された美しい描写を感じられました。
シグマはEFマウントではおなじみの存在でしたが、RFマウントにおいても安定感を叶えていることから安心感を得られたと同時に、もっと色々なレンズをRFマウントで使ってみたいと思うほどです。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNで写す
製品仕様表
モデル名 | SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN Contemporary |
---|---|
焦点距離 | 18-50mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 10群13枚 |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 12.1cm(W)-30cm(T) |
最大撮影倍率 | 1:2.8(W)-1:5(T) |
最小絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ55mm |
最大径 | φ69.2mm(Canon RFマウント) |
長さ | 74.5mm(Canon RFマウント) |
質量 | 300g(Canon RFマウント) |
RFマウントユーザーの頭を悩ます存在に
今回ご紹介してきたSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNのCanon RFマウント用ですが、純正レンズ以外の選択肢として初になるため、RFマウントユーザーにとって待望の存在となります。
フルサイズセンサーモデルには使用することはできませんが、コンパクトさと明るさを兼ね備えた利便性の高い標準ズームレンズとして、初心者向けとして展開されているEOS R10、EOS R50、EOS R100との組み合わせはもちろん、APS-Cセンサーモデル最高峰であるEOS R7との組み合わせについても良い組み合わせとなります。
いわゆるRF-Sマウントに該当するレンズになりますが、これまで純正でもあまり選択肢のなかったレンズラインナップであることから、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの存在は、RFマウントユーザーの頭を良い意味で悩ませてくれる有力な選択肢になるでしょう。
気になるレンズはまずレンタルでお試し
今回ご紹介してきたSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNがより気になったという方にはレンタルサービスを利用して購入前にお試しすることがおすすめです。
気になるカメラやレンズは、レビューを参考にするだけでなく、実際に自分で一定期間使用してみることも大切なプロセスとなります。
Rentioでは、今回ご紹介してきたSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNはもちろん、豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルが可能です。
是非この機会にRentioで気になる機材をレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。