Canon EOS R8実写レビュー。高性能そのままに驚愕の超軽量を実現したフルサイズミラーレス一眼
更新日2025/01/15
ミラーレス一眼カメラカテゴリの人気記事
フルサイズ一眼カメラの中でも様々な選択肢が誕生するようになりました。
かつてはフルサイズといえば高級のイメージが強く、初心者が気軽に購入できるような存在ではありませんでした。
しかし、フルサイズ一眼の敷居は年々低下しており、初心者でも比較的手に入れやすいモデルが近年各メーカーから発売される様になってきました。
今回ご紹介していくのは、長年カメラ市場を牽引し続けているCanon(キヤノン)が開発した「Canon EOS R8」です。
コンパクトかつ低価格、使いやすさが重視された初心者にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼として発売されましたが、その実力を作例とともにご紹介していきます。
もくじ
ミラーレス一眼で果敢な挑戦を続けるキヤノン
一眼カメラ市場においては、ミラーレス一眼がすっかり中心的存在になりましたが、数あるメーカーの中でもCanon(キヤノン)の存在は、いつの時代も常にトップを走り続け、ミラーレス一眼時代においてもそれは変わることはありません。
キヤノンがミラーレス一眼に本格シフトしたのは2018年と、比較的最近のことですが、本格参入から瞬く間にラインナップは拡充され、一眼レフ時代のラインナップを踏襲することで一眼レフユーザーにとっても移行しやすいだけでなく、新たなコンセプトを採用したモデルも数多く誕生させている意欲性も常に感じられるメーカーです。
[2024最新]CANON(キヤノン)ミラーレス一眼全14モデルを徹底比較。おすすめEOS R、EOS Mシリーズの魅力を紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
エントリーフルサイズが誕生
今回ご紹介していくのは、キヤノンが展開するミラーレス一眼の中でもフルサイズセンサーを搭載しながらも、エントリー向けとして開発されたCanon EOS R8です。
一眼レフ時代からはじめてのフルサイズ一眼向けのモデルは展開されてきましたが、ミラーレス一眼でもEOS R8がその対象として開発されました。
とはいえ、性能が上位モデルと比較して大幅に劣っている訳ではなく、どちらかというとカメラボディとしてのサイズ感となる携帯性が大きく重視されたモデルとなります。
価格においても他のRFマウントで展開されているフルサイズミラーレス一眼と比較すると抑えられているのも特徴的で、そういった意味でもはじめてのフルサイズとしておすすめできる1台になっています。
初心者が気になる「フルサイズ」と「APS-C」の違いを徹底解説。画質、画角、対応レンズに大きな違い – Rentio PRESS[レンティオプレス]
外観レビュー
コンパクトなフルサイズ一眼として誕生したCanon EOS R8ですが、どれほどの携帯性を叶えているのかは気になるところかと思います。
まずは、実機の写真とともに外観面についてレビューを行っていきます。
フルサイズとして驚異のサイズ感
Rentio PRESSでは、これまでもコンパクトさを特徴としたフルサイズミラーレス一眼はご紹介してきましたが、Canon EOS R8は、数あるモデルを凌ぐ携帯性を実現しています。
ファインダーなどを簡略化するなどのことは行っていないため、一見コンパクトには見えませんが、EOS Rシリーズの中では圧倒的な小型軽量ボディとなっており、持ち運びにも困ることはありません。
そして、EOS R8における何よりの魅力は、軽さにあります。
フルサイズミラーレス一眼市場の中でも2024年10月現在でもクラス最軽量となる461g(バッテリー、メモリーカード含む)の軽さを叶えており、フルサイズ一眼としては非常に優れた携帯性を誇ります。
主要操作は右手だけで完結
カメラ本体の操作性に目を向けてみると、EOS R8を操作する上で必要となる基本的なボタンやダイヤルは全てカメラボディに右側に揃えられています。
電源ボタンをはじめ、モードダイヤルやサブダイヤルなども全て右側に装備されていることから、カメラを構える際にボディ側を支える右手だけで完結することができる工夫が凝らされています。
左側にはメニューボタンと静止画/動画切換スイッチのみとなっており、撮影中に瞬時に切り替える必要が想定される際に使用するボタンは左側に置かれず、右側に集約したことで撮影へのレスポンス性も意識された設計となっています。
小型ボディに搭載された充実のモニターとEVF
コンパクトなサイズ感を叶えているCanon EOS R8ですが、それに伴って搭載される液晶モニターや電子ビューファインダーの性能について気になる方も少なくないと思います。
EOS R8では、液晶モニターに3.0型のバリアングルモニターが搭載されており、一眼カメラにおいて平均的な装備となっています。
電子ビューファインダーにおいては、0.39型約236万ドット有機ELが採用されていますが、こちらはEOS R6シリーズなど他のフルサイズミラーレス一眼と比較すると小型であることに注意が必要です。
とはいえ、実際に使用していて見にくいという感覚はなく、あくまでフルサイズ一眼として小型のEVFであることに留まる程度です。
性能レビュー
フルサイズ一眼市場の中でも特に小型・軽量を叶えたCanon EOS R8ですが、それだけコンパクトなサイズ感から性能面でどれほど他のモデルとの差があるのか気になるかと思います。
ここからはCanon EOS R8を使って実際に撮影した作例とともにEOS R8の性能面をご紹介していきます。
約2420万画素の実用的なフルサイズ機
Canon EOS R8では、エントリーフルサイズ機として誕生しましたが、画質面では上位モデルと変わらない高いクオリティを実現しています。
約2420万画素と、一眼カメラとして平均的な画素数を叶え、映像エンジンには他のEOS Rシリーズと同様に「DIGIC X」を搭載しており、非常に優れた描写力を実現しています。
筆者自身もこれまでEOS R3、EOS R5シリーズ、EOS R6シリーズも実際に使ってきましたが、それらと遜色ない画作りを叶えてくれます。
上位モデルに引けを取らないAF性能
搭載されているAF性能についても、上位モデルに引けを取らない性能を実現しているのもEOS R8における特徴です。
デュアルピクセルCMOS AF IIを基本的なオートフォーカスシステムとしており、その上で他の上位モデルでも採用されている「EOS iTR AF X」も搭載されていることから、被写体検出にも優れたモデルとなっています。
人物、動物、乗り物を細かく被写体毎に検出する性能を実装しており、今回の作例撮影においても飛行機を数多くのシーンで被写体としましたが、しっかりと飛行機を検出し、スポット検出機能においては、コックピットへの正確なフォーカスを実現しています。
画質だけでなく、AF性能においてもエントリー向けであることから性能を落とされる訳でもなく、しっかりと上位モデルから継承されたハイレベルな性能を叶えていることが特徴です。
ボディ内手ブレ補正機構非搭載に注意
EOS R8は、一見上位モデルと変わらない性能を実現しているように見えますが、他のフルサイズシリーズでは実装されているボディ内手ブレ補正が搭載されていないことに注意が必要です。
小型、軽量ボディを採用していますが、その分機能面では削られているのも否めないところで、同じフルサイズ機でも手ブレ発生の面で違いが存在します。
ここはどの性能を重視するかによって重要度も変わってくるところで、昼間屋外の撮影がメインの方にとってはあまり手ブレ補正を必要としないため、コストを抑えるという意味でもEOS R8は良い選択肢になるでしょう。
Canon EOS R8で写す
製品仕様表
モデル名 | Canon EOS R8 |
---|---|
撮像画面サイズ | フルサイズ(約36.0×24.0mm) |
映像素子型式 | CMOSセンサー |
画像処理エンジン | DIGIC X |
有効画素数 | 約2420万画素 |
オートフォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
フォーカスポイント | 最大4897ポジション(静止画) |
常用ISO感度 | ISO100~102400 |
シャッター速度 | 1/16000秒~30秒・バルブ(電子シャッター設定時)、1/4000~30秒・バルブ(電子先幕設定時) | ボディ内手ブレ補正 | なし |
連続撮影速度 | 最高約40コマ/秒(電子シャッター)、最高約6.0コマ/秒(電子先幕) |
画面 | バリアングル式3.0型/約162万ドット |
ファインダー | 0.39型/約236万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
NFC搭載 | – |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約132.5(幅)×86.1(高さ)×70.0(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約461g |
コンパクトではじめてのフルサイズにもおすすめ
今回ご紹介してきたCanon EOS R8は、まさにはじめてのフルサイズ機としてもおすすめできる存在だと感じました。
外観面では、フルサイズ機とは思えぬ小型で軽量のボディは、日々の撮影において負担を感じさせない点で大きなメリットとなります。
キヤノンのミラーレス一眼においてフルサイズ機でコンパクトボディを実現しているモデルといえばEOS RPを思い浮かべがちですが、EOS R8はEOS RPよりも携帯性で優れていることも驚きのポイントです。
そして性能面では、上位モデルに劣らないレベルを実現しており、画質面で異なる点はさほどありません。
電源OFF時にイメージセンサーをカバーするシャッターの非搭載や、ボディ内手ブレ補正の非搭載、小型電池あたりが上位モデルと比較した異なる部分ですが、画作りだけでいえば遜色ないクオリティを実現しているのがEOS R8となります。
気になるカメラはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたCanon EOS R8が気になった方は購入前にお試しでレンタルされることもおすすめです。
今回のレビューなど作例を見ることで魅力的に感じられたとしても実際に使ってみないことには本当に自分に合ったカメラであるかどうかはわからないでしょう。
そんなときにおすすめなのが短い期間からお試しすることのできるカメラのレンタルサービスです。
Rentioでは、今回ご紹介してきたCanon EOS R8をはじめ、豊富なミラーレス一眼カメラのラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルすることができます。
また、長く使いたい方は最低3ヶ月からレンタルすることができる月額レンタルプランもおすすめで、自分にあったレンタルプランでカメラの性能をお試しすることができます。
ぜひこの機会にレンティオで気になるカメラをレンタルして後悔しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
[レンタル] CANON EOS R8 ボディ ミラーレス一眼のお試し・サブスク|宅配レンタル・リースで借りる – Rentio[レンティオ]
カメラレンタルはおすすめ?レンタルを利用するメリットや活用シーン、レンタル方法をご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]