Nikon Zf 実写レビュー | 名機「FM2」の意匠とフルサイズ性能を融合したミラーレス一眼
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ミラーレス一眼Zシリーズを展開するNikon(ニコン)でも、フラッグシップ、高画素特化、コンパクト重視など、コンセプト別のシリーズが構成されています。
その中でも、伝統的なデザインと最先端技術を「融合(Fusion)」させ、所有する悦びと撮る楽しさを追求したヘリテージシリーズとして「Zf」が展開されています。
APS-C機「Nikon Z fc」で人気を博したデザインが待望のフルサイズセンサーを搭載して登場し、今回はまさにその象徴的なモデル「Nikon Zf」を実際に撮影した作例とともにレビューしていきます。
もくじ
ノスタルジック×フルサイズ×高性能の融合
ニコン Zfは、FM2譲りのノスタルジックな外観に、豊かな表現力を誇るフルサイズセンサーと最先端の高性能技術を融合させたカメラです。
その名に込められた「Fusion(融合)」の哲学の通り、同社が長年培ってきた精緻なものづくりの伝統と最新システムが美しく結実しています。
Zシリーズのラインナップにおいて、クラシカルな趣と一切妥協のない本格スペックを両立し、撮影者の感性を刺激する唯一無二の立ち位置を確立しています。
外観レビュー
往年の名機「FM2」を現代に受け継ぐヘリテージデザイン
Nikon Zfを語る上で欠かせないのが、フィルム時代に愛された名機「FM2」にインスピレーションを得たヘリテージデザインです。
ペンタ部には1970〜80年代のニコンロゴが採用され、目にした瞬間からクラシカルな雰囲気を漂わせます。
真鍮製のシャッターボタンや各ダイヤルは、操作するたびに心地よいクリック感と上質な手応えをもたらし、質感の高い人工皮革をあしらった気品ある佇まいは、単なる懐古趣味にとどまらず、最先端のフルサイズ技術と伝統が見事に融合した洗練された美しさを感じられます。
真鍮製ダイヤルとマグネシウムボディがもたらす格別な金属の質感
シャッターボタンや電源スイッチ、各種ダイヤルには贅沢に真鍮が採用されており、指先から伝わる金属の重みが撮影への気分を高めてくれます。
試作と調整を重ねて作り込まれたダイヤルのクリック感は極めて心地よく、回すたびに確かな手応えが手に残ります。
さらに、ボディの前カバーとトップカバーには堅牢なマグネシウム合金を採用しており、高い剛性と信頼性を備えつつ、手にした瞬間に伝わる「本物の金属の道具」としての圧倒的な密度感と、所有欲を満たす上質な佇まいがこの1台に凝縮されています。
クラシカルな操作感と「バリアングル液晶」が融合した現代の機能美
Nikon Zfは、シャッタースピードや露出補正などのダイヤルを回すクラシカルな操作感を残しつつ、便利な「バリアングル式モニター」を融合させています。
モニターは3.2型のタッチパネル式で、真上からの俯瞰撮影や低いアングルでの動画撮影など、自由な構図づくりを快適にサポートします。
さらに、カメラを縦に構えると情報表示が自動的に縦向きへと切り換わるため、縦位置での操作性も極めてスムーズです。
性能レビュー
豊かで立体感のある高画質
Nikon Zfは、裏面照射型のフルサイズ(FXフォーマット)CMOSセンサーと、フラッグシップ機と同等の画像処理エンジン「EXPEED 7」を搭載し、圧倒的な高画質を実現しています。
フルサイズならではの大きなボケ味を活かして、被写体を柔らかな背景から美しく際立たせる描写は実に魅力的で、写真に極めて豊かな立体感をもたらします。
さらに、豊かな光を取り込むことで、夜明けや日没時といった明暗のニュアンスが複雑なシーンでも、色やトーンを正確かつ滑らかな階調で再現します。
ただ美しいだけではない、その場の空気感までをも閉じ込める高い表現力を誇ります。
感性を刺激する「ディープトーンモノクローム」と豊かな色彩表現
Nikon Zfは、撮影者の感性を刺激する多彩な画づくり機能を備えています。
特に注目の「ディープトーンモノクローム」は、赤の感度が高く青の感度は低いという特徴的な感色性を持ち、陰影を際立たせながら青空を暗く、赤い花や唇を明るく印象的に描写します。
一方でカラー表現も極めて豊かで、肌のディテールを美しく残す「リッチトーンポートレート」や、独特なノスタルジックさを醸し出す「フィルムグレイン」機能が表現を広げます。
Nikon Zfを使って撮影した作例
製品仕様表
| モデル名 | Nikon Zf |
|---|---|
| 撮像画面サイズ | フルサイズ/FXフォーマット (35.9×23.9mm) |
| 撮像素子型式 | CMOSセンサー |
| 画像処理エンジン | EXPEED 7 |
| 有効画素数 | 2450万画素 |
| オートフォーカス方式 | ハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF) |
| フォーカスポイント | 273点 (※静止画モード、フルサイズ/FXフォーマット、シングルポイントAF時) |
| 常用ISO感度 | ISO 100~64000 |
| シャッター速度 | 1/8000~30秒 (メインコマンドダイヤル使用時)、1/8000~4秒 (シャッタースピードダイヤル使用時)、Bulb、Time |
| ボディ内手ブレ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
| 連続撮影速度 | 約14コマ/秒 (高速連続撮影・拡張)、約7.8コマ/秒 (高速連続撮影)、約30コマ/秒 (ハイスピードフレームキャプチャー+ C30) |
| 画面 | バリアングル式3.2型/約210万ドット |
| ファインダー | 0.5型Quad-VGA OLED/約369万ドット |
| Wi-Fi搭載 | 〇 |
| NFC搭載 | – |
| Bluetooth搭載 | 〇 |
| 大きさ | 約144(幅)× 103(高さ)× 49(奥行き)mm |
| 質量(バッテリー等含む) | 約710g |
見た目で惹かれ、中身で惚れ直す。長く付き合える唯一無二のヘリテージ・ミラーレス
Nikon Zfは、名機「FM2」譲りの洗練されたデザインで、手にした瞬間からその「見た目の美しさ」に深く惹き込まれるカメラです。
しかし、ひとたび撮影に連れ出せば、Zシリーズ最高クラスとなる8段分のボディ内手ブレ補正や、MF時にも機能する革新的な被写体検出、情感豊かなモノクローム表現など、最先端フルサイズならではの「圧倒的な中身の良さ」に惚れ直すことでしょう。
さらに、堅牢なマグネシウムボディや防塵・防滴、0℃までの動作保証がもたらす高い信頼性により、あらゆる撮影先でも安心して長く使い続けられます。
ただの懐古趣味にとどまらず、最先端の道具としての本質を極めたNikon Zfは、撮る喜びを満たし、人生に長く寄り添ってくれる唯一無二のヘリテージ・ミラーレスと言えるでしょう。
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