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一眼カメラを手にしたとき、設定のために目にする数値が数多く存在します。
それぞれがどのような役目であるのか、理解するには少し時間がかかると言えるでしょう。
今回は、一眼カメラの撮影設定において、夜景撮影など暗い場所での撮影に活用したい「ISO感度」の仕組みや、数値の違いにおける変化などについてご紹介していきます。
もくじ
一眼カメラを使った撮影の設定
一眼カメラで写真撮影を行うとき、設定の変化によって仕上がる写真も大きく異なってきます。
一眼カメラでは、主に「ISO感度」「シャッタースピード」「絞り」の数値を調整して撮影を行いますが、近年では優秀なカメラも多く存在するため、オートモードで撮影した場合でもきれいな写真を撮影することができます。
しかし、これら3つの関係性を理解することで、写真撮影の幅は大きく広がり、自分の思い通りの画をすぐ再現することができます。
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ISO感度とは暗い撮影環境で活躍
今回ご紹介している「ISO感度」は、電子的に光を増幅させる性能で、光源の少ない暗い場所などで、シャッタースピードを稼ぐことができます。
暗い場所は光をできるたけ多く集める必要があるため、シャッタースピードが低下しがちですが、その光をカメラ本体の能力で増幅させることができますが、この能力が「ISO感度」となります。
手持ちで夜景を撮影したいとき
夜景の撮影は暗い環境下で行う必要がある場合が大半で、基本的には三脚による撮影がおすすめです。
しかし、旅先など三脚を気軽に使うことができない環境において、手持ちで夜景を撮影する機会もあるでしょう。
そのようなときにISO感度を上げることで、手持ちの撮影でもブレを生じさせることないシャッタースピードまで引き上げることができます。
手ブレを防ぐことができるシャッタースピードの目安として、1/(レンズの焦点距離)秒と言われており、50mmの焦点距離の場合は1/50秒以上のシャッタースピードになるようにISO感度を調整することで手ブレを抑えることができます。
室内など少し薄暗いとき
夜間に限らず、屋外と比較して暗い環境になりがちなのが「室内での撮影」です。
室内での撮影においても、明るさの具合にもよりますがISO感度を上げないと、シャッタースピードの低下からブレやすい撮影になることも少なくありません。
夜景撮影ほどISO感度を上げる必要はありませんが、適度にISO感度を上げることで適切なシャッタースピードで写真を撮影することを心がけましょう。
極端に絞りたいとき
「シャッタースピード」「絞り」「ISO感度」の関係性は奥が深く、最初は理解することに難しさを感じることもあるでしょう。
画角の隅までピントを合わせたい時など、絞り値を上げる場面では、シャッタースピードが低下する傾向にあります。
このように絞った撮影を行いたい場面でもISO感度を上げることでシャッタースピードの低下を抑えた撮影を行うことができます。
ISO感度を上げることによるメリット
ここからはISO感度を上げることによる、メリットとデメリットについてご紹介していきます。
まずは、ISO感度を上げることで得ることのできるメリットについて解説していきます。
シャッタースピードが上がることで手ブレを抑制
ISO感度を上げることで、光が電子的に増幅されるため、光を取り込む時間を短縮できるため、シャッタースピードを上げることができます。
シャッタースピードを上げることで、手持ち撮影においても手ブレを抑制することができます。
先ほどもご紹介した通り、シャッタースピードは、1/(焦点距離)秒が手ブレが生じる目安となるため、シャッタースピードをこれ以上上げることができない場面は、ISO感度を上げることで対応することができます。
手持ちで夜景など暗い場所での撮影が可能に
先ほどの通り、ISO感度を上げることで、光の量を電子的に増やすことができるため、シャッタースピードが向上します。
そのため夜間など、光が限りなく少ない夜間の撮影においても、手持ちで撮影できるほどのシャッタースピードまで引き上げることが可能で、気軽に夜景の撮影もできるようになります。
ISO感度を上げることによるデメリット
ISO感度は暗い場所での撮影の悩みを解決してくれる機能ですが、ISO感度を上げることによる弊害も生じてきます。
ここからはISO感度を上げることによるデメリットについてご紹介していきます。
画像上にノイズが出現
ISO感度の数値を上げる程、画像上に多くのノイズが出現し、画像が大幅に荒れてしまいます。
画像が荒れることによって、拡大したとき、低いISO感度で撮影したときとは比較にならないほど細部(ディティール)が乱れてしまい、ザラザラの画像へと仕上がります。
必ずしもシャッタースピードを上げるためにISO感度を大幅に引き上げるのではなく、シャッタースピードの限度を考慮した設定が必要と言えるでしょう。
APS-Cセンサー搭載モデルでの高感度撮影は厳しい
近年の一眼カメラは、どれも性能が向上してきていますが、センサーサイズによる高感度撮影の違いは、今なお大きく出てきます。
一眼カメラにおいて採用されることの多い、「APS-Cサイズ」と「フルサイズ」のイメージセンサーですが、ISO感度を上げた高感度撮影を行う際は、センサーサイズが大きい「フルサイズ」での仕上がりが圧倒的です。
逆に「APS-Cサイズ」のイメージセンサーを搭載したモデルは、今なお高感度撮影にはおすすめできず、ISO2000を超えた辺りで画質が大きく劣化し、フルサイズセンサーとは比較にならないほどです。
そして稀に常用最高ISO感度の数値の高さが際立ったAPS-Cセンサーのカメラも存在しますが、実際は高感度撮影において実用的ではないカメラが大半であることが正直なところです。
フルサイズとAPS-Cの違いについてはこちらでも詳しく解説
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高感度撮影におすすめのカメラ3選
ここからは高いISO感度でもきれいな写真を撮影することができる、おすすめのカメラを3つご紹介します。
Canon EOS R
個人的に高感度で撮影するなら必ずおすすめしたいのがCanon EOS Rです。
キヤノンが誇る最新のフルサイズミラーレス一眼カメラとして、夜間など高感度が必要な撮影シーンであっても、非常にきれいで滑らかな仕上がりを実現します。
私自身、夜景を撮影するなら必ずEOS Rを持ち歩きたいと思うほど、ノイズ具合や夜間における色表現にも優れたカメラです。
Canon EOS R実写レビュー
Canon EOS R実写レビュー。総合力でフルサイズミラーレス一眼を選ぶならおすすめしたい万能モデル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Nikon Z6
ノイズの少なさで言えばNikon Z6が、今回おすすめするモデルの中で一番高性能と言えるでしょう。
Nikon Z6も、ニコンが最近力を入れているフルサイズミラーレス一眼における最新モデルで、一眼レフ開発で培った技術力と、最新技術を融合させたモデルです。
高感度でもざらつきの少ない滑らかな仕上がりが最大の特徴ともいえ、撮影後に大きな処理が必要のないカメラです。
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SONY α7 III
フルサイズミラーレス一眼で今最も注目を浴びているのがSONY α7 IIIと言えるでしょう。
フルサイズミラーレス一眼の存在を一気に身近に引き寄せ、かつて一眼レフに注力していたキヤノンやニコンをもミラーレス中心へと方針転換させた存在とも言えるほどです。
SONY α7 IIIは、ISO3200を超える仕上がりに関しては前者2モデルと比較するとノイズが目立つ傾向にありますが、中域のISO感度(ISO800~1600程度)の描写に関しては、安定したノイズの少なさが魅力的なモデルとなります。
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適切な設定でISO感度を有効活用
今回ご紹介してきた「ISO感度」の基礎。
その場の撮影シーンを見極めて適切な設定を行うことで有効活用することができる便利な設定項目です。
極端に上げすぎることでノイズの発生は避けることのできない問題ですが、状況に合わせてISO感度を上げた設定をすることで、夜間など暗い場所における撮影の幅は大きく広がると言えるでしょう。
普段はオートで撮影されている方も、これを機にISO感度など、撮影設定における基礎を学ばれてみてはいかがでしょうか。
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高感度撮影に強いカメラはレンタルでお試しも
今回高感度撮影でおすすめのカメラとしてご紹介してきたカメラはもちろん、気になるカメラはまずレンタルでお試しされることがおすすめです。
購入前に短期間だけでもお試しで使用することで、気になるカメラの実力を知ることができ、後悔しないカメラ選びに役立てることができます。
Rentio(レンティオ)では、幅広いラインナップの一眼カメラから自由に選んで気軽にレンタルすることができます。
ぜひこの機会にRentioで気になるカメラをレンタルして、自分に合ったカメラを見つけてください。