セレストロン「Travel Scope 80 with BP & SPH」を実機レビュー!手軽に持ち運べる天体望遠鏡の入門機
更新日2022/10/13
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ふと夜空を見上げたときにたまたま満月になっていたり星が良く見えたりして綺麗!!と立ち止まってしまうことがありませんか?
ついついカメラで撮ったり、誰かに伝えてたくなったりしますよね。
誰しもが月や星には希望や夢のような神秘的で煌びやかなイメージがあると思います。
人生で1度くらいは天体望遠鏡で夜空を見てみたいと思ったことはありませんか?
しかしながら天体望遠鏡には「値段が高いのでは」とか「操作が難しそう」などといった気軽に購入することができない印象があると思います。
そこで!!筆者が初心者向けの天体望遠鏡をお勧めしたいと思います!!
その名も「Travel Scope (トラベルスコープ) 80 with BP & SPH」です。
実際に天体望遠鏡初心者の筆者が実機を使用してレビューしていきたいと思います。
もくじ
CELESTRON(セレストロン)が製造
「Travel Scope 80 with BP & SPH」は、アメリカ合衆国のカリフォルニア州にあるCELESTRON(セレストロン)という光学機器メーカーが製造をおこなっています。
1964年に設立された天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡などを取り扱っており品揃えも豊富なセレストロン。
積極的に消費者向けの天体望遠鏡などを開発を行うことでより人々の天体観測を身近な存在へと導いている名高いメーカーと言えます。
そんなメーカーが作った入門機ですから、「Travel Scope 80 with BP & SPH」はいわば世界基準と言えるでしょう!安心して使うことができると思います。
ちなみに日本での代理店は2020年1月よりビクセンが行っています。こちらも望遠鏡といえばビクセンというくらいとても有名な日本のメーカーです。
「Travel Scope 80 with BP & SPH」の特徴
それでは、実際に「Travel Scope 80 with BP & SPH」の実機を使いながら、その特徴を確認していきましょう!
鏡筒は小さめなサイズ
長さは45.7cmで片手でも簡単に持ち上げられるくらいの重さでした。
黒い色のデザインで「CELESTRON」のロゴがクールです。
対物レンズの有効径は80mmで、月や明るい星、惑星など幅広い天体の観測に向いています。
接眼レンズは2種類
接眼レンズは高倍率と低倍率の2種類が付属しています。
接眼レンズ20mmでは20倍、接眼レンズ10mmでは40倍で観察することが可能です。
45°正立プリズム
望遠鏡の光路に対して45°に光を曲げるプリズムです。
高度の高い目標物を観察する時に直視するよりも楽な姿勢で観察することができます。
また、これが無いと上下左右が逆さまの見え方になってしまうので、初心者が違和感なく観測するために役立つパーツです。
実際に鏡筒に取り付けたらこんな感じです。
ファインダー
目標物を探す際に使用する十字線入りの低倍率の補助望遠鏡です。
ファインダーを使い目標物を素早く捉えるという天体観測をする上での一連の動作が可能です。
本格的な調整が可能な三脚
三脚は高さや鏡筒の左右上下、向きなど細かい位置調整が可能です。
41cm~125cmの高さで調整できます。
調整を行う際に使うハンドルやノブの操作は、どこが連動しているのかが最初は判らず初心者の筆者は戸惑ってしまいました。
だからこそ入門機向けの本製品で三脚の使用方法を十分に学べると感じました。
専用バックパック
付属品としてバックパックが付いています。このバックの中に天体望遠鏡と付属品全てを収納することが可能です!
これがなかなか便利。デザインはシンプルかつサイズも大きくないです。高さが約50cm、横幅は約30cmほどでした!
収納可能なポケットもちゃんと付いていました。
背負ってみるとこのような感じです。何も知らない人がこのバックを背負ってる姿を見て、まさか望遠鏡が入ってるとは思いもしないでしょう。
総重量が1.9Kgなので特に重いとは思いませんでした。気軽に持ち運んでどこでも天体観測ができるという点は本製品の大きな強みだと思います。
スマートフォン用アダプター
接眼レンズに取り付けることでスマートフォンで撮影することが可能なアダプターが最初から付属しています。
望遠鏡によっては別売りで販売している製品もあるのでこちらも嬉しい付属品ですね。
気になる価格は?
2021年8月19日現在、「Travel Scope 80 with BP & SPH」のamazon販売価格は18,111円 (税込)とかなりリーズナブルな価格となっています。
まずは望遠鏡の使い心地を知りたい、天体観測を気軽に楽しみたいという初心者の方々に最適な製品と言えるでしょう。
製品スペック
項目 | スペック |
---|---|
対物レンズ/有効径 | 80mm/屈折望遠鏡 |
コーティング | マゼンタコーティング |
焦点距離(口径比F) | 400mm(F5) |
分解能・極限等級 | 1.45秒・11.3等 |
集光力 | 肉眼の131倍 CR2032/2032H |
鏡筒サイズ | 長さ457mm(接眼レンズ取付位置まで) |
ファインダー | 5 x 24 ファインダー |
パーツ取付サイズ | 差し込み/31.7mm |
プレート・バンド等 | 鏡筒台座:1/4インチネジ付き |
写真撮影 | スマートフォンアダプター併用にて可 |
太陽観察 | 不可 |
総重量 | 1.9kg |
実際に「Travel Scope 80 with BP & SPH」で観測をしてみた
説明書を読みながら組み立てを行いました。時間を測ったところ約10分で組み立てられました!!慣れれば5分くらいで組み立て可能だと思います。
今回、製品の使用を行ったのがお昼でしたので星空や月を観測することができませんでした・・・。
ですが!!地上の風景の観測にも使えるということなのでどれくらい遠くを見ることができるのか実践してみました!!
今回はこちらの約600m先にある青い建物を目標物にしました。
iPhone12miniで撮影した画像です。かなり小さいですね。
ファインダーで目標物を捉える
ファインダーを覗き込み十字の中心に目標物がくるように鏡筒の位置を調整します。
ファインダーを通してみる目標は上下逆さまに見えるためすこし頭が混乱しました。
目標物を捉えました!!
ピント調整を行う
このまま接眼レンズをのぞいてもピントが合っていないため、対象物がぼやけてしまいます。
接眼レンズ付近にある合焦ハンドルを回すことによって「ドローチューブ」という部分が伸縮する仕組みになっています。
ドローチューブを繰り込むとより遠くの対象物にピントが合い、繰り出すとより近くの対象物にピントが合います。
レンズごとの実際の写真
実際に観測したときの写真がこちら!
接眼レンズ20mm(20倍)
接眼レンズ10mm(40倍)
いかがでしょうか。最初にiphoneで撮影した画像と比べるとかなり大きなサイズで目標を観測できていることがわかると思います。
Travel Scope 80 with BP & SPHを使ってみた感想
初心者向けの入門機としつつも、操作方法や各パーツはかなり本格的です。
また付属品が至れり尽くせりという点が非常に良いです。
天体観測をする上でオプション的立ち位置のファインダーやスマートフォンアダプターや、サイズが小さく持ち運びがしやすいメリットをフル活用できるバックパックが付属しています。
ご家族や一人でご旅行やキャンプに行く際に持っていくだけでもかなり盛り上がりそうです。
邪魔にもならないので気軽に持っていけますね!
望遠鏡に興味を持ち始めたお子様にも最初の1台目としてはお財布にも優しいですし、最適です!!
Travel Scope 80 with BP & SPHはレンタルできる
「Travel Scope 80 with BP & SPH」を試しに使ってみたいという方は、家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」で気軽に体験することができます。
「Travel Scope 80 with BP & SPH」を使ってお家でも、外出先でも気軽に天体観測を楽しんでみませんか?
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