Canon EOS 7D Mark II 実写レビュー。高速AFや高速連写の実力を徹底検証

Atsushi Yoshioka
Atsushi Yoshioka

更新日2020/02/15

Canon EOS 7D Mark II 実写レビュー。高速AFや高速連写の実力を徹底検証

更新日

カメラの技術は進化を続けます。これまでRentio PRESSでは、エントリーモデルを中心にレビュー記事を公開してきましたが、今回はキヤノンでAPS-Cセンサー搭載のフラッグシップモデルであるEOS 7D Mark IIの実写レビューをご紹介していきます。

キヤノンのAPS-C一眼レフカメラを代表する存在として、どのような特長があるのか、他のライバル機種やEOSモデルと比較して優れているのか、徹底レビューしていきます。

Canon EOS 7D Mark II

Canon EOS 7D Mark II(略して7D2)は、APS-Cセンサー搭載フラッグシップモデルとして君臨する初代EOS 7Dの後継機として2014年10月30日に発売されました。

シリーズ初代のEOS 7Dでは高速・高精度AFや高速連続撮影性能に優れた一眼レフカメラとして人気を集め、その伝統はEOS 7D Mark IIでもしっかり受け継がれています。

キヤノンのクラス分けとしてEOS 7D Mark IIは、ハイアマチュアモデルとされていますが、EOS 7D Mark IIは、プロカメラマンも使用するほど、APS-Cセンサー搭載モデルとして信頼されているモデルになります。

外観レビュー

キヤノンのAPS-Cセンサー搭載機としてフラッグシップモデルとなるEOS 7D Mark II。

エントリーモデルにはない、さまざまな性能や機能を搭載していることもあり、携帯性やコンパクトよりもパフォーマンスを重視したため、ボディも大きめです。

EOS 7D Mark II ボディ

基本的なデザインは従来のEOS 7Dとあまり変わりがありません。

EOS 7D Mark II ボディ上部

ボディ本体上部のボタン配置にも変化はありませんが、モードダイヤルがロック機構が付いたものへと変更されています。

EOS 7D Mark II ボディ背面

背面のボタン配置などのレイアウトは大きく変わった印象があります。

「MENU」「INFO」ボタンも配置が大きく変わっているので従来機からの更新の際は慣れるまで少し大変です。

液晶モニターはドット数が増加し、全体的にコントラストも向上した印象です。

個人的に従来機のEOS 7Dは、黄ばんだプレビュー画面が印象的でしたが、EOS 7D Mark IIでは液晶画面の発色も改善されました。

実写で分かるEOS 7D Mark IIの性能

ここからはキヤノンが特長として挙げている性能を中心に、実際に私が撮影してみて感じた点をレビューしていきます。

発売から今年2018年で4年が経過し、一眼レフカメラとしては古い部類に入る「EOS 7D Mark II」は現代でも通用するカメラなのか徹底検証していきます。

最大の特長であるAF性能

初代7Dより、高速かつ高精度なAFを特長としていましたが、EOS 7D Mark IIでは、AF性能をさらに向上させ、より動体撮影に強いカメラへと進化を遂げました。

オールクロス65点AFセンサーの実力

ファインダー内の広い範囲をカバーするAFセンサーは、動きの速い被写体に非常に効果的です。

特に野鳥撮影や、戦闘機などの望遠で高速で動き、どこから出てくるのか正確な位置が分からない被写体に対して、絶大な効果を発揮します。

私は日頃、飛行機のなかでも大型機が中心となる旅客機を被写体としています。

空港の展望デッキへ行って離着陸機を見ても、同じ方向にゆっくり進んでいるように見えます。

確かに旅客機は動体の被写体としては、動きが分かりやすく、機体のサイズが大きい分、離れるとゆっくり動いているように見えます。

あらゆる動きに対応するAF性能

しかし、旅客機は必ずしも同じ場所で撮るわけではなく、横方向に動いていくシーンもあれば、こちらに迫ってくるシーンもあります。

このような多様性に対応するためにはAF性能は重要になり、EOS 7D Mark IIの優れたAF性能により、旅客機のさまざまな動きに迷いを見せず、正確かつ高速にピントを合わせることができます。

動く被写体に特化した新たな「AIサーボAF III」

EOS 7D Mark IIには、AFモードとして「ONE SHOT」、「AI FORCUS」、「AI SERVO」の3種類が存在しますが、動く被写体を追従し続ける「AI SERVO」モードは、カメラによって大きく差が出るAF性能になります。

EOS 7D Mark IIでは、AFサーボシステムを一新し、さらにAF性能が向上しました。

カメラマンがどのような被写体を狙うのかによって、AF関連動作の調整を行うことができ、よりカメラマンの特性に沿ったAFの実力を発揮します。

撮影シーンに合わせたAF動作の微調整が可能

AF動作ではカメラの設定で細かく調整することも可能で、被写体の動きに合わせたAFを自分の想像通りに調整することができます。

AFの設定項目では、シーンに合わせたプリセットも搭載されており、「障害物が入るときや、被写体がAFフレームから外れやすいとき」「急に現れた被写体に素早くピントを合わせたいとき」などの状況に合わせたAF設定が可能です。

それぞれの項では、「被写体追従特性」「速度変化に対する追従性」「測距点乗り移り特性」のゲージが存在し、各項目をゲージ上で効果の強弱を調整することができます。

高速撮影を実現する画像処理性能

先ほどは高速AF性能をご紹介してきましたが、EOS 7D Mark IIでは、全体を通して高速撮影を実現すべく、根本である映像エンジンにもこだわりを見せています。

EOS初となる映像エンジンを2基搭載したデュアルDIGIC6

EOS 7D Mark IIでは、画像処理の速度を高めるだけでなく、撮影性能でも高いパフォーマンスを発揮するために独自開発の映像エンジンDIGIC6を2基搭載し、あらゆる性能を向上させました。

約10コマ/秒の高速連続撮影を実現

EOS 7D Mark II 高速連写

デュアルDIGIC6を搭載したことで、さらに高速化を実現した画像処理速度。

それにより高速連続撮影時に最高約10コマ/秒の高速連続撮影を行うことができます。

もともと従来機であるEOS 7Dより、高速AFと高速連続撮影は得意とする性能でしたが、EOS 7D Mark IIではさらに強化されました。

暗い場所でもシャッターチャンスを逃さない高感度耐性

EOS 7D Mark IIでは、約2020万画素というAPS-Cセンサー搭載機として高画素センサーを保有しながら最高常用ISO16000を実現した、高感度耐性に優れたカメラです。

従来型のEOS 7Dと比較するとその差は歴然で、夜間の撮影でも極力ノイズを抑え、高感度撮影でも解像力のある仕上がりを実現します。

EOS 7D Mark IIを使って実写レビュー

ここからは実際にEOS 7D Mark IIを使って撮影した作例を基に、私Atsushi Yoshiokaが感じたEOS 7D Mark IIの実力をレビューしていきます。

食いついて離さないAF性能

EOS 7D Mark II AF性能
Canon EOS 7D Mark II, EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM, 1/1250sec, F8, ISO200, 関西国際空港

特長でもあったAF性能の良さは、特筆すべきポイントです。

あらゆる動く被写体のパターンに対応するため、航空機などでも迫ってくる場合や平行移動している機体、一度建物や他の機体に隠れてしまう場合などにもピントを外すことなく対応することができます。

描写力と色表現

EOS 7D Mark II 描写力
Canon EOS 7D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, 1/640sec, F11, ISO200, フランクフルト空港

APS-Cセンサーを搭載しているモデルですが、有効約2020万画素の高画素センサーは描写力にも大きな影響を与えます。

またデュアルDIGIC6による画像処理能力の向上で、ダイナミックレンジの幅が広がり、階調豊かな仕上がりを実現しています。特に明暗差の激しい場所での撮影では従来機と大きな差を感じました。

そしてシーンに合わせた色の表現技術も見せています。

新たなEOSシーン解析システムにより、あらゆる状況下でもオートホワイトバランスは、理想的な色表現を実現してくれます。

最高約10コマ/秒で決定的瞬間を逃さない

EOS 7D Mark II 高速連写
Canon EOS 7D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, 1/80sec, F8, ISO250, 新石垣空港

航空機という動きのある被写体を撮影する上で高速連写性能は重要になる場面が多々あります。

特に被写体までの距離が近い場合、航空機は200km/h以上の速度で離発着を行うため、決定的瞬間を逃さないためには、高速連写性能が欠かせません。

EOS 7D Mark IIは、最高約10コマ/秒の連写性能を備えているため、高速で動く航空機の一瞬を逃さず、一番良いという場面を記録してくれます。

EOS 7D Mark IIで写す飛行機写真

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM, 1/1600sec, F9, ISO200, 269mm, 成田国際空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF70-200mm f/2.8L IS III USM, 1/2500sec, F8, ISO200, 145mm, アムステルダム・スキポール空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 016, 1/2000sec, F9, ISO320, 12mm, プーケット国際空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM, 1/1250sec, F8, ISO200, 250mm, ロサンゼルス国際空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM, 1/1250sec, F9, ISO200, 210mm, シドニー国際空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM, 1/1000sec, F8, ISO200, 170mm, フェニックス・スカイハーバー国際空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM, 1/3200sec, F7.1, ISO200, 400mm, 東京国際空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM, 1/500sec, F7.1, ISO200, 400mm, 東京国際空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM, 1/1000sec, F8, ISO320, 180mm, 新石垣空港

Canon EOS 7D Mark II Shooting for Airplane

Canon EOS 7D Mark II, EF24-105mm f/4L IS USM, 1/2500sec, F10, ISO320, 55mm, プーケット国際空港

EOS 7D Mark IIとEOS 7D新旧製品仕様比較表

モデル名 EOS 7D Mark II EOS 7D
撮像画面サイズ APS-C(約22.4×15.0mm)
映像素子型式 CMOSセンサー
映像エンジン デュアルDIGIC6 デュアルDIGIC4
有効画素数 2020万画素 1800万画素
オートフォーカス方式 専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式 TTL 二次結像位相差検出方式
測距点 65点 19点
常用ISO感度 ISO100~16000 ISO100~6400
シャッター速度 1/8000秒~30秒、バルブ
連続撮影速度 最高約10コマ/秒 最高約8コマ/秒
画面 ワイド3.0型/約104万ドット 3.0型/約92万ドット
Wi-Fi搭載
NFC搭載
Bluetooth搭載
大きさ 約148.6(幅)×112.4(高さ)×78.2(奥行)mm 約148.2(幅)×110.7(高さ)×73.5(奥行)mm
質量(CIPA) 約910g 約910g

動く被写体の撮影で絶対的な存在「EOS 7D Mark II」

EOS 7D Mark II レビュー

従来機であるEOS 7DをAPS-Cのメイン機として使ってきた私ですが、更新を行うためにEOS 7D Mark IIを購入したのは2018年5月。

発売から間もなく4年が経過するいわば旧製品に近い存在ですが、APS-C機として今なおトップクラスの存在であると感じます。

特に動く被写体を撮影される方には「とりあえずEOS 7D Mark IIを使っておけば良い」と言えるほど、高性能なAF機能、十分な最高約10コマ/秒の高速連写は理想的な撮影を実現してくれます。

従来機のEOS 7Dも非常に優秀なカメラであったため、購入前は大きな進化を実感することは期待していませんでしたが、想像以上にこれまでのウィークポイントを改善し、操作性を含めて使いやすいカメラだと感じました。

稀にEOS 7D Mark III登場の噂なども流れることがありますが、正式な情報は何もない状況です。

2020年現在ではだいぶ価格も下がり、手の届きやすい存在になったと思います。ぜひキヤノンAPS-Cフラッグシップモデルの実力を体感してみてください。

キヤノンの他の一眼レフも気になる方はこちら

[2020最新]Canon(キヤノン)おすすめ一眼レフ9選。王道EOSシリーズから人気モデルをご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

EOS 7D Mark IIをレンタル

今回ご紹介したEOS 7D Mark IIですが、気軽にレンタルできるのはご存知ですか?

家電レンタル「Rentio」では、EOS 7D Mark IIを最短3泊4日からレンタルが可能です。購入前のお試しとして使用することはもちろん、「このイベントの時だけ使いたい!」などの短期利用でもお得にレンタルすることができます。

実売価格はだいぶ下がってきた印象ですが、それでも安いお買い物ではないでしょう。是非Rentioのレンタルサービスを使ってEOS 7D Mark IIの実力を試してみてください。
、AFが動きの激しい被写体に強くなります。

[レンタル] CANON EOS 7D mark II ボディ 一眼レフ – Rentio[レンティオ]

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