ティファールの炊飯器「ザ・ライス」をレビュー!遠赤外線&IHと豊富なメニューで、すべ てお任せできる頼れる一台
更新日2023/05/26
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ティファールといえば取っ手が取れる鍋類をはじめ、
電気ケトル、スチームアイロンと多くのベストセラー調理器具&調理家電を世に出してきたメーカー。
特にケトルやアイロンはそのパワフルさに定評があり、確固たる地位を築いています。
そのティファール初の炊飯器がこちらのThe Rice(ザ・ライス)。
果たしてどんな炊飯器なのか。実際に使用してみての感想を詳しくレポートします。
もくじ
ティファールの炊飯器「ザ・ライス」の特徴
炊飯器市場はすでに多種多様な商品が入り混じるレッドオーシャン。
後発のティファールは、どんな機能で差別化を図ってきているのでしょうか。
まずは特徴から見ていきましょう。
遠赤外線と高火力IH層
ふたを開けて目に留まるのが、内側についたコイル状の熱源です。
ここから放出される遠赤外線と、釜を下部から包み込むIH層の高火力でお米を炊き上げるのがThe Riceの特徴です。
特に遠赤外線でお米の一粒一粒に直接熱を届けることで表面にハリが出て、それによって甘みが閉じ込められ、粒立ちの良いご飯が炊き上がります。
また保温中も断続的に放出される遠赤外線とIH層によって最適な温度を均一に保ち、長時間経過しても、炊き立てのような状態をキープします。
独自の球状の内釜
内釜にもこだわりが詰まっています。
一般的な円柱状のシルエットではなく、どちらかというと半球型。
釜の上部と下部にそれぞれ55度の角度がついており、これによって対流を促し、加熱ムラを抑える形状になっています。
材質は発熱効率の高い「鉄」と熱伝導に優れた「アルミ」で素早く均一に加熱。
厚みは3mmほどあり、熱をしっかり蓄えます。
多彩なメニュー
こちらは本体上部のメニューパネル。
炊飯メニューは、白米、無洗米、玄米、雑穀米、長粒米、すしめし、炊き込み、冷凍ごはん、お粥、玄米・雑穀粥の10種類!
さらに白米と無洗米は、「やわらか」「ふつう」「かため」の3種類の炊き上がりから選択可能。
好みに合わせたきめ細かなコントロールもすべてボタンひとつでお任せ。
ティファールは、機能はシンプルだけどその分パワフルな商品が多いイメージだったので、この多機能ぶりはちょっと意外な感じです。
におい残りをおさえる洗浄機能付き
炊き込みご飯を炊いた後など、炊飯器に材料のにおいが残ることがありますよね。
その対策もThe Riceはぬかりありません。
洗浄機能がついており、ボタンを押すだけで自動で洗浄を開始。
至れり尽くせりです。
ティファール ザ・ライスの基本仕様
外観や重さ、付属品などもチェックしてみましょう。
フルフラットパネル・フラットフレーム
シルエットは角の取れたキューブ型。
トップパネル、内釜周囲のフレーム部分ともフラットで凹凸が少ないので、汚れが溜まりにくく拭き取りやすい形状です。
ささいなポイントかもしれませんが、炊飯器は汚れがたまりやすいのでこの配慮は「さすが分かってる」という感じです。
また上部がフラットなことで、使っていないときにちょっと物を載せたりすることもできて意外と便利です。
ふたは、本体前面にあるプッシュボタンで開きます。
重さ、サイズ
本体サイズは幅258×長さ312×高さ232 (mm)。
ふたを開けた時の高さは465mm。
炊飯容量が5.5合なので、平均的な大きさといったところでしょうか。
重さは約5.1kgとやや重め。
内釜だけで1kg以上あるので、洗うときの取り回しはちょっと負担になりそうです。
コードの長さは約1mと短めなので、設置場所とコンセントの位置は要チェックです。
プラグはマグネット式で本体からも着脱が可能。
付属品
付属品はしゃもじと計量カップ。
しゃもじは自立式で、ここにも細かい配慮が感じられます。
ティファール ザ・ライスを実際に使ってみた
目的に合わせて豊富なメニューから選んでボタンを押すだけで最適な炊き上がりにしてくれるティファール ザ・ライス。
その使い勝手をレポートします。
白米
まずは基本の白米から。
2合のお米を通常炊飯で炊いてみました。
お米を研いで内釜にセット。
メニューが多いぶん、内釜に表示された目盛もたくさんあるので水の量を間違えないように。
白米と無洗米の場合、初期設定ではエコ炊飯モードになっています。
通常の炊飯時よりも消費電力が低く省エネに繋がるので、家計にも環境にも優しいですが、その分炊飯時間がちょっと長くなります。
所要時間は50分と出ました。
炊き上がりがこちら。
見た目は水分多めな感じで、「ちょっとやわらかめの炊き上がりかな?」と思いましたが、食べてみるとご飯一粒一粒の輪郭が感じられ、粒立ちはしっかり。
サラッとした炊き上がりというよりは、粘りのある食感です。
早炊きモード
早炊きモードは、通常炊飯で50~57分かかるところ、約半分の26~32分で炊き上がります。
炊き上がりを比較してみると、早炊きのほうが粒の輪郭がはっきりしていて粘りが少なそうな感じ。
食べてみるとやや固く、パラっとしています。
玄米
お次は玄米です。
玄米は圧力鍋で炊くのが一番おいしいと思っていますが、炊飯器でどこまで肉迫できるでしょうか。
玄米は1回で最大4合が炊けますが、半分の2合で炊いてみました。
所用時間は1時間5分と出ました。
浸水時間含めて1時間強なら早いです。
炊き上がりがこちら。
ふっくら、もっちりとした感じはあまりなく、サラッと、パラッとした感じです。
食べてみると、プチプチとした食感で噛むほどに玄米のうまみがしっかり感じられる気がしました。
炊き込みご飯
続いて炊き込みご飯です。
におい残りのしやすい魚の炊き込みご飯で洗浄機能も一緒に試してみました。
炊き込みご飯も最大4合まで。
米2合に鮭の切り身2切れをのせて炊いてみました。
水の量の目盛が無洗米と同じで、ちょっと分かりにくかったです。
そして何と炊飯時間が1時間2分。意外と長いです。
専用モードがない炊飯器を使う場合、炊き込みご飯は通常の白米モードで炊いて問題ないことが多いので、10分以上も炊飯時間が長くなるのはびっくりしました。
魚ではあまり差が出ないですが、火の入りにくい根菜や豆などの炊き込みご飯はおいしく炊けそうです。
炊き上がりはこんな感じ。
加熱時間が長いためか、お米は白米炊飯のときより少し粘りがあり、具材となじみやすいなと感じました。
そしてやはり釜を洗ったあとも魚のにおいが少し気になったので、洗浄モードでこのにおいが取れるのか、試してみました。
釜に白米2合の目盛まで水を入れ、ふたをしてメニューボタンを長押し、「洗浄」のランプが点灯したら「炊飯」を長押しすればOK。
所要時間は30分。
30分後の様子がこちら。
この後湯を捨ててサッと洗って乾燥させればOK。
においはしっかり消えていました。
におい残りが気になるから炊飯器での炊き込みご飯は抵抗があるという人にも安心です。
長粒米
タイ米などの長粒種のお米も、日本米と同じような水加減で炊いていいのか、迷いますよね。
すでにメニューにあるとハードルが下がります。
目盛を見ると、とても微妙な水加減の差。
いちいち計量しなくても、目盛通りに水加減すればいいのは楽ですね。
ということで、タイのジャスミンライスを炊いてみました。
炊飯時間は2合で40分。
水加減だけじゃなく炊飯時間も違って、白米よりも10分ほど短いです。
炊き上がりは、独特のパラっとした食感はありつつ、一粒一粒の輪郭がしっかりしています。
長粒米は最大5.5合まで炊けて、早炊きも可。
カレーやガパオ、エスニック風チャーハンなどメニューの幅も広がりそうです。
タイの香り米などもにおい残りが気になりますが、洗浄機能があるので気兼ねなく使えるところも◎
冷凍ごはん
炊飯の最後の工程でお米の水分を蒸発しにくくして、電子レンジで再加熱した時にパサつかず、弾力があるご飯にしてくれるという「冷凍ごはん」モード。
少人数のご家庭などで、まとめて炊いて冷凍しておくという使い方にも最適です。
冷凍ごはんモードは、水加減、炊飯時間とも通常炊飯と同じ。
炊き上がりにも特に違いは感じられません。
冷凍保存用パックに入れて冷凍してみました。
翌日、解凍して食べてみましたが、通常炊飯のご飯を温めなおした場合と特に違いは感じられませんでした。
このあたりは電子レンジの性能や、冷凍保存の方法などの影響のほうが大きいかもしれませんね。
お粥
お粥メニューも豊富で、全粥と半粥の2種類の白粥のほか、玄米粥や雑穀粥モードもあります。
炊飯時間は全粥で74分~86分。
鍋で炊くより倍近い時間はかかりますが、吹きこぼれや火加減を気にすることなく、放っておけるのは利点。
保温もできるので、日常的におかゆを食べる人にはあると便利な機能です。
使用後のお手入れ
使用後に毎回洗うのは内ぶた、釜、蒸気口の3点。
内ぶたと蒸気口は食洗器もOKです。
蒸気口はパッキンを含め、5つのパーツに分解してそれぞれ洗います。
清潔を保てる感じはとてもいいのですが、毎回分解して洗浄、乾燥させてはめなおす、というのはちょっと面倒でした。
ティファール ザ・ライス総評
ティファール ザ・ライスでの炊飯を一通り試してみての所感をまとめます。
炊き上がりの味
このクラスの炊飯器になると、炊き上がりの味にそこまでの差は出にくいというのが正直なところです。
サラッと固めが好きな人、粘りのあるもちっとした感じが好きな人などいろいろですが、ティファールの炊飯器 ザ・ライスは中庸をいく感じ。
固さも3段階で選べるところといい、ストライクゾーンが広い一台と言えるでしょう。
使いやすさ
とにかくいろいろお任せできる便利さはすごいです。
多彩なメニューも一覧性の高い操作パネルで直感的に使えて、あまり迷うことはありませんでした。
メニューがあることで「作ってみようか」というきっかけにもなるので、料理の幅を広げたい人にはおすすめ。
ただ「機能が多すぎて逆にわかりにくい」「結局使いこなせない」というケースも十分想像がつくので、白米しか食べない、という人にはオーバースペックかもしれません。
お手入れのしやすさ
凹凸がないので汚れがたまりにくく拭きやすいところは◎
内釜が重いのと、蒸気口のパーツが細かい上に多いので毎回分解してはめなおして、というのがちょっと面倒に感じました。
特にゴムパッキンは小さくてすぐに無くしそうなので要注意です。
ティファール ザ・ライスはお試しレンタルができる
ほぼ毎日使う炊飯器。
炊き上がりが自分の好みに合うか、使い勝手はどうかなど、しっかり確認しておきたい点はたくさんあります。
買ってから「ちょっと違うな」とならないためにおすすめしたいのがお試しレンタルです。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、ティファール ザ・ライスをはじめ様々なメーカーの炊飯器をレンタルできます。
レンタル期間中に気に入った製品があればそのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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