ストウブ「ラ ココット de GOHAN」使用レビュー!ごはんをおいしく炊くために開発された鍋の実力とは
更新日2022/10/27
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一般家庭はもちろん、料理人やシェフの愛用者も多い、フランス発の鋳物ホーロー鍋「ストウブ(staub)」。
食材の旨みを引き出す仕上がりの高さと、料理を引き立てるシンプルでおしゃれなデザインで、今や世界中の人々から愛されています。
ただ、一口に「ストウブのお鍋」と言っても、実は様々なタイプがあることをご存知でしょうか。
今回はその中から、ごはんを美味しく炊くために開発された、ストウブ 「ラ ココット de GOHAN」をご紹介していきます。
もくじ
「ストウブ(staub)」について
「ストウブ」の鋳物ホーロー鍋は、フランス北東部アルザス地方で誕生しました。
鋳鉄で出来ており、一度温めると冷めにくく、弱い火でじっくりと食材に熱を伝えることができるのが特徴。
また、重量感のある蓋により鍋内を密封することができ、食材の水分と香りを鍋の中にしっかり閉じ込めるため無水調理も可能です。
更に、飽きのこないシンプルでおしゃれなデザインと、耐久性にも優れていることから、長く愛用し続けられるという点でも人気を博しています。
ストウブ「ラ ココット de GOHAN」とは
今回紹介する「ラ ココット de GOHAN」は、ストウブの中でも、ごはんを美味しく炊き上げるために開発されたお鍋です。
伝統的なストウブのお鍋の特徴を活かしつつ、「ラ ココット de GOHAN」ではその形と蓋の構造に工夫を加えることで、「ムラのない加熱」と「水分の浸透」を実現。
これによりお米の芯まで水分が浸みこみ、一粒一粒にムラなく熱が加わることで、お米のアルファ化(糊化)が進みやすくなり、ごはんがふっくらおいしく炊き上がります。
また、1合炊き用のSサイズ、2合炊き用のMサイズの2種類が展開されています。
ストウブ「ラ ココット de GOHAN」の特徴と外観レビュー
今回は、「ラ ココット de GOHAN」のブラック 2合炊き用のMサイズをレンタルして、実際に2週間使用してみました!
まずは、おいしく仕上がるポイントや特徴を、商品の外観レビューとともにご紹介していきます。
本体外観と形状
「ラ・ココット de GOHAN」の本体外観はこちらです。
ブラックのシンプルなボディには、エマイユ(ホーロー)加工がされており、長時間使用してもにおい移りがしにくく耐久性に優れているのが特徴です。
ころんと丸みを帯びた形をしていますが、この形は、昔ながらの日本の「羽釜」の特徴を継承したものとなっています。
羽釜のように丸くカーブした底のフォルムで、鍋底から大きな対流を生み出し、鍋全体でお米をムラなく加熱することができます。
また、厚みのある鋳鉄製なのも羽釜と同じで、これにより鍋全体がゆっくり均一に温まり、お米の芯まで水分がしっかり浸透します。
蓄熱性も高いので、火加減を細かく調節しなくても沸騰中の細かな対流を維持できるなど、まさに炊飯にぴったりの形状となっています!
「ラ・ココット de GOHAN」Mサイズを、500mlペットボトルと大きさを比較してみました。
ホーロー鍋のため重量感はありますが、高さは蓋を入れても 15.5 cmで、サイズは想像よりもコンパクトに感じました。
蓋
「ラ・ココット de GOHAN」は重量感のある蓋となっており、パッキン等はありませんが、この蓋の重みでしっかりと内部が密閉されます。
さらに蓋の裏側には、「システラ」という独特な形の突起が付いています。
ストウブの重い蓋で密閉することで、鍋の中は旨みを含む蒸気でいっぱいになるのですが、この蒸気が「システラ」を伝わり、旨みを含んだ水分としてふたたび食材の上に落ちます。
旨みを含んだ蒸気が逃げず、雨のように食材に降り注ぐ様子から、これを「アロマ・レイン」システムと呼んでいます。
この蓋の仕組みによって旨みをお米に閉じこめ、ふっくらおいしいごはんが炊き上がるのです。
本体内側
内部はすこしザラザラとした触り心地なのですが、こちらは「黒マットエマイユ加工」というストウブ独自の加工によるものです。
細かな凹凸によって表面積が増えるため、油なじみがよく、食材の接点が少なくなり焦げ付きにくくなるというメリットがあります。
さらに更に熱伝導が高く、保温性があるのも特徴です。
本体底面
底面は、つるつるとしており、エメラルドグリーンのようなおしゃれな深い緑色をしています。
こちらにもエマイユ加工が施されており、ガスの直火、オーブン、IH(100V、200V)に対応
ただ、電子レンジは使用不可なのでご注意ください。
※鍋底の直径が12cm未満の場合、IHヒーターが鍋を検知できないことがあるため、メーカーサイトではSサイズをIH非対応としています。
サイズごとのスペック
SサイズとMサイズのスペックは以下の通りです。
Sサイズ | Mサイズ | |
---|---|---|
容量 | 0.73L(1合炊き) | 1.75L(2合炊き) |
幅 | 12 cm | 16 cm |
底の直径 | 11.5 cm | 16 cm |
直径 | 11.5 cm | 16 cm |
重さ | 1.45 kg | 1.6 kg |
長さ | 16.1 cm | 21 cm |
高さ | 11.4 cm | 15.5 cm |
高さ(フタ除外時) | 8.3 cm | 11.4 cm |
ストウブ「ラ ココット de GOHAN」を実際に使用してみた
ここまで、「ラ・ココット de GOHAN」の外観および特徴について紹介してきました。
フランスの伝統的なストウブの製法と、日本の昔ながらの羽釜のしくみが融合した、まさに「ごはんのためのストウブ」と言えます!
そんな魅力満載の「ラ ココット de GOHAN」を使って、「白米」と「トマトリゾット」を作ってみました。
白米
まずは「ラ・ココット de GOHAN」の魅力を存分に味わえる、白米の炊飯を行いました。
事前準備として、お米を研ぎ、15~30分ほど水に浸しておきます。(今回は2合の炊飯を行いました!)
右の写真のように、お米が白くなるまで浸水させ、白くなったらざるに上げて5分置きます。
その後、「ラ・ココット de GOHAN」にお米と400ccの水を入れ、蓋を外したまま中火にかけていきます。
全体が沸騰し大きな泡が湧いてきたら、しゃもじで鍋肌から米を離すように軽く混ぜます。
表面を平らにならして蓋を閉め、ここからは極弱火で10分炊いていきます。
10分経ったら火を止めて、更に蓋をしたまま10分蒸らしたら…完成!!!
1粒1粒がしっかりと、粒立っているのがわかりますでしょうか…!!
写真では伝わらないのが残念ですが、蓋を開けた瞬間のごはんのあまい香りも最高でした。
食べてみると、いつもの炊飯器と比べてまずその甘みに感動しました。
細かい火加減の調整なども全くしていないにもかかわらず、旨みの雨、「アロマ・レイン」によって、こんなにもお米が美味しくなるんだ…と驚きです。
食感も、ふっくらもちもちしていてとても美味しかったです。
浸水の時間を除くと、およそ30分ほどで炊き上がり、普段使っている炊飯器の通常炊飯よりも手早く出来上がりました。
トマトリゾット
お次はトマトリゾットです!
こちらはメーカーページのレシピを参考に作成してみました。
まず、鍋を火にかけバターを溶かし白米を入れ混ぜ合わせます。
上からブイヨン、塩、そしてへたを取ったホールトマトを丸ごと乗せます。
こちらも白米の炊飯時と同様、蓋を外したまま沸騰させ、沸騰したら約10分程極弱火で火にかけます。
10分後火を止め、さらに10分ほど蓋をしたまま蒸らします。
蓋を開け、仕上げに、粉チーズやブラックペッパーを回しかけ、全体をざっくりと混ぜれば完成です!
お米の旨みと、まるごとトマトのおいしさがぎゅっと詰まったリゾットに仕上がり、大満足です!
お鍋ならではの「おこげ」もしっかりと楽しむことができました!
使って感じたストウブ「ラ・ココット de GOHAN」の注意点
今回初めてストウブ「ラ・ココット de GOHAN」を使用してみて、そのおいしい仕上がりに大満足でした。
ただ、実際に使用してみて、少し気になった点もあったのでそちらも紹介していきます。
それなりに重量感がある
サイズ自体はコンパクトではあるのですが、鋳物ホーロー鍋であるため、1.6kgほどとやはり重量感があります。
使用する際は、コンロにかけるだけなので問題はないのですが、持ち運びをしたり洗い物をする際などは少し重さが気になりました。
ただその分しっかりしていて耐久性も優れているので、個人的には許容範囲であると思いました。
完全にほったらかしにはできない
炊飯方法自体はとても簡単ではあるのですが、時間を計ったり、途中で蓋をしたり、火を止めて蒸らしたりという作業が必要になるので、炊飯器と違って、炊飯中完全にほったらかしにすることはできません。
もちろん炊飯器のように炊飯予約もできないので、家にいるタイミングでないと使用できないという点は注意が必要です。
蓋や持ち手が熱くなる
ストウブのお鍋全般に言えることですが、蓋や本体の持ち手も熱が伝わる素材で出来ているので、火にかけている際はかなり熱くなります。
やけどの危険もあるので、加熱直後の蓋の取り外しやお鍋を移動する際には、ふきんやミトンを使用して持ち手をつかむようにしましょう。
使って感じたストウブ「ラ・ココット de GOHAN」の魅力
注意点をご紹介しましたが、実際に使用してみて、やはりそれを上回るメリットを感じたのでそちらも改めてご紹介します!
炊きあがりのおいしさ
やはり何といっても、「ラ・ココット de GOHAN」で炊いたごはんのおいしさに一番感動しました。
一粒一粒ムラのない炊きあがりと、ふっくらもちもちした食感、お米本来の甘みが最大限引き出された仕上がりで、いつものごはんが何倍も贅沢に感じました。
また、白米だけでなく、リゾットや炊き込みご飯もおいしく作れるところもうれしいポイント。
スイッチを入れるだけの炊飯器より少し手をかける必要があるのは事実ですが、その分、お鍋でごはんを炊いているという特別感も味わえました。
炊飯以外の調理にも対応
「ラ・ココット de GOHAN」は、ご飯をおいしく炊くように作られていますが、もちろん通常のお鍋として炊飯以外の調理も可能です。
スープや煮込みに使用すれば、ストウブならではの密封性を活かした、うまみを逃さない無水調理ができます。
また、厚みがあり一度温まると温度も下がりにくいため、揚げ物にも向いているとのこと。
これ1台で、その日のメニューによっていろいろ使い分けられるのは嬉しいポイントですね。
洗い物がカンタン
細かく複雑なパーツなどはないので、日々の洗い物は、お鍋と蓋のみでとてもカンタンです。
炊飯のみでは、特に内側に焦げが付いたりごはんがこびりついて取れない!ということもありませんでした。
ただ、ストウブを長く使用するためには、油を塗り込む「シーズニング」というお手入れが定期的に必要になります。
ストウブのお手入れ、シーズニングの方法 | キッチンマイスター|ZWILLING・STAUB公式webメディア
油を内側に染み込ませることでお鍋の乾燥を防ぐことができ、この作業を行うことにより食材がこびりつきにくくもなります。
お鍋を長持ちさせるためにも、始めて使用する際や、内側の艶が無くなってきたと感じた時には、シーズニングを行ってあげてください。
飽きのこないおしゃれなデザイン
ストウブ「ラ・ココット de GOHAN」は、その機能はもちろんおしゃれなデザインも魅力の一つです。
シンプルかつ洗練されたデザインであるため、調理器具ではありますが、このまま食卓に出してもテーブルがグッと華やかになりますよね。
もちろん見た目のみならず耐久性にも優れているため、長く愛用し続けることができる点も魅力であると感じました。
ストウブ「ラ・ココット de GOHAN」で毎日のごはんを特別に
「ラ・ココット de GOHAN」を実際に使用してみて、改めて「ごはん」のおいしさに気付くことができました。
炊飯予約ができないなど、炊飯器と比べてデメリットになる部分もありますが、それ以上に、ごはんがおいしいというだけで毎日の食事が今まで以上に楽しみに感じられるようになりました。
「ラ・ココット de GOHAN」があれば、いつものおうちごはんが特別になること間違いなしです!
「ラ・ココット de GOHAN」はお試しレンタルもできる
とはいえ実際購入するとなると、使い勝手や重さ、自身のライフスタイルに合うかなど、気になる部分はたくさんありますよね…。
すぐに購入に踏み切れないという方は、まず一度レンタルで試してみるのもおすすめです!
家電レンタルサービスレンティオでは、「ラ・ココット de GOHAN」をはじめとするストウブ製品をレンタルできます。
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