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料理好きの間で人気の鋳物ホーロー鍋「ストウブ(STAUB)」。
食材本来の美味しさを活かして調理できる重厚なつくりと、料理をするのが楽しくなるおしゃれな見た目で、熱狂的なファンを獲得しています。
ストウブにはいくつかのシリーズがありますが、今回は幅広い調理方法に使いやすい浅型のお鍋「ブレイザー・ソテーパン」を2週間使用してレビューしました。
実際に使って感じたストウブ鍋の魅力や、初心者が気をつけたい注意点についても解説します。
もくじ
ストウブ(STAUB)とは
フランス・アルザス地方生まれで世界中で愛されている鋳物ホーロー鍋「ストウブ」。
「鋳物ホーロー鍋」とは、溶かした金属を型に流し込んで成形した鋳物に、ガラス素材を焼き付けてコーティングした鍋のことです。
見た目がおしゃれなだけでなく耐久性にも優れていて、長く使える高品質なお鍋が欲しい方におすすめです。
ストウブ 鋳物ホーロー鍋の特長
ストウブの鋳物ホーロー鍋の特長は、熱伝導性と保温性の高さ。弱火でも素早く均一に熱が伝わり一度温度が上がると冷めにくいので、長時間の煮込み料理にも最適です。
ストウブ鍋は、フタのつくりも個性的です。重厚で密閉性の高いフタで蒸気を対流させて無水調理も可能。裏側の小さな突起により食材の水分が全体に降り注ぎ、香りと風味を逃しません。
直火にIH、オーブンなど様々な熱源で使用できて、煮る・焼く・蒸す・炒める・炊くといった幅広い調理方法に対応。日常の料理から特別な日の料理まで、毎日活躍するお鍋です。
「ブレイザー・ソテーパン」とは
ストウブ「ブレイザー・ソテーパン」は、定番のピコ・ココットよりも浅型で底が広く、とくに「炒めて煮る」料理が得意なお鍋です。
調理した鍋をそのまま食卓に置いて大皿代わりとして使えば、浅型で取り分けやすく温かさもキープできるので便利です。
ブレイザー・ソテーパンは、24cm(2~3人分)・26cm (3~4人分)・28cm(4~5人分)の3サイズがラインナップ。シンプルな白・黒・グレーだけでなく、カラフルな赤・青のカラーバリエーションも用意されています。
STAUB「ブレイザー・ソテーパン」開封&使用レビュー
今回は大きめのストウブ ブレイザー・ソテーパン(28cm)をレンタルして2週間実際に使用してみました。
さっそく開封して、鍋本体から見ていきましょう。
鍋本体外観
鋳物ホーロー鍋であるストウブは、すべて周りがエマイユ(ホーロー)加工されています。
ガラスを原料とするエマイユは、つるっとした美しい素材で耐久性にも優れているのが特徴です。
鍋の内部もエマイユ加工されていますが、こちらはストウブ独自の黒マットエマイユ加工でザラザラとした素材になっています。
ザラザラの細かい凹凸によく油がなじんで、焦げ付きにくいのが特徴です。
鍋底もつるつるのエマイユ加工。ガスコンロの直火、オーブン、IH(100V、200V)にも対応しています。(※電子レンジは不可)
持ち手には「STAUB」の刻印があしらわれていて、細部までこだわりが感じられますね。
フタ外観
続いて、特徴的なストウブのフタを見ていきましょう。
フタと鍋本体はぴったり密着して水蒸気を閉じ込めます。
フタの裏側にはシステラと呼ばれる突起があります。
食材から出た水蒸気がフタに付着して水に変化し、システラを伝わって食材全体に雨のように降り注ぎます。
このストウブ独自のフタの構造が、食材本来の美味しさを最大限に引き出してくれるんですね。
フタのつまみは、金属製で高温にも対応。フタをしたままで250℃までのオーブン調理もできます。
実際にブレイザー・ソテーパンで作った料理
鶏もも肉を焼いて野菜と一緒にハニーマスタードソースで軽く煮込みました。何でもない日に作りましたが、パーティー気分が味わえました。
こちらは塩ニンニク肉じゃがです。和風な料理もなんだかおしゃれに見えますね。じゃがいもがホクホクで美味しく仕上がりました。
手羽元を使ったサムゲタン風の煮込みです。ストウブを使うと野菜から水分が出るので、レシピよりも水分少なめで作ると濃厚で美味しくできました。
ナスを多めの油で揚げ焼きして、そのままめんつゆを入れて揚げびたしにしました。「焼く→煮る」が得意なブレイザー・ソテーパンを使えば、一気に大量に作り置きできて便利でした。
ストウブ初心者さんが気をつけたい注意点
今回はじめてストウブ鍋を使って料理をしてみたのですが、じつはその扱いやストウブ選びには注意すべきこともありました。
私自身知らずに失敗してしまった内容もあるので、ストウブ初心者さんは事前にこちらのポイントを確認しておいてくださいね。
想像より重くて大きい
鋳物ホーロー鍋は、鉄でできているのでかなり重いです。
今回使用したブレイザー・ソテーパン28cmの場合は、重さ5.4kg。26cmだと4.64kg、24cmでも4.2kgあります。
使っているときはずっとコンロに置いているのでとくに重さは感じませんでしたが、洗い物や片付けのときに重さを負担に感じることが多くありました。
普段使っているフライパンと同じ28cmのブレイザー・ソテーパンを選んだのですが、想像以上に重くて大きかったので小さいサイズでも良かったかも…と思いました。
インターネットで購入すると重さがわかりづらいので、できれば一度実際に試してから購入するのがおすすめです。
また、収納時はこのようにフタを裏返せば重ねられますが、それでも割と場所を取ります。収納場所もしっかり考えてから購入しましょう。
オシャレなデザインなので、見える場所に出しておくのも良さそうですね。
丁寧なお手入れが必要
ストウブを長く使い続けるためには、丁寧なお手入れが必要です。
鋳物ホーロー鍋は、水が苦手で油が好きな素材。鍋を洗った後は濡れたまま放置していると錆びやすいので、水をしっかり拭き取って乾かさなければなりません。
また、はじめて使う前や内側が乾燥してきたときには、油を塗り込む「シーズニング」が必要。私はシーズニングが必要ということを知らずに使い始めてしまい、使い始めた後で慌てて油を塗りこみました。(後からでも十分意味はあるそうです)
ストウブのお手入れ、シーズニングの方法 | キッチンマイスター|ZWILLING・STAUB公式webメディア
また、熱々の鍋を急速に冷やしてしまうと温度差で割れやすいので、ある程度熱が冷めてから洗うように気をつけましょう。
ストウブは大切に使えば一生の相棒になってくれるお鍋なので、少し面倒でも丁寧にお手入れしたいですね。
火加減が強すぎると焦げつく
最初の頃はブレイザー・ソテーパンを使っていて、食材を焦げ付かせてしまう事態が多発しました。
「内側の凹凸加工で焦げ付きにくいは噓だったのか…」と思っていたのですが、じつはこれ、シーズニングをしていないことに加えて火加減が強すぎることも原因でした。
ストウブは熱伝導率が高いので、中火~弱火で十分。焼くときは中火で、鍋が温まって煮込むときは弱火でも調理することができます。
普段フライパンを使うときのように強火で加熱してしまうと、焦げ付きやすいので注意しましょう。
ちなみに、もしこんな風に派手に焦げ付かせてしまっても大丈夫!
鍋に水と重曹を入れて弱火で沸騰させるだけでキレイに落とすことができます。実際にやってみたところ、本当にするんと焦げが落ちて感動しました。
フタや持ち手が熱くなる
ストウブのフタのつまみや鍋本体の持ち手部分は、熱が伝わる素材でできています。
調理中は鍋本体と同じくらい熱くなるので、うっかり触ってしまわないように要注意です。私も普段使っている鍋と同じ感覚でフタを触ってしまい、何度か火傷しそうになりました。
フタの取り外しや鍋の移動の際は、少し不便ですが必ず鍋つかみやふきんを使うようにしてくださいね。
使ってわかったブレイザー・ソテーパンの魅力
ストウブは使い方に気をつけるべきポイントはあるのですが、それ以上の魅力があってとりこになってしまいました。
毎日料理をするのが楽しくなる魔法の鍋「ストウブ ブレイザー・ソテーパン」の魅力についてお話しします。
おしゃれで料理が楽しくなる
ストウブ ブレイザー・ソテーパンは、落ち着いた色味につるっとしたかわいい素材、洗練されたデザインでとにかく見た目がおしゃれ。
ブレイザー・ソテーパンで作った料理を鍋のまま大皿として出すと、一気に食卓が豪華になります。
ストウブを使っていて、個人的にはここが一番魅力的なポイントでした。
面倒な献立選びも、ストウブがあると「今日は何を作ろうかな♪」と気分が上がります。気に入った料理道具を使っていると、毎日のお料理が楽しくなりますよね。
どんな料理も美味しく仕上がる
ストウブ ブレイザー・ソテーパンは、おしゃれなだけでなくどんな料理にでも使える万能さも魅力です。
使う前は洋風の煮込み料理のイメージが強かったストウブですが、実際に使ってみると和食との相性も抜群。
肉・魚・野菜・お米…どの食材を使っても、食材本来の旨味を逃さずふっくら甘く美味しく仕上がります。
メイン料理から副菜の作り置きまで、毎日幅広く活躍してくれます。
食材の水分の力がすごい
ストウブといえば無水調理も魅力の一つ。
食材の水分を逃さず旨味と栄養が凝縮した濃厚な料理に仕上がります。
ストウブを使っていても「食材の水分」を実感できることが度々ありました。
料理中にフタを開けると、見たことないほど大量の水がフタから滴り落ちてきます。水分が蒸発して減るどころかむしろ増えていることも。
これまでの普通の鍋を使った料理では、大量の水分が蒸発してしまっていたことを実感しました。
実際ストウブを使って焼いたお肉は普段よりもしっとりした感じがして、ストウブの実力に感動しました。
長く愛用できる一生モノの鍋
大切に使うことで長く愛用できるストウブ。ブレイザー・ソテーパンは、使えば使うほど愛しさが増す料理道具だと感じました。
これまでは安いフライパンやお鍋を使い潰して数年ごとに買い替えてきましたが、ストウブを手にして「良いものを長く使う」ことの良さに気づかされました。
一生モノのお鍋が欲しい方は、ぜひ一度使ってその魅力にハマっていただければと思います。
ストウブの購入を迷ったらお試しレンタルもおすすめ
ストウブ ブレイザー・ソテーパンは一生使える高品質な鋳物ホーロー鍋。
良いものを長く使いたい方にはおすすめの鍋ですが、サイズや重さ、お手入れなどが気になって、なかなか購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか?
そんな時におすすめなのが、ストウブのレンタル。ご自宅で短期間使ってみて、気に入れば返却せずそのまま買い取ることも可能です。
実際に使ってみることで「自宅のキッチンには大きすぎた」「重すぎて使わなくなった」といった失敗の不安なく購入に踏み切れます。
ぜひ一度気軽にストウブの実力を試してみてはいかがでしょうか?
↓レンタルできるストウブの種類はこちらからご覧ください。