ヘルシオvsビストロ 2大オーブンレンジの違いを実際に使って比較!3つのポイントで実力を検証しました
更新日2024/08/09
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電子レンジとオーブンが一体となったオーブンレンジ。
なかでも人気の2大ブランドといえば、SHARPの「ウォーターオーブン ヘルシオ」とPanasonicの「3つ星 ビストロ」ですよね。
これから購入を検討している方も多いと思いますが、いずれも高火力のオーブン・高性能なレンジ・過熱水蒸気と似たようなスペックなので、どちらを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで、今回は人気のオーブンレンジ「ヘルシオ」「ビストロ」を実際に使用し、オーブン調理・レンジあたため・使い勝手の3項目で違いを比較しました。
これから高性能オーブンレンジの購入を検討している方は、機種選びの参考にぜひご覧ください。
もくじ
ヘルシオ,ビストロ 高性能オーブンレンジの2大派閥
今回比較するのは、高性能オーブンレンジの中でも人気の高いヘルシオとビストロの最上位モデル。
どちらも大容量30Lで、過熱水蒸気調理・二段コンベクション・赤外線センサーによる自動レンジ加熱・アプリ連携によるレシピ追加といった機能を搭載した高機能なオーブンレンジです。
シャープの「ウォーターオーブン ヘルシオ」
※リンクはAX-XA20の後継機「AX-LSX3B」
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオの特徴は、過熱水蒸気だけを使ったヘルシー調理です。
最初から最後まで過熱水蒸気だけで加熱することで、塩分&油をカットしつつ食材の美味しさと栄養をキープすることができます。
冷凍・冷蔵・常温など温度の違う素材をまるごとオーブンに放り込むだけで、おまかせで焼き上げてくれるまかせて調理も魅力の一つです。
ヘルシオについて詳しくはこちら
SHARP「ヘルシオウォーターオーブン」現行12機種を比較!選び方とおすすめを紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
パナソニックの「3つ星 ビストロ」
※リンクはNE-BS2700の後継機「NE-UBS10A」
Panasonicの3つ星 ビストロは、高性能なレンジあたためが特徴のオーブンレンジ。
高性能な赤外線センサー「高精細・64眼スピードセンサー」とマイクロ波をらせん状に放射し食品の中央部分から加熱できる「サイクロンウェーブ」を搭載。
冷凍・冷蔵・常温といった温度の違う2品を同時にレンジであたためたり、好みの温度を選んであたためたりもできます。
ビストロについて詳しくはこちら
パナソニックのオーブンレンジ 現行9機種を比較!選び方とおすすめを紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ヘルシオvsビストロ オーブンレンジを3つのポイントで比較!
今回比較のためにレンタルしたのがこちら!
手前の白いオーブンレンジ「SHARP ヘルシオ」と、奥の黒いオーブンレンジ「Panasonic ビストロ」です。
それでは実際に両方使って比較していきます。スペックだけではわからない2機種の違いについて、詳しく検証してみたいと思います。
1. オーブン・グリル調理
せっかくオーブンレンジを選ぶなら、オーブン・グリル調理の実力は重視したいところですよね。
オーブン機能を活用することで料理のレパートリーも増えますし、時短でほったらかし調理もできるので、お料理をする頻度が高い方はしっかり検討しておきたいポイントです。
ヘルシオ・ビストロともに庫内最高温度は300℃ですが、ヘルシオは過熱水蒸気・ビストロは大火力極め焼きヒーターと、メインの熱源が異なります。
この違いが味にどんな影響を及ぼすのでしょうか?野菜とかたまり肉をオーブンで調理して、ヘルシオとビストロを比較してみます。
グリル野菜
まずはグリル野菜を試してみます。
パプリカ、ズッキーニ、エリンギ、にんじん、じゃがいも、厚切りベーコンをカットして、ヘルシオは通常の角皿・ビストロはグリル皿に広げて乗せます。
味付けはオリーブオイルと塩コショウのみで、シンプルに野菜の味を楽しもうと思います。
焼く前からすでに美味しそうですね!
庫内に入れたら、それぞれモードを選択。
ヘルシオは公式レシピを参考に「まかせて調理→ 網焼き・揚げる」、ビストロも公式レシピ通りに手動調理で「グリル→両面焼き→13分(スチームプラス3分)」で調理スタートです。
ボタンを押したら、あとは待つだけ。この手軽さもオーブン調理の魅力ですよね。
完成しました!
こちらが調理後のグリル野菜です。
ヘルシオのほうはこんがりと良い感じに焼けていますが、ビストロは少し生焼け感があります。加熱時間が少し足りなかったようなので、5分追加加熱しました。
それでは実食!複数人で食べ比べした感想をまとめました。
まずはヘルシオで焼いた野菜を一口。みんな口をそろえて「美味しい!」「野菜が甘い!」と高評価でした。
じゃがいもはホクホクで、パプリカやにんじんも甘くて絶品。ベーコンもジューシーに焼きあがっています。
まかせて調理で自動加熱なのにちょうどいい焼き加減なのも感動ポイント。少し歯ごたえもありつつ、かといってシナシナになるほどではない絶妙な加熱具合でした。
ヘルシオといえば野菜の過熱水蒸気調理という前評判通り、さすがの仕上がりですね。
続いて、ビストロのグリル野菜。「こっちも美味しい~!」という意見もある一方、食感が残っていてやっぱりちょっと生っぽい?という意見も。
素材の味と食感をしっかり感じられるものの、もう少し加熱したほうが良かったかもしれません。手動加熱なのでビストロ自慢のセンサーを活かせなかったのも惜しい点です。
ただ野菜を置いて焼いただけなのに、こんなに美味しくて見栄えも良いなんて最高ですね!
肉料理
オーブン調理といえば、ガッツリ肉料理!ということで、お次はローストビーフに挑戦します。
牛かたまり肉に塩コショウをすりこみ、少し時間をおいてなじませます。
ヘルシオは角皿+網・ビストロはグリル皿を使用。どちらも途中で裏返す必要はなく、表裏同時に加熱することができます。
お肉を庫内に入れたら、モードを選択。どちらも公式レシピ記載の通りオートメニューで調理します。
ヘルシオは「ローストビーフ」モード、ビストロは「クイックローストビーフ」モードで調理開始です!
どちらも過熱水蒸気を使った調理ですが、仕上がり時間には大きな差が出ました。
ヘルシオは低温・長時間で50分くらいかかったのに対し、ビストロは短時間で一気に加熱し15分くらいで終了。余熱で加熱するスタイルのようです。
加熱時間・温度が違うこともあり、見た目にも差が出ました。
ヘルシオのほうは肉が締まった感じで周りもこんがり・ビストロはぷりっとした感じで焦げ色も薄めです。
アルミホイルでくるんで、常温でしばらく肉汁が落ち着くのを待ちます。
加熱時間が短いビストロは、この待機時間に肉汁がかなり出てきてしまいました。
切り分け時もヘルシオ・ビストロでかなりの違いが出ました。
ヘルシオのほうが火が入っているようで、切るのに少し力が必要でした。端がウェルダン状態だったので焼きすぎかな?と一瞬思ったのですが、中央部分はローストビーフらしいピンク色になっていました。
ビストロはナイフを入れた瞬間からやわらかく切り分けやすかったのですが、少し生っぽさもある仕上がりとなっています。
中央の一番良い状態のローストビーフ1枚を比較しました。
好みの問題もありますが、ビストロのほうは見た目のレア感が心配で少しドキドキしますね。
それでは、試食の感想です!
ヘルシオのローストビーフは、加熱時間の長さもありキュッと締まっている感じ。肉汁がほとんど失われていないからか、肉肉しい味に仕上がりました。
一方ビストロのローストビーフは、やわらかくしっとりした仕上がり。焼き加減としてはかなりレアに近いので、ここは好みが分かれる部分でした。
どちらも美味しく、手軽に本格的なお店の味が楽しめました。
先ほどのグリル野菜と一緒に盛り付けると一気にパーティー感が出ますね!
2. レンジ性能
続いては、レンジ加熱の実力を比較します。
どのお家でもレンジは使用頻度が高いと思うので、あたため上手なほうが嬉しいですよね。
ヘルシオ・ビストロは、どちらも高性能な赤外線センサーを搭載。食材の表面から出る赤外線を測定して表面温度を判断、自動で加熱することができます。
スペック上では大差ない2機種ですが、実際のあたため性能はどうなのか?検証してみたいと思います。
冷凍食品の解凍
加熱ムラが起きやすい冷凍食品のあたため。一部はアツアツなのに一部は凍ったまま…なんて経験のある方は多いのではないでしょうか?
今回はお昼の定番・冷凍パスタであたため性能を検証します!
中央に入れたら、ヘルシオは冷凍食品あたため・ビストロはオートであたため開始です。
どちらも5分程度であたためが終わりました。
結果は…ヘルシオ・ビストロどちらも完璧でした!
パスタ全体はもちろん、チーズはとろとろ・大きめの具材もしっかり温まっています。
最近の冷凍食品は美味しいので、活用しているお家も多いはず。高性能なオーブンレンジなら、安心して冷食のあたためを任せられますね。
ひき肉の解凍
続いて、カチカチに凍った冷凍ひき肉の解凍に挑戦します。
肉の解凍については、どちらもスチーム解凍が推奨されています。肉の上にラップ等はかけず、直接ラップ等の上に置いて「全解凍」でスタートです。
解凍後の状態が…こちら!
一見同じに見えますが、ヘルシオのほうは8割ほろほろで一部が固まっている状態。ビストロのほうは、全部ほろほろに解凍できています。
ヘルシオのほうも加熱調理に使うなら十分な解凍具合なのですが、ハンバーグや餃子などそのまま混ぜて使う料理だともう少し追加で加熱したいですね。
とはいえ、安いレンジあるあるの「中はカチカチなのに外側はあたためすぎ」状態にはならないので、そこは安心して良さそうです。
2品同時あたため
高難度のレンジあたため冷凍ご飯+冷蔵おかずの2品同時あたためにも、チャレンジしてもらいます。
公式に冷凍ごはんOKと謳っているのはビストロのみ。ヘルシオは冷蔵+常温までが推奨されていますが、実際のところどうなのでしょうか?検証してみます。
ヘルシオは2品同時あたため・ビストロはオートであたためスタート。
ヘルシオ・ビストロどちらも、冷蔵おかずはホカホカにあたため成功。ですが冷凍ごはんのほうは、ヘルシオでは失敗・ビストロでは成功という結果になりました。
ヘルシオの冷凍ごはんはまだ中が冷たく追加加熱が必要でしたが、ビストロは湯気が見えるほどホッカホカに!レンジあたため上手という噂通りの実力を見せてくれました。
3. 使い勝手・お手入れ
最後に、使いやすさやお手入れのしやすさについて比較してみたいと思います。
ヘルシオ・ビストロはともに無線LANでスマートフォンと連携可能なオーブンレンジ。アプリからレシピをダウンロードして増やすことができます。
どちらも高性能なオーブンレンジなので使い勝手に大きな差は無さそうですが、実際はどうでしょうか?
サイズ
まずはサイズの違いを比較。どちらも同じ容量30Lで庫内寸法もほぼ同じですが、ヘルシオのほうが背が高いように見えますね。
ヘルシオの本体サイズは、幅49×奥行43×高さ42cm。設置スペースとしては、左右後方ぴったり・上方10cm以上の空間が必要です。
一方のビストロは、本体サイズが幅49.4×奥行43.5×高さ37cm。設置には左右後方ぴったり・上方8cm以上の空間が必要になります。
幅・奥行がほぼ同じヘルシオとビストロですが、設置時必要な高さには約7cmの違いがあります。
そしてどちらも想像以上に大きいので要注意です。できれば購入前に設置予定のスペースをきちんとメジャーで測るようにして、置けるサイズのものを選びましょう。
扉の開閉
扉の開閉については、どちらも同じたて開き。ヘルシオ・ビストロともに庫内の熱気や湿気を逃がすために半開きの状態で開けておくことができます。
ビストロのみソフトダンパー機構になっていて、ドアが自然とやさしく閉まるのが特徴的。ヘルシオは強めに閉めてしまうとバンッと大きな音がするので、静かに閉めるようにしましょう。
庫内形状
庫内はヘルシオ・ビストロどちらもヒーターが露出していない平面天井。拭き掃除がしやすい設計になっています。
また、庫内に水蒸気を充満させてこびりついた汚れを落としやすくする自動お手入れ機能も両機種搭載しています。
ちなみにスチーム使用後の庫内はこんな感じで、どちらもかなりビショビショな状態になります。
拭き掃除をせずに放置しているとサビの原因になるので、多少手間でもすぐにお手入れしましょう。
付属の角皿・網
ヘルシオ・ビストロともにレンジ使用不可な角皿が2枚ずつ付属しています。
違うのは、両面焼きをするときに使う部品。
ヘルシオの場合はハーフサイズの調理網を2枚付属していて、角皿と組み合わせて使います。ビストロでは、フッ素コーティングされたグリル皿を1枚付属。
ビストロでは計3枚の鉄板を保管しておくことになるので、使用しないときには少し邪魔になってしまうかもしれません。
操作部
操作部分に関しては、タッチディスプレイにあたため・取消ボタンとほぼ同じ構成。
違いが出たのは、ディスプレイのホーム画面です。
ヘルシオのほうは過熱水蒸気オーブン調理の「まかせて調理」が画面の大半を占めている一方で、ビストロのほうはレンジ機能メインでオーブン調理は「手動」タブに移動して使う形になっています。
それぞれのオーブンレンジで力を入れている機能の違いが垣間見えますね。
ヘルシオ,ビストロ それぞれがおすすめな人
ここまでヘルシオ・ビストロを実際に使い比べてみて、同じ高性能オーブンレンジでも機能や使用感に大きな差があることを実感しました。
ヘルシオとビストロでは目指す方向性やターゲット層が異なるように思えたので、どちらがどんな人におすすめか?を考えてみました。
SHARP ヘルシオはこんな人におすすめ
- 過熱水蒸気調理で食材の美味しさを楽しみたい
- 減塩・減油で栄養たっぷりのヘルシー料理を作りたい
- まかせて調理でかんたんにオーブン調理をしたい
- レンジは基本的なあたためが上手にできればOK
- オーブンレンジ置き場で高さが確保できる
ヘルシオ最大の魅力といえば、やはり過熱水蒸気調理でヘルシー料理がかんたんにできること。
野菜は甘くてホクホクに、お肉は余計な脂は落としつつ肉汁を閉じ込めてジューシーに。食材本来のうまみを引き出して、美味しく仕上げることができました。
まかせて調理を使えば、冷凍・冷蔵・常温など温度の違う食材をまるごと放り込んでも自動でオーブン調理できるので、細かく分量をはかってレシピ通りに作るのが苦手なズボラさんにもおすすめですよ。
ヘルシオについて詳しくはこちら
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パナソニック ビストロはこんな人におすすめ
- レンジのオートあたため性能を一番重視したい
- 冷凍の食材を活用することが多い
- オーブン・グリル調理はたまに使う程度
- オーブン料理はレシピ通りにきっちり作りたい
- オーブンレンジ置き場に高さがない
ビストロの魅力といえば、レンジあたためがとても上手なこと。
冷凍を含む2品同時あたためがオートで完璧にできたほどなので、相当のレンジ性能だといえるでしょう。
オーブン調理に関してはヘルシオのような自動調理ができないので、時間があるときにレシピをしっかり調べて作りたい人向け。大容量モデルとしては高さが低めなので、キッチン棚のスぺースが無い方でも検討できそうですね。
ビストロについて詳しくはこちら
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「ヘルシオ」vs「ビストロ」自分に合ったオーブンレンジを見つけよう
人気の高性能オーブンレンジ「ヘルシオ」と「ビストロ」。
実際に使ってみて、2大ブランドはそれぞれ異なる方向性のオーブンレンジということがわかりました。
最後に、ヘルシオとビストロを比較した内容を一覧表にまとめましたので、自分に合った一台を選ぶ参考にしてみてください。
ヘルシオ・ビストロ 比較一覧表
オーブンレンジはレンタルで試せる
今回比較したヘルシオ・ビストロはどちらも高性能なぶん高価なオーブンレンジとなっています。
買ったあとで「やっぱり自分のライフスタイルに合っていなかった」「思った味や焼き上がりにならない…」と後悔するのは避けたいところです。
そこで便利なのが、オーブンレンジを購入前に家電レンタルで試してみる方法です。お家で実際に使ってみることで、自信を持って購入に踏み切れます。
ネットで家電をお得にレンタルできるサービスRentio(レンティオ)では、ヘルシオ・ビストロをはじめとしたオーブンレンジ各種を借りて試すことができます。
機種によっては、新品をレンタルして気に入ればそのまま買い取れるプランもあります。購入前のお試しに、ぜひ気軽にレンタルしてみてはいかがでしょうか?
[レンタル] SHARP ヘルシオ ウォーターオーブン 一覧 – Rentio[レンティオ]
[レンタル] Panasonic ビストロ 一覧 – Rentio[レンティオ]
[レンタル] 電子レンジ・オーブンレンジ 一覧 – Rentio[レンティオ]
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