東芝「炎匠炊き RC-10VSV」真空圧力IH炊飯器をレビュー!マニアックな炊き分け機能でこだわりのご飯を。

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世の中には多種多様な炊飯器が出ていますが、炊飯方式の種類で分けると、圧力IH炊飯、IH炊飯、マイコン炊飯の3つがあります。
それぞれ炊き上がりに特徴があり、圧力IH炊飯器は、もちもちとした粘りのあるご飯が炊けるのが特徴と言われています。
今回ご紹介するのは、2023年6月に発売されたばかりの東芝の真空圧力IHジャー炊飯器「炎匠炊き RC-10VSV」。
名前の通り、圧力IHに真空機能も加わったハイスペックな炊飯器です。
いったいどんなご飯が炊けるのか、さっそく見ていきましょう。
もくじ
東芝の真空圧力IHジャー炊飯器「RC-10VSV」の特徴

東芝の圧力IH炊飯器シリーズには、大火力と熱対流で炊き上げる「炎匠炊き」という炊き技が搭載されています。
また、真空機能や豊富なメニューなど、気になるところはたくさん。
まずはRC-10VSVの主な特徴をチェックします!
業界トップクラス※の大火力
まずは何と言っても火力の強さ。
1420Wという業界トップクラス※の大火力でお米を一気に炊き上げ、一粒一粒芯まで熱が伝わった、ふっくら粒立ちのよいご飯に仕上げます。
おいしいご飯を炊く鍵は、ムラのない加熱と強い火力。
1回あたりの炊飯時消費電力量は178.4Wh(白米・エコ炊飯コース時)とやや高めですが、それだけ強い火力でお米のおいしさを引き出します。
※2023年4月1日現在、国内家庭用100Vジャー炊飯器の最大炊飯容量0.99L以上1.44L未満(省エネ法の区分による)において。
丸底60°の大きな熱対流
内釜にも様々な工夫が施されています。
羽釜にならった60°の丸底で大きな熱対流を起こすことで、中心まで熱が伝わりふっくらとした炊き上がりに。
また、釜底は山のように盛り上がった形状になっており、そこに熱が集中することで沸騰力がアップ。気泡を増やして効率良く熱を伝達することができます。
真空で芯まで浸水
ご飯の炊き上がりを左右する大事な要素に浸水があります。
真空圧力IHジャー炊飯器 RC-10VSVは、「真空ひたし」も大きな特徴。
東芝独自の技術※で、内釜の中を真空にし、圧力差でお米の芯までたっぷり浸水させます。
しっかり水を吸わせることで米の内部まで熱が伝わり、デンプンのα化が促進され粘りと甘みが引き出されたご飯になります。
※2023年4月1日現在、国内家庭用100Vジャー炊飯器において、内釜内を真空にし、圧力差で吸水させる技術。
豊富な炊き分け機能
炊飯コースがかなり充実しているのも特徴です。
注目はお米の銘柄に合わせて炊き分ける機能。
対象銘柄は、コシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち、ななつぼしの5つで、それぞれの個性をいかした炊き上がりに。
食感別の炊き分けは、かため・しゃっきり・おすすめ・もちもち・やわらかの5通り。
そのほか
- ご飯の甘味をさらに引き出す「甘み炊き」
- 少ない量をよりおいしく炊く「少量」
- 30分~50分の中から炊飯にかかる時間を選べる「ねらい炊き」
- 早く炊きたいときの「そくうま」
- 冷凍保存向けの「冷凍ごはん」
- 冷めてもかたくなりにくい「お弁当」
- 省エネで炊きたい「エコ炊飯」
と、ふつうの白飯を炊くだけでも好みに合わせて何通りもの炊き方から選べます。
東芝「炎匠炊き RC-10VSV」の外観とその他の機能
「炎匠炊き RC-10VSV」の外観はつやのあるブラックで、角の取れたスクエアなシルエット。
トップはフラットで凹凸もなく、お手入れがしやすいです。
本体の外寸は、幅269×奥行330×高さ226mm、ふたを開けた時の高さは440mmです。
重さは約5.4kgで、それなりに重量感はあります。
内釜は厚みのわりに取り回しのしやすい重さで、内釜での洗米もOK。
なお、「RC-10VSV」の炊飯容量は5.5合炊き。
同じ機能の1升炊きモデル「RC-18VSV」のラインナップもあります。
白米以外のコース
白米の炊飯コースだけでもかなりの充実ぶりでしたが、白米以外のコースもたくさんあります。
白米と玄米のおかゆが炊ける「おかゆ」コースのほか、「炊込み」「玄米」「麦ご飯」「雑穀米」、さらに「ゆで卵」「半熟卵」「温泉卵」「豆腐」が作れるコースもあります。
お手入れ
フレーム部分はステンレスクリーンフレームで汚れがたまりにくく、拭きやすい構造になっています。
内蓋、蒸気口は毎回取り外して洗います。
蒸気口はキャップを外すだけで、細かいパーツに分かれたりしないので扱いやすいです。
また、蒸気で内蓋の汚れや本体のニオイなどを浮かせる「お手入れコース」もあります。
炊き込みご飯などのにおい残りが気になるときに有効です。
付属品
付属品はしゃもじと計量カップ。
しゃもじは自立式です。
東芝「炎匠炊き RC-10VSV」の使用感と炊き上がりレビュー

とにかく豊富な炊き分けができるこの炊飯器。
同じお米でコースによってどれだけ違いが出るのか、使用感のレビューはその1点に絞って、基本の白いご飯と、玄米ご飯を炊いて比較してみました。
基本の白いご飯
まずは普通の白いご飯を炊いて各コースの違いを検証してみます。
「本かまど・おすすめ」×「白米」
まずは「本かまど」炊き、食感を「おすすめ」の設定で炊いてみました。
お米はコシヒカリを使用しましたが、銘柄炊き分けとの違いを見るために「コシヒカリ」ではなく、あえて「白米」を選択。
ふたをしてスイッチを入れると、ガチャッ、ブーンという音がして真空状態にしているのだなとわかります。
1合の炊飯で所要時間は40分と表示されましたが、実際はそれより5分くらい早く炊き上がりました。(※表示はあくまで目安で、炊飯時間は炊飯量によって変動します。)
炊き上がりはこんな感じで、内釜の壁にデンプンの膜が出来ているのが目立ちます。
釜の中で激しく対流が起こった印でしょうか。
茶碗によそってみると、粒が立ったちょうどいい炊き加減です。
食感はしっかりした粘りがある、というのが第一印象。
圧力IH炊飯らしく、一粒一粒がふっくらと、そしてもっちりと炊けています。
「本かまど・おすすめ」×銘柄炊きわけ「コシヒカリ」
次は、お米の銘柄を「コシヒカリ」に設定し、同じく「本かまど・おすすめ」コースで炊きました。
炊飯時間は45分と「白米」を選択したときより5分長めです。
コシヒカリはよりじっくり時間をかけて炊くということのようです。
炊き上がりはこんな感じ。
こちらも実際は表示時間より5分ほど早く炊き上がりました。
食べ比べてみると「白米」設定で炊いた時よりやや柔らかめの食感。
水分が多く粘り気があるというコシヒカリの特徴がより出ている感じです。
味そのものは特に違いは感じませんでした。
「甘み炊き」×銘柄炊きわけ「コシヒカリ」
さらに同じ「コシヒカリ」で「甘み炊き」コースを試してみました。
こちらは炊飯時間73分とかなり長めです。
「白米」×「本かまど」コースに比べると倍の時間かかります。
じっくり時間をかけて火を入れ、甘みを引き出すということのようです。
炊き上がりはどうでしょうか。
見た目は先ほどまでとあまり変わりませんが、釜の側面につくデンプンの膜は「本かまど」コースで炊いた時より少なめです。
しゃもじを入れてほぐしてみると粘りが強く、米と米がくっつきあっている感じ。
米の一粒一粒はしっかり立ちつつも、口の中でふんわりとほぐれていくのではなく、もっちりくっつきあっていて、噛み応えがあります。
ちょっともち米で炊いたおこわに近い感じでしょうか。
甘みも比べてみるとわずかに強くなっています。
玄米
玄米も炊いてみました。
玄米は炊飯器ごとに炊き加減にかなり差があり、炊飯時間も幅があります。
東芝のこの炊飯器は玄米を炊くコースが2つあり、炊飯時間は本かまどコース100分、そくうまコース55分です。
せっかくなので両方のコースで炊き上がりを食べ比べてみました。
「本かまど」
「本かまど」コースの炊き上がり。
どちらのコースでも一粒一粒がふっくらと炊けましたが、「本かまど」コースのほうが粒がよりふっくらしている感じが少しあります。
「そくうま」
「そくうま」コースの炊き上がり。
見た目は「本かまど」コースとほとんど同じですが、「そくうま」で炊いたほうは「かに穴」と呼ばれる穴ができています。
かに穴ができるということは、炊飯中に大きな泡が発生してしっかり対流が起こり、まんべんなく加熱されている証拠。おいしいご飯が炊けているサインでもあります。
食べ比べてみると、「そくうま」コースは「本かまど」コースよりもやや固かったです。
ただ、比べれば若干違いがわかる、という程度で、明確な差が感じられるほどではありませんでした。
東芝 真空圧力IHジャー炊飯器「炎匠炊き RC-10VSV」総評
実際に「炎匠炊き RC-10VSV」を一通り試してみての所感をまとめます。
◎ 粘りのあるもっちりしたご飯が好きな方向け
ご飯の食感の好みはいろいろですが、やはり圧力IH炊飯器だけあって、しゃっきりしたご飯より粘りのあるもっちりしたご飯がお好みの方におすすめです。
また微妙な味の違いにこだわる方には、炊き上がりを細かくコントロールできるのでいいと思います。
◎ 長時間の保温でもおいしさが続く
一般的に炊飯器の保温時間は12~24時間程度ですが、RC-10VSVの白米の保温時間は最大40時間(※エコ炊飯モードを除く)ととても長いです。
40時間も保温したら普通はパサパサになったり、黄色っぽく変色して味が落ちますが、RC-10VSVは一定時間ごとに真空ポンプが作動して釜の中を真空にするので、お米が酸化するのを防ぎ、おいしさを保ちます。
家族の食事時間がバラバラだったりして長時間保温をしたい人には嬉しい機能ですね。
△ メニューが多くて複雑
メニューが多く細かい炊き分けができる反面、直感的に操作を把握しづらいという側面はあります。
表示パネルも文字が多くて細かい上にバックライトがないので見づらいです。
炊き上がりにそこまでこだわりがない人は、もう少し機能を絞ったシンプルな機種のほうが使いやすいかもしれません。
△ 炊き分けの違いはわずかだった
今回検証した銘柄やコースでは、白米・玄米とも炊飯コースの違いによる差はごくわずかでした。
食べ比べてみれば確かに少し違いはあるものの、明らかに違うと感じるほどではありませんでした。
他の銘柄やコースだと自分好みの炊き方が見つかるかもしれないので、炊き上がりにこだわる方は色々と試してみると良さそうです。
東芝「炎匠炊き RC-10VSV」はお試しレンタルができる

ほぼ毎日使う炊飯器。
炊き上がりが自分の好みに合うか、使い勝手はどうかなど、しっかり確認しておきたい点はたくさんあります。
買ってから「ちょっと違うな」とならないためにおすすめしたいのが、炊飯器のお試しレンタルです。
家電レンタルサービスのレンティオ(Rentio)では、東芝「炎匠炊き」シリーズをはじめとした炊飯器各種をレンタルできます。
レンタル期間中に気に入った製品があればそのまま購入もできますので、一度試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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