冷凍庫の霜取り 簡単な方法を紹介!頑固な霜を除去する方法や7つの予防策も紹介
公開日2024/05/01
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霜取りをしないまま冷凍庫を使用し続けると、冷却効率が落ちて電気代が高くなったり、食材の保存性能が落ちたりする可能性があります。
また放置すると霜が巨大化し除去する手間が増えるため、霜取りはこまめに行うのがおすすめです。
本記事では、かんたんに冷凍庫の霜取りができる方法を解説します。
霜の付着を予防する7つのコツも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
[霜の厚さ別] 簡単にできる冷凍庫の霜取り方法
冷凍庫の霜取りは、霜の厚さに応じて適切な方法で行いましょう。
霜取りに特別な道具は不要で、基本的にはご自宅にあるアイテムで除去できます。
こちらでは霜の厚さ別の霜取り方法と必要な道具を解説しますので、ご自宅の冷凍庫の状況に合わせて実施してみてください。
霜が薄い場合
5mmほどの薄い霜であれば、冷凍庫の電源を切らずかんたんに除去できます。
タオル2枚を準備し、冷凍庫の食材は霜のないスペースにまとめるか、冷蔵室へ一時的に移動させましょう。
タオルを約40℃のお湯で温めて固く絞り、冷凍庫内の霜を拭き取ります。
仕上げに乾いたタオルで水分を除去し、新たな霜が発生するのを防ぎましょう。
冷蔵室へ移動させていた食材があれば、忘れずに冷凍庫へ戻して霜取りは完了です。
霜が厚い場合
霜が厚ければ、冷凍庫の電源を切って自然解凍してから除去します。
食材はクーラーボックスで一時的に保管し、冷凍庫の中身を空にしてから電源を切りドアを開けておきます。
溶け出した水で家の中を汚さないよう、冷凍庫の周りにタオルを敷いておきましょう。
霜が溶けるまでにかかる時間は夏場で10時間、冬場で15時間ほどです。
霜が自然に溶けるまで放置し、乾いたタオルで庫内の水分を拭き取ります。
頑固な霜を時短で取るならやわらかい素材のヘラを使う
頑固な霜の場合や手早く霜取りをしたい方は、ヘラなどの道具を使ってはがす方法がおすすめです。
冷凍庫内が傷つかないよう、シリコンやゴム製などやわらかい素材のヘラを使用してください。
ある程度まで霜を溶かし、隙間に差し込むようにヘラを入れて除去します。
ヘラで霜を除去したら、乾いたタオルで拭いて仕上げれば完了です。
冷凍庫によっては霜取り専用のヘラが付属している場合があるため、ご自宅にあるか確認してください。
冷凍庫の霜取りをする際の注意点
冷凍庫の霜取りを誤った方法でおこなうと、本体の故障や身体への悪影響のリスクがあるため注意が必要です。
ここでは、以下4つの注意点について解説します。
- ドライヤーで溶かすのはNG
- 熱湯で溶かすと故障の原因になる
- アイスピックでの除去は本体を傷つける
- 霜取りスプレーの使用は控える
それぞれについて詳しく説明しますので、冷凍庫の霜取りを行う前に確認してください。
ドライヤーで溶かすのはNG
霜を早く溶かそうとドライヤーの「温風」を当てると冷凍庫が故障する可能性があるため、使わないようにしましょう。
ドライヤーを当て続けると熱が1ヶ所に集まり、冷凍庫内が変形するリスクがあります。
通常の故障であれば修理を依頼できますが、ドライヤーによる変形はメーカーの保証期間内でも対象外となる場合が多いため注意しましょう。
ただしドライヤーの「冷風」であれば、冷凍庫内が変形する心配はありません。
厚い霜は放置して自然解凍するよりも、ドライヤーの冷風またはサーキュレーターで風を当てたほうが早く溶けます。
そのほかに暖房で室内の温度を上げれば、霜をより早く溶かせるでしょう。
熱湯で溶かすと故障の原因になる
熱湯を使用しての霜取りは、冷凍庫内を故障させるリスクがあります。
急激な温度変化による変形に加えて、蒸気が本体内部に侵入して結露し冷凍庫の故障につながるため避けましょう。
温めたタオルで霜を溶かす場合でも、熱いお湯を使うとやけどをする危険性があります。
タオルを温める際は約40℃のぬるま湯を使い、熱湯の使用は控えましょう。
アイスピックでの除去は本体を傷つける
頑固な霜を除去する際、アイスピックを使用すると冷凍庫本体を傷つける恐れがあるため注意してください。
同様に、ドライバーや金属製のヘラなど固い素材でできた道具もNGです。
霜取りに使用する道具は、必ずシリコンやゴム製などのやわらかい素材を選びましょう。
冷凍庫に付属している霜取り専用のヘラを使う場合は、説明書に沿って使用してください。
霜取りスプレーの使用は控える
ホームセンターやインターネットでは「霜取りスプレー」「解氷スプレー」という名前の商品が売られています。
冷凍庫の霜取りにピッタリだと感じるかもしれませんが、基本的には車のガラス面に使うことを目的としているため、おすすめできません。
冷凍庫に使用すると、食材に付着して人体を害する恐れがあります。
霜取りスプレーの主成分はアルコールであり、種類はエタノールまたはイソプロパノールが一般的です。
エタノールであれば毒性が低いものの、イソプロパノールは有毒です。
また、エタノールが使われているスプレーであっても、その他さまざまな成分を配合しており、人体へ影響するリスクがあります。
さらにアルコールは冷凍庫のドアのパッキンを傷めるため、霜取りスプレーの使用は控えましょう。
冷凍庫の霜の付着を予防する7つのコツ
冷凍庫に霜ができる主な原因は、本体内外の温度差による結露です。
普段の冷凍庫内の使用方法を見直して結露を防止することで、霜の付着を予防できます。
霜の付着を予防するコツは、以下の7つです。
- ドアの開閉は最小限に抑える
- 食品を詰め込みすぎて半ドアになっていないかチェック
- パッキンの劣化をチェック
- 熱い食材は冷まして入れる
- 密閉してから保存する
- 霜防止シートを使用
- 霜取り機能付きの機種を使う
1. ドアの開閉は最小限に抑える
冷凍庫のドアの開閉は最小限に抑え、温かい外気が庫内へ流れ込むことを防ぎましょう。
霜の発生を防ぐのはもちろん、冷凍庫の電気代の節約にもつながります。
不必要なドアの開閉を減らすためには、以下の2点を意識してください。
- ドアの開閉回数を減らす
- ドアを開ける時間を抑える
冷凍庫のドアの開閉回数を減らすには、取り出す食材を決めてから開けることを習慣づけるのがおすすめです。
ドアを開ける時間を抑えるには、冷凍庫内を整理し保存している食材を把握できる状態にすると良いでしょう。
食材ごとに置き場所を決めておけば、ドアを開けて探す時間を省けます。
また冷凍庫に保存している食材のメモを貼ったりアプリを使用して管理したりすれば、中身を把握しやすくなります。
2. 食材を詰め込みすぎて半ドアになっていないかチェック
冷凍庫に食材を詰め込みすぎてしまうと、ドアが完全に閉まらなくなるため注意しましょう。
ドアが閉まらずに隙間ができると、外の温かい空気が冷凍庫内に入り込んで結露し、霜が発生します。
冷凍庫の引き出しの後ろから食材が落ちたり、パッケージの袋がドアに挟まったりしている状態であれば詰め込みすぎています。
冷凍庫に収納できる容量の目安は、本体内の刻印または各ケース端面の高さ以下です。
容量の目安からはみ出さないよう食材を収納し、ドアが完全に閉まることを確認して使用しましょう。
ドアの閉め忘れを知らせるアラームつきの冷凍庫であれば、半ドアを予防できます。
アラームがない冷凍庫であっても後づけできる警報器があるため、必要に応じて活用してみてください。
3. パッキンの劣化をチェック
冷凍庫のドアのパッキンが劣化していると外気が流れ込み、結露して霜が付着する原因になります。
劣化したパッキンを放置すると外気が流れ込み続け、霜の巨大化につながるため注意してください。
ご自宅の冷凍庫のパッキンを確認し、以下のように劣化していれば交換します。
- パッキンがゆがんで外れている
- パッキンが破れている
- 食材を詰め込んでいないのにドアの閉まりが悪い
また、パッキンはこまめに掃除して密閉性を保ちましょう。
水拭きまたは台所用の中性洗剤でパッキンの汚れを落とし、仕上げに乾いたタオルで水分を除去します。
パッキンの掃除は1〜2ヶ月に1回程度行い、食材のかけらや汚れがたまらないようにしましょう。
4. 熱い食材は冷まして入れる
熱い食材をそのまま冷凍庫に入れると、急激な温度上昇によって結露が発生し、霜の付着につながります。
また冷凍庫内の温度上昇を感知し、冷却装置が激しく稼働して内部を冷やそうとするため、霜が付着しやすくなるのです。
熱い食材を冷凍する際は、粗熱を取ってから入れることで霜の付着を防止できます。
食材は冷凍庫に入れる前に、手で触れても熱いと感じない程度の温度に冷めていることを確認しましょう。
5. 密閉してから保存する
水気の多い食材を密閉せずに冷凍すると、蒸発した水分が冷やされて、霜が付着する原因となります。
特に温かい状態の食品や、水分の多い食品は要注意です。
冷凍する食材はジッパータイプのポリ袋や密閉性の高い保存容器に入れ、水分を蒸発させないようにしましょう。
6. 霜防止シートを使用
霜が付着してしまった場合に備えて、内側に霜防止シートを貼る方法があります。
霜防止シートは合成樹脂素材でクッション性があるため、霜が付着してもかんたんに除去することが可能です。
また霜防止シートを貼っていれば汚れも予防でき、冷凍庫の掃除が楽になります。
霜取りをする手間を省きたい方は、霜防止シートの使用を検討してみてください。
7. 自動霜取り機能つきの機種を使う
冷凍庫の中には、自動霜取り機能を搭載している機種があります。
基本的には「ファン式」または「間冷式」というタイプの冷凍庫であれば自動で霜取りがおこなわれるため霜はつきません。
霜取り作業をしたくない方は、こちらのタイプの冷凍を選ぶといいでしょう。
自動霜取り機能付きの小型冷凍庫はこちら
[最新] 小型冷凍庫のおすすめ9選!霜取り不要・スリム・おしゃれなど人気の特徴別に商品を厳選
冷凍庫の霜取りは正しい方法で実施しよう
冷凍庫の霜取りをする際は、霜の厚さに応じて適切な方法で行いましょう。
薄い霜であればタオルを使って簡単に霜取りできますが、頑固な霜は冷凍庫の電源を切ってから除去する必要があります。
霜取りの手間を省くには普段の冷凍庫の使い方を見直し、霜が付着しないように意識しましょう。
また、自動霜取り機能つきの冷凍庫に替えれば、霜取りの負担を大きく減らせるためおすすめです。
冷凍庫の霜でお困りの方は、ぜひ自動霜取り機能つきの冷凍庫を検討してみてください。
冷凍庫はレンタルもできる
「自動霜取り機能付きの冷凍庫を試してみたい」
「まとめ買いをするときに合わせて、一時的に冷凍庫を使いたい」
そんな方は、レンタルで試してみてはいかがでしょうか。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、冷凍庫をレンタルして使うことが可能です。
レンタル期間中に気に入った冷凍庫があればそのまま購入もできるため、いくつか試したうえで購入を検討してみてください。
冷凍庫のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
冷蔵庫・冷凍庫のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
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